スキャルでボリンジャーバンドを使うなら“幅”が先|MT4でレンジ/トレンド判定

スキャルでボリンジャーバンドを使うなら“幅”が先
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スキャルピングで負けが続く原因は、手法の良し悪しよりも「今がレンジなのか、トレンドなのか」を取り違えることにあります。
レンジなのにブレイクを狙えば往復で削られ、トレンドなのに逆張りすれば張り付きで焼かれます。

そこで本記事では、ボリンジャーバンドを“エントリー手法”として使うのではなく、バンドの幅(BandWidth)で相場モードを判定するという考え方に絞って解説します。
収縮(スクイーズ)→拡大(エクスパンション)の切り替わり、張り付き(バンドウォーク)の危険ゾーン、そして「触らない」を決める見送りルールまで、MT4で再現できる形で整理しました。

まずは、エントリーより先に「相場判定」を固定して、スキャルのムダ負けを減らしていきましょう。


ボリンジャーバンドは、収縮(スクイーズ)/拡大(エクスパンション)/張り付き(バンドウォーク)の3パターンが読めると一気に使いやすくなります。
まだそこがピンと来ていない場合は、先にこちらの記事で“見方の基礎”を最短で確認しておくと、このインジのメリットが腑に落ちます。
MT4ボリンジャーバンドの見方を最短で理解|「張り付き」「拡大」「収縮」だけ覚える

目次

結論|スキャルは「エントリー条件」より先に“相場判定”を固定すると負けにくい

スキャルピングで成績が安定しない一番の原因は、「良い手法が見つからない」ことよりも、相場の状態(レンジ/トレンド)を読み違えることです。
同じエントリー条件でも、相場がレンジかトレンドかで“勝ち方・負け方”がまったく変わります。

たとえば、

  • レンジ相場でブレイクアウトを狙う → すぐ戻されて往復で削られる
  • トレンド相場で逆張りを繰り返す → 張り付き(バンドウォーク)で連敗しやすい

というように、相場モードを外した瞬間に、どんな手法でも期待値が崩れます。
だからスキャルは、エントリー条件を増やす前に 「今はどっちの相場か」 を固定するのが先です。

そこで役立つのが、MT4のボリンジャーバンドの “幅” です。
ボリンジャーバンドは「上バンドに触れたら売り」などの手法として語られがちですが、スキャルで本当に効くのはそこではありません。見るべきは バンド幅の変化 です。

  • 幅が狭い(収縮/スクイーズ)=動きが落ち着き、レンジになりやすい
  • 幅が広がる(拡大/エクスパンション)=動き出し、トレンドが出やすい
  • 片側バンド沿いに進む(張り付き/バンドウォーク)=逆張りが危険

こうして「幅→相場判定→手法」という順番にすると、スキャルのムダ負けが減り、判断がブレにくくなります。

このあと本文では、まず ボリンジャーバンド幅(BandWidth)とは何か を最小限で整理し、次にレンジ判定・トレンド判定の具体ルール、最後にダマシを避ける“見送りルール”まで、MT4で再現できる形でまとめていきます。


スキャルピング全体の勝てない原因や、時間帯・指標の選び方まで含めて体系的に整理したい場合は、先にこちらのガイドも読むと理解が早いです。
MT4スキャルピング完全ガイド|手法・勝てない原因・おすすめ指標/EAの選び方まで
※「スキャルが安定しない原因」を先に潰したい人向けの総合ガイドです。

まず理解|ボリンジャーバンド幅(BandWidth)とは?収縮・拡大の正体

ボリンジャーバンドで相場判定をするうえで、主役になるのが バンド幅(BandWidth / Bandwidth) です。
バンド幅とは、かんたんに言うと 「上バンドと下バンドの距離」 のこと。距離が狭いほど静かで、広いほど動いています。

スキャルで大事なのは「今すぐ買う/売る」よりも、まず “今は動く相場か、動かない相場か” を見抜くことなので、この幅の変化は相性が抜群です。

バンド幅=ボラティリティの変化(スクイーズ/エクスパンション)

バンド幅が変わるのは、相場のボラティリティ(値動きの大きさ)が変わるからです。

  • 収縮(スクイーズ / Squeeze):幅が狭くなる=値動きが小さい(レンジ化しやすい)
  • 拡大(エクスパンション / Expansion):幅が広がる=値動きが大きい(トレンドや急変が出やすい)

つまり、幅を見れば「いま相場が静かか、動いているか」が一発で分かります。
そしてスキャルでは、この“相場の状態”を外すと、どんな手法でも負けやすくなります。

幅が見えると「今は触っていい相場か」が分かる

スキャルでよくある負け方は、次の2つです。

  • 動かない相場で頑張ってしまい、往復で削られる
  • 動きすぎる相場で飛び乗ってしまい、反動やスプレッドで刈られる

バンド幅を見ると、これがかなり減ります。

  • 幅が狭い → “無理に追わない”(レンジ想定で狙いを変える)
  • 幅が広い → “飛び乗らない”(トレンド想定で待ち方を変える)
  • 幅が中途半端 → “触らない”(見送りルールが効くゾーン)

特に最後の「中途半端」は、初心者が一番ムダに削られる場所です。
幅を見て“やらない判断”ができるようになるだけでも、期待値が上がります。

MT4で幅を見る方法(目視/数値化インジ)

幅の見方は2通りあります。

① 目視(簡易)
バンドが細い/広いを見て判断します。慣れれば早いですが、相場や通貨ペアで見え方が変わるため、主観が入りやすいのが欠点です。

② 数値化(推奨)
バンド幅をインジケーターで数値化して、サブウィンドウで追います。
「今日は収縮してないのに収縮っぽく見えた」「拡大が弱いのに強いと思った」などのブレが減り、ルール化もしやすくなります。

このあと、レンジ判定・トレンド判定を具体化していきますが、ポイントは一貫して同じです。
幅で相場モードを判定してから、手法(狙い方)を切り替える。
次は、まずレンジ相場を“幅”で判定するルールから整理します。

スキャルの基本|レンジ相場を“幅”で判定する(逆張り向きの時間帯)

レンジ相場は、スキャルにとって「取りやすい局面」に見えます。
実際、値幅は小さくても回数が取りやすいので、条件が揃えば逆張りが機能しやすい場面もあります。

ただし問題は、レンジだと思って触った瞬間にトレンドへ移行すると、一気に崩れることです。
だからレンジを狙うなら、まずは “レンジっぽい状態”を幅で判定し、危険なレンジ(=張り付き混在)を除外するのがコツになります。

レンジ判定の目安:幅が狭い+ミドル往復+ヒゲが増える

レンジ相場の典型は、次の3点セットで判断するとブレにくいです。

  • バンド幅が狭い(スクイーズ気味)
  • 価格がミドルバンド付近を行ったり来たりしやすい
  • ローソク足の上下にヒゲが出やすい(一方向に伸びにくい)

この状態は「勢いがない」ので、追いかけるよりも“行き過ぎを戻す”動きが出やすくなります。
逆に言うと、ここでブレイクを狙うと、抜けたように見えて戻る“往復ビンタ”が起きやすいです。

レンジでやること/やらないこと(張り付き中の逆張りはNG)

レンジ狙いのスキャルで大事なのは、「レンジっぽいのに実は強い(張り付き混在)」を避けることです。
レンジ判定をしていても、次のサインが出たら逆張りは一旦ストップした方が安全です。

  • 幅が広がり始める(拡大の初動)
  • 片側バンド沿いのローソクが続く(バンドウォーク)
  • ミドルを一気に突き抜け、戻りが弱い

レンジのつもりで逆張りしているのに、張り付きが混ざると連敗しやすい。
この“切り替え”が遅れるほど、スキャルは一気に削られます。

レンジ用のシンプルな入口テンプレ(例:上限下限+ミドル)

レンジ狙いは複雑にしすぎると迷うので、まずはテンプレ化が有効です。

  • 前提:幅が狭い(レンジ判定)
  • 狙い方:上限(上バンド付近)/下限(下バンド付近)からの戻り
  • 確認:ミドルを跨いで往復している(偏りがない)
  • 撤退条件:幅が拡大し始めた/張り付きが出たら中止

このように「レンジを狙う条件」と「レンジをやめる条件」をセットにすると、
“レンジだと思い込んで負け続ける”を避けやすくなります。

次は、レンジとは真逆の トレンド相場を“幅”で判定するルール に進みます。ここが分かると、張り付き相場での無駄な逆張りが激減します。

スキャルの基本|トレンド相場を“幅”で判定する(順張り向きの時間帯)

トレンド相場は、スキャルにとって「伸びるから取りやすい」反面、やり方を間違えると一気に削られます。
典型的な負け方は、トレンドなのにレンジのつもりで逆張りしてしまうこと。特にボリンジャーバンドでよくあるのが「バンドに触れたから反転するはず」の決め打ちです。

トレンド相場では、ボリンジャーバンドは“逆張りの根拠”ではなく、勢いの強さと偏りを見る道具になります。ここでも主役は です。

トレンド判定の目安:幅が拡大+片側バンドへの偏り

トレンド判定は、次の2点セットで見るとブレにくいです。

  • バンド幅が拡大している(エクスパンション)
  • 価格がミドル付近に戻りにくく、片側(上か下)へ偏って推移している

レンジは「ミドルを跨いで往復」しやすいのに対して、
トレンドは「ミドルから離れて、片側に寄ったまま進む」時間が増えます。

つまり、幅が広がっているのに「往復前提」で触ると、負け方が一気にトレンド型になります。

バンドウォーク(張り付き)=逆張り危険ゾーン

トレンド相場で最重要なのが 張り付き(バンドウォーク) です。
上昇ならローソク足が上バンド沿い、下降なら下バンド沿いに進みます。

この状態でやってはいけないのが、次の行動です。

  • 上バンドに触れたから売る(下バンドも同様)
  • 逆張りが踏まれた後に、さらに逆張りを重ねる

張り付きは「行き過ぎ」ではなく 強さの証拠 になりやすいので、
スキャルでは“触らない判断”が最も期待値を守ります。

トレンド用のシンプルな入口テンプレ(押し目/戻りの考え方)

トレンドで取りにいくなら、基本は「追いかけ」ではなく 押し目/戻り です。
テンプレ化するなら、まずはこの形が扱いやすいです。

  • 前提:幅が拡大(トレンド判定)+片側へ偏り
  • 狙い方:ミドル付近までの戻しを待ち、再び偏り方向へ戻るのを狙う
  • 避ける:拡大初動の飛び乗り(高値掴み/安値売り)
  • 撤退条件:幅がしぼみ始める/ミドル往復に変わる(レンジ化の兆候)

このテンプレの良い点は、「トレンドを狙う」と言いながら、実際には危険な場所(飛び乗り)を避けられることです。

次の章では、レンジ/トレンドの切り替えで一番おいしいと言われがちな “収縮→拡大”の局面をどう扱うか、そしてダマシを避けるために何を基準にするかを整理していきます。

事故を減らす|“幅の切り替わり”で判断する(収縮→拡大が一番おいしい?)

ボリンジャーバンドを使った相場判定で、一番よく語られるのが 「収縮(スクイーズ)→拡大(エクスパンション)」 の切り替わりです。
たしかにここは「動き出し」を捉えやすく、レンジからトレンドへ移る最初の局面になりやすいので、スキャルでも注目されます。

ただし、この局面が“おいしい”と言われる最大の理由は、エントリーが簡単だからではありません。
本質は、事故を減らすために「相場モードの切り替え」を早く認識できることです。

スクイーズ後に見るべきは「抜けたか」より“拡大の継続”

収縮中に多いミスが、「抜けた瞬間」を当てにいくことです。
でも実際には、重要なのは“抜けたかどうか”より 拡大が続くか です。

  • 抜けたように見えても、幅が広がらないなら動きが弱い可能性が高い
  • 幅が広がり続けるなら、相場が「動くモード」に切り替わった可能性が高い

つまり、スクイーズの後は「方向当てゲーム」ではなく、
“ボラが本当に上がったか” を幅で確認するのがコツになります。

よくあるダマシ:抜けたのに拡大しない/すぐ幅がしぼむ

スキャルで削られやすいのは、次のパターンです。

  • バンドの外に一瞬出た(抜けたように見えた)
    幅が広がらない
    → すぐレンジに戻る(往復ビンタ)
  • 抜けて少し進んだ
    → 一瞬だけ幅が広がる
    すぐ幅がしぼむ(再スクイーズ)
    → 方向感が消える

このとき、価格だけ見ていると「トレンド始まった」と勘違いしやすいのですが、
幅を見ると「まだ本気で動いてない」「勢いが続いてない」と判断しやすくなります。

エントリーより先に決める「見送りルール」(触らない勇気)

スキャルで勝ちやすくなるのは、良いエントリーを増やすことよりも、
悪いエントリーを減らすことです。特に収縮→拡大の局面では、見送りルールが効きます。

たとえば、次のように「触らない条件」を先に決めておくと事故が減ります。

  • 幅が中途半端(収縮でも拡大でもない)→ 見送り
  • 抜けたのに幅が広がらない → 見送り
  • 拡大しているが、すでに大きく広がっていて追いかけになる → 見送り
  • 張り付き(バンドウォーク)に逆らう逆張りはしない → 見送り

こうして「やらない」を明確にすると、
収縮→拡大を“取りに行く局面”というより、事故を避けるフィルターとして扱えるようになります。

次の章では、実際にスキャルで使うときの悩みになりやすい 1分足/5分足の使い分けと、誤判定を減らすための上位足チェック(フィルター)を整理します。

1分足/5分足で使うなら|おすすめ時間足と確認手順(上位足フィルター)

ボリンジャーバンド幅で相場判定をするなら、スキャルでも下位足だけで完結させない方が安定します。
1分足はチャンスも多い反面、ノイズ(ヒゲ・瞬間的な振れ・スプレッドの影響)も増えるため、「収縮っぽい」「拡大っぽい」が頻発して誤判定しやすいからです。

ここでは、迷わないための“役割分担”を決めてしまいます。

スキャルは下位足だけ見ると誤判定が増える理由

1分足のボリンジャーバンドは、次の要素で振り回されやすいです。

  • 一瞬の値跳ねでバンドタッチが増える
  • ヒゲが多く、張り付き/反転の見分けが難しい
  • スプレッド拡大や約定のブレで、見え方が変わる
  • 収縮→拡大が短い周期で繰り返され、“それっぽい局面”が多い

つまり1分足だけだと、判定が忙しくなってしまい、
「触らない方がいい相場」まで触って削られやすくなります。

5分で判定→1分で入る(役割分担が一番シンプル)

おすすめは 5分足で相場判定(レンジ/トレンド) をして、
1分足でエントリータイミングだけ取る という分担です。

  • 5分足:バンド幅の状態(収縮/拡大)と偏り(トレンド/レンジ)を判断
  • 1分足:入る場所だけ見る(押し目/戻り、戻り過ぎ、など)

こうすると、1分足のノイズに引っ張られずに、
「いまはレンジ狙い」「いまはトレンド狙い」「今は見送り」が決めやすくなります。

上位足のミドル(MA)で“方向”だけ揃える簡易フィルター

さらに誤判定を減らしたい場合は、難しいことをせず “方向だけ” を揃えるのが効果的です。
具体的には、5分足(または15分足)のミドルバンド(MA)を基準にします。

  • 価格がミドルより上で推移しやすい → 上方向が優勢(買い目線寄り)
  • 価格がミドルより下で推移しやすい → 下方向が優勢(売り目線寄り)

これだけでも、逆方向への無理なトレードが減ります。
スキャルでは「正解を当てる」より、間違いを減らす方が成績が安定しやすいので、
上位足フィルターは“軽く”でOKです。

次の章では、ここまでの考え方をMT4上でブレなく再現するために、バンド幅を数値化してルール化する方法を整理します。目視で迷いやすい人ほど効果が出ます。

MT4で再現性を上げる|幅を数値化してルール化する(BBWidth活用)

ここまでの「幅で相場判定する」考え方は、目視でもできます。
ただ、スキャルで成績を安定させるなら、最終的には “ブレない判断” に寄せた方が強いです。

そこで役立つのが、ボリンジャーバンド幅(BandWidth)を数値化して、ルールとして固定する方法です。
目視の弱点(主観・通貨ペア差・その日のボラ差)を潰せるので、再現性が上がります。


目視判断がブレる原因(その日のボラ・通貨ペア差)

目視判断がブレる理由はシンプルで、「広い/狭い」の感覚は環境で変わるからです。

  • 同じ幅でも、USDJPYとGBPJPYでは体感が違う
  • 東京時間とロンドン時間でボラが違う
  • 指標前後や週明けで“いつも通り”が崩れる
  • チャートの縮尺(ズーム)でも見え方が変わる

この状態だと、昨日は収縮に見えたのに今日は見えない、などが起きやすく、判断が揺れて「結局いつ入るの?」となりがちです。


数値化でできること:閾値・相場モード判定・アラート化

幅を数値で見られるようになると、できることが一気に増えます。

  • 閾値(しきい値)を決められる
    例:幅が○○以下ならレンジ想定、○○以上ならトレンド想定、など
  • 相場モードを固定できる
    「いまはレンジだから逆張り」「いまはトレンドだから押し目待ち」の切り替えが明確になる
  • “見送り”を条件にできる
    幅が中途半端なゾーンは触らない、を機械的に徹底できる
  • アラート化できる
    スクイーズ→拡大の兆候を通知して、監視の負担を減らせる

重要なのは、閾値そのものの数字よりも、同じ基準で一貫して判断できることです。
スキャルは「少しの判断ブレ」が連敗に直結するので、数値化は特に効きます。

👉 バンド幅(BandWidth)をサブウィンドウで“数値として”見える化したい場合は、こちらも参考にしてください。
ボリンジャーバンドの幅を数値化して可視化|サブウィンドウに表示できるMT4インジケーター


サブウィンドウ表示で“幅の変化”を見落とさない

幅を数値化する場合、サブウィンドウで表示するとさらに使いやすくなります。

  • 収縮(低下)→拡大(上昇)の切り替えが一目で分かる
  • “拡大が続いているか”が追いやすい
  • 目視よりも、変化のタイミングを見落としにくい

「幅を見ているつもりなのに、結局エントリーで迷う」という人ほど、
幅をサブウィンドウに出して“変化”として捉えると、判断が安定します。

👉 MT4でボリンジャーバンドをサブウィンドウに分離して表示すると、チャートが整理されて状態変化が追いやすくなります。導入手順は以下で解説しています。
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次の章では、実際に多くの人がハマる「負けパターン」を7つに整理して、幅判定の運用でどこを気をつければムダ負けが減るかを具体例で潰していきます。

よくある失敗例|ボリンジャーバンド×スキャルで負けるパターン7つ

ここまでの内容を理解しても、実戦で負けやすいのは「判断の順番」が崩れるときです。
スキャルは1回のミスが小さく見えても、同じ負け方を繰り返すと一気に資金が削られます。

ここでは、ボリンジャーバンド(特に“幅”)を使う人がハマりやすい失敗を7つにまとめます。
自分の癖に当てはまるものがあれば、対策はシンプルなので先に潰しておくのがおすすめです。

① 収縮中にブレイク狙いで往復ビンタ

スクイーズ(収縮)中は、方向感が弱く、抜けたように見えて戻る“ダマシ”が増えます。
この局面で「抜けるはず」と決め打ちすると、逆方向に戻されて損切り→再エントリー→また戻される…になりがちです。
対策は、収縮中は基本見送り、動くなら「拡大が続くか」を確認してから。

② 拡大初動に飛び乗って高値掴み/安値売り

エクスパンションが出た瞬間は「動いてる!」と入りたくなりますが、
その時点で価格はすでに走っていることが多く、スキャルでは最も不利になりやすいです。
対策は、拡大は“相場が動くモードに切り替わった認識”に使い、エントリーは押し目/戻り待ちに寄せること。

③ 張り付き相場でバンドタッチ逆張り

バンドウォーク中に「上バンドに触れた=売り」などの逆張りをすると、踏まれ続けます。
張り付きは行き過ぎではなく、強さのサインになりやすいからです。
対策は、張り付き中は逆張りを封印し、狙うなら「ミドルまで戻す」「勢いが落ちる」など変化を待つ。

④ 幅が広いのにスキャルで追いかけ(値幅不足になりやすい)

幅が広い=ボラが大きい局面では、スプレッドや滑りの影響も相対的に重くなります。
しかも追いかけると、利確幅を伸ばす前に戻されて“コスト負け”しやすい。
対策は、広い局面は「追う」のではなく、待って整った形だけ触る(もしくは見送り)。

⑤ 幅が中途半端なのに「レンジ or トレンド」を決め打ちする

一番削られるのがここです。
幅が狭いでも広いでもない中間は、相場モードが曖昧で、どちらの戦略も噛み合いにくい。
対策は、中途半端は見送りをルール化すること。勝ちやすい相場だけを拾う発想が重要です。

⑥ 1分足だけで判断して“それっぽさ”に振り回される

1分足はスクイーズもエクスパンションも頻発します。
結果として、毎回「今はレンジ」「今はトレンド」と判断が忙しくなり、手数が増えて削られます。
対策は、5分で判定→1分で入るなど役割分担を固定し、上位足でモードを決めること。

⑦ スプレッド拡大時に判断が崩れる(指標・市場切替)

指標前後、ロンドン開始、NY開始、週明けなどはスプレッドが広がりやすく、
バンドの見え方やタッチの意味が変わりやすいです。
対策は、スプレッドが広い時間帯は“見送り優先”にする、もしくはルール上で除外すること。


この7つは、テクニック以前の“事故パターン”です。
次の章では、ここまでの内容を一枚で迷わないようにするために、レンジ/トレンドで「見るもの・やること」を固定した 使い分け早見表 を作ります。

使い分け早見表|レンジ/トレンドで「見るもの・やること」を固定する

スキャルで一番強いのは、毎回うまく当てることではなく、判断を固定してムダ負けを減らすことです。
そのために、ボリンジャーバンドは「エントリー手法」ではなく 相場モードの判定装置として使います。

ここでは、レンジ/トレンドで「見るもの・やること」を一枚にまとめます。迷ったらこの表に戻ってください。


レンジ:狭い幅+往復 → 逆張り寄り(ただし張り付き除外)

見るもの(チェック順)

  • 幅が狭い(収縮/スクイーズ)
  • 価格がミドルを跨いで往復している
  • ヒゲが増え、片側に偏らない

やること

  • 上限(上バンド付近)/下限(下バンド付近)からの戻りを狙う
  • ミドルが“中間線”として機能しているかを確認する

やらないこと(見送り条件)

  • 幅が広がり始めた(拡大の初動)
  • 片側バンド沿いが続く(張り付き混在)
  • 幅が中途半端で、往復も偏りもハッキリしない

トレンド:拡大+偏り → 押し目/戻り寄り

見るもの(チェック順)

  • 幅が拡大(エクスパンション)
  • 価格がミドルへ戻りにくく、片側へ偏る
  • 張り付き(バンドウォーク)が出ているか

やること

  • 追いかけずに、ミドル付近までの押し目/戻りを待つ
  • 張り付き中は「逆張りしない」を徹底する

やらないこと(見送り条件)

  • 拡大の初動に飛び乗る(高値掴み/安値売り)
  • 張り付き相場でバンドタッチ逆張り
  • 拡大が止まり、幅がしぼみ始めたのにトレンド前提で粘る

迷ったら見送り(“幅が中途半端”は触らない)

スキャルで一番削られるのは、「レンジでもトレンドでもない中間」を触ることです。
このゾーンは、

  • 収縮でもない
  • 拡大でもない
  • 偏りもない/偏りが続かない

という状態になりやすく、どちらの戦略も噛み合いません。

だから迷ったら、まずは “幅で判定できないなら見送る” をルール化するのが最短です。
勝ちやすい局面だけ拾うほど、スキャルは安定します。

FAQ|スクイーズとエクスパンションはスキャルで使える?設定は?

Q1. スクイーズ(収縮)とエクスパンション(拡大)は、スキャルでも本当に使えますか?

使えます。ただし目的は「当てる」ではなく、相場モード(レンジ/トレンド)を切り替えるために使うのが正解です。
スキャルでの使い方はシンプルで、

  • 収縮(スクイーズ):動きが小さい=レンジ想定、まずは様子見
  • 拡大(エクスパンション):動き出した=トレンド想定、飛び乗らず“待つ”

という“判断の順番”に落とし込むとブレません。


Q2. ボリンジャーバンドの設定(期間・σ)は、20・2のままでいい?

基本は 20期間・偏差2(±2σ) のままでOKです。
設定変更は可能ですが、スキャルでありがちな失敗は「設定をいじって“それっぽく”見せる」ことで、再現性が落ちることです。

まずは同じ設定で

  • 収縮・拡大の切り替わり
  • 張り付き(バンドウォーク)の危険ゾーン
  • 幅が中途半端な見送り

が判断できる状態を作る方が、結果的に安定します。


Q3. バンド幅の目安(閾値)は、いくつにすればいい?

結論から言うと、固定の数字を断言するのは危険です。
理由は、通貨ペア・時間足・ブローカーの価格形式(桁)で数値が変わるからです。

ただし考え方は単純で、閾値は「正解の数字」ではなく “自分の基準” を作るために使います。

  • 自分が触りたいレンジの幅(狭い)
  • 自分がトレンドと見なす幅(広い)
  • その中間は見送り(中途半端)

という3区分が作れれば、スキャルのムダ負けは減ります。
一番大事なのは、同じ基準で一貫して判定することです。


Q4. 幅が広い=トレンドですか?レンジでも広がることはありますか?

幅が広い=「動いている」なので、トレンドの可能性は上がります。
ただし、指標前後や急変動では、レンジでも一瞬だけ拡大することがあります。

そこで重要なのが、この記事でも触れた通り “拡大の継続” です。

  • 一瞬だけ広がる → すぐしぼむ(レンジに戻る)
  • 広がり続ける → 相場モードが切り替わった可能性が高い

「広がった瞬間」より「続いているか」を見る方がダマシを避けられます。


Q5. バンドウォーク(張り付き)が出ているときは、何をすればいい?

基本は 逆張りをしない です。
張り付きは「行き過ぎ」ではなく、強さのサインになりやすいからです。

やるなら、次のように“待つ”方が安全です。

  • ミドル付近まで戻す(押し目/戻り待ち)
  • 張り付きが弱まるサインを待つ
  • 幅がしぼみ始めたら、トレンド継続前提を見直す

スキャルほど、張り付きに逆らうと負けやすいので、「触らない」を含めて選択肢に入れておくのがポイントです。


Q6. 1分足で見てもいい?おすすめの時間足は?

見てもいいですが、判定は上位足(5分など)で固定するのがおすすめです。
1分足はノイズが多く、「収縮っぽい」「拡大っぽい」が頻発するため、判断がブレやすいからです。

おすすめは、

  • 5分足で相場判定(レンジ/トレンド)
  • 1分足でタイミングだけ取る

という役割分担です。

まとめ|「幅→相場判定→手法」の順にするとスキャルは安定する

スキャルピングで負けが続くと、ついエントリー条件を増やしたくなります。
でも実際に勝敗を分けるのは、手法の細部よりも 「今がレンジなのか、トレンドなのか」 を取り違えないことです。

そこでボリンジャーバンドは、エントリー手法として使うより、バンド幅(BandWidth)で相場モードを判定する道具として使うのが近道になります。

この記事の要点はこれだけです。

  • 幅が狭い(収縮/スクイーズ) → レンジ想定。まずは様子見、触るなら逆張り寄り
  • 幅が広がる(拡大/エクスパンション) → 動く相場に切り替わる。飛び乗らず“待つ”
  • 片側に偏り+張り付き(バンドウォーク) → 逆張り危険ゾーン。押し目/戻り待ちか見送り
  • 幅が中途半端 → 一番削られるゾーン。迷ったら見送りをルール化する

さらに再現性を上げるなら、幅を数値化してルール化するのが有効です。
「今日は狭い/広い」の主観を減らし、同じ基準で相場判定できるようになります。

最後に、スキャルで迷ったときはこの順番だけ守ればOKです。

  1. 幅を見る(収縮/拡大/中途半端)
  2. 相場判定を決める(レンジ/トレンド/見送り)
  3. その相場に合う狙い方だけやる(逆張り or 押し目/戻り)

“勝てる入り方”を探す前に、“負ける相場”を外す。
この発想に変えるだけで、スキャルのムダ負けはかなり減ります。


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