【無料スクリプト配布】MT4チャート上のオブジェクトを一括削除する方法|トレンドラインも簡単クリア

チャートのオブジェクトを一括削除する方法のアイキャッチ

MT4チャートに描いたトレンドラインや水平線が増えすぎて、画面がごちゃごちゃして見づらくなっていませんか?
本記事では、チャート上のオブジェクトを一括で削除できる無料スクリプト「DeleteAll-or-Trendline」を紹介します。
確認ダイアログ付きで、すべてのオブジェクト削除かトレンドラインだけ削除
かを選べるため、誤操作の心配もありません。

導入から使い方、他ツールとの連携方法まで初心者にもわかりやすく解説していますので、チャート分析をすっきり整えたい方はぜひご活用ください。

Line-on
ラインなどのオブジェクトが溜まったチャート
Line-off
DeleteAll-or-Trendlineなら一括で削除できる

💡DeleteAll-or-Trendlineのダウンロードはこちらからどうぞ

目次

MT4でオブジェクトを一括削除するには?

MT4を長く使っていると、チャート上に描いたトレンドラインや水平線、テキスト、図形などのオブジェクトが蓄積し、視認性が低下してしまうことがあります。
これらを手作業でひとつひとつ削除するのは手間がかかり、ミスの原因にもなります。

そこで役立つのが、無料で使えるオブジェクト一括削除スクリプトです。ワンクリックで不要な描画をまとめて消せるため、チャートの整理が一瞬で完了します。

チャートに溜まったラインやオブジェクトの影響

オブジェクトが溜まりすぎると、以下のような問題が発生することがあります:

  • 分析の妨げになる:古いラインやメモが残っていると、どの情報が現在有効なのか判断しづらくなります。
  • 誤認によるトレードミス:過去のラインを誤って参照し、トレード判断を誤るリスクがあります。
  • MT4の動作が重くなる場合も:描画オブジェクトが多すぎると、チャートの描写速度に影響することがあります。

こうした理由から、定期的にオブジェクトを整理・削除することが重要です。

効率よく削除できるスクリプトとは?

オブジェクト整理の手間を省くには、「DeleteAll-or-Trendline」という無料スクリプトの活用がおすすめです。

このスクリプトは、以下の2つの機能を選んで実行できます:

  • すべてのオブジェクトを一括削除
  • トレンドラインだけを一括削除

さらに、実行前には確認ダイアログが表示されるため、誤って重要なラインを消してしまう心配もありません。
チャートを一気に整理したいときや、ラインを引き直したいときに、非常に便利なツールです。

DeleteAll-or-Trendlineとは?|無料で使える一括削除スクリプト

「DeleteAll-or-Trendline」は、MT4チャート上に描かれたトレンドラインや図形などの描画オブジェクトを、ワンクリックで一括削除できる無料スクリプトです。

操作は非常にシンプルで、チャートにセットするだけ。削除対象を「すべてのオブジェクト」か「トレンドラインだけ」から選べるため、整理したい目的に応じて柔軟に使い分けることができます

手動でオブジェクトを1つずつ選んで削除する手間を省けるため、作業効率が大幅にアップします。

このスクリプトでできること

「DeleteAll-or-Trendline」で可能な操作は、主に以下の2つです。

DeleteAll-or-Trendlineではオブジェクト全て、またはトレンドラインのみを選んで一括削除できる
  • すべての描画オブジェクトを削除
     チャート上のテキスト・矢印・図形・ラインなど、あらゆるオブジェクトを一括で消去します。
  • トレンドラインのみを削除
     水平線や四角などは残したまま、トレンドラインだけを一括で削除できます。ラインの引き直しや分析リセットに最適です。

このように、不要なオブジェクトだけを選んで削除できるのが大きな特長です。

安全に使える選択式ダイアログの特徴

このスクリプトを実行すると、MT4上に次のような確認ダイアログが表示されます:

オブジェクト削除ダイアログ
オブジェクト削除時はダイアログで動作を選択する
  • 「はい」:すべてのオブジェクトを削除
  • 「いいえ」:トレンドラインのみを削除
  • 「キャンセル」:何もせず終了

この仕組みにより、誤って必要なラインや注釈を削除してしまうリスクを防止できます。

さらに、チャートごとに個別に実行するタイプのスクリプトなので、自動売買や他のチャートに影響を与えることはありません
MT4初心者でも安心して使える設計になっています。

DeleteAll-or-Trendlineのダウンロードと導入手順

ここでは、スクリプトのダウンロード方法からMT4へのインストール手順までを、初心者にもわかりやすく解説します。
すべて無料で利用でき、インストール後すぐに使えるので、ぜひお試しください。

スクリプトファイルのダウンロード方法

DeleteAll-or-Trendlineは、当サイトから無料でダウンロードできるMQL4形式のスクリプトです。

下記のリンクをクリックすると .ex4 ファイルがダウンロードされます。

※ブラウザによってはダウンロードフォルダに自動保存されます。ファイルの保存先をご確認ください。

MT4へのインストール手順(Scriptsフォルダに配置)

データフォルダのスクリプトフォルダ
データフォルダのスクリプトフォルダ
  1. MT4を起動し、上部メニューから
     **「ファイル」>「データフォルダを開く」**を選択します。
  2. フォルダが開いたら、
     MQL4Scripts フォルダを開いてください。
  3. ダウンロードした DeleteAll-or-Trendline.ex4 ファイルを、この Scripts フォルダにドラッグ&ドロップでコピーします。
  4. MT4に戻り、一度再起動するとスクリプトが反映されます。
  5. ナビゲーターウィンドウ内の「スクリプト」カテゴリに「DeleteAll-or-Trendline」が表示されていればインストール成功です。

💡 補足
もしナビゲーターが表示されていない場合は、MT4上部の「表示」→「ナビゲーター」で表示できます。

スクリプトの使い方|一括削除の流れ

スクリプト「DeleteAll-or-Trendline」は、チャートにセットするだけで実行できるシンプル設計です。
使い方を間違えなければ非常に便利で、不要なオブジェクトを一括で削除してチャートをすっきり保つことができます。

以下の手順で、安全に操作を行いましょう。

チャートへのセット方法(ドラッグ&ドロップまたはダブルクリック)

  1. MT4左側のナビゲーターウィンドウから「スクリプト」を開きます。
  2. インストール済みの「DeleteAll-or-Trendline」が表示されているのを確認します。
  3. 削除したいオブジェクトが表示されているチャートをアクティブにする
  4. 以下のどちらかの方法でスクリプトを実行します:

 - ドラッグ&ドロップ:スクリプトをチャートにドラッグして離す
 - ダブルクリック:スクリプトをダブルクリックするとアクティブチャートに適用される

選択肢の説明(全削除/トレンドラインのみ/キャンセル)

スクリプトを実行すると、削除対象を選択できる確認ダイアログが表示されます。誤操作を防ぐためにも、内容をよく確認してから選択しましょう。

どのオブジェクトを削除しますか?
はい:すべてのオブジェクトを削除
いいえ:トレンドラインを削除
キャンセル:何も削除しない

🔸 「はい」 を選択 → チャート上のすべてのオブジェクトを一括削除
🔸 「いいえ」 を選択 → トレンドラインのみを一括削除
🔸 「キャンセル」 を選択 → 削除処理を実行せず終了

💡 安心ポイント
ダイアログで削除内容を選べるため、「大事なラインまで消してしまった…」という事態を防げます。
トレードに関わる重要なラインを誤って消すことがないよう、操作前にチャートを確認する習慣をつけましょう

トレンドラインが多すぎるとどうなる?|削除の必要性

MT4で裁量トレードを行う際、トレンドラインや水平線は非常に有効なツールです。
しかし、必要以上にラインを引きすぎると、かえって分析の精度を下げてしまうことがあります。

一度引いたラインを残したままにしていると、古い情報と現在の価格動向が混在し、判断ミスの原因になるため注意が必要です。

分析の混乱・チャートの複雑化・誤認識のリスク

トレンドラインが増えすぎると、次のようなデメリットが発生します:

  • どのラインが現在有効なのか判断できなくなる
     → 分析の信頼性が低下し、トレード根拠が曖昧に。
  • 視覚的な混乱でチャート全体が見づらくなる
     → 本来注目すべきプライスアクションを見逃すリスク。
  • ランダムなラインによる偽のサポート・レジスタンスの形成
     → 実際の相場とは関係のない誤った判断につながる。
  • トレード判断の迷いとストレスの増加
     → 不必要な情報に惑わされることでメンタル面にも悪影響。

MT4は高性能なツールですが、「情報量が多すぎるほど危険になる」という点は見落とされがちです。

リセットしてシンプルな環境に戻すメリット

不要なラインや図形を一括で削除し、チャートをシンプルに保つことで、次のような効果が期待できます:

  • 本当に重要なラインが明確になる
  • チャート全体がスッキリして相場の流れが把握しやすくなる
  • 余計な情報に惑わされず、判断が早く・的確になる
  • ストレスが減り、集中力もアップ

「DeleteAll-or-Trendline」スクリプトを使えば、ワンクリックでこれらの状態にリセットできます。
迷いのないトレード環境を整えることは、結果的に損失リスクを減らす第一歩にもつながります。

他ツールとの併用でさらに便利に|MarketZoneやRoundNumbersと組み合わせ

「DeleteAll-or-Trendline」は単体でも十分に便利なスクリプトですが、他の描画系ツールと組み合わせることで、さらに効率的なチャート運用が可能になります。

とくに以下のようなインジケーターと相性が良く、描画→分析→一括削除という流れがスムーズに実現できます。

ゾーンラインを消すならMarket Zoneとセットで

「Market Zone」は、東京・ロンドン・ニューヨークなどの市場時間ごとの高値・安値ゾーンを自動で描画するMT4スクリプトです。

複数日分のゾーンがチャート上に表示されるため、相場の流れやブレイクポイントの把握に非常に役立ちます。
しかし、分析が終わったあとは不要なゾーンラインが残ってしまうことも。

そこで、「DeleteAll-or-Trendline」を使えば、描画されたゾーンラインをワンクリックで一括削除できます。
必要な情報だけを残して、チャートをすっきり保ちたいときに重宝する組み合わせです。

市場時間ごとの高値・安値ゾーンを自動で描画する「Market Zone」はこちら

節値ラインを引くRoundNumbersとの相性

「RoundNumbers」は、チャート上の“キリ番(ラウンドナンバー)”に水平ラインを自動描画するスクリプトです。
たとえば、1.1000 や 150.00 といった節目の価格は市場参加者から意識されやすく、分析において重要な目安となります。

ただし、ラウンドナンバーのラインが多すぎると、視認性が低下することも。
その場合でも「DeleteAll-or-Trendline」を併用すれば、ラインをまとめて一括削除できるため、分析と整理のバランスが取りやすくなります。

ラウンドナンバーに水平ラインを自動描画する「RoundNumbers」はこちら

DeleteAll-or-TrendlineのMQL4ソースコードと動作解説

このスクリプトは、MQL4で記述されたシンプルかつ実用的なコード構造になっており、MT4のスクリプト開発を学びたい方にも参考になります。
ここでは、主要な処理ブロックごとにコードの役割をわかりやすく解説します。

選択式ダイアログ処理(OnStart)

スクリプトが実行されると最初に呼び出されるのが OnStart() 関数です。
ここでは、ユーザーに削除の対象を選ばせるダイアログボックスを表示します。

void OnStart()
{
    int choice = MessageBox(
        "どのオブジェクトを削除しますか?\n"
        "はい: すべてのオブジェクトを削除\n"
        "いいえ: トレンドラインを削除\n"
        "キャンセル: 何も削除しない",
        "オブジェクト削除",
        MB_ICONQUESTION | MB_YESNOCANCEL
    );

    if (choice == IDYES)
        DeleteAllObjects();
    else if (choice == IDNO)
        DeleteTrendLines();
    // キャンセルの場合は何もしない
}
  • MessageBox() 関数で確認ダイアログを表示
  • IDYES → すべて削除、IDNO → トレンドラインのみ削除、キャンセル → 処理なし
  • 誤削除を防ぐ安全設計がポイントです

トレンドライン削除処理(DeleteTrendLines)

次の関数は、チャート上に存在するすべてのオブジェクトの中から「トレンドライン」だけを検出し、削除する処理です。

void DeleteTrendLines()
{
    int totalObjects = ObjectsTotal();
    for (int i = totalObjects - 1; i >= 0; i--)
    {
        string objName = ObjectName(0, i);
        if (StringFind(objName, "Trend line", 0) >= 0)
            ObjectDelete(0, objName);
    }
}
  • ObjectsTotal():チャート上のオブジェクト数を取得
  • ObjectName():各オブジェクトの名前を取得
  • StringFind():名前に "Trend line" が含まれているかチェック
  • 条件に一致すれば ObjectDelete() で削除

💡 注意点:オブジェクト名の判定基準は「Trend line」表記。日本語設定のMT4では異なる名称になることがあるため、ローカライズの調整が必要なケースもあります。

全オブジェクト削除処理(DeleteAllObjects)

すべてのオブジェクトを削除する場合はこちらの関数が使われます。名前に関係なく全オブジェクトを一括削除します。

void DeleteAllObjects()
{
    int totalObjects = ObjectsTotal();
    for (int i = totalObjects - 1; i >= 0; i--)
    {
        ObjectDelete(0, ObjectName(0, i));
    }
}
  • ループ処理で全オブジェクトにアクセス
  • 一括で削除するため非常に強力
  • 操作前の確認ダイアログとセットで使うことが必須

このように「DeleteAll-or-Trendline」は、シンプルなコード構成でありながら、実用性が高く、安全性も確保された優秀なスクリプトです。
MQL4の学習用としても活用でき、応用すればカスタム削除ロジックの作成も可能です。

スクリプトを安全に使うための注意点

「DeleteAll-or-Trendline」は便利でシンプルなスクリプトですが、操作を誤ると重要なラインや図形を消してしまう可能性があります。
とくにトレード戦略に基づくラインや注釈を使っている方は、実行前に必ず以下のポイントを確認してください。

実行前にバックアップを取る

スクリプトを使う前に、現在のチャート状態を保存しておくことを強くおすすめします。

  • チャートテンプレートとして保存(MT4メニューの「チャート」→「定型チャートの保存」)
  • スクリーンショットを残す
  • オブジェクトの内容をメモしておく

特に裁量トレードで重要なラインやコメントを使っている場合は、消えてからでは取り戻せない情報もあるため、事前の備えが重要です。

削除確認ダイアログの内容をよく確認

スクリプトを実行すると、以下のような確認ダイアログが必ず表示されます

どのオブジェクトを削除しますか?
はい:すべてのオブジェクトを削除
いいえ:トレンドラインを削除
キャンセル:何も削除しない

このメッセージを見落とさず、意図した選択を確実に行ってから「OK」ボタンをクリックしてください。

誤って「はい」を選んでしまうと、テキストや図形も含めて全削除されるため、確認作業を怠らないことが安全な運用のカギとなります。

他のスクリプトやEAとの併用による干渉に注意

「DeleteAll-or-Trendline」はスクリプト型のツールですが、チャート上の描画オブジェクトを直接操作するため、他のツールやEAと干渉する可能性があります。

注意すべきポイント:

  • インジケーターが自動で描画するラインを誤って削除してしまう
  • EAが描画したトレードシグナルを消してしまう
  • スクリプトの実行中に別のEAがエラーを起こす可能性がある

特に自動売買と組み合わせて運用している場合は、DeleteAll-or-Trendlineは裁量用の補助ツールとして使用し、EA稼働中のチャートでは使用を避けるのが無難です。


これらの注意点を守ることで、DeleteAll-or-Trendlineをより安全・快適に活用できます。

よくある質問(FAQ)

このスクリプトは本当に無料で使えますか?

はい、DeleteAll-or-Trendlineは完全無料で提供しています。商用利用や口座縛りなども一切なく、自由にご利用いただけます。

どの種類のオブジェクトが削除されますか?

「はい」を選択すると、チャート上のすべての描画オブジェクト(トレンドライン、水平線、テキスト、図形など)が削除されます。
「いいえ」を選択すると、“Trend line”という名称のオブジェクトのみが削除されます

※日本語版MT4では「トレンドライン」など別名称になる場合があり、削除対象に含まれないことがあります。

削除したオブジェクトは元に戻せますか?

MT4には**「元に戻す(Undo)」機能がありません**。
削除前に必ずチャートのテンプレート保存やスクリーンショットを取るなど、バックアップをとってから実行することをおすすめします

他のインジケーターやEAに影響はありますか?

描画オブジェクトを使っているインジケーターやEAがある場合、そのオブジェクトも削除されてしまう可能性があります
重要なラインや印などを含むツールと併用する場合は、事前にスクリプトの実行対象チャートを慎重に選んでください。

トレンドラインが削除されないことがあるのはなぜ?

トレンドラインのオブジェクト名が「Trend line」と異なる表記になっている可能性があります。
MT4の言語設定が英語以外の場合や、他ツールによって描画されたオブジェクトは、名称が異なるためスクリプトで検出されないことがあります。

まとめ|DeleteAll-or-TrendlineでMT4チャートをすっきり整理しよう

MT4でのチャート分析を長く続けていると、トレンドラインや図形、注釈などのオブジェクトが蓄積し、分析の妨げになることがあります
そんなときに役立つのが、**不要なオブジェクトをワンクリックで一括削除できる無料スクリプト「DeleteAll-or-Trendline」**です。

このスクリプトには、以下のような特長があります:

  • すべてのオブジェクトを一括削除/トレンドラインのみ削除を選べる
  • 確認ダイアログつきで誤削除を防止
  • 他の描画ツール(MarketZone・RoundNumbersなど)と組み合わせて使える
  • インストール・操作がシンプルで初心者でも安心

MT4のチャートをすっきり整理することで、視覚的なストレスを減らし、より正確なトレード判断ができる環境が整います
ぜひこのスクリプトを活用し、効率的かつ快適な分析環境を構築してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次