ボリンジャーバンドの幅を数値化して可視化|サブウィンドウに表示できるMT4インジケーター

BBWidth3linesアイキャッチ

「ボリンジャーバンドの幅(上下バンドの差)」に注目した分析ができれば、相場のボラティリティ変化をより明確に捉えることができます。
ただし、通常のボリンジャーバンドではこの“幅”を直接確認するのは難しく、チャートの形状から読み取るしかありません。

今回紹介するインジケーター「BBWidth 3lines」は、ボリンジャーバンドの上下幅を数値化して、サブウィンドウにラインとして表示してくれる無料ツールです。
視覚的な判断材料としての精度が高く、特に「スクイーズ(収縮)からの拡大=ブレイクアウト前兆」を見極めたい方には、非常に有用です。

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BBWidth3lines-MT4_Market
BBWidth 3linesはMT4マーケットからダウンロード可能

本インジケーターは、MT4の公式マーケット(MQL5)から無料でダウンロードできます。

  • MT4のターミナル下部の「マーケット」タブを開く
  • 検索欄に「BBWidth 3lines」と入力
  • 表示された一覧から目的のインジケーターをクリック
  • 「無料」ボタンを押してインストール
  • インストール後、ナビゲーターの「マーケット」タブ内に表示されます
目次

ボリンジャーバンドの「幅」を見る意味とは?

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BBWidth 3Lineではボリンジャーバンドの幅をサブウインドウで表示できる

ボリンジャーバンドは、移動平均線に対して一定の標準偏差(σ)を加減して描かれることで、価格の分布やボラティリティ(価格変動の幅)を可視化するインジケーターです。
一般的には、ローソク足と一緒にチャート上に表示され、相場のトレンドや反転のヒントとして活用されます。

ただし、通常のボリンジャーバンドでは上下バンドの「幅」そのものを定量的に確認することは困難で、見た目の印象や経験に頼った判断になりがちです。

実際のトレードにおいては、このバンドの幅=相場のボラティリティが戦略選択の重要な判断材料となります。たとえば、バンド幅が極端に狭い状態(スクイーズ)は、相場が収縮していることを意味し、その後に大きな値動き(ブレイクアウト)が起こる前兆とされます。

逆に、バンド幅が広がっている状態(エクスパンション)は、すでに相場が大きく動いており、トレンドが発生している、または終盤に差し掛かっている可能性を示唆します。

そこで、ボリンジャーバンドの幅だけを抽出して可視化するというアプローチが有効になります。
「BBWidth 3Lines」は、まさにこのバンド幅の変化に特化した表示を実現するために開発されたインジケーターです。

ローソク足や価格に惑わされることなく、相場の“圧力”だけに集中したいとき、このインジケーターが大きな判断材料となってくれるでしょう。

価格ではなく“幅”に注目するインジケーター

一般的なインジケーターは、価格やその変動率、移動平均をもとにトレンドやシグナルを導き出します。ボリンジャーバンド自体も、価格の位置やバンドの反発を手がかりに使われることがほとんどです。

しかし、「BBWidth 3Lines」はそこから一歩踏み込んで、価格の位置ではなくバンドの“幅”そのものに注目します。

この幅は、マーケットのボラティリティ(価格変動の大きさ)をダイレクトに反映するものであり、トレンドの強さや相場の静けさを数値として捉えることが可能です。
特に、次のようなシーンで役立ちます。

  • トレード前に「いまの相場に動きがあるか」を判断したいとき
  • ブレイクアウトの初動を視覚的に察知したいとき
  • ボラティリティの低い場面での無駄なエントリーを避けたいとき

「BBWidth 3Lines」では、ボリンジャーバンドの上下の差をPoint単位で数値化し、ラインとしてサブウィンドウに描画します。
ラインが滑らかに広がっていれば相場が活性化しており、収束していれば膠着状態であることが一目でわかります。

複雑なパターン認識ではなく、純粋な“幅”の変化に集中できるため、裁量トレードの補助としてはもちろん、自動売買のフィルター要素としても活用が可能です。


ボリンジャーバンドのラインそのものを視覚的に確認したい方は、サブウィンドウにボリンジャーバンドを描画する「BB-SUB」インジケーターもあわせてご活用ください。
BB-SUB|ボリンジャーバンドをサブウィンドウに表示できるMT4インジケーター(無料)

サブウィンドウでライン表示|視覚的にわかるボラティリティ

BBWidth 3Linesは、ボリンジャーバンドの上下幅をサブウィンドウにラインとして描画するインジケーターです。
価格チャートとは別の領域に描画されるため、ローソク足や他のインジケーターと視覚的に干渉せず、バンドの「幅」だけに集中した分析が可能です。

ラインは滑らかに描画され、バンドの広がりや収束をそのまま視覚化します。
たとえば、ラインがゆるやかに下がっていればスクイーズ(収束)傾向を、急激に上昇すればエクスパンション(拡大)を示します。

こうしたラインの動きは、以下のような判断に役立ちます:

  • スクイーズが限界に近づいている → そろそろブレイクアウトが来るかも
  • エクスパンションの勢いが減速 → トレンドが一服する兆候
  • ボラティリティが安定している → レンジ相場として戦略を切り替える

インジケーターのラインカラーもそれぞれ分かれているため、複数ラインを同時に表示しても視認性が落ちにくく、直感的な分析が可能です。

また、表示負荷が非常に軽いため、リアルタイムのチャート上でも快適に動作します。
デイトレードやスキャルピングといったスピード感のある取引でも、情報の視認が遅れることはありません。

レベルラインを活用して低ボラ相場をフィルタリング

ボラティリティが極端に低い相場では、トレードしても値幅が取れず、ダマシも増えるため、無駄なエントリーを避けることが重要です。
BBWidth 3Linesでは、このような場面でのエントリー制限に役立つレベルラインの表示機能を備えています。

ユーザーは任意の数値(Point単位)でレベルラインを設定でき、バンド幅がその数値を下回っているかどうかを一目で判別できます。
この仕組みにより、次のような判断が可能になります。

  • ラインがレベル以下 → ボラティリティ不足で“静観”
  • ラインがレベルを超えた → 市場に動きが出始めたサイン
  • レベル突破と同時に他の条件を満たせばエントリー候補

このように、「今はまだ動く時じゃない」と判断するためのトレードフィルターとして活用することができます。
また、自動売買EAと組み合わせて、一定のボラティリティがなければエントリーを抑制する制御にも応用できます。

複数のラインを表示している場合でも、基準としてのレベルラインを使えば、どのラインの状態がエントリーに適しているかを比較しやすくなり、戦略の透明性が高まります。

インジケーターの主な機能とカスタマイズ性

BBWidth 3Linesは、ボリンジャーバンドの「幅」の変化に特化した視覚的分析ツールとして、多彩な機能と柔軟なカスタマイズ性を備えています。
シンプルな構造ながら、実運用に即した実用性の高さが特長です。

主な機能

  • ボリンジャーバンドの幅(+σと−σの差)をPoint単位で数値化して表示
  • 最大3本までのラインを同時に表示可能
  • それぞれ異なるσ(標準偏差)設定が可能(例:1σ・2σ・3σ)
  • ラインカラーは見やすさを重視して個別設定可能
  • レベルラインを任意の数値で表示し、取引フィルターとして利用可能
  • サブウィンドウで表示され、メインチャートとの視認性を確保

最大3本のラインで複数のσを比較できる

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BBWidth 3Lineは最大3本のラインを表示しラインのσも変更可能

BBWidth 3Linesの最大の特長のひとつが、異なる標準偏差(σ)を使ったボリンジャーバンドの幅を、最大3本まで同時に表示できるという点です。

通常のボリンジャーバンドでは、2σ(±2標準偏差)が使われることが多いですが、状況によっては1σや3σなど、異なるバンド幅の挙動を見ることで、相場の状態をより多面的に判断できます。

たとえば以下のような使い分けが可能です:

  • 1σ:直近の細かなボラティリティ変化を素早く察知
  • 2σ:標準的なスクイーズやブレイクアウト検出に活用
  • 3σ:極端なボラティリティ拡大(過熱状態)を見極める

BBWidth 3Linesでは、それぞれのラインごとにσの設定値や表示のオン・オフ、ラインカラーを個別に指定できるため、用途に応じて柔軟にカスタマイズできます。

複数ラインを重ねて使えば、相場の圧力が徐々に高まっているか、急激に広がっているかといった「ボラティリティの変化速度」まで見えてきます。
一方で、「とにかくシンプルに今のスクイーズ状況だけを見たい」という場合は、1本のみの表示に絞ることで視認性も高まります。

このように、自由度の高いライン設定が可能なことが、BBWidth 3Linesを汎用性の高いインジケーターにしている理由です。

カスタマイズ項目

BBWidth 3Linesでは、以下のようなパラメーターが用意されており、トレーダーのスタイルや戦略に応じて自由に調整できます。

BBWidth3Line002
BBWidth 3Linesのパラメーター
  • BandPeriod:ボリンジャーバンドの期間(デフォルト:20)
  • BandDeviation1/2/3:各ラインのσ(標準偏差)の設定(例:2.0)
  • ShowLine1/2/3:各ラインの表示/非表示切替(true/false)
  • LineColor1/2/3:ラインカラーの個別設定
  • LevelLine:レベルラインの表示有無と数値設定

これらを組み合わせることで、たとえば「静かな相場を除外したい」「ボラティリティが急増した瞬間を捉えたい」といった目的に応じて、BBWidth 3Linesを最適化することができます。

カスタマイズはすべてインジケーターのプロパティ画面から直感的に行えるため、MT4初心者でも迷わず設定が可能です。

どんなトレード手法と相性がいいのか?

BBWidth 3Linesは、ボリンジャーバンドの「幅」そのものに注目するインジケーターです。
この性質から、トレンドフォロー型やブレイクアウト型の戦略と非常に相性が良いといえます。

ブレイクアウト戦略との相性

もっとも典型的な活用例は、スクイーズからエクスパンションへの移行を視覚的に捉え、ブレイクアウト局面に備えるというものです。
相場が長時間狭いレンジ内に閉じ込められた状態では、BBWidth 3Linesのラインが低水準で横ばいになります。
その後、急激にラインが上昇すれば、相場がブレイクに向けて動き始めたサインとして判断可能です。

このように、事前に「動き出しの兆候」を察知できるというのが、ブレイクアウト戦略における強みとなります。

フィルターとしての使い方

BBWidth3Line-LevelLine
画像はBBWidth3LineをセットしたH1チャートで、800ポイント(BB幅80PIPS)のレベルにラインを引いている

一方で、スキャルピングや逆張り系の戦略を使う場合でも、BBWidth 3Linesは**取引を避けるべき局面を明確化する“フィルター”として活躍します。
ボラティリティが極端に低いときや、無風の状態ではエントリーの精度が落ちやすいため、レベルラインを設定し、
「ラインがこの水準を超えていない間はエントリーを見送る」**といったルールに役立ちます。

複数ラインの比較によるトレンド強度の評価

さらに、複数のσ(1σ・2σ・3σなど)を同時に表示しておくことで、相場のボラティリティが緩やかに増加しているのか、一気に跳ね上がっているのかといった分析も可能です。
これはトレンドの持続性や過熱感を見極める上で非常に有効です。


BBWidth 3Linesは、単なる“インジケーターのライン”ではなく、相場環境そのものを可視化し、手法の判断軸に組み込むツールとして活用できます。

インジケーターの入手方法と導入手順

BBWidth 3Linesは、MetaTrader 4(MT4)のマーケットから無料でダウンロード可能です。
インストールは非常に簡単で、数ステップで完了します。

ダウンロード手順(MT4内から直接)

  1. MT4を起動し、ターミナルウィンドウ(画面下部)を表示
  2. 「マーケット」タブをクリックし、検索バーに BBWidth 3Lines と入力
  3. 表示されたインジケーターの詳細ページを開く
  4. 「ダウンロード」ボタンをクリック
  5. 自動でナビゲーターに追加され、すぐにチャートに適用可能

※ MQL5.com にログインしていない場合は、最初にログインが必要です。

チャートへの適用方法

  • MT4画面左の「ナビゲーター」ウィンドウ内にある「マーケット」→「インジケーター」から
    BBWidth 3Lines を見つけ、任意のチャートにドラッグ&ドロップしてください。

注意点

  • インストール後は、プロパティ画面からバンドの期間やσ、表示ライン数などを自由にカスタマイズ可能です。
  • レベルラインの設定もここで行えます。

このインジケーターは、TOKYO-EAが開発・提供しています。
MQL5マーケット上の製品ページに加え、TOKYO-EA公式サイトでも無料EAやMT4ツールに関する情報を随時公開しています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

よくある質問(FAQ)

このインジケーターは無料で使えますか?

はい、BBWidth 3Linesは完全無料で利用できます。
MT4のマーケットからインストールするだけで、すぐに使用可能です。

どの通貨ペアに対応していますか?

通貨ペアの種類を問わず、すべての通貨ペア・時間足に対応しています。
ドル円やユーロドルなどのメジャー通貨はもちろん、クロス通貨やマイナー通貨でも問題なく動作します。

ラインが表示されない/数値が0のままです

次の点をご確認ください:

  • 選択しているσ(バンド幅)が極端に小さい場合、上下バンドが同じ価格となり差がゼロになることがあります。
  • 表示対象のライン(Line1〜3)が**「false」に設定**されていないか確認してください。
  • MT4のデータ履歴が少ない場合、十分な計算ができず0が表示されることもあります。
PIPSではなくポイントで表示されるのはなぜですか?

MT4の仕様上、**価格の最小単位は「ポイント(Point)」**であり、小数点以下の桁数が銘柄ごとに異なります。
そのためBBWidth 3Linesでは、より正確かつ通貨ペアに依存しない計算を行うため、PIPS換算せずポイントで表示しています。

チャートが重くなることはありませんか?

いいえ、BBWidth 3Linesは動作が非常に軽量で、リアルタイムでも快適に動作します。
複数のラインを同時に表示しても、MT4の動作に大きな影響を与えることはありません。

どのようなトレード手法で使うのが効果的ですか?

ブレイクアウトやトレンドフォローなど、相場の動き出しを狙う手法と非常に相性が良いです。
また、逆に「動かない相場を避けるフィルター」としても活用できます。

まとめ|ボリンジャーバンドの「幅」を可視化して分析精度を高めよう

BBWidth 3Linesは、ボリンジャーバンドの上下幅(+σと−σの差)に特化し、その変化をサブウィンドウに視覚的に表示するインジケーターです。

複雑な機能はあえて省き、**「バンド幅が今どのくらいあるのか」**という情報を、誰でもひと目で判断できる設計が最大の強み。
これにより、スクイーズ(収縮)やエクスパンション(拡大)といった相場の変化に素早く反応できるようになります。

また、最大3本までのライン表示や、σごとの個別設定、レベルラインなど、柔軟なカスタマイズ性も兼ね備えており、さまざまな戦略に対応できます。

こんな方におすすめ

  • ブレイクアウト前の静かな相場を察知したい方
  • ボラティリティの状態を明確に把握したい方
  • 複数のラインでトレンドの変化を段階的に判断したい方
  • 無駄なエントリーを避けるための“相場のフィルター”が欲しい方

BBWidth 3Linesは、インジケーター選びに迷うトレーダーにも自信を持っておすすめできる、
シンプルで実用的なツールです。ぜひ、あなたのトレード戦略に取り入れてみてください。

👉 MT4マーケットで「BBWidth 3Lines」と検索して、今すぐ無料でダウンロード!


他にも記事や導入ガイドを準備していく予定です。
TOKYO-EAでは、無料で使える高機能ツールを多数公開していますので、ぜひサイト内もご覧ください。

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