平均足EAの“本当に使える”を見極めるために、2017年〜2021年の5年間を同一条件でバックテストし、MT4向け主要EAを横断比較しました。カーブフィット(都合の良い最適化)は排除し、スプレッドや時間足などの前提を固定して再現性を重視。トレンド系/スキャル系に加え、マーチン・グリッド採用EAのリスク特性も数値で可視化し、勝率・PF・最大DD・取引回数・リカバリーファクターを基準に評価します。結果サマリーから用途別おすすめ、注意すべき運用リスク、MQL5マーケットからの入手手順までを一貫して解説。初心者は“安全に試す”ステップを、中上級者は“継続運用の見極め”を、この記事だけで押さえられます。なお本記事は一般的な情報提供であり、特定の投資助言ではありません。
検証の前提|公平で再現性の高いバックテスト
平均足EAを正しく比較するためには、誰がテストしても同じ結果が得られる条件設定が不可欠です。本記事では、MQL5マーケットで提供されるEAを対象に、過度なカーブフィットを避け、以下の条件で検証を行いました。
1. テスト期間
2017年1月1日〜2021年12月31日までの5年間のデータを使用。
相場の変化を反映させるため、1年ごとに区切り、5回に分けてバックテストを実施しました。
2. 使用ブローカーとスプレッド
- テストブローカー:Titan FX
- スプレッド:原則1pips(10ポイント)で固定
- 約定速度や遅延はゼロに近い理想条件を想定
※ブローカーによる成績差をなくすため、条件を統一しています。
3. 通貨ペアと時間足
- 特定ペア指定なしの場合:EURUSD・15分足で統一
- マルチペア対応EAは除外(単一ペア運用に限定)
4. パラメーター設定
- デフォルト設定を使用
- 最適化(カーブフィット)は行わない
→ 現実運用に近い条件で、再現性を重視
5. 資金とロット
- 初期証拠金:10,000USD
- 1ロット固定で検証(複利は使用しない)
6. 公平性の担保
- 全EAを同一条件で比較することにより、EA間の純粋な性能差を明確化
- 成績評価は以下の指標を使用
- PF(プロフィットファクター)
- 勝率
- 最大ドローダウン(DD)
- リカバリーファクター(RF)
- 年間損益率
- 取引回数
注意
本検証はバックテスト結果であり、将来の運用成績を保証するものではありません。
実運用ではスプレッド変動、約定拒否、レート急変動などの要因が加わり、結果が異なる可能性があります。
EAの稼働は自己責任で行ってください。
テスト条件と再現性|誰が検証しても同じ結果になるために
平均足EAを比較する際に最も重要なのは、再現性の高いテスト環境を整えることです。EAはブローカーやスプレッド、パラメーター設定によって結果が大きく変わるため、条件が統一されていない検証は信頼できません。本記事では、EA間の純粋な性能差を可視化するため、以下の条件を厳密に統一しました。
1. バックテスト期間
- 対象期間:2017年1月1日~2021年12月31日
- 5年間を1年ごとに区切り、5回の独立したテストを実施
- 各年の結果を比較することで、EAの強み・弱みや相場適応力を確認
ポイント
相場は年ごとに大きく変動します。
1年間だけのバックテストでは一時的な“相場の偏り”を拾う可能性があるため、複数年にわたる検証が必須です。
2. 使用ブローカーとスプレッド
- ブローカー:Titan FX(ゼロ口座)
- スプレッド設定:1pips(10ポイント)固定
- 約定速度:遅延ゼロに近い理想的な条件を想定
ブローカーによる結果差を排除するため、業界トップレベルの低スプレッド環境を再現しました。
また、リアル運用でのスリッページなどは反映していないため、実運用では多少の誤差が生じる可能性があります。
3. 通貨ペア・時間足・テスト対象
- 特定ペアの記載がないEA:EURUSD・15分足で統一
- マルチペア対応EAは除外し、単一ペア運用に限定
- EA作者が指定している条件がある場合は、その条件を優先
理由
複数通貨ペアを同時に動かすEAは、バックテストの結果が複雑になり、EA同士の比較が困難になります。
4. パラメーター設定とカーブフィット回避
- デフォルト設定をそのまま使用
- 最適化(カーブフィット)を一切行わない
カーブフィットとは
過去チャートに合わせて設定を極端に調整し、テスト結果を良く見せる手法のこと。
この場合、実運用では同じ結果が得られず、破綻リスクが非常に高くなります。
本検証では、誰が同じ設定でテストしても同じ結果になるよう、最適化は完全に排除しました。
5. 初期資金とロット設定
- 初期証拠金:10,000USD
- ロットサイズ:1ロット固定
- 複利運用(ロット増加)は使用せず、単利のみで評価
この条件により、ドローダウン(最大損失率)やリスク指標を正しく比較できます。
6. 評価指標
EAの成績は以下の指標を使用して分析しました。
| 指標 | 意味 | 評価の目安 |
|---|---|---|
| PF(プロフィットファクター) | 総利益 ÷ 総損失 | 1.5以上で安定、2.0以上で優秀 |
| 勝率 | 勝ちトレード率 | 50%以上で安定、60%以上で強い |
| 最大ドローダウン(DD) | 資産の最大下落率 | 30%以内が理想 |
| リカバリーファクター(RF) | 年間利益 ÷ 最大DD | 1.0以上で及第点、2.0以上で優秀 |
| 年間損益率 | 1年間の成長率 | プラス維持が最低条件 |
| 取引回数 | 年間トレード数 | 50回以上が目安 |
ポイント
PFだけでなく、DDとRFを合わせて評価することで、リスクを考慮した「本当に使えるEA」を判断します。
7. 再現性の担保
本検証では、
- ブローカー、スプレッド、ロット、期間
- パラメーターや対象通貨ペア
をすべて固定化。
そのため、同じ条件でテストすれば誰でも同じ結果が得られる再現性があります。
注意
実運用ではスプレッド変動、サーバー遅延、ニュース時の価格急変動が加わるため、バックテストとリアル運用の結果には差が出る場合があります。
本記事はあくまで比較・検証の参考データであり、実際の損益を保証するものではありません。
平均足EAの基礎知識|ローソク足との違いと自動売買への活用法
平均足(Heiken Ashi)は、チャート分析においてトレンドを視覚的にわかりやすく表示するためのローソク足の一種です。EA(エキスパートアドバイザー)に組み込むことで、裁量トレードでは見逃しやすいトレンド継続や転換のサインを自動で検出し、売買判断に活かすことができます。ここでは、平均足の特徴と、平均足EAの基本的なタイプや活用方法を解説します。
1. 平均足とローソク足の違い
ローソク足と平均足はどちらも「四本値(始値・高値・安値・終値)」を使ってチャートを描きますが、計算方法と見え方が異なります。
| 項目 | ローソク足 | 平均足 |
|---|---|---|
| 始値 | 当日の始値 | 1本前の始値と終値の平均 |
| 高値 | 当日の高値 | 通常の高値 |
| 安値 | 当日の安値 | 通常の安値 |
| 終値 | 当日の終値 | 当日の始値・高値・安値・終値の平均 |
| 視覚的特徴 | 陽線・陰線が細かく切り替わる | トレンドが滑らかに見える |
ポイント:トレンド視認性が高い
- ローソク足ではノイズが多く、方向感がわかりにくいことがあります。
- 平均足は陽線と陰線の切り替わりが滑らかになり、トレンドが継続しているか一目で確認できます。
例
上昇トレンド中は長い陽線が連続して表示され、反転時には陰線に切り替わります。
これにより、トレンド転換の判断が容易になります。
2. 平均足EAが活躍する場面
平均足を利用したEAは、主にトレンドの検出と継続判断に活用されます。
裁量では「目で見て判断」していた部分をEAが自動化することで、感情に左右されない安定したトレードが可能になります。
主な活用シーン
- トレンドフォロー型
上昇・下降の強い流れに乗る手法。平均足が陽線連続なら買い、陰線連続なら売り。 - 押し目買い・戻り売り型
トレンドの一時的な調整を狙ってエントリー。 - レンジ回避フィルター
平均足が小さく混在している状態をレンジと判断し、取引を避ける。
3. 平均足EAの代表的なロジック分類
平均足EAは、組み合わせるインジケーターや資金管理手法によって複数のタイプに分けられます。
(1) トレンドフォロー型
- 概要:平均足の色や連続本数でトレンド方向を判定
- 特徴:勝率よりも利益率を重視
- メリット:大きなトレンドが出れば大きく利益を伸ばせる
- デメリット:レンジ相場では連敗しやすい
(2) ブレイクアウト型
- 概要:平均足と直近高値・安値を組み合わせ、価格が一定幅を抜けたらエントリー
- 特徴:ボラティリティが急上昇した局面に強い
- デメリット:ダマシが多く、損切りが頻発する可能性
(3) スキャルピング型
- 概要:1分足〜5分足など短期足で、小さな値幅を積み重ねて利益を出す
- 特徴:取引回数が多く、短時間で成果が出やすい
- デメリット:スプレッドや約定速度に大きく左右される
(4) マーチンゲール型
- 概要:負けた後にロットを倍増し、1回の勝ちで損失を帳消しにする
- 特徴:高勝率になりやすい
- デメリット:破綻リスクが極めて高い
- 適合者:短期で利益を狙いたいハイリスクトレーダー向け
(5) グリッド型
- 概要:一定間隔で複数のポジションを建てて、価格変動を利益に変える
- 特徴:レンジ相場で安定して利益を出しやすい
- デメリット:トレンド発生時は損失が膨らむ可能性が高い
4. 平均足EAのメリットと注意点
メリット
- トレンドの可視化により、エントリー判断が明確
- 感情を排除し、安定したトレードが可能
- 初心者でも分かりやすい売買ロジック
注意点
- レンジ相場ではダマシが増え、損失がかさみやすい
- EA任せにせず、資金管理と損切りルールを徹底することが重要
- バックテスト結果が良くても、実運用ではスプレッドや滑りが加わり結果が変わる点に注意
5. まとめ
平均足EAは、トレンドを分かりやすく表示し、自動売買でのトレード判断を助ける強力なツールです。ただし、EAの種類によってリスク特性は大きく異なります。
- 安全重視ならトレンドフォロー型+非マーチン
- 爆発力重視ならマーチンゲール型やスキャルピング型
このように目的に応じて選び分けることが、長期的な運用成功のカギとなります。
結果サマリー|平均足EAの5年間バックテスト比較
2017年から2021年までの5年間・同一条件で実施したバックテストの結果を総合的にまとめました。
このサマリーでは、すべてのEAを公平な基準で比較し、全体的な傾向と注目ポイントを解説します。EAごとの詳細は後半のレビューセクションをご覧ください。
1. 年ごとの傾向|相場変動がEA成績に与える影響
平均足EAはトレンドを視覚化する特性上、その年の相場環境に大きく左右されることが確認されました。
| 年度 | 相場環境 | トレンド型EA | マーチン型EA | スキャル型EA |
|---|---|---|---|---|
| 2017年 | 緩やかな上昇トレンド中心 | 成績良好 | 成績不安定 | 普通 |
| 2018年 | レンジ相場が多い | 成績低下 | ロット膨張で破綻リスク増大 | コスト増で苦戦 |
| 2019年 | ゴールド(XAUUSD)の急変動あり | ゴールド系EAが急伸 | 短期利益大だが破綻も発生 | やや不安定 |
| 2020年 | コロナショックで大変動 | トレンド型が一時的に高成績 | ハイリスク型が破綻続出 | 成績二極化 |
| 2021年 | ボラティリティ減少 | 成績が落ち着く | ゆるやかに安定 | 安定化傾向 |
ポイント
- トレンドが明確な年はトレンドフォロー型EAが大幅に利益を伸ばす傾向あり
- レンジが多い年はマーチンゲールやグリッド型が優勢だが、破綻リスクが急上昇
- ゴールド(XAUUSD)系EAは価格変動が大きく、年単位で成績が大きくブレる
2. 通貨ペア別の特徴
検証対象となったEAでは、EURUSD・GBPJPY・XAUUSD(ゴールド)が中心でした。
| 通貨ペア | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| EURUSD | もっとも多くのEAで採用 | 安定傾向だがレンジに弱いEAが多い |
| GBPJPY | 値動きが大きくトレンド型と好相性 | ドローダウンが大きくなりやすい |
| XAUUSD | ボラティリティが高く爆発力あり | スプレッドコストの影響大・短期EAは不安定 |
結論:
初心者はまずEURUSD中心のEAを選び、GBPJPYやゴールドは小ロットで慎重に運用するのが無難です。
3. マーチンゲール型と非マーチン型の比較
マーチンゲールを採用するEAは一見高勝率に見えますが、資金管理の難易度が極端に高いことがわかりました。
| 項目 | マーチンゲール型 | 非マーチン型 |
|---|---|---|
| 勝率 | 80〜95% | 40〜60% |
| 年利 | 爆発的(100%以上も) | 安定成長型(5〜30%) |
| ドローダウン | 80%以上も発生 | 通常30%以内 |
| 破綻リスク | 非常に高い | 比較的低い |
| 初心者適性 | × 不向き | ○ 向いている |
重要ポイント
- マーチン型は短期間で資金が増える可能性がある反面、破綻時は資金を失うリスクが極めて高い
- 非マーチン型は成績が地味でも、長期運用に適している
4. 成績指標による総合評価
以下は、5年間のEA成績をまとめた「主要指標」の平均値です。
| 指標 | 上位EA(平均) | 下位EA(平均) |
|---|---|---|
| PF(プロフィットファクター) | 2.5 | 0.8 |
| 勝率 | 70% | 40% |
| 最大DD(ドローダウン) | 25% | 80%以上 |
| RF(リカバリーファクター) | 2.0 | 0.5 |
| 年間取引回数 | 120回前後 | 40回以下 |
評価基準
- PF 2.0以上 → 利益効率が高い
- 最大DD 30%以内 → 安全性が高い
- RF 1.5以上 → リスクに対するリターンが十分
5. 上位EAの共通点
検証結果から、安定して利益を出したEAの特徴は以下の通りです。
- マーチンゲールを使わない
- ロットサイズが一定(複利運用ではない)
- ドローダウンが30%以内に収まっている
- ゴールドよりもEURUSD・GBPJPYなどの主要通貨で運用
- 取引回数が年間100回以上
6. まとめ|結果サマリーの活用法
今回の検証では、EAを「一時的な爆発力」ではなく、長期的に運用できるかどうかを重視しました。
- 安全運用なら非マーチン型×EURUSDが第一候補
- ゴールドやマーチン型は、上級者が短期で資金を増やす目的に限定
- ドローダウンと破綻確率を必ずチェックすることが重要
これらを踏まえ、次章ではEAのタイプ別おすすめと運用戦略を解説します。
タイプ別ベストEA|目的別に選ぶ平均足EA
平均足EAは、そのロジックや資金管理の仕組みによってリスクとリターンの特性が大きく異なります。
バックテスト結果をもとに、目的別におすすめできるEAを厳選しました。
ここでは、初心者向けの安全運用から上級者向けのハイリスク運用まで、用途に応じたベストEAを紹介します。
1. 低ドローダウン重視|資産を守りながら長期運用
資産保全を最優先に考える方におすすめなのが、マーチンゲールを使用せず、最大ドローダウンが30%以内に収まるタイプです。
急激な資金減少が起こりにくく、退場リスクを抑えて安定した運用が可能です。
| EA名 | 通貨ペア | 特徴 | 最大DD | PF | 勝率 |
|---|---|---|---|---|---|
| EA Invicto EURUSD | EURUSD / M30 | 複数インジケーターを組み合わせたトレンドフォロー | 18% | 7.50 | 75% |
| Golden Grow | XAUUSD / H1 | ゴールド専用、低ドローダウンで安定成長 | 20% | 1.61 | 36% |
| Stable Profit GBPJPY | GBPJPY / H4 | 長期運用に特化、取引回数は少なめ | 25% | 1.33 | 52% |
運用ポイント
- ロットサイズは証拠金1万ドルに対して0.5ロット以下
- VPS環境を利用し、約定速度を安定させる
- 月次レビューを実施し、DDが30%を超えたら停止判断を行う
2. 安定勝率重視|コツコツ利益を積み上げたい人向け
年間を通じて勝率60%以上を維持できるEAを厳選。
レンジとトレンドの両方にある程度対応でき、心理的な負担が少ない運用が可能です。
| EA名 | 通貨ペア | 特徴 | 勝率 | PF | 年利 |
|---|---|---|---|---|---|
| HeikenAshi EA-MT4 | EURUSD / D1 | トレンドフォロー型、複雑な設定なし | 65% | 2.24 | 872% |
| IA Fuzzy Logic | EURUSD / H1 | 複合ロジックで安定取引 | 48% | 1.30 | 19% |
| Hullabaloo GBPUSD | GBPUSD / M30 | GBPUSD専用の中期EA | 50% | 1.31 | 3.3% |
運用ポイント
- 勝率が安定しているため、複数EAの分散運用が効果的
- 週単位での結果チェックがおすすめ
- ニュース時は取引をオフにして損失リスクを軽減
3. トレンド相場に強いEA|大きな値動きで一気に稼ぐ
トレンド発生時に最大のパフォーマンスを発揮するEA。
平均足+トレンド系インジケーターを組み合わせており、短期間で大きな利益を狙えます。
| EA名 | 通貨ペア | 特徴 | PF | 勝率 |
|---|---|---|---|---|
| Octans EA | EURUSD / M15 | トレンド発生時に爆発的な利益 | 2.63 | 73% |
| Gold Heiken Limit | XAUUSD / M15 | シンプルロジックのゴールドEA | 1.57 | 66% |
| Heiken Ashi Trend | EURUSD / M30 | 平均足のみでトレンド継続を判定 | 1.57 | 43% |
運用ポイント
- 強いトレンドが出やすい時間帯(欧州・NY市場)を中心に稼働
- レンジ回避フィルターを活用して損失を抑える
- トレンド終焉時の利益確定ルールを明確に設定する
4. 取引回数が程よいEA|手間を減らしつつデータも安定
取引回数が年間100回前後のEAは、バックテストで十分なデータが得られつつ、稼働管理も容易です。
スプレッドコストの影響も少なく、初心者に向いています。
| EA名 | 通貨ペア | 特徴 | 年間取引回数 |
|---|---|---|---|
| EA fUXION | EURUSD / H1 | ATRと平均足を使用 | 120回 |
| Bears Bulls Euro Trader | EURUSD / M15 | チャネルブレイク型EA | 110回 |
| Shrine Heiken Ashi Heal Pro | EURUSD / H1 | ロット大きめ、利益確定重視 | 90回 |
運用ポイント
- 稼働中は週1回のチェックで十分
- 取引履歴をMT4レポートで定期保存
- ロット調整をこまめに行い、資金管理を徹底
5. ゴールド(XAUUSD)専用EA
ゴールドはボラティリティ(値動きの大きさ)が突出して高いため、専用EAが必要です。
勝てる時は爆発的に稼げますが、逆行すると損失も大きいため、証拠金余力を厚く確保することが必須です。
| EA名 | 特徴 | PF | 勝率 | 最大DD |
|---|---|---|---|---|
| Golden Grow | 安定型ゴールドEA | 1.61 | 35% | 20% |
| Gold Digger Martingale Robot | マーチン型、短期で急伸 | 1.69 | 35% | 80% |
| Gold Heiken Limit | シンプルロジックで低コスト | 1.57 | 66% | 30% |
運用ポイント
- ゴールドはスプレッドが広いため、ブローカー選びが重要
- 稼働時間を限定(欧州~NY時間帯)
- 損切り設定を必ず実装する
6. マーチン・グリッド型EAは要注意
マーチンゲールやグリッド型EAは、短期間で資金を増やす可能性がある一方で、破綻リスクが非常に高いです。
以下の条件を満たす場合のみ、限定的に使用しましょう。
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 資金の10%以内で稼働 | 破綻時の被害を限定するため |
| デモ口座で1ヶ月以上テスト | 実運用前に挙動確認 |
| 強制ロスカットを想定した資金管理 | 想定外のトレンドに備える |
代表的なマーチンEA例:
- PZ Heiken Ashi EA(高勝率だが破綻リスク極大)
- Universal Martingale EA(複数インジ併用型マーチン)
アドバイス
マーチン系は「資金を増やすお祭りEA」と割り切り、生活資金を投入しないことが絶対条件です。
まとめ|タイプ別選定の考え方
| タイプ | 初心者 | 中級者 | 上級者 |
|---|---|---|---|
| 低ドローダウン型 | ◎ 安全運用 | ◎ 安全運用 | ○ 資産分散に活用 |
| 安定勝率型 | ○ 慣れてきたら | ◎ コツコツ運用 | ◎ 複数運用に最適 |
| トレンドフォロー型 | △ 学習必須 | ○ 補助EAとして | ◎ 爆発力重視 |
| ゴールド専用型 | × 難易度高 | ○ 少額で検証 | ◎ 本口座で本格運用 |
| マーチン・グリッド型 | × 不向き | △ 短期お試し | ○ ハイリスク覚悟 |
EA選びは、目的とリスク許容度を明確にしたうえで選定することが重要です。
資産を守りたいなら「低ドローダウン型」、短期間で増やしたいなら「マーチン型」というように、タイプを明確に分けて運用することが長期成功の鍵となります。
個別レビュー|主要平均足EAの詳細分析
ここでは、バックテストの結果から特に注目度の高かったEAを厳選し、特徴・長所・短所・成績分析を詳しく解説します。
単なる年利や勝率の羅列ではなく、実運用を想定したリスク管理視点からレビューしています。EA選びの判断材料として活用してください。
1. PZ Heiken Ashi EA|マーチンゲール型の代表格
- 対応通貨ペア:EURUSD
- 時間足:D1(1日足)
- 価格:無料
- ロジック概要:平均足Smoothedを使用し、マーチンゲールと逆マーチンゲールを組み合わせた複合型
| 年度 | PF | 勝率 | 年利 |
|---|---|---|---|
| 2017 | 2.54 | 96.15% | 20.0% |
| 2018 | – | 100% | 64.8% |
| 2019 | 554.67 | 96.97% | 56.1% |
| 2020 | – | 100% | 76.9% |
| 2021 | 12.3 | 90.91% | 23.1% |
総評
非常に高い勝率とPFを誇る一方で、マーチンゲール特有の破綻リスクが極めて高いEAです。
一度大きなトレンドが発生するとロットが急増し、1年以内に口座が破綻する可能性があります。
短期間で資金を増やす“お祭りEA”として割り切るなら選択肢になりますが、長期運用には向きません。
運用アドバイス
- デモ口座で挙動確認が必須
- 本運用は資金の10%以内、強制ロスカットを前提に稼働
- VPSを利用し24時間稼働でチャンスを逃さない
2. HeikenAshi EA-MT4|王道トレンドフォロー型
- 対応通貨ペア:EURUSD
- 時間足:D1(1日足)
- 価格:80USD
- ロジック概要:平均足と平均足Smoothedを使用、マーチン・グリッドは不使用
| 年度 | PF | 勝率 | 年利 |
|---|---|---|---|
| 2017 | 0.52 | 51.37% | -75.9% |
| 2018 | 0.98 | 60.13% | -7.2% |
| 2019 | 1.03 | 62.69% | 7.1% |
| 2020 | 2.93 | 65.83% | 747.8% |
| 2021 | 2.24 | 65.56% | 872.1% |
総評
トレンド発生時の爆発力が魅力のEA。特に2020〜2021年は大きなトレンド相場に合致し、年利700%超という驚異的な成績を記録しました。
一方、トレンドが出にくいレンジ相場ではマイナス成績も目立ちます。年間を通して稼働させるより、トレンド発生時に絞って稼働するのが理想です。
運用アドバイス
- 欧州時間・NY時間に稼働を限定
- 月単位で結果をチェック、トレンド終了時は稼働停止
- 損切り設定を必ずONにする
3. Gold Digger Martingale Robot|ゴールド専用ハイリスクEA
- 対応通貨ペア:XAUUSD(ゴールド)
- 時間足:H4(4時間足)
- 価格:89USD
- ロジック概要:平均足・移動平均線・一目均衡表を組み合わせたスキャルピング型マーチンEA
| 年度 | PF | 勝率 | 年利 |
|---|---|---|---|
| 2017 | 1.64 | 46.27% | 10.6% |
| 2018 | 0.87 | 28.89% | -5.6% |
| 2019 | 1.17 | 29.11% | 7.9% |
| 2020 | 1.30 | 27.63% | 31.8% |
| 2021 | 1.69 | 35.9% | 36.2% |
総評
ゴールドのボラティリティを活かしたEAですが、マーチンゲールを採用しているため破綻リスクが高いです。
勝率は高くなく、連敗時にはロットが急激に膨らみます。ゴールドの爆発的な動きを狙う上級者向けEAです。
運用アドバイス
- 最低でも口座残高5,000USD以上を推奨
- 損失限定のためストップロスを必ず設定
- 短期運用に割り切ることが重要
4. Universal Martingale EA|複合インジ搭載型マーチン
- 対応通貨ペア:EURUSD
- 時間足:H1(1時間足)
- 価格:149USD
- ロジック概要:平均足・ボリンジャーバンド・RSIなど複数インジを使用したマーチンEA
| 年度 | PF | 勝率 | 年利 |
|---|---|---|---|
| 2017 | 1.63 | 73.39% | 5.6% |
| 2018 | 0.14 | 72.35% | -58.2% |
| 2019 | 1.69 | 73.78% | 3.9% |
| 2020 | 1.68 | 73.62% | 6.0% |
| 2021 | 1.58 | 70.80% | 4.9% |
総評
勝率は70%超と安定しているものの、年利が低く、リスクとリターンが釣り合わない印象です。
長期運用には不向きで、マーチン型の典型的な「ハイリスク・ローリターン」パターン。
運用アドバイス
- 少額でのお試し運用のみ推奨
- 成績悪化時は即停止を判断
- マーチンロジックの理解が必須
5. IA Fuzzy Logic|複合ロジック型で安定志向
- 対応通貨ペア:EURUSD
- 時間足:H1(1時間足)
- 価格:299USD
- ロジック概要:平均足とATRを組み合わせ、4つの独立したエントリールールで構成
| 年度 | PF | 勝率 | 年利 |
|---|---|---|---|
| 2017 | 1.25 | 41.03% | 25.0% |
| 2018 | 1.28 | 44.30% | 29.3% |
| 2019 | 0.82 | 37.04% | -13.5% |
| 2020 | 1.30 | 48.39% | 19.5% |
| 2021 | 0.70 | 33.67% | -33.9% |
総評
単純なトレンドEAとは異なり、複数条件でエントリーを精査するタイプです。
2020年はプラス成績だったものの、2019年・2021年は損失が大きく、安定性に欠ける印象。
レンジ相場を苦手とするため、稼働時間を絞る運用が必要です。
運用アドバイス
- 欧州時間帯のみ稼働
- 取引回数が少ないため複数EAとの併用が推奨
- 損切りは広めに設定
6. Octans EA|爆発力を秘めた短期トレンド型
- 対応通貨ペア:EURUSD
- 時間足:M15(15分足)
- 価格:50USD
- ロジック概要:平均足とボリンジャーバンドを使用した短期トレンドフォロー型
| 年度 | PF | 勝率 | 年利 |
|---|---|---|---|
| 2017 | 2.63 | 73.91% | 429.3% |
| 2018 | 1.13 | 43.75% | 17.0% |
| 2019 | 0.61 | 32.14% | -59.3% |
| 2020 | 1.61 | 55.0% | 109.9% |
| 2021 | 0.83 | 36.36% | -24.0% |
総評
トレンドが発生すると短期間で資金を数倍に増やすポテンシャルがありますが、トレンドが出ない年は大きな損失を出す典型的な「ハイボラEA」。
運用するなら相場状況を見極めた稼働管理が必須です。
運用アドバイス
- トレンド強い相場のみ稼働
- 年間で稼働するのではなく、相場条件を満たした期間に限定
- 複数口座でリスク分散
7. EA Invicto EURUSD|安定成長型の優良EA
- 対応通貨ペア:EURUSD
- 時間足:M30(30分足)
- 価格:199USD
- ロジック概要:平均足・ボリンジャーバンド・ピボット・移動平均など複数インジケーターを統合
| 年度 | PF | 勝率 | 年利 |
|---|---|---|---|
| 2017 | 6.48 | 74.42% | 15.7% |
| 2018 | 4.76 | 64.59% | 13.3% |
| 2019 | 4.04 | 61.47% | 8.0% |
| 2020 | 4.31 | 70.00% | 13.3% |
| 2021 | 7.50 | 75.52% | 13.6% |
総評
5年間を通じて安定してプラス成績を維持しており、最大ドローダウンも低水準。
長期運用にも十分耐えられるEAで、初心者から上級者まで幅広くおすすめできます。
運用アドバイス
- 低ロットで複数EA分散運用に最適
- リアル口座ではスプレッド0.5pips以下のブローカー推奨
- ゴールドとの併用で通貨ペア分散が可能
まとめ|レビューを活かす運用戦略
- 短期で資金を増やすなら:PZ Heiken Ashi EA、Octans EA
- 安定運用なら:EA Invicto EURUSD、Golden Grow
- ゴールド専用なら:Gold Digger Martingale Robot、Gold Heiken Limit
- バランス型なら:IA Fuzzy Logic、HeikenAshi EA-MT4
EAは必ずデモ口座で挙動を確認し、リスク管理と停止ルールを明確にしてから本運用に移行しましょう。
マーチン/グリッドの扱いと資金管理|破綻リスクを見極める
平均足EAの中でも、マーチンゲールやグリッド型ロジックを採用しているものは少なくありません。
これらのEAは短期間で資金を増やす可能性がある一方で、資金管理を誤ると一瞬で口座が破綻する危険性があります。
ここでは、マーチン/グリッド型EAの特徴とリスク、そして安全に使うための資金管理について詳しく解説します。
1. マーチンゲール型とは
マーチンゲールとは、負けた後にロットを倍増させ、1回の勝ちで損失を取り戻す手法です。
特徴
- 負けが続いても、1回勝てば損益がゼロまたはプラスに戻る
- 勝率が高く見えるため、バックテストでは一見優秀に見える
- 一度の大きなトレンドで負けが連続するとロットが急増し、証拠金が一気に吹き飛ぶ
例:ロット増加イメージ
| 連敗回数 | ロット数(初期0.1) | 必要証拠金(概算) |
|---|---|---|
| 1回目 | 0.1 | 1,000USD |
| 2回目 | 0.2 | 2,000USD |
| 3回目 | 0.4 | 4,000USD |
| 4回目 | 0.8 | 8,000USD |
| 5回目 | 1.6 | 16,000USD |
ポイント
5連敗で初期ロット0.1が16倍に膨張します。
資金管理が甘いと、たった1回の大きなトレンドで破綻します。
2. グリッド型とは
グリッド型は、一定間隔で複数のポジションを並べて建て、価格が上下するたびに利益を確保する手法です。
特徴
- レンジ相場で安定した利益を出しやすい
- トレンドが発生すると含み損が雪だるま式に増加
- ポジション数が多くなるため、スプレッドや手数料が利益を圧迫
例:グリッド配置イメージ
価格 ↑
├─売り
├─売り
├─売り
├─買い
├─買い
└─買い
ポイント
レンジ内での価格変動ではコツコツ利益を積み上げますが、
トレンド発生時には損切りできず大損失になりやすい構造です。
3. バックテストでは見えない「破綻リスク」
マーチン/グリッド型EAはバックテスト上、勝率90%以上・PF10以上という華やかな成績が出ることがあります。
しかしこれは「過去の相場では破綻しなかっただけ」にすぎません。
- 過去5年間破綻しなくても、翌月に破綻する可能性がある
- ゴールドやクロス円など、ボラティリティが高いペアは特に危険
- 「勝率が高い=安全」ではない
例:破綻までのシナリオ
- ゴールドが急騰 → 負けポジション増加
- ロットが倍々に膨らむ
- 証拠金維持率が急低下
- 強制ロスカット発動 → 口座残高がゼロに
4. 破綻確率を数値で理解する
マーチン/グリッド型EAはバルサラの破産確率を使うことで、口座破綻のリスクを数値で確認できます。
バルサラ破産確率とは
- 勝率と損益率から、破綻する確率を計算する指標
- 勝率が高くても、損益率が低ければ破綻確率は高い
| 勝率 | 損益率 | 破産確率 |
|---|---|---|
| 90% | 0.5 | 80%以上 |
| 70% | 1.0 | 50%前後 |
| 60% | 1.5 | 20%以下 |
| 50% | 2.0 | 10%以下 |
重要な結論
マーチン型は「勝率90%以上」でも損益率が低く、破産確率が80%を超えるケースが大半です。
5. 安全に使うための資金管理
マーチン/グリッド型EAを運用する場合は、以下の資金管理ルールを徹底しましょう。
(1) 資金配分
- 投資資金の10%以内で運用
- 破綻しても生活資金に影響しない範囲に限定
(2) ロットサイズ設定
- 初期ロットは「証拠金1万ドルに対して0.1ロット」が目安
- 連敗回数を想定して必要証拠金を逆算して設定
(3) 損切りルール
- 一定含み損を超えたら強制決済する設定を必ず導入
- 損切りを実装しないEAは運用不可
(4) 稼働時間の制限
- ニュース時は稼働停止(雇用統計・FOMCなど)
- ボラティリティが高まる時間帯は避ける
(5) デモ口座で1ヶ月以上検証
- 実口座での稼働前に、必ずデモ口座でリアルタイムの挙動を確認
- 約定速度やスリッページの影響も確認できる
6. マーチン型と非マーチン型の比較表
| 項目 | マーチン型 | 非マーチン型 |
|---|---|---|
| 勝率 | 高い(80〜95%) | 普通(40〜60%) |
| 損益率 | 低い | 高い |
| ドローダウン | 極端に大きい | 30%以内に収まることが多い |
| 資金増加スピード | 爆発的 | 緩やか |
| 破綻リスク | 非常に高い | 低い |
| 初心者向け | ✕ | ○ |
7. マーチン/グリッド型を使うべき人
マーチンやグリッド型EAは、以下の条件を満たす場合のみ限定的に利用すべきです。
- 失っても良い余剰資金で運用できる
- 強制ロスカットが発生しても精神的に耐えられる
- 口座を複数に分けて分散稼働できる
- 常にEAの挙動をモニタリングする時間がある
- 「短期で増やすギャンブル」と割り切れる
NG例
- 生活資金を投入する
- 初心者が資金管理を理解せずに稼働
- 「勝率が高いから安全だ」と思い込む
8. まとめ|リスクを理解して使い分ける
マーチン/グリッド型EAは、正しく使えば短期間で大きな利益を得る可能性があります。
しかし、資金管理を徹底しなければ、破綻は時間の問題です。
- 安定運用を目指すなら、非マーチン型EAが基本
- マーチン型は「余剰資金で短期運用」に限定
- バックテストの成績だけで判断せず、必ず破綻確率をチェックすること
結論
EAは“夢の自動売買ツール”ではなく、リスクと向き合うための戦略の一部です。
マーチン型は諸刃の剣であることを忘れず、冷静に運用しましょう。
ダウンロードと導入手順|MT4ターミナルから直接入手する方法
平均足EAは、MQL5マーケットを通じて安全かつ簡単にダウンロードできます。
ここでは、初心者でも迷わないように、MT4ターミナルを使った公式ルートでの導入手順を画像なしでもわかりやすく解説します。
注意
インターネット上には非公式な配布サイトも存在しますが、ウイルスやマルウェア混入のリスクがあります。
EAは必ずMT4の公式マーケットからダウンロードしてください。
1. MQL5アカウントを作成する
EAをダウンロードするには、MQL5公式アカウントが必要です。
- MQL5公式サイトにアクセス
- 右上の「Sign Up(サインアップ)」をクリック
- 必要項目(メールアドレス・ユーザー名・パスワード)を入力
- 登録後、メール認証を完了させる
ワンポイント
登録時のメールアドレスは、MT4と同じ環境でログインするために必須です。
忘れないようにメモしておきましょう。
2. MT4ターミナルを起動する
EAを直接ダウンロードするために、**MT4ターミナル(MetaTrader4)**を立ち上げます。
- ブローカーから提供されたMT4を使用
- もしまだインストールしていない場合は、ブローカー公式サイトからダウンロード可能
参考記事
MT4が無料でダウンロードできる方法|海外FXの優良ブローカー
初めての方は、こちらを参考にMT4を準備しましょう。
3. MT4ターミナルでMQL5にログイン
EAを購入または無料ダウンロードするために、MT4からMQL5にログインします。
- MT4上部メニューから「ツール」→「オプション」をクリック
- 「コミュニティ」タブを開く
- MQL5アカウントのユーザー名とパスワードを入力
- 「OK」をクリックしてログイン完了
確認ポイント
ログインが正しくできていれば、MT4画面右下に「ログイン済み」の表示が出ます。
4. マーケットからEAを探す
EAを検索してダウンロードする手順です。
- MT4ターミナル下部の「ターミナル」パネルを開く
- 「マーケット」タブをクリック
- 検索窓に「Heiken Ashi」などキーワードを入力して検索
- 一覧から目的のEAを選択
検索のコツ
- 「Heiken Ashi」や「Average Bar」など、EA名または特徴的な単語を入力
- 無料EAは「Free」タブから探すと見つけやすい
5. EAの詳細ページを確認
EAを選ぶ際は、詳細ページの情報を必ずチェックしましょう。
- 説明文:EAの売買ロジックや推奨通貨ペア、時間足
- レビュー評価:利用者の評価コメント
- 更新履歴:定期的にアップデートされているか確認
- 価格とライセンス:購入か無料か、アクティベーション回数
ワンポイント
更新が止まっているEAは、最新の相場環境に対応していない可能性が高いため要注意。
6. EAをダウンロード
無料EAの場合は「ダウンロード」、有料EAの場合は「購入」ボタンをクリック。
- ダウンロードが完了すると、自動でMT4にインストールされます。
- 「ナビゲーター」ウィンドウの「エキスパートアドバイザー」フォルダ内に表示されていれば成功です。
補足
有料EAを購入する場合は、MQL5ウォレットへのチャージが必要です。
支払い方法はクレジットカード、PayPal、WebMoneyなどが利用可能です。
7. チャートにEAを適用して稼働
EAをチャートにセットして、実際に動かしてみましょう。
- MT4の「ナビゲーター」からEAをドラッグ&ドロップでチャートへ配置
- パラメーター設定画面で初期設定を確認
- 「自動売買」をONにする(MT4上部のボタンが緑色)
- チャート左上に顔マークが「スマイルマーク」になっていれば稼働中
確認ポイント
- パラメーターはデフォルト設定で開始(カーブフィット回避のため)
- 実運用前にデモ口座で1週間以上テストがおすすめ
8. 導入後のメンテナンス
EAを導入したら、継続的なチェックも忘れずに行いましょう。
| 項目 | チェック頻度 | 内容 |
|---|---|---|
| ログ確認 | 毎日 | 約定エラーや通信不良がないか |
| MT4更新 | 随時 | バージョンアップ時に稼働確認 |
| EA更新 | 月1回 | 最新バージョンが公開されていないか確認 |
| VPS稼働状況 | 毎週 | 接続切断や再起動を確認 |
まとめ|公式ルートで安全に導入
- MQL5アカウントを作成
- MT4でMQL5にログイン
- マーケットからEAを検索・詳細確認
- 無料なら「ダウンロード」、有料なら「購入」
- ナビゲーターからチャートへ適用
- デモ口座でテスト後、リアル口座に移行
ポイント
- 非公式サイトからのEA入手は絶対NG
- ダウンロード後はすぐに実運用せず、必ずデモ検証
- VPSや低スプレッドブローカーを組み合わせて環境を最適化
これらの手順を踏めば、安全かつ効率的に平均足EAを導入し、実運用へと進めることができます。
ダウンロードと導入手順|MT4ターミナルから直接入手する方法
平均足EAは、MQL5マーケットを通じて安全かつ簡単にダウンロードできます。
ここでは、初心者でも迷わないように、MT4ターミナルを使った公式ルートでの導入手順を画像なしでもわかりやすく解説します。
注意
インターネット上には非公式な配布サイトも存在しますが、ウイルスやマルウェア混入のリスクがあります。
EAは必ずMT4の公式マーケットからダウンロードしてください。
1. MQL5アカウントを作成する
EAをダウンロードするには、MQL5公式アカウントが必要です。
- MQL5公式サイトにアクセス
- 右上の「Sign Up(サインアップ)」をクリック
- 必要項目(メールアドレス・ユーザー名・パスワード)を入力
- 登録後、メール認証を完了させる
ワンポイント
登録時のメールアドレスは、MT4と同じ環境でログインするために必須です。
忘れないようにメモしておきましょう。
2. MT4ターミナルを起動する
EAを直接ダウンロードするために、**MT4ターミナル(MetaTrader4)**を立ち上げます。
- ブローカーから提供されたMT4を使用
- もしまだインストールしていない場合は、ブローカー公式サイトからダウンロード可能
3. MT4ターミナルでMQL5にログイン
EAを購入または無料ダウンロードするために、MT4からMQL5にログインします。
- MT4上部メニューから「ツール」→「オプション」をクリック
- 「コミュニティ」タブを開く
- MQL5アカウントのユーザー名とパスワードを入力
- 「OK」をクリックしてログイン完了
確認ポイント
ログインが正しくできていれば、MT4画面右下に「ログイン済み」の表示が出ます。
4. マーケットからEAを探す
EAを検索してダウンロードする手順です。
- MT4ターミナル下部の「ターミナル」パネルを開く
- 「マーケット」タブをクリック
- 検索窓に「Heiken Ashi」などキーワードを入力して検索
- 一覧から目的のEAを選択
検索のコツ
- 「Heiken Ashi」や「Average Bar」など、EA名または特徴的な単語を入力
- 無料EAは「Free」タブから探すと見つけやすい
5. EAの詳細ページを確認
EAを選ぶ際は、詳細ページの情報を必ずチェックしましょう。
- 説明文:EAの売買ロジックや推奨通貨ペア、時間足
- レビュー評価:利用者の評価コメント
- 更新履歴:定期的にアップデートされているか確認
- 価格とライセンス:購入か無料か、アクティベーション回数
ワンポイント
更新が止まっているEAは、最新の相場環境に対応していない可能性が高いため要注意。
6. EAをダウンロード
無料EAの場合は「ダウンロード」、有料EAの場合は「購入」ボタンをクリック。
- ダウンロードが完了すると、自動でMT4にインストールされます。
- 「ナビゲーター」ウィンドウの「エキスパートアドバイザー」フォルダ内に表示されていれば成功です。
補足
有料EAを購入する場合は、MQL5ウォレットへのチャージが必要です。
支払い方法はクレジットカード、PayPal、WebMoneyなどが利用可能です。
7. チャートにEAを適用して稼働
EAをチャートにセットして、実際に動かしてみましょう。
- MT4の「ナビゲーター」からEAをドラッグ&ドロップでチャートへ配置
- パラメーター設定画面で初期設定を確認
- 「自動売買」をONにする(MT4上部のボタンが緑色)
- チャート左上に顔マークが「スマイルマーク」になっていれば稼働中
確認ポイント
- パラメーターはデフォルト設定で開始(カーブフィット回避のため)
- 実運用前にデモ口座で1週間以上テストがおすすめ
8. 導入後のメンテナンス
EAを導入したら、継続的なチェックも忘れずに行いましょう。
| 項目 | チェック頻度 | 内容 |
|---|---|---|
| ログ確認 | 毎日 | 約定エラーや通信不良がないか |
| MT4更新 | 随時 | バージョンアップ時に稼働確認 |
| EA更新 | 月1回 | 最新バージョンが公開されていないか確認 |
| VPS稼働状況 | 毎週 | 接続切断や再起動を確認 |
まとめ|公式ルートで安全に導入
- MQL5アカウントを作成
- MT4でMQL5にログイン
- マーケットからEAを検索・詳細確認
- 無料なら「ダウンロード」、有料なら「購入」
- ナビゲーターからチャートへ適用
- デモ口座でテスト後、リアル口座に移行
ポイント
- 非公式サイトからのEA入手は絶対NG
- ダウンロード後はすぐに実運用せず、必ずデモ検証
- VPSや低スプレッドブローカーを組み合わせて環境を最適化
これらの手順を踏めば、安全かつ効率的に平均足EAを導入し、実運用へと進めることができます。
まとめ|平均足EAは「相場適合 × 資金管理」で評価する
平均足EAは、トレンドを可視化する強力なインジケーターをベースにした自動売買ツールです。
しかし、その性能はEAの設計や運用者の資金管理に大きく左右されます。バックテスト結果だけで判断せず、**「相場環境への適合度」と「資金管理の徹底」**を軸に評価することが成功の鍵となります。
1. 相場環境との適合が勝率を決める
平均足EAの成績は、相場のトレンド・レンジによって大きく変動します。
- トレンド相場に強いEA
- 平均足+トレンド系インジケーターを採用
- 明確な上昇・下降局面で爆発的なパフォーマンス
- 例:HeikenAshi EA-MT4、Octans EA
- レンジ相場に強いEA
- マーチンゲールやグリッドを採用
- 勝率は高いが破綻リスクも高い
- 例:PZ Heiken Ashi EA、Universal Martingale EA
ポイント
- 相場環境が変われば、同じEAでも成績は激変する
- 稼働期間や通貨ペアを適切に選び、EAを「使い分ける」戦略が必須
2. マーチン/グリッド型は資金管理が命
マーチンゲールやグリッド型EAは、短期間で大きく資金を増やせる可能性がありますが、破綻は時間の問題です。
| 項目 | マーチン型 | 非マーチン型 |
|---|---|---|
| 勝率 | 80~95% | 40~60% |
| 資金増加スピード | 爆発的 | 緩やか |
| 破綻リスク | 非常に高い | 低い |
| 初心者向け | ✕ | ◎ |
マーチン型を使う場合の鉄則
- 運用資金の10%以内で稼働する
- 含み損が口座残高の50%を超えたら強制決済
- 生活資金ではなく余剰資金のみ使用
- 常に「破綻前提」で計画を立てる
3. 成功する運用の流れ
EAは導入しただけでは成果は出ません。
以下の流れを守ることで、安定した長期運用が可能になります。
- 複数年バックテストでEAを評価
- 最低5年間のテスト結果を確認
- 年単位で成績が安定しているかチェック
- デモ口座で1ヶ月以上稼働
- リアルタイム挙動とスプレッド影響を確認
- エラーや不具合がないかログをチェック
- 少額リアル運用でテスト
- 初期は証拠金1,000USD程度から開始
- VPSと低スプレッドブローカーを活用
- 資金管理ルールを設定
- 1回の損失は総資金の2%以内
- 月間最大ドローダウンを20%以内に制限
4. 安定運用のための3つの選定基準
平均足EAを選ぶ際は、以下の3つを基準にしましょう。
| 基準 | チェック項目 | 理想値 |
|---|---|---|
| 安全性 | 最大ドローダウン | 30%以内 |
| 効率性 | PF(プロフィットファクター) | 2.0以上 |
| 安定性 | 勝率と年間取引回数 | 勝率60%以上、年間100回以上 |
補足
ゴールドやクロス円はボラティリティが高く、同じEAでもドローダウンが大きくなりやすい点に注意。
5. 長期的な不労所得化を目指す
短期で一攫千金を狙うEA運用は高リスクです。
本当に目指すべきは、安定した不労所得としての自動売買ポートフォリオです。
- 非マーチン型EAを中心に複数運用してリスク分散
- 相場ごとにEAを使い分けて柔軟に対応
- 継続的な成績レビューと停止判断を徹底
まとめ|平均足EAの評価と運用の最終指針
- 相場環境に適合するEAを選ぶ
- トレンド型 or レンジ型を見極める
- 資金管理を最優先する
- マーチン型は余剰資金のみ
- 非マーチン型でも月次DD20%以内に制限
- バックテストとデモ検証を必ず実施
- 5年分以上のデータ確認
- デモで1ヶ月以上稼働テスト
- 複数EAで分散運用
- 1つのEAに依存せず、ポートフォリオで安定化
結論
平均足EAは「万能ツール」ではなく、相場環境と資金管理次第で成果が変わる投資ツールです。
正しい選定と運用を行えば、長期的な資産形成に大きく貢献する可能性があります。
逆に、リスクを無視した運用は一度の暴落で資金を失う危険があります。
常に冷静な判断と計画的な運用を心がけましょう。
付録:全EAの年次別成績一覧
ここでは、本記事で紹介したすべての平均足EAについて、2017年~2021年の5年間にわたるバックテスト結果を掲載します。
各スクリーンショットはMetaTrader4ストラテジーテスターで実施したものです。
※スプレッドは1pips固定、初期資金は10,000USDで統一しています。
※成績はバックテスト上の結果であり、将来の利益を保証するものではありません。
クリックしてすべてのバックテスト結果をみる



















































































































免責事項
本ページに掲載しているバックテスト結果は、過去データに基づく検証であり、将来の運用成績を保証するものではありません。
実際の取引結果は、スプレッド、スリッページ、約定速度などの要因により異なる場合があります。EAの運用は自己責任で行ってください。

