ボリンジャーバンドは情報が多く、「結局どこを見ればいいの?」で迷いやすいインジケーターです。
ですが、MT4で使うなら最初は難しい手法を覚える必要はありません。
この記事では、相場を読むうえで重要な 「収縮(スクイーズ)」「拡大(エクスパンション)」「張り付き(バンドウォーク)」 の3つだけに絞り、見分け方と判断手順を最短で整理します。
さらに、初心者がやりがちな逆張りミスや「見た目判断がブレる問題」を減らすコツも紹介するので、まずはこの3パターンだけ覚えて、ボリンジャーバンドを“使える状態”にしていきましょう。
ボリンジャーバンド以外にも、MT4でよく使われる定番インジケーターをまとめて把握しておくと、相場環境(トレンド/レンジ)の整理や、手法の組み立てがスムーズになります。
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この記事の結論|ボリンジャーバンドは「収縮・拡大・張り付き」だけ見れば使える
MT4のボリンジャーバンドは、設定や手法の話が多くて混乱しがちです。
ですが、最初から「勝てるルール」を作ろうとすると、情報量に飲まれて挫折しやすくなります。
そこで本記事では、いきなり売買ルールに入らず、ボリンジャーバンドを見るうえで本質的な3つの状態だけに絞って覚えます。
- 収縮(スクイーズ / Squeeze):バンド幅が狭くなり、値動きが落ち着く状態
- 拡大(エクスパンション / Expansion):バンド幅が広がり、動きが出てくる状態
- 張り付き(バンドウォーク / Band Walk):ローソク足が上(下)バンド沿いに進み、勢いが強い状態
この3つが読めるようになるだけで、「今はレンジっぽい」「動き出した」「逆張りが危ない局面だ」といった相場の状況判断が一気にラクになります。
つまりボリンジャーバンドは、万能のエントリー手法というよりも、“今は何をすべき相場か”を判断するための道具として使うのが近道です。
また、初心者がやりがちなのが「上バンドに触れたら売り/下バンドに触れたら買い」といった決め打ち逆張りです。
実際には、相場が強いときほどローソク足がバンドに張り付いて進むため、これを知らないと負けやすくなります。
このあと本文では、収縮・拡大・張り付きそれぞれの見分け方と、やってはいけないミスを整理しながら、MT4でボリンジャーバンドを最短で“使える状態”にしていきます。
MT4ボリンジャーバンドの基本(ここだけ最小限)
ボリンジャーバンドを最短で理解するために、まずは「何でできているか」だけ押さえます。ここを難しく覚える必要はありません。**“3本の線で、値動きの広さ(ボラ)を見ている”**と分かれば十分です。
ボリンジャーバンドは、次の3本で構成されます。
- ミドルバンド:移動平均線(多くは20期間)
- アッパーバンド:ミドル+(標準偏差×σ)
- ロワーバンド:ミドル-(標準偏差×σ)
ざっくり言うと、ミドルは「中心」、上下のバンドは**「いつもよりどれくらい広がっているか」**を表します。
そしてこの記事で扱う「収縮・拡大・張り付き」は、すべてこの “上下バンドの広がり方” と “価格との位置関係” から判断できます。
初期設定(20期間・±2σ)は“基準”であって正解ではない
MT4の標準ボリンジャーバンドは、一般的に「期間20・偏差2(±2σ)」が初期値になっています。
これは世界的に広く使われている“基準”なので、まずはこのまま始めればOKです。
ただし注意点として、20・2が常に正解という意味ではありません。
設定をいじる前に大事なのは、先に
- いま見たいのは「レンジ」なのか
- 「動き出し(ブレイク)」なのか
- 「強いトレンド(張り付き)」なのか
という用途(見る目的)を固定することです。
設定変更は、3つの状態が読めるようになってからで十分間に合います。
MT4での表示方法(標準インジの出し方・色の調整)
MT4でボリンジャーバンドを表示する手順はシンプルです。
- チャート上で 挿入 → インディケータ
- トレンド → Bollinger Bands を選択
- 期間(Period)・偏差(Deviations)を確認してOK
見やすくするコツも2つだけ。
- 色は背景とコントラストが出るものにする(薄すぎると状態変化が読めない)
- ラインは細すぎない(短期足ほど線が見えづらい)
ボリンジャーバンドは「線が読めない」と意味がありません。
表示を整えたら、次からは本題の 収縮(スクイーズ) に入り、どういう局面で起きて、何に注意すべきかを最短で整理していきます。
① 収縮(スクイーズ / Squeeze)|レンジ化・ブレイク前兆を見抜く
ボリンジャーバンドの「収縮(スクイーズ)」は、相場が静かになっているサインです。
上下のバンドがギュッと近づき、バンド幅が細くなるほど、値動き(ボラティリティ)が落ちています。
収縮の見た目:バンド幅が細くなる=ボラが落ちる
MT4のチャート上では、収縮は次のように見えます。
- アッパーとロワーの間隔が狭くなる
- ローソク足の上下動が小さくなりやすい
- ミドルバンド付近を行ったり来たりしやすい
この状態は、いわゆるレンジ(持ち合い)になりやすい一方で、
「静かになった反動で、その後に動き出す」こともあるため、一般にブレイクアウトの前兆として語られます。
ただし、ここで初心者がよく勘違いするポイントがあります。
収縮中にやりがちなミス:「もうすぐブレイクする」を決め打ちする
収縮=ブレイク前兆、と聞くと、
- 「じゃあ、次は必ず大きく動くんだ」
- 「上か下に抜けたら勝てそう」
と考えがちですが、“いつ抜けるか”は分かりません。
さらに言うと、抜けたように見えて戻される ダマシ も普通に起きます。
収縮の段階で危ないのは、次の2つです。
- 方向を先に決めてしまう(買い目線/売り目線の決め打ち)
- 「抜け待ち」なのに、レンジの真ん中で雑に入る(結果、往復で削られる)
収縮は「チャンス」ではなく、まずは “様子見のサイン” として扱う方が安全です。
収縮から“次に見るべきこと”:抜け方向ではなく「動き出しの形」
収縮を見つけたら、次に確認したいのは「どっちに抜けるか」ではなく、動き出しが本物っぽいかどうかです。
最低限、次のような見方をするとブレにくくなります。
- バンドが開き始めた(拡大に移行した)か
- ローソク足がミドルバンドから離れてきたか
- 抜けた直後に、すぐ戻されていないか(ダマシ警戒)
つまり、収縮は「合図」ですが、収縮だけで売買を決めないのがコツです。
収縮の次にセットで覚えるべきなのが、次の章の 拡大(エクスパンション) です。
(※収縮や拡大が“見た目だけだと判断がブレる”と感じたら、後半で紹介する「バンド幅を数値化して見る方法」がかなり役立ちます。)
② 拡大(エクスパンション / Expansion)|動き出しの合図だが追いかけ注意
ボリンジャーバンドの「拡大(エクスパンション)」は、相場が動き出したサインです。
収縮(スクイーズ)で静かだった相場が、再びボラティリティを取り戻し、上下のバンドが広がっていきます。
ただし、拡大を見た瞬間にやりがちなのが「今すぐ乗る(飛び乗る)」です。
拡大はチャンスでもありますが、短期足ほど追いかけが一番負けやすい形になりがちなので注意が必要です。
拡大の見た目:バンドが開く=ボラが上がる
MT4のチャートで拡大は次のように見えます。
- アッパーとロワーの間隔が広がる
- ローソク足が大きくなりやすい(勢いが出る)
- 価格がミドルから離れ、上か下へ偏りやすい
ここで大事なのは、拡大は「方向」を直接教えてくれるというより、**“動きの強さ(ボラが上がっている)”**を示している、という点です。
方向はローソク足の流れや、次章の「張り付き(バンドウォーク)」も合わせて見た方が安全です。
拡大で勝ちにくいパターン(飛び乗り・置いていかれ不安)
拡大を見て飛び乗ると負けやすい理由はシンプルで、拡大局面は
- すでに価格が走っていて 高値掴み/安値売り になりやすい
- 一瞬の戻しで損切りにかかりやすい
- 伸び切ったところで入ってしまい、反動に巻き込まれやすい
からです。
特に初心者は「乗り遅れたくない」心理が働きやすく、
拡大=即エントリー、になりがちですが、ここは一度ブレーキを踏むのが正解です。
拡大時の安全な考え方:追うより“待つ”
拡大を見つけたときの基本は、追いかけるより、形が整うのを待つことです。
イメージとしては次のように考えるとブレにくくなります。
- 拡大=「走り始めた」
- その後に来る戻し(押し目/戻り)で、落ち着いて判断する
- 勢いが強いなら、次章の「張り付き(バンドウォーク)」が出やすい
拡大は「ここからトレンドになる可能性がある」という局面なので、
“いま入るかどうか”よりも、「今は動く相場に切り替わった」ことを認識するのが最短理解のポイントです。
次は、拡大の中でも特に重要な状態である 張り付き(バンドウォーク) を解説します。
ここが分かると、初心者が一番やりがちな「バンドタッチ逆張り」の事故が激減します。
③ 張り付き(バンドウォーク / Band Walk)|“逆張りが危険”な強い相場
ボリンジャーバンドで一番重要なのが、この 張り付き(バンドウォーク) です。
なぜなら、初心者がやりがちな「上バンドに触れたら売り/下バンドに触れたら買い」という発想が、張り付き相場で一番破壊されるからです。
張り付きは「反転の合図」ではなく、むしろ 勢いが強い(トレンド継続しやすい) 状態として理解するのが近道です。
張り付きの見た目:ローソクが上(下)バンド沿いに進む
MT4のチャートでは、張り付きは次のように見えます。
- 上昇なら、ローソク足が 上バンドに沿って 連続して進む
- 下降なら、ローソク足が 下バンドに沿って 連続して進む
- バンドは拡大しやすく、ミドルから価格が離れやすい
ポイントは「1回触れた」ではなく、沿うように進む(連続する) ことです。
これが出ているときは、相場が“押し戻されにくい力”を持っています。
張り付き=トレンド継続のサインになりやすい理由
ボリンジャーバンドの上下は「いつもより高い/安い」の目安ではありますが、
相場が強いときは「高いのにさらに上がる」「安いのにさらに下がる」が起きます。
その結果、価格がバンドに沿って進み、張り付きになります。
つまり張り付きは、
- 「行き過ぎ」ではなく “強いから張り付く”
- 「そろそろ反転」ではなく “まだ走れる可能性がある”
と考えるのが自然です。
もちろん、どこかで反転はします。
ただ、張り付きの最中に「触れたから反転するはず」で逆張りすると、
損切りになるまで張り付きが続くことが普通にあります。
張り付きでのNG例:上バンド=売り、下バンド=買いの決め打ち
張り付き相場でやりがちなNG行動はこの2つです。
- 上バンドに触れた瞬間に売る(下降も同様)
- 何度も逆張りしてナンピン的に耐える(短期足ほど危険)
張り付きの基本方針は「逆張りを我慢する」ことです。
どうしても触りたくなるなら、最低でも
- 張り付きが弱まった(バンドから離れ始めた)
- ミドル付近まで戻ってきた
- 収縮や拡大の変化が落ち着いた
など、“勢いが落ちたサイン”を待つ方が安全です。
この「張り付き」を理解できるだけで、ボリンジャーバンドの事故はかなり減ります。
次の章では、ここまでの3状態(収縮・拡大・張り付き)を踏まえたうえで、初心者が負けやすい “誤解” をまとめて潰していきます。
初心者が負けやすい「ボリンジャーバンドの誤解」5つ
ここまでで「収縮・拡大・張り付き」の3状態が分かりました。
それでもボリンジャーバンドで負けやすいのは、多くの場合 “間違った思い込み” が原因です。ここでは初心者がハマりやすい誤解を5つに絞って整理します。
① 上下バンドに触れたら反転する?(しない相場がある)
よくある誤解が「上バンド=売り、下バンド=買い」です。
確かにレンジでは通用する場面もありますが、張り付き(バンドウォーク)が出ている相場では逆効果になりやすいです。
- 触れたから反転、ではなく
- 強いから張り付くことがある
ここを知らないと、逆張りが連敗しやすくなります。
② 収縮=必ずブレイクアウト?(ダマシがある)
スクイーズ(収縮)は「動く前兆」として有名ですが、収縮したからといって
- すぐに抜ける
- 抜けたら伸びる
とは限りません。抜けたように見えて戻されるダマシは普通に起きます。
収縮は「合図」であって、売買の決定打ではないと覚えておくのが安全です。
③ 拡大=今すぐ順張り?(高値掴みになりやすい)
エクスパンション(拡大)を見ると「動いてる!乗らなきゃ!」となりがちです。
ですが拡大の初動に飛び乗ると、
- すでに走った後に入る
- ちょっとの戻しで損切りにかかる
- 反動に巻き込まれる
といった形になりやすく、短期足ほど不利です。
拡大は「動き出した認識」に使い、エントリーは待って整った形で判断する方が失敗しにくくなります。
④ どの時間足でも同じ?(短期ほどノイズが増える)
ボリンジャーバンドはどの時間足でも表示できますが、短期足ほど
- 一時的なヒゲ
- スプレッドの影響
- 小さな乱高下
が目立ち、バンドタッチや拡大・収縮が**“それっぽく見えるだけ”**になることがあります。
同じルールでも、時間足が変わると体感の難易度が大きく変わる点は押さえておきたいポイントです。
⑤ 期間やσをいじれば勝てる?(先に“用途”を決める)
設定(期間・偏差σ)を変えると見え方は変わります。
ただし、設定をいじる前にやるべきなのは 「何を判断したいか」 を固定することです。
- 収縮を見たいのか
- 拡大を見たいのか
- 張り付きを見たいのか
この目的が曖昧なまま設定だけ触ると、ただ“見え方が変わって混乱する”だけになりがちです。
まずは初期設定のまま、3状態が読めるようになるのが最短ルートです。
次の章では、ここまでの理解を実戦でブレさせないために、MT4での見やすさ(視認性)と、判断のブレを減らす客観化のコツをまとめます。
MT4で“見た目判断”をブレさせないコツ(視認性・客観性)
ボリンジャーバンドは、理屈が分かっても「チャート上で見えづらい」「その日の相場で判断が揺れる」という理由で迷いやすい指標です。
特に短期足だと、ローソク足もバンドも密集し、収縮・拡大・張り付きが分かったつもりでも再現できないことが起きます。
ここでは、MT4でボリンジャーバンドを“使える状態”にするために、ブレを減らすコツを3つに絞って紹介します。
バンド幅を「数値」で見て客観化する(Bandwidth / BBWidth)
収縮と拡大を“目だけ”で追うと、どうしても判断が主観になります。
そこで役立つのが、バンド幅(Bandwidth)を数値化して見る方法です。
- 収縮:バンド幅が小さくなる(数字が下がる)
- 拡大:バンド幅が大きくなる(数字が上がる)
数字で追えると、「今日は収縮してないのに収縮っぽく見えた」などの勘違いが減り、収縮→拡大の切り替わりも掴みやすくなります。
さらに、幅が一定以上に広がっている時は「すでに動いた後」である可能性が高いため、飛び乗りを避ける目安にもなります。
👉 バンド幅を見た目ではなく“数値”で把握したい場合は、こちらも参考にしてください。
ボリンジャーバンドの幅を数値化して可視化|サブウィンドウに表示できるMT4インジケーター
ボリンジャーバンドをサブウィンドウに出して“見落とし”を減らす
MT4のメインチャートは、ローソク足・移動平均・水平線・時間帯ラインなどが重なると一気にごちゃつきます。
その結果、張り付きの判断や、収縮→拡大の変化を見落としやすくなります。
そこでおすすめなのが、ボリンジャーバンドをサブウィンドウに分離して表示する方法です。
- バンドの形が見やすくなる
- ローソク足の勢い(張り付き)を確認しやすい
- 他のラインと干渉せず、状態変化を追いやすい
「理解はできたのに、実際のチャートだと読み間違える」という人ほど、視認性改善は効果が出ます。
特に短期足で練習するなら、サブウィンドウ表示は一度試す価値があります。
👉 サブウィンドウ表示の具体的な手順やメリットは、こちらで詳しく解説しています。
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そもそも配色で“見え方”が変わる(目に優しいテンプレで固定する)
ボリンジャーバンドは「線が読めない」と意味がありません。
特に背景が明るすぎたり、バンド色が薄かったりすると、収縮・拡大・張り付きの変化が一気に取りづらくなります。
そこで、チャート配色を目に優しい設定にして、見え方を安定させるのも効果的です。
- バンド色は背景と同化しない色にする(薄すぎ注意)
- ラインは細すぎない(短期足ほど太めが見やすい)
- テンプレート化して、毎回同じ環境で検証できるようにする
👉 配色変更やテンプレ保存までまとめて整えたい場合は、こちらも合わせてどうぞ。
MT4チャートの色を変更する方法|目にやさしい配色とおすすめテンプレート付き
ボリンジャーバンドは「状態」が読めれば勝手に役立つ指標です。
逆に、見づらいままだと判断がブレて、誤解やミスが戻ってきます。まずは**“見える環境”を固定**してから、収縮・拡大・張り付きの読みを積み上げていきましょう。
次の章では、ここまでの内容を踏まえて、ボリンジャーバンドを“入門”から一段上げるために、次に覚えると効くポイントだけを厳選して紹介します。
次に覚えるならこれ|ボリンジャーバンドを“使える”から“武器”へ
ここまでで「収縮・拡大・張り付き」の3状態が読めるようになりました。
この時点で、ボリンジャーバンドはもう十分“使える”状態です。
次は、さらに判断の精度を上げるために、覚えることを増やしすぎず 「効くところだけ」 を足していきましょう。ポイントは3つだけです。
ミドルバンド(MA)は「押し目/戻り」の基準になる
ボリンジャーバンドの真ん中にある ミドルバンド(移動平均) は、相場の中心(平均)を示します。
張り付き相場では、価格が上(下)バンドに沿って進みやすい一方で、どこかで一度“息継ぎ”として戻す局面が出ます。
そのとき、ミドルバンドは
- 上昇中なら 押し目の目安
- 下降中なら 戻りの目安
として機能しやすくなります。
「上バンドに触れたから売り」ではなく、
“張り付きの中で、どこまで戻したら勢いが弱まったと言えるか” を考えるための基準がミドルです。
幅×ミドルで「今は手を出す相場か」を判断できる
初心者が一番削られやすいのは、
「今はトレードに向かない相場」なのに、触ってしまうパターンです。
ここで役立つのが、幅(収縮/拡大)×ミドル(中心) のセットです。
- 収縮が続く+ミドル付近を往復
→ 方向感がなく、往復で削られやすい(“触らない判断”がしやすい) - 拡大に転じる+ミドルから離れ始める
→ 動き出し。追いかけるより「形が整うのを待つ」フェーズ - 拡大が続く+バンドウォーク
→ 逆張りを避けるべき局面。ミドルまでの戻しを待つなど、方針が立つ
こうして「今どの状態で、どこにいるか」が整理できると、
ボリンジャーバンドが“雰囲気指標”ではなく、意思決定の道具になります。
相性が良い補助は「読みを邪魔しないもの」から
最後に、ボリンジャーバンドと相性が良い補助を挙げます。
ただし、いきなりインジを増やすと判断がブレるので、まずは “環境判断を補助するもの” からが安全です。
- 高値・安値(直近の節目):ブレイクや反発が起きやすい場所を把握できる
- 時間帯(東京/ロンドン/NY):ボラが出やすい時間に拡大しやすい
- スプレッド:短期足ほどコストの影響が大きく、見た目のダマシが増える
ボリンジャーバンドは、状態(収縮・拡大・張り付き)が読めるだけで十分強いので、
補助は「読みを邪魔しない」範囲で足すのがコツです。
よくある質問(FAQ)
Q1. スクイーズ(Squeeze)と収縮は同じ意味?
はい、基本的には同じ意味です。
ボリンジャーバンドの上下が近づき、バンド幅が狭くなる状態を「収縮」と呼び、英語圏では「Squeeze(スクイーズ)」と表現されることが多いです。
ただし、収縮=即エントリーの合図ではなく、まずは「相場が静かで方向感が弱い状態」として捉えるのが安全です。
Q2. エクスパンション(Expansion)が出たらエントリーすべき?
拡大(Expansion)は「動き出したサイン」ではありますが、見えた瞬間に飛び乗るのはおすすめしません。
拡大の初動は価格がすでに走っていることが多く、短期足ほど高値掴み・安値売りになりやすいからです。
拡大が出たら、まずは「相場が動くモードに切り替わった」と認識し、
エントリーは押し目/戻りなど“形が整うのを待つ”発想の方が失敗を減らせます。
Q3. バンドウォーク(張り付き)中は逆張りしてはいけない?
「絶対ダメ」とは言い切れませんが、初心者は張り付き中の逆張りを避けるのが無難です。
張り付きは「行き過ぎ」ではなく、強いからバンドに沿って進む状態になりやすく、
「触れた=反転」と決め打ちすると連敗しやすいからです。
どうしても触りたい場合でも、最低限
- 張り付きが弱まった(バンドから離れ始めた)
- ミドル付近まで戻した
- 収縮に向かうなど、勢いが落ちたサインが出た
といった“状況の変化”を待つ方が安全です。
Q4. おすすめ設定(期間・σ)はありますか?
まずはMT4の標準設定(例:期間20、偏差2)を基準にしてOKです。
設定を変える前に大切なのは、「何を判断したいか」を固定することです。
- 収縮(スクイーズ)を見たい
- 拡大(エクスパンション)を見たい
- 張り付き(バンドウォーク)を避けたい
この目的が曖昧なまま設定だけ変えると、見え方が変わって混乱しやすくなります。
3つの状態が読めるようになってから、必要に応じて調整するのが近道です。
Q5. MT4でボリンジャーバンドが見づらい時の対処は?
見づらさは、理解不足よりも「表示環境」の問題であることが多いです。
対処としては次の順番がおすすめです。
- 色・太さを調整して背景と同化させない
- サブウィンドウに分離して、他のラインと干渉させない
- バンド幅を数値化して、収縮/拡大を客観的に見る
特に短期足では、見た目判断がブレやすいので「数値化」と「分離表示」は効果が出やすいです。
まとめ|3つの状態が読めれば、ボリンジャーバンドはもう使える
ここまでで、ボリンジャーバンドは 「張り付き」「拡大」「収縮」 の3つが読めれば十分だと分かりました。
次はこの読み方を、スキャルで実際に使うために 「幅(BandWidth)でレンジ/トレンドを判定する」 手順に落とし込むと、ムダ負けが減ります。
→ スキャルでボリンジャーバンドを使うなら“幅”が先|MT4でレンジ/トレンド判定
MT4のボリンジャーバンドは、手法や設定を覚える前に、まず 「相場が今どの状態か」 を読むための道具として使うのが最短ルートです。この記事で押さえたのは、次の3つだけでした。
- 収縮(スクイーズ / Squeeze):バンド幅が狭くなり、レンジ化しやすい(=まずは様子見)
- 拡大(エクスパンション / Expansion):バンド幅が広がり、動き出したサイン(=飛び乗り注意)
- 張り付き(バンドウォーク / Band Walk):バンド沿いに進む強い相場(=決め打ち逆張りが危険)
この3状態が読めるようになるだけで、「上バンドに触れたから売り」といった単純な思い込みを避けられ、相場に合わせた判断ができるようになります。
さらに、見た目判断のブレを減らすには 視認性の改善と客観化が効果的です。
- バンド幅を数値化して、収縮/拡大をブレずに把握する
- ボリンジャーバンドをサブウィンドウ表示して見落としを減らす
- チャート配色を整え、テンプレで環境を固定する
次のステップとしては、ミドルバンド(MA)を基準に「押し目/戻り」を意識すると、ボリンジャーバンドが“使える”から“武器”に変わっていきます。
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