MT4で使える「ブレイクアウトEA」を無料で探していませんか?
この記事では、MQL5.comで公開されている無料のブレイクアウトEAを対象に、バックテスト検証データをすべて比較・紹介しています。
ブレイクアウトはFXトレードにおいて王道のエントリーロジックですが、
EAによって性能やリスク管理の考え方は大きく異なります。
本記事を読むことで、
- ブレイクアウトEAの基本ロジック
- 無料で使えるおすすめEA
- MT4への導入方法
- EA選びの注意点やブローカー選びまで、すべて網羅的に理解できる構成になっています。
これから無料のブレイクアウトEAを試してみたい方も、
既にEA運用をしていて新たな選択肢を探している方も、ぜひ参考にしてください。
MT4無料ブレイクアウトEAとは?【基本ロジックを解説】
ブレイクアウトEAとは、価格が一定の高値・安値を突破したタイミングで自動的にエントリーを行うEA(自動売買プログラム)です。
ブレイクアウト手法はトレンドの始まりをとらえやすく、
比較的シンプルなロジックで勝率や利益率を狙えるため、FX初心者にも人気があります。
ただし、相場の状況によってはダマシ(フェイクブレイク)が発生するリスクもあるため、
EAごとに採用しているリスク管理の工夫やエグジット戦略にも注目することが重要です。
このセクションでは、ブレイクアウトEAの基本的な仕組みやメリット・デメリットを整理し、
どんなトレーダーに向いているのかをわかりやすく解説していきます。
ブレイクアウトEAのメリット・デメリット
ブレイクアウトEAには、効率よく利益を狙えるメリットがある一方で、特有のリスクや注意点も存在します。
特に、ブレイクアウト手法はトレンド発生時に大きなチャンスを生みますが、
レンジ相場では負けが続きやすいという特性も持っています。
ここでは、ブレイクアウトEAの強みと弱みを客観的に整理し、
自分のトレードスタイルやリスク許容度に合ったEA選びができるように、具体的に解説していきます。
無料ブレイクアウトEAを選ぶときの5つのポイント

無料で使えるブレイクアウトEAは数多く存在しますが、どれでも選べばいいわけではありません。
とくに無料EAは、ロジックの質やリスク管理の設計に大きなバラつきがあり、
安易に選んでしまうと損失リスクが高まる可能性もあります。
ここでは、無料ブレイクアウトEAを選ぶ際に必ずチェックしておきたい5つの重要ポイントを整理しました。
失敗しないEA選びのために、ダウンロード前に必ず確認しておきましょう!
1. エントリーロジックが明確であるか
ブレイクアウトEAを選ぶうえで最も重要なのは、エントリー条件が明確であることです。
「何をもってブレイクと判断してエントリーしているのか」が分からないEAは、予測不能な動きをするリスクが高まります。
高値・安値のブレイクなのか、チャネルラインの突破なのか、基本ロジックを確認しましょう。
2. リスク管理(損切り・ロット制御)が適切か
ブレイクアウトは大きく利益を狙える反面、フェイク(だまし)による損失も起こります。
そのため、適切な損切り設定や、ロットサイズを制御する設計がされているEAを選びましょう。
特に、ナンピンやマーチンゲールの仕様があるかは必ず事前に確認しておきたいポイントです。
3. バックテスト結果が一貫しているか
無料EAの中には、バックテスト期間を恣意的に短く取っているものや、勝っている区間だけを強調しているものもあります。
長期のバックテスト(最低でも2年以上)が行われ、損益曲線が極端にギザギザしていないか確認するのが大切です。
4. 複数通貨ペア・複数時間足での柔軟な運用が可能か
特定の通貨ペア・時間足に依存するEAよりも、複数の通貨ペアや時間足で運用できるEAの方がリスク分散が可能です。
運用対象が限定的な場合は、ポートフォリオを組む際の自由度にも注意しましょう。
5. フォワードテストでリアル挙動をチェックできるか
バックテストだけでEAの良し悪しを判断するのは危険です。
少額リアル口座またはデモ口座で必ずフォワードテストを実施し、リアルタイムの挙動(約定力、スリッページ耐性、想定どおりのエントリー・エグジット)を確認しましょう。
MT4対応!無料ブレイクアウトEA16選【バックテスト比較】
MQL5で公開されているすべての無料ブレイクアウトEAを対象に、
統一された条件のもとでバックテストを実施しました。
この記事では、検証結果をアルファベット順に掲載し、
各EAのパフォーマンスを比較できるようにまとめています。
まずは、今回のバックテストで採用した条件について解説します。
バックテストの設定条件
- バックテスト期間:2020年1月~2022年12月(24ヵ月間)
- 対象EA:単一通貨ペアで運用する設計のものに限定
(※複数通貨ペアで同時運用を前提とするEAは対象外) - エントリーロジック:
ブレイクアウト以外の手法が含まれていても、ブレイクアウトを主軸とするものは対象 - スプレッド:固定1.0pips(10ポイント)で統一
- パラメータ設定:複利運用が可能なEAは複利設定を使用、それ以外の項目はデフォルトのまま
- 再現性の確保:誰が同じ条件でテストしても、基本的に同じ結果が得られる手順を採用
- 通貨ペア指定なしの場合:EURUSDにてバックテストを実施
Advanced Trading System EA|高勝率のブレイクアウト&クロスオーバーEA


項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 163回 |
プロフィットファクター(PF) | 1.66 |
勝率 | 76.07% |
最大ドローダウン(DD) | 30.28% |
エントリー手法
- ローソク足のブレイクアウト
- 高値・安値のブレイクアウト
- 移動平均線のクロスオーバー
通貨ペア・時間足ともに自由に設定が可能な設計です。

このEAは、ブレイクアウトエントリーを軸にしつつ、
ナンピンやマーチンゲールによる出口戦略も組み込まれていると推測されます。
損益曲線からも、その影響が見て取れます。
Awesomo FREE|サポレジブレイクアウト特化の無料EA




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 784回 |
プロフィットファクター(PF) | 0.93 |
勝率 | 40.18% |
最大ドローダウン(DD) | 0.24% |
エントリー手法
- サポートライン、レジスタンスラインのブレイクアウトを狙ったエントリー
推奨通貨ペアはEURUSD・GBPUSD・USDJPYなど、低スプレッドなメジャー通貨。
推奨時間足は30分足とされています。



マネーマネジメント機能が搭載されていないため、資金管理は完全にユーザー任せ。
バックテストの結果を見ると、PF・勝率ともに厳しめの印象です。
ロットコントロールや損切り設定など、運用時には慎重な対応が必要でしょう。
Breakout GBP|ポンド通貨に最適化されたブレイクアウトEA




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 274回 |
プロフィットファクター(PF) | 0.97 |
勝率 | 46.35% |
最大ドローダウン(DD) | 4.49% |
概要
Breakout GBPは、GBPUSDとGBPJPYの15分足(M15)で動作するブレイクアウトEAです。
ストップロスとテイクプロフィットは自動で計算されるため、簡単にセットアップすることができます。
特にポンド系通貨の値動きに最適化されている点が特徴です。



最大ドローダウンは4.49%と非常に小さく、リスク管理に優れている一方で、プロフィットファクター(PF)は0.97と苦戦している印象です。
エントリーのタイミングは良好ですが、ポジションのクローズや出口戦略に改善の余地がありそうです。
Candle Meter|グリッド型ブレイクアウトEA




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 187回 |
プロフィットファクター(PF) | 1.25 |
勝率 | 77.01% |
最大ドローダウン(DD) | 53.19% |
概要
Candle Meterは、グリッド戦略を用いたブレイクアウト型の無料EAです。
対応する通貨ペアは任意で、推奨時間足は1時間足(H1)となっています。
運用に必要な最低口座残高は約350ドル相当と、グリッドEAにしては比較的少額から始められる設計です。
このEAは、価格変動に応じて柔軟にグリッドを調整する独自のアルゴリズムを搭載しており、小さな初期資金でも利益確定を積み重ねる運用が可能です。
また、複数のマネーマネジメント方式を選択でき、リスクに応じた運用プランを柔軟に組み立てられます。



取引数は非常に多く、勝率も68%と高めですが、プロフィットファクターは0.50と低めで、損益バランスには注意が必要です。
特に、ロットサイズの調整による損失救済が見られるため、リスク管理をしっかり行った上での運用が推奨されます。
CAP Breakout EA|多彩なブレイクアウト戦略を搭載した高機能EA




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 795回 |
プロフィットファクター(PF) | 0.50 |
勝率 | 68.05% |
最大ドローダウン(DD) | 20.37% |
概要
CAP Breakout EAは、複数のブレイクアウト戦略を組み合わせた柔軟性の高いMT4用無料EAです。
採用されている戦略には、ジグザグブレイクアウト、日足ブレイクアウト、ロンドン時間ブレイクアウト、ピボットポイントブレイクアウトなどがあり、多角的なアプローチでエントリーを行います。
カスタマイズ性も高く、トレーディングセッション管理、ビルトインのマネーマネジメント、トレーリングストップ、ニュースフィルターなど便利な機能も多数搭載されています。
※一部機能(グリッド取引、マーチンゲールモード、部分決済機能など)は有料版(Pro版)のみ使用可能です。



取引回数は多く、勝率も高いものの、プロフィットファクターは0.50と低めです。
ロットサイズ調整による損失救済が見られるため、運用時は慎重なリスク管理が求められます。
Classic RangeBreakOut|セッションレンジを狙うオープニングブレイクアウトEA




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 497回 |
プロフィットファクター(PF) | 0.79 |
勝率 | 29.38% |
最大ドローダウン(DD) | 24.51% |
概要
Classic RangeBreakOutは、セッション開始時に形成される「オープニングレンジ」のブレイクアウトを狙うMT4用無料EAです。
設定画面でブレイクアウト対象となるバーの本数や、レンジ幅(pips単位)を自由に選択でき、通貨ペアを問わず運用が可能です。
ただし、公式も推奨している通り、導入初期はデモ口座で1~2週間のテスト運用が推奨されています。



PFも勝率もちょっと厳しめですね…。取引コストを下げても、大きな改善は期待しにくいかもしれません。運用前にデモトレードで様子を見るのがおすすめです!
Day Breakout EA|前日高値安値を狙うブレイクアウト戦略




項目 | データ |
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バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 541回 |
プロフィットファクター(PF) | 1.38 |
勝率 | 67.10% |
最大ドローダウン(DD) | 15.47% |
概要
Day Breakout EAは、前日の高値・安値を基準にブレイクアウトを狙う自動売買EAです。設定では「Reverse」機能があり、高値更新時に売り、安値更新時に買いといった逆方向のエントリーも可能です。加えて、リミットオーダーやマーチンゲール、取引時間制限、最大ドローダウン管理などの細かな設定も対応しています。
主な機能
- 前日高値・安値をブレイクアウトで自動売買
- リバース(逆張り)モード搭載
- リミットオーダーとマーチンゲール機能
- 取引時間や最大ドローダウン制限も設定可能
- チャート上にブレイク範囲を表示できるビジュアル機能あり



リスクをとるクローズ手段ですが利益は少ないようです。
このロジックではロットサイズを上げることも難しいかもしれません。
Djuba Breakout System|安全設計のシンプル・ブレイクアウトEA




項目 | データ |
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バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 211回 |
プロフィットファクター(PF) | 0.77 |
勝率 | 56.40% |
最大ドローダウン(DD) | 9.86% |
概要
Djuba Breakout Systemは、マーチンゲールやグリッドを使用せず、損切り(SL)と利確(TP)を設定した堅実なブレイクアウト戦略EAです。対象通貨ペアはEURUSDとGBPUSD、推奨時間足はH1(1時間足)となっています。完全無料で提供され、初心者でも使いやすい設計が魅力です。
主な機能
- マーチンゲール・グリッドなしの安全設計
- ストップロス&テイクプロフィットを活用
- 取引ロットの自動調整(LotsFor1K設定あり)
- 完全自動売買仕様
- バックテスト用にGMTオフセット設定も可能



リスク管理がしっかりしていて、グリッドやマーチンを使わないのは安心ですね。でもクローズの仕方にはちょっと課題がありそうかも…?
Extreme Breakout EA Lite|時間ベースで狙うブレイクアウト戦略EA




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 854回 |
プロフィットファクター(PF) | 0.85 |
勝率 | 44.03% |
最大ドローダウン(DD) | 0.82% |
概要
Extreme Breakout EA Liteは、時間を基準にブレイクアウトを狙うマルチカレンシー対応型の自動売買EAです。主にUSDJPY(30分足)で検証されています。ポジションは必ずストップロスを設定し、グリッドやマーチンゲールを使用しないため、リスク管理を意識した設計となっています。なお、Lite版はロットサイズが0.01固定で、資金管理機能は制限されています。
主な機能
- 指定時間帯でブレイクアウトを狙う
- 成行注文・指値注文どちらにも対応
- ストップロス・テイクプロフィットを常に設定
- トレーリングストップやブレイクイーブン機能を搭載
- 1ペアあたり1ポジションのみ保有
- NFA/FIFOルールにも対応
- マルチペア対応(XAUUSDなども推奨)



機能は豊富ですが、成績はやや厳しい印象ですね…。長期的に見ると右肩下がりが続いています。
Fassi|EURJPY専用設計のブレイクアウトEA




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 169回 |
プロフィットファクター(PF) | 0.94 |
勝率 | 78.70% |
最大ドローダウン(DD) | 0.81% |
概要
FassiはEURJPY専用に最適化された15分足(M15)ブレイクアウトEAです。一定時間内に指定した値幅のブレイクを検出してエントリーするシンプルなロジックを採用しています。テイクプロフィットとストップロスを設定しており、リスク管理も明確に設計されています。取引頻度は低めで、ECNブローカーでの使用が推奨されています。
主な機能
- 時間と値幅の条件を満たしたブレイクアウトエントリー
- TP(利確)40pips、SL(損切り)150pipsで管理
- 手動ロット設定(推奨:0.01ロット/100USD)
- 他通貨への応用も可能(ただし最適化はEURJPY)
- マジックナンバーで複数稼働に対応
- 必ずバックテスト・デモフォワードテスト推奨



勝率は高めですが、コスト負けや建値撤退が多いかもしれませんね。
Lite Pullback Breakout Trading|押し戻りを狙う無料ブレイクアウトEA




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 143回 |
プロフィットファクター(PF) | 0.75 |
勝率 | 46.85% |
最大ドローダウン(DD) | 15.14% |
特徴:
Lite Pullback Breakout Tradingは、高値・安値のブレイク後に小さな押し戻りを狙う設計のブレイクアウトEAです。
無料版ながら、リスクを抑えたエントリーが可能であり、すべての通貨ペア・時間足に対応しています。
ただし、取引回数は控えめで、設定項目も上位版に比べてシンプルです。



EURUSDの1時間足でバックテストを実施した結果、取引数は少なめながら、ドローダウンも15%程度に抑えられています。
マネーマネジメントやクローズ方法に改善の余地があり、パフォーマンスは伸び悩んでいる可能性があります。
Macd Martin|マーチンゲール管理型のブレイクアウトEA




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 473回 |
プロフィットファクター(PF) | 1.32 |
勝率 | 69.98% |
最大ドローダウン(DD) | 15.32% |
特徴:
Macd Martinは、2種類のブレイクアウト戦略を持ち、マーチンゲールでポジション管理を行うEAです。
エントリーにはMACDインジケーターを使用し、各フローごとに個別の設定が可能です。
推奨通貨ペアはEURUSDで、15分足、30分足、1時間足での運用が推奨されています。



基本ロジックは、損失ポジションを次のエントリーで回収するスタイルです。
そのため、リスクはやや高めであり、ロットを大きくする運用は推奨されません。
24ヵ月間で約27.8%の資金増加を記録しましたが、長期運用ではドローダウン管理に十分な注意が必要ですね。
MarSeFREE|RSI×移動平均で誤ったブレイクを排除するマーチンEA




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 914回 |
プロフィットファクター(PF) | 1.29 |
勝率 | 77.13% |
最大ドローダウン(DD) | 14.70% |
特徴:
MarSeFREEは、RSIと移動平均線を組み合わせることで、誤ったブレイクアウトを排除する設計となっているブレイクアウトEAです。
エントリーはM1(1分足)で行われ、マーチンゲール手法を採用して損失ポジションをカバーします。通貨ペアは任意で運用可能です。
基本は「Surfing戦略」に基づき、移動平均のクロスにRSI+MAフィルターをかけ、さらにトレンド分析も行う堅牢な構造になっています。
未約定の指値注文はチャートが反転すればキャンセルされるため、無駄なエントリーを防止する仕組みも搭載されています。



トレード回数が多いEAです。
コツコツ増えていますが、損益曲線の形は気になりますね。
Swiss Breakout EA|リスク管理を重視したゴールド専用ブレイクアウトEA




項目 | データ |
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バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 172回 |
プロフィットファクター(PF) | 2.71 |
勝率 | 92.44% |
最大ドローダウン(DD) | 4.34% |
特徴:
Swiss Breakout EAは、XAUUSD(ゴールド)の30分足(M30)を推奨するブレイクアウトEAです。
マーチンゲールやグリッドといった高リスクな手法は一切使用せず、堅実なリスク管理に徹しています。
また、ニュースフィルター機能を搭載し、重要な経済指標発表時には自動で取引を一時停止できる仕組みを備えています。
マネーマネジメント機能も実装されており、資金に応じたロットサイズ調整が可能。
初期設定ではFusion Markets(レバレッジ1:500、Zero口座)で最適化されており、低スプレッド環境を前提に運用される設計です。
推奨はECN口座+低遅延VPSの使用で、安定的な運用が見込めます。



リスクを抑えた結果、安定した利益になったEAでしょうか。
24ヵ月で5%程の増加です。
Trend Exploit|ボリンジャーバンドブレイクでトレンドを捉えるEA




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 100回 |
プロフィットファクター(PF) | 0.74 |
勝率 | 64.00% |
最大ドローダウン(DD) | 0.64% |
特徴:
Trend Exploitは、ボリンジャーバンドのブレイクアウトを活用してトレンド方向にエントリー・エグジットを行うEAです。
大きなトレンド方向への価格の修正(プルバック)を狙い、反発する動きに乗る設計となっています。
バックテストでは2000年~2018年の18年間にわたり堅実なパフォーマンスを記録しており、複数通貨ペア(EURUSD、GBPUSD、AUDUSDなど)にも対応可能。
無料版は**ロット固定(0.01)**で最適化不可の制限がありますが、基本ロジックは本格仕様です。
推奨時間足は**1時間足(H1)**です。



ロジックにフィットする期間であれば増加するEAかもしれません。
Trend Power Bot|損小利大×低ドローダウンのブレイクアウトEA
特徴:
Trend Power Botは、ブレイクアウト検出アルゴリズムと、ドローダウンを補うマネーマネジメントを組み合わせた設計が特徴のEAです。
推奨通貨ペアは**GBPUSDの5分足(M5)**で、損小利大を活かして安定した利益を目指します。




項目 | データ |
---|---|
バックテスト期間 | 2020年~2022年(24ヵ月間) |
取引数 | 184回 |
プロフィットファクター(PF) | 2.07 |
勝率 | 45.65% |
最大ドローダウン(DD) | 2.60% |
資金管理にはマーチンゲール要素が取り入れられていますが、初期リスクを極めて小さく設定できるため、リスクをコントロールしながら運用することも可能です。
なお、リスク設定を高めることでハイリターンを狙うこともできる仕様になっています。



勝率はイーブンに近いですが損小利大で利益をあげています。
マーチンゲール使用は気になりますので、長期間での検証も見てみたいですね。
無料ブレイクアウトEAのダウンロード方法【MT4版】
無料ブレイクアウトEAは、主にMQL5.comという公式マーケットから簡単にダウンロードすることができます。
ここでは、MT4版EAをダウンロードする基本手順を説明します。
1. MQL5.comにユーザー登録する
MQL5.comでEAをダウンロードするには、無料のユーザー登録が必要です。
公式サイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを設定してアカウントを作成しましょう。
📌登録は数分で完了します。英語サイトですが、日本語翻訳機能を使えば簡単に進められます。
2. MT4にログインして「マーケット」を開く
MT4を起動し、ターミナル画面(画面下部)の「マーケット」タブをクリックします。
この中から無料EAを直接探して、MT4へインストールできる仕組みになっています。
3. 「無料」と表示されているEAを選択する
「マーケット」内の検索バーで「Breakout」や「ブレイクアウト」と入力して、無料のEAを探しましょう。
気になるEAが見つかったら、詳細ページを開き「無料ダウンロード」をクリックします。
4. MT4に自動でインストールされる
ダウンロードしたEAは自動でMT4にインストールされます。
ナビゲーター(左側メニュー)の「エキスパートアドバイザ」→「マーケット」フォルダ内に追加されているので、確認してください。
5. チャートにEAをセットして使用開始
使いたい通貨ペアのチャートにEAをドラッグ&ドロップすれば、準備完了です。
EAパラメータを自分に合った設定に調整し、自動売買ボタンをオンにして稼働させましょう。


ブレイクアウトEAに適したFXブローカーとは?
ブレイクアウトEAを運用する際、ロジックによってブローカー選びのポイントが異なります。
特に大きな時間足(H1や日足)で運用するブレイクアウトEAであれば、スプレッドに過度にこだわる必要はありません。
ただし、EA製作者から低スプレッド環境を推奨されている場合は、ECN口座を利用するのがベストです。
また、最大レバレッジの高さもリスク管理に直結する重要な要素です。
多くのFXブローカーでは、提示される最大レバレッジが口座残高に応じて変動する仕組みになっています。
そのため、運用する資金量に合わせて最適なブローカーを選ぶことが、ブレイクアウトEAの安定運用には欠かせません。
📌まとめ
- 時間足が大きいブレイクアウトEAではスプレッドはさほど重要ではない
- 低スプレッド推奨EAにはECN口座を活用
- 資金量と最大レバレッジの関係を理解して、適切なブローカーを選択することが重要
ブローカー | レバレッジ | 手数料(ECN) |
---|---|---|
TITANFX | 500倍 変動なし | 7USD /1LOT /往復 |
XM | $5~$40,000まで1,000倍 $40,001~$80,000まで500倍 $80,001~$200,000まで200倍 $200,001~100倍 | 10USD /1LOT /往復 |
MYFXMarkets | 500万まで500倍 | 7USD /1LOT /往復 |
AXIORY | 1,000万まで400倍 2,000万まで300倍 3,000万まで200倍 4,000万まで100倍 | 6USD /1LOT /往復 |
TradersTrust | ロット数により変動 0.00~1.00LOT3,000倍 1.01~5.00LOT2,000倍 5.01~10.00LOT1,000倍 10.01~20.00LOT500倍 20.01~50.00LOT200倍 50.01~100.00LOT100倍 100.01~300.00LOT50倍 300.01~500.01LOT33倍 500.01以上25倍 | 6USD /1LOT /往復 |
LAND-FX | 500万まで500倍 1,000万まで200倍 1,000万から100倍 | 0.6pips /往復 |



取引回数の多いEAは手数料もブローカー選びの大きな要因になります。
ブレイクアウトEA運用時の注意点【リアルトレードとの違い】
ブレイクアウトEAは、高値や安値を更新するタイミングでエントリーするため、値動きが激しくなる傾向があります。
そのため、約定力が高いブローカーを選んだとしても、バックテストやデモトレードの結果とリアルトレードの結果は大きく異なる可能性がある点に注意が必要です。
また、ブレイクアウト時の勢いが強い局面では、成行注文でも指値・逆指値注文でもスリッページが発生したり、スプレッドが一時的に拡大することがリアルトレードではよく起こります。
これらの影響はバックテストでは再現されないため、事前にリスクとして理解しておくことが大切です。
さらに、デモトレードとリアルトレードでは約定条件が異なるため、デモで良好な成績を出してもそのまま信用するのは危険です。
ブレイクアウトEAを本格運用する前には、リアル口座を使った少額フォワードテストを必ず実施しましょう。
📌ポイントまとめ
- ブレイクアウトEAは値動きが激しく、リアルトレードでズレが出やすい
- スリッページやスプレッド拡大は避けられない場合がある
- デモとリアルでは約定条件が異なるため、リアル口座で少額テストを必ず行う
まとめ|無料ブレイクアウトEAを賢く活用するコツ
本記事では、無料で使えるブレイクアウトEAを厳選して紹介し、それぞれのバックテスト結果や特徴を比較しました。
MQL5に公開されているEAを中心に、実際の運用に役立つ情報を網羅的にまとめています。
ブレイクアウトEAは、大きな値動きを狙える一方で、**リアルトレード特有のリスク(スリッページ・スプレッド拡大)**が存在します。
そのため、バックテスト結果だけを鵜呑みにせず、リアル口座での少額フォワードテストを行い、実運用に備えることが重要です。
また、EAによって推奨される通貨ペアや時間足、推奨ブローカー条件(ECN口座推奨・レバレッジ注意)も異なるため、自分の資金量や取引スタイルに合わせたEA選びが成功のカギとなります。
ポイントをおさらいすると…
- ブレイクアウトEAは無料でも質の高いものが手に入る
- バックテストの結果だけでなく、リアルトレードでの検証が重要
- 口座条件(スプレッド・レバレッジ)や資金管理も成功に直結
- 少額リアル運用で、実際の挙動を確認してから本格投入
無料でも優秀なブレイクアウトEAを賢く活用し、長期的な資金成長を目指しましょう!