SuperTrendは、トレンドの方向を視覚的にとらえやすくする人気のMT4インジケーターです。
この記事では、SuperTrendの基本仕様から導入方法、トレード戦略への活用法、さらには無料EAとの連携までを徹底解説。
「MT4にインストールしてすぐ使える」初心者向けガイドとしても最適です。視覚的にトレンドを把握し、エントリー・エグジットの判断精度を高めましょう。

こちらのリンクからSuperTrendインジケーターがダウンロードできます!
MT4でSuperTrendを使うメリットとは?
SuperTrend(スーパートレンド)は、トレンドの発生と継続を視覚的にとらえやすいインジケーターです。特に、トレンドに乗る順張りトレードを行う方にとっては、タイミングの判断材料として非常に有効です。
チャートに色分けされたラインで表示されるため、初心者でも感覚的に「買い」「売り」のシグナルを見極めやすくなります。
SuperTrendとは?視覚的にトレンドを捉える補助ツール
SuperTrendは、現在の価格が一定のボラティリティ範囲を上抜け・下抜けたかをもとにトレンドを判断するインジケーターです。
一般的には、ローソク足の下にラインが表示されているときは上昇トレンド、上にラインがあるときは下降トレンドとみなします。
ラインの色を変えることで、トレンド転換も直感的に把握できるのが特徴です。
他のインジケーターとの違いと特徴
SuperTrendは移動平均線のようにトレンドをなめらかに追従しつつも、ATR(平均的な値動き幅)を利用して変動に応じたフィルターをかけています。
そのため、単純移動平均(SMA)や指数平滑移動平均(EMA)よりも、ノイズに強く、トレンド転換点をより明確に表示できる点がメリットです。
また、表示がライン1本のみとシンプルなため、チャートがごちゃつかず分析の邪魔になりません。
どんなトレーダーに向いているか?
SuperTrendは、以下のようなトレーダーに特におすすめです:
- **トレンドフォロー型(順張り)**のスタイルを好む方
- チャートの視認性を重視し、わかりやすいシグナルを求める方
- 他のインジケーターと組み合わせて使うことに慣れている中級者以上
- エントリーと決済のルールを明確化したいと考えている方
逆に、レンジ相場が多い通貨ペアや時間帯では誤認が出やすいため、上位足などでのトレンド確認との併用が効果的です。
SuperTrendインジケーターの基本仕様とロジック解説
SuperTrendは、トレンド系インジケーターの一種で、現在の相場が上昇傾向か下降傾向かを一目で判断できるよう設計されています。その基本ロジックは、ATR(Average True Range)とMultiplier(乗数)を用いたボラティリティ計測に基づいており、相場の「勢い」を考慮したトレンドラインを生成するのが特徴です。
SuperTrendの構成要素:ATRとMultiplierとは?
SuperTrendを理解するうえで欠かせないのが、以下の2つの要素です。
- ATR(Average True Range)
過去の値動きの平均幅を表すボラティリティ指標です。値動きが大きいほどATRの値も大きくなります。 - Multiplier(乗数)
ATRにかける倍率で、SuperTrendの感度を調整する役割を果たします。一般的に、Multiplierを大きくするほどノイズは減りますが、反応も鈍くなります。
これらを使って、価格から一定距離にラインをプロットし、トレンドの継続・転換を判断します。
線の位置でトレンドを判断する仕組み
SuperTrendが描くラインの**位置(ローソク足の上か下か)**によって、相場の方向性を示します。
- ラインがローソク足の下側に表示されている場合:上昇トレンド(=買い優勢)
- ラインがローソク足の上側に表示されている場合:下降トレンド(=売り優勢)
ラインが上下で切り替わるタイミングがトレンド転換のサインとされ、視覚的に非常にわかりやすい構造です。
シグナル生成ロジックの概要(買い/売り条件)
SuperTrendが買いシグナル/売りシグナルを出すタイミングは、以下の条件によって判断されます。
- 買いシグナル(トレンド転換)
価格がSuperTrendラインを下から上にクロスしたとき - 売りシグナル(トレンド転換)
価格がSuperTrendラインを上から下にクロスしたとき
このクロスが発生した時点で、ラインの位置も反転し、色が切り替わる設計が多く、エントリーポイントの可視化に優れています。
計算式の詳細と指標の意味(Median Priceなど)
SuperTrendのラインは、以下のような計算式で描画されます(一例):
Upper Band = Median Price + Multiplier × ATR
Lower Band = Median Price - Multiplier × ATR
- Median Price = (High + Low) / 2
→ 価格の中央値を表し、平均よりも変動の偏りを抑えた値を使っています。 - ATR = 過去n期間の平均的なボラティリティ
→ 値動きの激しさに応じて、ラインの距離を自動で調整します。
このように、SuperTrendは単なる移動平均では表現できない「価格とボラティリティのバランス」を反映したインジケーターであることがわかります。
MT4へのSuperTrendインジケーター導入手順
SuperTrendインジケーターは無料で配布されており、MT4に手動で導入することで利用可能です。このセクションでは、ダウンロードからチャートへの表示までの流れをわかりやすく解説します。
ダウンロード方法と対応ファイル形式
SuperTrendは、当サイトにて無料配布しています。下記のダウンロードボタンから、すぐに入手可能です。
- 記事内にある「SuperTrendインジケーターを無料ダウンロード」ボタンをクリック
- 次の手順で、MT4のインジケーターフォルダに設置してください
※当サイトでは、ウイルスチェック済みのファイルを配布しており、初めての方でも安心してご利用いただけます。
インジケーターフォルダへの設置方法
- MT4を起動し、画面上部のメニューから
[ファイル] > [データフォルダを開く] をクリック - 「MQL4」→「Indicators」フォルダを開きます
- ダウンロードしたSuperTrendの
.mq4
または.ex4
ファイルをこのフォルダにコピーします
この作業によって、MT4にインジケーターが追加されます。
MT4での再起動とチャート反映の確認
インジケーターを設置したら、MT4を一度再起動しましょう。再起動後に以下の操作を行います:
- 任意のチャートを開く
- ナビゲーターウィンドウ(Ctrl+N) を開く
- 「インディケータ」内に「SuperTrend」が表示されているか確認
- 見つかったら、ドラッグ&ドロップでチャートに適用します
表示されない場合のチェックポイント
SuperTrendがチャートに表示されない場合、以下を確認してください:
.mq4
ファイルを使用していて、MT4内で自動的にコンパイルされていない
→ MetaEditorで開き、手動で「コンパイル」ボタンを押す- インジケーターが古いMT4バージョンと非互換である
→ 公式や更新履歴を確認して最新版を入手 - MT4のログやエラーメッセージに表示がある場合
→ メニューから [ツール] → [ターミナル] →「エキスパート」タブを確認
それでも表示されない場合は、ファイル自体が破損している可能性もあるため、別ソースからの再ダウンロードをおすすめします。
SuperTrendの使い方|基本的な表示と設定方法
SuperTrendインジケーターは、チャート上にカラフルなラインを描画することで、トレンド方向や転換点を視覚的に示してくれるツールです。ここでは、チャートへの表示方法から基本的な設定、そしてトレード時の判断基準について解説します。

チャートへの追加手順とパラメータの初期値
SuperTrendをチャートに表示するには、以下の手順を行います:
- MT4を起動し、任意の通貨ペアのチャートを開く
- ナビゲーターウィンドウ(Ctrl + N)から「インディケーター」→「カスタム」の中にある「SuperTrend」を選択
- ダブルクリック、またはドラッグ&ドロップでチャートに適用
- パラメータ設定画面が表示されるので、必要に応じて調整
初期設定の主なパラメータ例(インジケーターにより異なる):
- Period(期間):7
- Multiplier(乗数):3
- Line Color(上昇/下降の色分け):上昇はグリーン、下降はレッドなど
これらは、トレードスタイルに合わせて自由に変更可能です。
トレンド判定の確認方法(ラインの上下で判断)
SuperTrendのトレンド判定は、ラインがローソク足の上下どちらに表示されているかで判断します。
- ラインがローソク足の下にある → 上昇トレンド(買い優勢)
- ラインがローソク足の上にある → 下降トレンド(売り優勢)
この位置関係は、視覚的に非常にわかりやすく、トレンドの開始や終了を直感的にとらえることができるのが特長です。
エントリー/エグジットの基本ルール
SuperTrendを活用した売買の基本ルールはシンプルです:
- 買いエントリー:
価格がSuperTrendラインを下から上にクロスしたとき
→ ラインの位置が下側に移動し、色が上昇色に変わる - 売りエントリー:
価格がSuperTrendラインを上から下にクロスしたとき
→ ラインの位置が上側に移動し、色が下降色に変わる - 利確・損切りの一例:
トレンドが反転し、ラインの位置と色が切り替わったらエグジット
または、ATRベースの一定値でトレーリングストップを設定するのも効果的です
なお、SuperTrend単体ではだましが発生する場面もあるため、他のインジケーター(例:MACDやRSIなど)と併用すると、精度の高い判断が可能です。
SuperTrendの効果的な活用法とトレード手法
SuperTrendは視覚的にトレンドを判断しやすいインジケーターですが、単独ではなく、他の要素と組み合わせることで精度の高いトレードが可能になります。ここでは、代表的な活用例や戦略、注意点を紹介します。
トレンド相場に特化した使い方
SuperTrendはレンジ相場ではノイズ(だまし)を拾いやすい傾向がありますが、トレンド相場では非常に有効です。

活用ポイント:
- ライントレードと併用し、押し目や戻りからの再加速を狙う
- トレンド中のSuperTrendラインが切り替わらない限り、ポジションをホールドする判断材料として使う
例:上昇トレンド中に、SuperTrendがローソク足の下に維持され続ける限り、買いポジションをキープ。
上位足と組み合わせたトレンドフィルター戦略
**マルチタイムフレーム分析(MTFA)**で、より信頼性のあるトレードが可能になります。

具体例:
- 1時間足のSuperTrendが上昇 → トレンド方向は「買い」優勢
- 15分足でSuperTrendが再度買いに転じたタイミングでエントリー
このように、上位足のトレンドをフィルターとして用いることで、逆張りやだましのリスクを軽減できます。
平均足やオシレーターと組み合わせたタイミング手法
SuperTrendは「トレンド判断」には強いですが、エントリータイミングは他の指標で補完するのが理想です。
おすすめの組み合わせ:
- 平均足(Heikin Ashi):トレンドの持続力を視覚的に判断
- RSIやストキャスティクス:過熱感・押し目の判断
- MACD:トレンド転換の初動をとらえる
例:SuperTrendが買いを示し、かつRSIが30~40台で上昇反転 → 「押し目買い」の好タイミング

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チャートをスッキリ整理したい方は、
👉 平均足をサブウィンドウに表示するMT4インジケーター|視認性・戦略活用も解説
平均足をローソク足と分離して表示できる無料ツールをご紹介しています。
ダマシ回避のための注意点と対処法
SuperTrendはシンプルで使いやすい反面、レンジ相場や突発的なスプレッド拡大に弱いという欠点があります。
主な注意点:
- 狭いレンジ内でのシグナル反転が頻発 → スプレッド負けしやすい
- 指標発表前後の急変動に伴う誤作動 → ATRが一時的に跳ね上がるため
対処法:
- SuperTrendに一定のフィルター(上位足トレンド・ボリバンの幅など)を組み込む
- 時間帯(東京午前/ロンドンオープンなど)を限定して使う
SuperTrendは単純で直感的なインジケーターですが、「トレンドの味方として使う」という明確な前提を守ることで、勝率の高い戦略を構築できます。
SuperTrendの勝ちパターンと負けパターン分析
SuperTrendインジケーターはトレンドフォロー系の中でも視認性に優れたツールですが、どの相場でも機能するわけではありません。ここでは、勝ちやすい相場状況・エントリーパターンと、逆に失敗しやすい場面を具体例とともに解説します。
勝ちやすい相場とエントリーロジックの共通点
SuperTrendが最も威力を発揮するのは、はっきりとした方向性のあるトレンド相場です。
勝ちパターンの特徴:
- 上位足と同方向のトレンドが継続している(例:日足・4時間足ともに上昇中)
- 経済指標発表後など、トレンドが加速した直後の押し目
- ボラティリティが十分にある(ATRが上昇傾向)
エントリーロジック例:
- 上位足(1時間足以上)のSuperTrendが上昇トレンド継続中
- 下位足(15分など)で一時的な押しを経て、SuperTrendが再び買いに転換
- クロス確定で買いエントリー → トレンド継続で利大を狙う
SuperTrendはトレンドに乗ることに特化しているため、これらの条件が揃うと非常に強力な武器になります。
負けやすいパターンと失敗事例の共有
一方で、SuperTrendだけを過信すると損失につながる相場もあります。特に次のようなケースには要注意です。
負けパターンの特徴:
- レンジ相場で何度もラインが切り替わる
- 価格がSuperTrendラインのすぐ近くを上下に行き来する(ノイズ)
- ATRが小さく、ボラティリティが低い(トレンドの力が弱い)
失敗事例:
- 欧州時間前後の「もみ合い」時間帯にエントリー → トレンドが発生せず損切り
- 上位足が下落中にもかかわらず、下位足だけを見て逆張り買い → だましで損失
対処法:
- 上位足のトレンドを必ずフィルターとして活用する
- ボラティリティ(ATR)やセッション時間を判断材料に加える
- RSIやMACDなどの補助インジケーターと併用し、だましを減らす
このセクションでは、SuperTrendを「どこで使えば機能しやすいのか」を明確に理解することがポイントです。単純なシグナル頼りではなく、環境認識とセットで活用することで勝率は大きく向上します。
SuperTrendインジケーターのソースコード解説(MQL4)
MT4で動作するSuperTrendインジケーターは、比較的シンプルな構造で記述されています。ここでは、MQL4での構成やロジック、カスタマイズのポイントを初心者にもわかるように解説します。
コード全体構成とコメント付き解説
コード全文をみるにはここをクリック
#property strict
#property indicator_chart_window
#property indicator_color1 Yellow
#property indicator_color2 Red
#property indicator_width1 2
#property indicator_width2 2
#property indicator_buffers 2
double TrendUp[], TrendDown[]; // 上向きトレンドと下向きトレンドのバッファー
int changeOfTrend; // トレンド転換のフラグ
extern int Nbr_Periods = 10; // ATR の期間
extern double Multiplier = 3.0; // マルチプライヤー
//+------------------------------------------------------------------+
//| カスタムインジケーターの初期化関数 |
//+------------------------------------------------------------------+
int init() {
// インジケーターの設定
SetIndexBuffer(0, TrendUp);
SetIndexStyle(0, DRAW_LINE, STYLE_SOLID, 2);
SetIndexLabel(0, "上向きトレンド");
SetIndexBuffer(1, TrendDown);
SetIndexStyle(1, DRAW_LINE, STYLE_SOLID, 2);
SetIndexLabel(1, "下向きトレンド");
return 0;
}
//+------------------------------------------------------------------+
//| カスタムインジケーターの終了処理関数 |
//+------------------------------------------------------------------+
int deinit() {
return 0;
}
//+------------------------------------------------------------------+
//| カスタムインジケーターの計算関数 |
//+------------------------------------------------------------------+
int start() {
int limit, i, flag, flagh, trend[];
double up[], dn[], medianPrice, atr;
int counted_bars = IndicatorCounted();
if (counted_bars < 0)
return (-1);
if (counted_bars > 0)
counted_bars--;
limit = Bars - counted_bars;
if (counted_bars == 0)
limit -= 1 + 1;
int xsize = ArraySize(TrendUp);
ArrayResize(trend, xsize);
ArrayResize(up, xsize);
ArrayResize(dn, xsize);
//---- 計算処理
for (i = limit; i >= 0; i--) {
atr = iATR(NULL, 0, Nbr_Periods, i);
medianPrice = (High[i] + Low[i]) / 2;
up[i] = medianPrice + (Multiplier * atr);
dn[i] = medianPrice - (Multiplier * atr);
trend[i] = 1;
if (Close[i] > up[i + 1]) {
trend[i] = 1;
if (trend[i + 1] == -1)
changeOfTrend = 1;
}
else if (Close[i] < dn[i + 1]) {
trend[i] = -1;
if (trend[i + 1] == 1)
changeOfTrend = 1;
}
else if (trend[i + 1] == 1) {
trend[i] = 1;
changeOfTrend = 0;
}
else if (trend[i + 1] == -1) {
trend[i] = -1;
changeOfTrend = 0;
}
if (trend[i] < 0 && trend[i + 1] > 0) {
flag = 1;
}
else {
flag = 0;
}
if (trend[i] > 0 && trend[i + 1] < 0) {
flagh = 1;
}
else {
flagh = 0;
}
if (trend[i] > 0 && dn[i] < dn[i + 1])
dn[i] = dn[i + 1];
if (trend[i] < 0 && up[i] > up[i + 1])
up[i] = up[i + 1];
if (flag == 1)
up[i] = medianPrice + (Multiplier * atr);
if (flagh == 1)
dn[i] = medianPrice - (Multiplier * atr);
//-- インジケーターを描画
if (trend[i] == 1) {
TrendUp[i] = dn[i];
if (changeOfTrend == 1) {
TrendUp[i + 1] = TrendDown[i + 1];
changeOfTrend = 0;
}
}
else if (trend[i] == -1) {
TrendDown[i] = up[i];
if (changeOfTrend == 1) {
TrendDown[i + 1] = TrendUp[i + 1];
changeOfTrend = 0;
}
}
}
return 0;
}
SuperTrendのMQL4コードは、大まかに以下の4つに分かれています。
#property
:インジケーターの外観(ライン種類、ウィンドウ種別など)input
:パラメータの外部入力(ATR期間やMultiplierなど)OnInit()
:初期化処理(バッファ割当など)OnCalculate()
:毎ティック/バー処理。主なロジックはここに集約
コード内には iATR
関数を使ってATR値を取得し、価格の中央値(Median Price)に倍率をかけた値でラインを描画しています。
atr = iATR(NULL, 0, ATRPeriod, i);
median = (High[i] + Low[i]) / 2;
upBand = median + Multiplier * atr;
dnBand = median - Multiplier * atr;
初期化・描画・トレンド転換判定のロジック
トレンドの転換は、ローソク足の終値が上下のバンドを明確にクロスしたときに発生します。
判定条件の概要:
- 終値 > 上バンド → 買いトレンドへ転換(ラインはローソク足の下に)
- 終値 < 下バンド → 売りトレンドへ転換(ラインは上に)
この判定結果を Buffer
に格納し、チャート上にラインとして表示します。
バッファ・インデックス設定の基本
描画には通常、2本のバッファを用意します:
- 上昇トレンド時のライン →
UpTrendBuffer
- 下降トレンド時のライン →
DownTrendBuffer
バッファは SetIndexBuffer()
で設定し、SetIndexStyle()
で表示スタイル(ラインの色や太さ)を指定します。
SetIndexBuffer(0, UpTrendBuffer);
SetIndexStyle(0, DRAW_LINE);
カスタマイズのポイントと注意点
自分用に改造する際のポイントは以下です。
よく行われるカスタマイズ例:
- ライン色や太さの変更
- ATRの時間足を別に設定(例:上位足ATRを使用)
- トレンド継続中のシグナル表示(アラートや矢印)を追加
注意点:
- トレンド判定の条件変更はだましを増やすリスクもあるため、十分なバックテストが必須
- 計算対象バー(
prev_calculated
やrates_total
)の扱いを誤ると過剰なCPU負荷や描画ミスの原因に
SuperTrendのコードは学習用途にも適しており、自作インジケーターの第一歩として最適です。実際のコード全文と併せて学びたい場合は、当サイトのサンプルコード配布セクションも参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
- SuperTrendはどんなトレードスタイルに向いていますか?
-
基本的にはトレンドフォロー型のスイングトレードやデイトレードに適しています。レンジ相場ではだましが増える傾向にあるため、上位足のトレンド確認を併用するのがおすすめです。
- SuperTrendはサインツール(矢印など)としても使えますか?
-
初期状態ではライン表示のみですが、矢印やアラートを追加するカスタム版も存在します。MQL4のコードに少し手を加えることで、シグナル表示に対応させることも可能です。
- エントリーとエグジットのタイミングはどう判断すればいい?
-
一般的には以下のように使われます:
- ラインがローソク足の上から下へ切り替わったら買い
- 逆に下から上へ切り替わったら売り
ただし、トレンドフィルターや他インジケーターとの組み合わせで精度を高めるのが推奨されます。
- 表示されない・動作しないときの対処法は?
-
以下の点を確認してください:
- MT4を再起動したか?
- ファイルが
MQL4/Indicators
に正しく配置されているか? - 「ナビゲーター」ウィンドウからチャートにドラッグ&ドロップしているか?
それでも表示されない場合は、ビルド互換性やコードエラーの可能性もあります。
- 無料でダウンロードしても安全ですか?
-
当サイトで配布しているSuperTrendインジケーターはウイルスチェック済み・非改ざんのMQL4形式です。安心してご利用ください。インジケーター配布ページには設置手順もあわせて記載しています。
まとめ|SuperTrendでトレンド相場に強い戦略を構築しよう
SuperTrendインジケーターは、シンプルながらもトレンドの方向を明確に視覚化できる強力なツールです。特にトレンドの初動を捉えて乗るタイプのトレードにおいて、判断の軸を持つうえで大いに役立ちます。
本記事では以下のポイントを解説しました:
- SuperTrendの基本仕様とトレンド判定ロジック
- MT4への導入方法と表示設定
- 実践的なトレード戦略との組み合わせ方
- 勝ちやすい/負けやすい相場パターン
- カスタマイズ・コード解説(MQL4)
SuperTrendは、他のインジケーター(平均足やオシレーター系など)と組み合わせることで、だましの回避や精度向上が可能です。無料で導入できるインジケーターなので、ぜひ実際のチャートで試してみてください。
トレンド相場での武器として、SuperTrendを使いこなすことで取引判断のブレが減り、戦略に一貫性が生まれます。本記事があなたのトレードスキル向上の一助となれば幸いです。
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