【無料グリッドEA28選】トラリピ型EAをすべて比較|MT4対応・最新バックテスト公開

トラリピ型EAアイキャッチ

グリッド戦略を自動化できる「トラリピEA(グリッドEA)」は、相場の上下を活かして利益を積み上げるFX自動売買手法として、多くのトレーダーに注目されています。

本記事では、MQL5で無料公開されているMT4対応のグリッドEA37本を対象に、すべて同一条件下でバックテストを実施。
収益性・安定性・ドローダウンの観点から検証を行い、リアルなパフォーマンスとともに比較できるよう整理しています。

また、グリッドEAに向いているブローカーの選び方や、MT4への導入方法も具体的に紹介。
グリッドEAに興味があるけれど、どれを選ぶべきか迷っている方にとって、実践的な判断材料が得られる内容となっています。

目次

トラリピEA(グリッドEA)とは?

トラリピEAとは、FXのトレード戦略「トラップ・リピート・イフダン(略してトラリピ)」を自動化するMT4対応のEA(エキスパートアドバイザー)です。
トラリピは、一定の価格間隔で売買注文をあらかじめ設定し、価格の上下動に応じて自動的に取引を繰り返す「グリッド戦略」に基づいています。

トラリピという名称は商標ですが、そのロジックは「グリッド取引」として広く知られており、多くのEAで応用されています。
グリッドEAは、トレンド相場でもレンジ相場でも利益を狙える可能性がある一方で、ポジションを多く抱える性質上、含み損や証拠金維持率の管理が非常に重要になります。

また、グリッドEAの中にはマーチンゲール手法(損失時にロット数を増やす)を併用するものもあり、こうしたEAはリターンが大きい一方で、リスクも比例して高くなります。

本記事では、MQL5で無料公開されているグリッドEAの中から、信頼性の高いものを厳選し、実際のバックテストデータをもとに、実用性やリスク面も含めて検証しています。

トラリピの仕組みと特徴

トラリピ(トラップ・リピート・イフダン)とは、事前に設定した価格帯に「買い注文」と「売り注文」を一定の間隔で並べておき、相場がその範囲で上下に動くたびに自動で利益を積み重ねていく注文方式です。

具体的には、以下の3つの動作を組み合わせた戦略です。

  • トラップ(Trap): 注文を一定間隔で並べる
  • リピート(Repeat): 同じ注文を何度も繰り返す
  • イフダン(If-Done): 条件付きの売買注文を使う

相場が想定レンジ内で上下を繰り返す限り、取引を繰り返して安定的な利益を狙えるのが特徴です。
ただし、相場が一方向に大きく動き続ける場合は、多くの含み損を抱えることになり、強制ロスカットなどのリスクが高まる点には注意が必要です。


グリッド戦略との違いと共通点

トラリピとグリッド戦略は、基本的には同じロジックに基づいています。
どちらも「一定間隔での注文配置 → レンジ内の反復取引」によって利益を積み重ねていく手法です。

ただし、以下の点で違いがあります:

比較項目トラリピグリッド戦略
提供元マネースクエア独自の商標一般的な取引手法
注文方式トラップ+リピート+イフダン成行・指値の繰り返しが多い
プラットフォーム専用口座やツールが必要MT4などで自動化可能
拡張性制限あり(裁量不可)EAなどで自由に改良可能

つまり、**トラリピは“ブランド化されたグリッド戦略”**と考えると分かりやすいでしょう。
本記事で紹介するのは、MT4上で利用できる「グリッドEA」であり、トラリピの仕組みに近い戦略を無料で運用できるものです。


トラリピEAのメリットとリスク

✅ メリット

  • 相場を張らずに利益が狙える: レンジ内で動けば自動的に利益が積み重なる
  • 初心者でも運用しやすい: 一度設定すれば基本的に放置可能
  • リスクと利益のバランス調整がしやすい: 注文間隔やロット設定で柔軟に運用可能

⚠️ リスク

  • 含み損を抱えやすい: 相場が一方通行だと未決済ポジションが増え続ける
  • 証拠金維持率の管理が必須: 資金管理を怠るとロスカットの危険あり
  • マーチンゲール併用型は破綻リスクが高い: ロットが増えることで損失が急拡大する可能性も

グリッド戦略は優れた収益モデルである一方で、**「コツコツ利益を積み、ドカンと損を出す」**構造を持ちます。
そのため、EAの動作を正しく理解し、バックテストとフォワードテストの両方を行うことが重要です。

検証したグリッドEAのバックテスト条件

本記事で紹介しているグリッドEAは、すべてMQL5で無料公開されているMT4対応のものを対象とし、同一条件下でのバックテストを実施しています。
検証の公平性と再現性を確保するため、以下の設定を統一しています。

バックテストの基本条件

テスト項目内容
検証期間2021年1月〜2022年1月(12ヶ月間)
プラットフォームMT4(MetaTrader4)
EAの対象条件MQL5にて無料で配布されているグリッド型EAのみ
対象外のEA手動操作が必要なEA/複数通貨での同時運用が前提のEA
初期資金$10,000 USD(固定)
スプレッド固定1.0pips(10ポイント)
ロット管理EAのデフォルト設定を使用(変更なし)
ブローカーXM(スタンダード口座を想定)

テスト実施における補足事項

  • 破綻時の扱い: テスト期間中に証拠金維持率が下回ったEAは、その時点でバックテストを終了し、そこまでの結果を記載。
  • 時間足・通貨ペアの扱い: 記載がない場合はEURUSD/M15で統一。記載があるEAは推奨設定に従って検証。
  • EA設定の変更: 基本的にすべてのEAはデフォルト設定のままで検証。必要に応じて「グリッド機能のON/OFF」のみ確認。

このように公平性を保った条件で検証を行うことで、「どのEAが現実的な運用に向いているか」「リスクに見合った収益が期待できるか」を、客観的に比較できるようにしています。

使用環境(ブローカー・通貨ペア・初期資金など)

すべてのグリッドEAは、同一の環境下でバックテストを実施しています。
これは、EAごとの性能を公平に比較し、誰が同じ条件で試しても再現性のある結果を得られるようにするためです。

以下は、使用したテスト環境の詳細です。

項目内容
ブローカーXM(スタンダード口座)※スプレッドは固定1.0pipsを想定
通貨ペアEURUSD(推奨ペアが明記されていないEAは統一)
時間足EAのデフォルト設定を優先/不明な場合はM15で実施
初期資金10,000 USD(共通設定)
スプレッド10ポイント(=1.0pips、固定)
テスト期間2021年1月〜2022年1月(12ヶ月)
ヒストリカルデータ高精度(ティックベース)
ロット設定デフォルト値(マーチンや複利の設定は変更せず)
その他VPS相当の低遅延環境を想定(安定した通信環境)

この環境は、実運用を想定した現実的な水準であり、特にXMのような海外FXブローカーを使用する場合の一般的な条件を想定しています。


EA選定基準と除外条件

本記事で掲載しているEAは、一定の条件に基づいて選定と除外を行っています。
これは、あくまで自動売買として現実的に運用可能なものを対象とするための基準です。

✅ 選定基準

  • MQL5公式サイトにて無料で配布されているMT4用EAであること
  • ロジックの中心が**グリッド戦略(トラップ的注文配置)**であること
  • 完全自動売買(自動エントリー・自動クローズ)であること
  • 単一通貨ペアで動作すること(複数通貨管理が必須なEAは除外)

❌ 除外したEAの条件

  • 手動操作や裁量判断を必要とするもの(セミオート型)
  • 通貨ペアや時間足の指定がなく、テスト条件の再現性が取れないもの
  • 複数通貨での運用が前提となっており、検証が困難なもの
  • 無料バージョンの制限が強く、実用に適さないと判断されるもの

この選定基準により、実際にMT4で運用しやすい無料EAだけを厳選し、読者が安心して試せるよう配慮しています。

無料グリッドEA28選|バックテスト結果と評価

本セクションでは、MQL5で無料公開されているMT4対応のグリッドEA28本を厳選し、それぞれの性能を同一条件で検証したバックテスト結果を掲載しています。

テストでは、2021年1月〜2022年1月の12ヵ月間、初期資金1万ドル・固定スプレッド1.0pipsの条件下で実施し、誰が試しても同じ結果となる再現性を重視しています。

掲載している評価指標は以下の通りです:

  • 取引数(エントリー回数)
  • 勝率(トレードの成功割合)
  • PF(プロフィットファクター=損益率)
  • 最大ドローダウン(資産減少の最大幅)

また、各EAのロジックやリスク傾向についても、簡潔に評価コメントを加えています。

グリッドEAは、その設計によって破綻型・安定型・コツコツ型など、運用スタイルに大きな違いが生まれます。
この一覧を参考に、自分の資金やトレード方針に合ったEAを見つけてみてください。

Advanced Grid|インジケーター不使用のシンプルなグリッドEA

Advanced gridのバックテスト結果
Advanced gridのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 804
  • 勝率: 44.65%
  • PF(損益率): 0.62
  • 最大ドローダウン: 95.61%

Advanced Gridは、インジケーターを一切使用せず、価格の動きだけで注文を管理するグリッドEAです。
設定はシンプルで、ロットの自動/固定切り替えや、注文間隔、ポジションの一部決済、次の注文でのロット増加など、グリッド戦略に必要な機能を最小限に絞って搭載しています。

本検証では、運用開始から3月末までに残高が約50%増加したものの、その後に大きなドローダウンが発生し、口座は破綻しました。

勝率・PFともに控えめで、ロットサイズの増加設定(LotUp)によってリスクが急上昇する可能性が高く、長期運用には適していない高リスクEAといえます。

ATR Bands|レンジ相場向け・安定性重視のグリッドEA

ATR Bandsのバックテスト結果
ATR Bandsのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 155
  • 勝率: 76.77%
  • PF(損益率): 2.39
  • 最大ドローダウン: 1.98%

ATR Bandsは、2つのATR(平均的な価格変動幅)インジケーターとバンドを活用し、価格の反発や収束ポイントを狙ってエントリーするグリッドEAです。
GBPCADの15分足チャートを基準に設計されており、特にレンジ相場での安定的なパフォーマンスが期待されます。

1本のローソク足が確定したタイミングでのみ取引を実行するため、エントリー頻度は抑えられていますが、勝率とPFのバランスが非常に良好で、最大ドローダウンも2%未満という優秀な成績を記録しています。

高スプレッド環境にも対応しているため、ブローカーの選択肢が広く、現実的な運用にも向いています。
ただし、リターンを検証するにはより長期のバックテストやフォワードテストでの安定性の確認が今後の課題といえるでしょう。

Auto Grid Investor|設定不要で運用できるEURUSD専用グリッドEA

Auto Grid Investorのバックテスト結果
Auto Grid Investorのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 802
  • 勝率: 52.12%
  • PF(損益率): 0.68
  • 最大ドローダウン: 25.71%

Auto Grid Investorは、EURUSDに最適化された自動グリッド戦略を採用するEAです。初期設定はすでに調整済みの状態で提供されており、チャートにセットするだけでプロと同じ条件での運用が可能とされています。

このEAは、価格の上下に応じて一定間隔で注文を並べ、市場の変動を活用して利益を積み重ねるロジックです。
また、相場環境の変化に応じて内部パラメーターを自動で調整し、多数のポジションを同時に管理できる設計となっています。

推奨環境としては以下の通りです:

  • 通貨ペア:EURUSD
  • 初期資金:3,000 USD以上
  • スプレッド:30ポイント以下
  • 保留注文数:80以上を許可するブローカー

検証結果では、一定の勝率と取引数を記録していますが、損益率(PF)は1.0未満、ドローダウンもやや高めという結果に。
また、ポジションを長期間保有する特性があり、マイナススワップが蓄積するリスクには注意が必要です。

運用の際は、他のEAとの併用や手動トレードを避け、専用口座での単独運用が推奨されます。

Buy Sell Simultaneously FREE|両建てで動作する制限付きグリッドEA

Buy Sell Simultaneously FREEのバックテスト結果
Buy Sell Simultaneously FREEのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 25
  • 勝率: 72.00%
  • PF(損益率): 3.66
  • 最大ドローダウン: 2.95%

Buy Sell Simultaneously FREEは、その名の通り、チャートにセットすると**同時に買いと売りのポジションを保有する「両建て型グリッドEA」**です。
グリッドステップやロット増加率がグループ設定で構成されており、複数の戦略を柔軟に組み合わせることが可能です。

ただし本EAは無料版であり、以下のような制限つき設定となっています:

  • ロットの複利機能(Compounding)は無効
  • ロット増加率は固定で3倍
  • 最大ポジション数は99まで
  • 最初のグリッドステップは15pipsに固定

推奨される運用資金は10,000ドル以上と高めで、取引ロジック的にもポジションを長期間保持する場面が多くなる傾向があります。

バックテスト結果では、取引回数は少ないものの高い勝率とPF、低ドローダウンという好成績を残しています。
ただし、マイナススワップが発生する通貨ペアや長期保有となる相場環境では、スワップ損が収益を圧迫するリスクにも注意が必要です。

本格運用を検討する場合は、制限のないデモ版やフルバージョンでの検証が推奨されます。

Candle Meter|柔軟設定と高勝率が魅力のスマートグリッドEA

Candle Meterのバックテスト結果
Candle Meterのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 130
  • 勝率: 89.23%
  • PF(損益率): 2.96
  • 最大ドローダウン: 0.93%

Candle Meterは、独自のセットアップに基づいてグリッド注文を構築し、一定の利益が確保された時点で未決済ポジションをブレークイーブンで自動クローズするという特徴を持つEAです。
ブレイクアウト型のグリッド戦略に加え、トレーリング機能で利益の最大化を狙うロジックが組み込まれており、堅実ながら攻めも意識された構成となっています。

推奨条件は以下の通り:

  • 通貨ペア:任意(セットファイルによる最適化推奨)
  • 時間足:H1
  • 最低推奨証拠金:350 USD〜
  • アカウントタイプ:できればECN口座(低スプレッド・高速約定)

リスク管理面では、3種類のマネーマネジメント方式に対応しており、ユーザーの運用スタイルやリスク許容度に応じた細かい調整が可能です。
また、ポジション間の最小間隔を排除したユニークなグリッド構築アルゴリズムにより、価格の変動に柔軟に対応する設計になっています。

バックテストでは、高勝率かつ低ドローダウン、そしてPF 2.96と非常に優れたパフォーマンスを記録しています。
一方で、「利益到達後に一括決済する構造」は相場状況によっては一時的な含み損も抱えやすく、利益重視の設定ほどリスクも比例して上がる点には注意が必要です。

DemoTradeFields MT4|機械学習ロジックを搭載した軽量グリッドEA

DemoTradeFields MT4のバックテスト結果
DemoTradeFields MT4のバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 582
  • 勝率: 60.82%
  • PF(損益率): 1.78
  • 最大ドローダウン: 2.15%

DemoTradeFields MT4は、機械学習を用いたモデリングアルゴリズムに基づくグリッドEAで、固定ロットでの運用を前提としたシンプルな設計です。
単一通貨ペアでの運用に特化しており、トレーディングセッション(曜日・時間帯)の指定を外部パラメータから行う方式を採用しています。

このEAは、価格の平均化(アベレージング)とグリッド戦略を併用し、価格が戻る局面で利益を確保するタイプのロジックです。
大きなトレンド相場ではポジションが膨らみやすい反面、レンジ相場では安定した取引結果が得られる傾向があります。

検証結果ではPF1.78、ドローダウン2.15%と比較的安定したパフォーマンスを示しており、機械学習モデルとしては優秀な数値といえます。

ただし、損益曲線には増減のムラがあり、特定期間での急変動やドローダウンが起きる可能性もあるため、
より長期のバックテストやフォワードテストによる確認が推奨されます。

なお、本EAは無料の「ライト版」であり、詳細なパラメータ設定を可能にするプロフェッショナル版が別途提供されています。
実運用を検討する場合は、制限のない上位版を併せて確認するのも良いでしょう。

EA Fantom|損失回収型ロジックを持つマーチン系グリッドEA

EA Fantomのバックテスト結果
EA Fantomのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 248
  • 勝率: 50.00%
  • PF(損益率): 1.31
  • 最大ドローダウン: 7.79%

EA Fantomは、Parabolic SARとMACDの2つのインジケーターをベースにした自動売買EAです。
エントリー後に損失が発生した場合は、指定されたグリッド幅でポジションを追加し、ロットサイズを増やすことで損失の回収を狙うマーチンゲール型の戦略を採用しています。

最適化されている条件は以下の通り:

  • 通貨ペア:EURUSD
  • 時間足:M5(5分足)
  • 初期証拠金:3,000ドル推奨(ロット0.01〜)

このEAは、トレンドと逆張りの両方に対応する柔軟性を持ちつつも、ロジック自体はシンプルな設計となっており、初心者でも扱いやすいとされています。

バックテスト結果では、PF1.31/ドローダウン7.79%/勝率50%と、マーチンゲールEAとしては比較的健全な成績となっています。
ただし、ロットを増やすごとにリスクも比例して高まるため、運用時は資金管理とロット設定に十分な配慮が必要です。

利益が出ているポジションでは、あえてエグジットを遅らせて最大化を図る仕様も採用されており、相場状況によっては含み益・含み損の波が大きくなる可能性もあります。

EA Mrk Test|市場追従ロジックを採用した無料版シグナルEA

EA Mrk Testのバックテスト結果
EA Mrk Testのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 237
  • 勝率: 96.20%
  • PF(損益率): 0.60
  • 最大ドローダウン: 1.29%

EA Mrk Testは、上位版「EA Mrk Full」と同一のトレードシグナルロジックを搭載した無料バージョンのEAです。
パラメーターはGMTオフセットのみ変更可能で、それ以外は完全固定となっており、シンプルな運用を重視するトレーダーに向いています

このEAは、相場の予測ではなく価格の動きに追従する「市場フォロー型」のアプローチを採用。
さらに、アダプティブ・トレーリング技術を導入しており、価格変動に応じて保留注文の位置を自動調整し、ノイズ(乱高下)による不要なエントリーを回避する工夫が施されています。

推奨される条件は以下の通り:

  • 通貨ペア:任意(中でもXAUUSDが最適)
  • 時間足:指定なし
  • 証券会社:Just2Tradeなどで実運用実績あり

バックテストでは高勝率(96.20%)を記録する一方、損益率(PF)は0.60と低く、長期的には損益曲線が下降傾向となりました。
ポジションは損切りではなく「引き付けたグリッドでの解消」が基本となっており、マーチンゲールを使用していない点では低リスク運用と言えます

ただし、利益を上げるためにはボラティリティに合った通貨ペア選定や、上位版の活用による柔軟な設定が望ましい場面もあります。

Flex Grid EA|RSIベースの高頻度グリッドEAで最大4倍の資産成長も実現

Flex Grid EAのバックテスト結果
Flex Grid EAのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 7,255
  • 勝率: 68.44%
  • PF(損益率): 1.37
  • 最大ドローダウン: 55.90%

Flex Grid EAは、RSI(相対力指数)をトリガーにしたグリッド戦略を用いて、相場の上下に合わせてポジションを積み上げながら利益を狙う全自動EAです。
平均化(アベレージング)とステージ別の利益確定設計により、マイナス方向に動いても利益へと転じる構造を持っています。

推奨される運用条件は以下の通り:

  • 通貨ペア:EURUSD、USDJPY、USDCAD、GBPUSD
  • 時間足:M5(5分足)
  • 推奨環境:VPS利用推奨、ヘッジ口座対応必須

EAは透明なストップロスと不可視のテイクプロフィット(TP)を併用しており、バックテストでは残高が約4倍に増加するパフォーマンスも確認されました。
一方で、最大ドローダウンは55.90%と非常に高く、破綻リスクの高さにも留意が必要です。

利益を得るまでの過程では複数ポジションを段階的に追加し、ロットサイズを増やして含み損を回収するロジックを採用。
そのため、大きなトレンドが続いた際には口座資金を大きく消耗するリスクも伴います。

初期設定はEURUSD(M5)用となっており、実運用を始める前には以下の要素の最適化が推奨されます:

  • RSI期間
  • 平均期間(MA)
  • 利益確定幅(TP)
  • ストップロス(SL)
  • グリッド間隔(Averaging Gap)

残高増加とリスクのバランスをどこに置くかが重要な判断材料となるEAです。
実戦投入前には、最適化と長期のフォワードテストを十分に行いましょう。

Greed Advisor|日次目標達成型・高度カスタマイズ可能なマーチン系グリッドEA

Greed Advisorのバックテスト結果
Greed Advisorのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 84
  • 勝率: 54.76%
  • PF(損益率): 1.43
  • 最大ドローダウン: 35.74%

Greed Advisorは、「日ごとの利益を取りに行く」設計思想を持った、上級者向けのマーチンゲール搭載型グリッドEAです。
本バージョンは上位版「Greed Advisor PRO」の無料版で、取引ロジックは同一。設定の柔軟性と高いカスタマイズ性が魅力のひとつです。

主な特徴は以下のとおり:

  • 12ステップまでの注文グリッドに対応
  • 各ポジションのロット、方向、エントリー間隔を個別に設定可能
  • 前日の高値または安値をブレイクしたタイミングが初回エントリーのシグナル
  • 対象通貨:GBPUSD、USDCHF、AUDUSD など(H1推奨)

初期注文で利益が出ることを想定していますが、逆行時には次の注文でロットを増加させ、損失を回収する構造となっています。
このため、ロットサイズが急激に膨らむ可能性があり、リスク管理が極めて重要です。

検証では、最大ドローダウン35.74%、利益率は約20%増という結果でした。
ロット調整やポジション方向の設定次第で、リスクリワード比を調整できる柔軟性はありますが、マーチンゲールの特性上、強制ロスカットのリスクは常に念頭に置くべきです。

実運用の際には、以下の点を特に意識しましょう:

  • 十分な余剰資金を用意する
  • 無理のない日次利益目標を設定する
  • 実稼働前にリスクの少ない条件で長期フォワードテストを実施する

このEAは、高リターンを求める“貪欲なトレーダー”に向けて設計されていますが、その分リスクも高い仕様です。
EAの仕組みを正しく理解したうえで、慎重に運用を検討しましょう。

Grid Harvester MT4 Free|高勝率&低DDの安定型グリッドEA(※無料版はポジション数に制限あり)

Grid Harvester MT4 Freeのバックテスト結果
Grid Harvester MT4 Freeのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 141
  • 勝率: 97.16%
  • PF(損益率): 10.26
  • 最大ドローダウン: 2.85%

Grid Harvester MT4 Freeは、トレンド中の押し戻りを狙って利益を積み上げる自動グリッド戦略を搭載したEAです。
無料版は保有可能なポジション数に制限がありますが、基本ロジックは有料版と同一です。

本EAは次のようなトレーダーに向いています:

  • トレンドフォロー型のグリッド戦略を自動化したい方
  • 手動補助としてEAを活用したい裁量派
  • GBPJPYなどのトレンドが出やすい通貨ペアを活用したい方

特徴としては、

  • トレンド相場で押し目買い/戻り売りをグリッドで狙う
  • エクイティベースのストップロス設定にも対応(口座資金に対する割合指定)
  • 手動取引との併用も可能な柔軟設計
  • GBPJPYを中心に、EURJPY、USDJPY、CADJPY、CHFJPYでも運用可能

バックテストでは**非常に高い勝率(97.16%)と低ドローダウン(2.85%)**という安定感が確認されています。
ただし、マーチンゲール的なポジション増加ロジックを含んでいるため、低リターンに見合わないハイリスクとなる場面が存在する点には注意が必要です。

また、開発者自身がMT5版への移行を推奨しているため、今後長期で使用する場合はMT5環境での利用も視野に入れるとよいでしょう。


安定性は魅力ですが、無料版の制約とマーチンゲールの潜在的リスクには十分な注意が必要です。
実際の運用にあたっては、デモ口座や小ロットでのフォワードテストを必ず実施しましょう。

Grid Machine|高収益×両建て型の2方向グリッドEA【高リスク・高リターン型】

Grid Machineのバックテスト結果
Grid Machineのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 172
  • 勝率: 63.95%
  • PF(損益率): 3.72
  • 最大ドローダウン: 48.98%

Grid Machineは、マーケット内の最大取引量(ボリューム)を解析し、トレンドの起点からブレイクを狙う設計となったEAです。
このEAの最大の特徴は、買いと売りそれぞれに独立したグリッドを展開する2方向グリッド戦略にあります。

  • トレンドの転換点を検出し、一定の取引量を超えたブレイクをトリガーにエントリー
  • 双方向にグリッドを構築し、それぞれが独立したテイクプロフィットを持つ
  • トレンド相場・レンジ相場のどちらでも機能するアルゴリズム
  • ユーザーによる調整が可能な柔軟な設定項目(TP・ロット上限・最大ドローダウン制御 など)

推奨設定は以下の通りです:

  • 時間足:H1
  • 初期証拠金:最低1,000ドル(0.01ロット使用時)
  • 通貨ペア:EURUSDなど(セットファイルで他にも対応可)

バックテストでは、年間約100%の利益成長を実現している一方で、**最大ドローダウンは48.98%**と非常に高く、口座破綻のリスクも無視できません。
高いPFと実現利益は魅力的ですが、マーチンゲール的なポジション拡大を伴うため、レバレッジや資金管理には細心の注意が必要です。

  • 取引は両建ての特性上、証拠金を大きく消耗しやすく、急な価格変動に弱い構造です。
  • 必ずリスク許容度の範囲内で、小ロットかつ少額からテスト運用を開始することを推奨します。
  • EA提供者も最大ドローダウンに注視するよう明記しており、自己責任による利用が大前提となります。

**Grid Machineは「ハイリスク・ハイリターンを許容できる中〜上級者向けEA」**です。
トレンドの起点から利幅を取る戦略に魅力を感じる方には、運用次第で大きな利益を狙える選択肢となるでしょう。

HMA Grid EA|HMAベースのトレンド検出×グリッド戦略【中級者向け】

HMA grid EAのバックテスト結果
HMA grid EAのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 592
  • 勝率: 62.84%
  • PF(損益率): 0.89
  • 最大ドローダウン: 27.36%

HMA Grid EAは、Hull Moving Average(HMA)を用いたトレンド分析とグリッド戦略を組み合わせたEAです。SMA(単純移動平均)よりも滑らかでラグが少ないHMA特性を活かし、より早く・正確なトレンド認識を目指しています。

  • 長期HMA×短期HMAを組み合わせたダブルトレンド分析による売買判断
  • トレンドの遅れを補うために、グリッドでポジションを分割・平均化
  • ロットサイズはストップロス到達ごとに増加(マーチンゲール要素あり)
  • 最大グリッド数に制限あり → 過剰なリスクを防止する設計
  • 固定ロット・%資金ロットなどのマネーマネジメント方式
  • HMAの期間調整(長期/短期)と信号条件のカスタマイズ
  • トレーリングストップ、スプレッド制限、グリッドロット倍率、最大グリッド数の上限設定など

バックテストでは利益ファクター(PF)0.89とやや低調ながら、勝率62%以上を維持しているものの、最大DDは27.36%とそれなりに大きく、資金管理を要するEAであることが読み取れます。

また、ロット増加型のグリッド戦略ゆえ、ドローダウン中の損失拡大リスクには注意が必要です。

マーチンゲールのリスクを最小限にしたグリッド戦略を使いたい中級者向けEAとして、検証から調整にかけて慎重に扱う必要があります。
安易にロットを大きくするのではなく、デモ口座や0.01ロットでのフォワードテストから始めるのが安全策です。

ICap|3モード対応のHMAグリッドEA【上級者向け】

ICapのバックテスト結果
ICapのバックテスト結果
  • 検証期間:2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 58
  • 勝率: 70.69%
  • PF(損益率): 0.34
  • 最大ドローダウン: 97.61%

**ICap(アイキャップ)**は、Hull Moving Average(HMA)を用いたトレンドフォロー型のグリッドEAで、以下の3つの取引スタイルに対応しています:

  • フルオートモード: 自動起動で完全自動売買を実行
  • セミオートモード: 手動ポジションをEAが自動管理
  • トレンドラインモード: 任意のライン上で売買を自動実行(ラインに条件を記述)

HMAはラグを抑えた滑らかな移動平均であり、トレンド方向の検出精度を高める目的で使用されています。さらに、損切り・利確・ロット増加など細かな設定が可能で、柔軟な資金管理ができる点も特徴です。

  • トレンドに追従するロジックで、反転時にはグリッド+マーチンゲールで損失を回収
  • リスクリミット、ロットサイズの自動調整など高いカスタマイズ性
  • トレンドラインに直接売買条件を記述しての発注も可能

バックテストでは**最大ドローダウン97.61%**と極めて高く、検証中の2月に口座破綻という結果が示されています。PF(損益率)は0.34と低く、ロジック上の期待値も不安定です。

複雑なトレードモードと柔軟なパラメータ設定は魅力ですが、マーチンゲールを含む高リスク設計のため、運用には高度なリスク管理と経験が必須です。安定運用を目指すには、デモ口座での長期フォワードテストが推奨されます。

Liongrid Free|月曜限定グリッドEA

Liongrid Freeのバックテスト結果
Liongrid Freeのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 350
  • 勝率: 76.57%
  • PF(損益率): 1.27
  • 最大ドローダウン: 8.69%

Liongrid Freeは、機械学習アルゴリズムを活用して構築されたトレンド転換検出型グリッドEAです。特徴的なのは「月曜日限定で稼働」する点で、特定の時間帯での戦略に最適化されています。

このEAはRSI・MACD・パラボリックSAR・ボリンジャーバンドといった複数のテクニカル指標を組み合わせてトレンド転換を検出し、グリッド方式でポジションを自動管理します。ロジック内にはマーチンゲールの要素も含まれており、損失補填を前提とした設計です。

  • 月曜日のみ稼働(週初のボラティリティに特化)
  • 複数インジケーターを組み合わせたトレンド転換検出ロジック
  • トレンド逆行時はグリッド+ロット増加で平均化
  • 最小ロット設定あり、ECNブローカー推奨

ドローダウンは**8.69%**と比較的低く、勝率も76%超と高めです。ただし、マーチンゲール戦略を採用しているため、ドローダウン時にはリスクが急増する構造です。

検証期間では4%程度の資産増加にとどまりましたが、安定志向かつ慎重な資金管理をする中級者であれば、リスクを抑えつつ運用できる設計です。平日稼働のEAと組み合わせる分散戦略にも活用可能です。

Magic Grid|インジなし・高DDの実験的EA

Magic Gridのバックテスト結果
Magic Gridのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 32
  • 勝率: 87.50%
  • PF(損益率): 0.29
  • 最大ドローダウン: 83.46%

Magic Gridは、インジケーターを一切使用せず、価格変動とボラティリティに基づいてグリッド注文を構築するEAです。マーケットポジションのクローズ後、自動的にペンディングオーダーを再配置する仕組みで、あらゆる通貨ペア・時間足に対応可能です。他のEAや手動取引とは干渉せず、自身の注文だけを管理します。

上部パネルにより、現在の注文状況や動作ログをリアルタイムで確認でき、注文未設置や最大注文数超過などの問題もアラートで通知してくれます。初期価格やグリッド幅、テイクプロフィット・ストップロス値、注文数なども細かくカスタマイズできる点が魅力です。

ただし、今回の検証では**最大ドローダウンが83.46%**と非常に大きく、運用継続が困難な状況に陥っています。PFも0.29と低く、利益を上げるには厳しい条件といえます。ボラティリティの低い局面では約定機会も減少し、収益化が難しくなる傾向があります。

このEAを使う際は、まずデモ口座で十分に検証を行い、自身のリスク許容度と運用スタイルに合っているかを見極めることが重要です。

MAstochEA|MA×ストキャスティクス戦略+マーチン搭載型グリッドEA

MAstochEAのバックテスト結果
MAstochEAのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 459
  • 勝率: 71.24%
  • PF(損益率): 2.03
  • 最大ドローダウン: 7.71%

MAstochEAは、移動平均線(MA)とストキャスティクスの組み合わせを用いた取引戦略をベースにしたEAです。USDCADやUSDCHFの15分足、GBPJPYの5分足での動作が推奨されており、2010年からの運用実績を持つとされています。

このEAはグリッドおよびマーチンゲールを併用しており、ポジションサイズの増加に独特のアルゴリズムを採用しています。推奨証拠金は1万ドルと比較的高めですが、高スプレッドの環境でも安定して動作する点が特徴です。

検証結果では、損益率(PF)が2.03と高く、勝率も70%以上を記録しています。一方でドローダウンは7%台と比較的抑えられており、安定志向のトレーダーにとって魅力的な構成です。とはいえ、マーチンゲール要素を含むため、慎重なリスク管理は欠かせません。

MT4 BuildYourGridEA|マーチン非依存の柔軟グリッド構築EA【要デモ検証】

MT4 BuildYourGridEAのバックテスト結果
MT4 BuildYourGridEAのバックテスト結果
  • 検証期間: 2021年1月〜2022年1月
  • 取引数: 980
  • 勝率: 60.31%
  • PF(損益率): 0.98
  • 最大ドローダウン: 17.53%

MT4 BuildYourGridEAは、マーチンゲールを使用せずにグリッド戦略を構築できる柔軟なEAです。ユーザー自身がトレンド方向または逆張り方向のグリッドを選ぶことができ、マーチンゲールの有無や強度も「なし」「ライト」「フル」から選択可能です。また、大きな損失が発生した場合にはヘッジモードに切り替えてポジション管理を行うこともできます。

検証では損益率0.98と収支はほぼ均衡しており、両建て処理が損益曲線にやや不安定さを与えているように見受けられます。マーチンゲールを使わないグリッド戦略を試してみたい方にとっては有力な選択肢となり得ますが、設定次第で大きく挙動が変わるため、事前のデモ口座での十分な検証が強く推奨されます。

MT4 GridSystemEA|柔軟な設定で独自のグリッド戦略を構築可能なツール型EA

MT4 GridSystemEAのバックテスト結果
MT4 GridSystemEAのバックテスト結果
  • 検証期間:2021年1月〜2022年1月
  • 取引数:77
  • 勝率:24.68%
  • PF(損益率):0.09
  • 最大ドローダウン:99.42%

MT4 GridSystemEAは、ユーザーが自ら設定を調整しながら運用する前提で設計された、グリッド戦略対応のEAです。2本の移動平均線をベースにしたフィルター機能や、マーケットの特定時間にのみ稼働させるスケジュール設定など、カスタマイズ性の高い機能を備えています。

デフォルト設定はEURUSDを対象に検証されていますが、開発者も「そのまま使うのではなく、自身での検証が必要」と明記しており、バックテストやデモ口座での検証は必須といえるでしょう。

このEAは、完成された戦略を提供するものではなく、ユーザーが自分自身の運用スタイルやリスク許容度に合わせて「構築していく」ことを目的としたツール型のEAです。マーチンゲールの有無も選択可能で、リスクコントロール次第では独自の戦略に組み込むこともできます。

ただし、今回のバックテストでは**最大ドローダウン99.42%**と非常に大きく、5月には口座が破綻する結果となりました。破綻直前までは3%程度の増加が見られたものの、ハイリスク・ローリターンの傾向が強い結果です。

本EAの利用にあたっては、EAの性質を十分理解したうえでのテスト運用が不可欠です。特にグリッド戦略やマーチンゲールのリスクを理解している中〜上級トレーダー向けといえるでしょう。

Nephila4|高収益を狙えるセミオート型グリッドEA

Nephila4のバックテスト結果
Nephila4のバックテスト結果
  • 検証期間:2021年1月〜2022年1月取引数:660
  • 勝率:70.15%
  • PF(損益率):1.38
  • 最大ドローダウン:56.71%

Nephila4は、高収益を狙えるセミオート型のグリッドEAです。MT4上で動作し、推奨の通貨ペアは特に指定されておらず、任意の主要通貨ペアで1時間足以上のチャートを使用することが推奨されています。また、ロットサイズは1000ドルあたり0.01ロットが適切とされています。

このEAは、完全自動売買ではなくセミオート運用を基本としており、ユーザーが裁量でエントリーまたはポジションの開始条件を判断しつつ、以降のポジション管理やグリッド構築はEAが自動で行います。グリッド戦略に加えてマーチンゲール的なロット増加要素も含まれており、利益を最大化する一方で、ドローダウンリスクも大きくなりがちです。

実際のバックテストでは、最大ドローダウンが**56.71%**と大きめですが、総資産は約70%成長しており、高リターン型EAとしての実力が見受けられます。

Nephila4のようなEAは、経験のあるトレーダーがリスクを十分に認識し、資金管理を徹底したうえで使用することが重要です。完全放置ではなく、ユーザーが市場状況を見極めつつ活用することで、収益とリスクのバランスをとる戦略が可能になります。

NIGHTCrusher Lite FREE|高勝率×低ドローダウンのナイトスキャルピングEA

NIGHTCrusher Lite FREEのバックテスト結果
NIGHTCrusher Lite FREEのバックテスト結果
  • 検証期間:2021年1月〜2022年1月
  • 取引数:125
  • 勝率:94.40%
  • PF(損益率):1.51
  • 最大ドローダウン:0.28%

NIGHTCrusher Lite FREEは、深夜の静かな相場環境でのスキャルピングに特化したMT4用の自動売買EAです。Liteバージョンでは、最小ロットでの運用に制限されており、ロットの倍増機能やダイナミックロット調整機能は使用できません。

それでも、94%を超える高い勝率と0.28%という極めて低いドローダウンを記録しており、リスクを抑えた堅実なトレードが可能です。

このEAには、複数のエントリー・イグジットシグナル(MAカット、シグナル変化、トレーリングTPなど)を備えており、シンプルなスキャルピング以外にもスイングトレードやグリッド戦略への応用も可能です。また、**ニュース時のエントリーを防ぐ「ニュースフィルター機能」**も搭載されており、急変動を避けた取引が行えます。

ただし、ロットサイズが制限されているため、大きな収益を狙うよりも、リスクを抑えてトレードの精度を重視したいユーザーに適しています。実運用前にはデモ環境で動作確認を行うことを推奨します。

Seine|仮想グリッドによる高頻度運用EA【高リスク高リターン型】

Seineのバックテスト結果
Seineのバックテスト結果
  • 検証期間:2021年1月〜2022年1月
  • 取引数:3,464
  • 勝率:72.17%
  • PF(損益率):0.90
  • 最大ドローダウン:98.14%

Seineは、実際のペンディングオーダーを使わず、設定に基づいて仮想グリッドを形成するタイプのEAです。推奨通貨ペアはEURJPYであり、情報パネルを通じて現在の動作状況をリアルタイムで確認できます。

少なくとも600ドル(セン口座換算)を用意することで、4,000pipsの逆行にも耐える設計となっており、初期資金を守るための一定の余力を確保した運用が想定されています。

検証期間中は500%を超える資金増加が見られた一方で、**最大ドローダウン98.14%**と、極めて高いリスクを伴う点に注意が必要です。10月には口座破綻が発生していますが、100%の時点で利益を確定・移動していれば、その後は“ノーリスク”での運用も可能であったと言えます。

このEAは、グリッド戦略のリターンを最大化したい方に向いていますが、運用には十分な資金管理と定期的な利益確定のルール化が不可欠です。初心者の方は、まずはデモ口座で挙動を確認した上で、小ロットからの慎重な運用をおすすめします。

SRB Grid|Stochastic×RSI×ボリンジャー活用の堅実グリッドEA【慎重な資金管理設計】

SRB Gridのバックテスト結果
SRB Gridのバックテスト結果
  • 検証期間:2021年1月〜2022年1月
  • 取引数:361
  • 勝率:61.22%
  • PF(損益率):1.90
  • 最大ドローダウン:10.35%

SRB Gridは、Stochastic・RSI・ボリンジャーバンドの3つのテクニカル指標を活用してエントリータイミングを判断する、テクニカル主導型のグリッド戦略EAです。初期設定やリスク管理項目が非常に豊富で、細かなパラメーター調整によって自身のトレードスタイルに適したグリッドロジックを構築できます。

本EAでは、マーチンゲール要素を含むポジションサイズの自動調整が可能であり、損失が出ても段階的にロットを上げて回収を狙う設計です。加えて、ドローダウンの上限を金額・%で個別に設定できるほか、新規ポジションの停止やメール通知など、安全性を高めるための制御機能も備わっています。

1分足ベースの取引を行うため、バックテストの信頼性にはやや注意が必要ですが、ドローダウンを10%台に抑えながらPF1.90という結果は、適切な運用環境下でのポテンシャルを示唆しています。

マーチンゲール戦略を用いるEAとしては比較的安定的な挙動を示しており、初期設定を丁寧に詰めたうえでデモ運用を行い、実環境へと移行する慎重なステップが推奨されます。初心者よりも、EAの仕組みを理解した中級者以上の方に向いているツールです。

Th3Eng Bird|超ハイリスクのスキャルEA

Th3Eng Birdのバックテスト結果
Th3Eng Birdのバックテスト結果
  • 検証期間:2021年1月〜2022年1月
  • 取引数:2,227
  • 勝率:70.09%
  • PF(損益率):0.37
  • 最大ドローダウン:98.51%

Th3Eng Birdは、大口資金と極小ロット運用を前提としたスキャルピング特化型のEAです。シンプルなロジックを用いてポジションをエントリーしますが、**グリッド戦略+ロット増加型(マーチンゲール)**の設計となっており、資金管理を誤ると口座破綻のリスクが極めて高くなります。

推奨環境は5,000ドル以上の初期資金と、スプレッド30ポイント(=3.0pips)未満の環境です。通貨ペアはEURUSDやEURJPYの15分足が最適とされ、比較的ボラティリティの低い「スローな通貨ペア」での使用が勧められています。

設定項目には、ロットサイズの増加方法(乗算・加算)、最大ポジション数、グリッド間隔、利益確定幅、ドローダウン制限、取引時間制限などがあり、トレーダーの裁量による微調整が可能です。最新版ではニュースフィルターや追加フィルターも搭載され、リスク回避の幅が広がっています。

ただし、バックテストではPF0.37・DD98.51%と非常に不安定な結果が出ており、資金が急増する一方で、破綻リスクも非常に高い設計となっています。導入を検討する際は、必ずデモ口座での長期検証とロット制限の徹底が不可欠です。

Trend cat|トレンド×グリッド×トレーリングの複合型EA【無料版】

Trend catのバックテスト結果
Trend catのバックテスト結果
  • 検証期間:2021年1月〜2022年1月
  • 取引数:169
  • 勝率:75.15%
  • PF(損益率):1.85
  • 最大ドローダウン:5.46%

Trend Catは、トレンド認識・グリッド戦略・ブレイクアウト・トレーリングストップなど、複数の取引ロジックを統合した無料EAです。スプレッドの要件が緩く、比較的多くの環境で運用できる点が魅力です。推奨通貨ペアはEURUSDのH1足で、初期資金は1,000ドルに対して0.01ロットが安全な目安とされています。

このEAでは、マーチンゲールを用いたグリッド戦略が採用されており、ロスカットポイントごとにロットと注文間隔を段階的に拡大していきます。たとえば0.01ロットの初期注文に対し、50pips・100pips・200pips…と広げながら、0.02・0.04・0.08ロットと増加する構造です。これにより高勝率を維持しつつ、トレンドの反転時にポジションを回収する仕組みとなっています。

また、最大注文数(MaxTrade)に達すると、EAはグリッド戦略以外での新規注文を停止し、リスクの上昇を制限する仕様です。

なお、無料版は機能制限ありのため、資金管理機能やリスクカット条件の設定などは利用できません。本格運用を希望する場合は、上位版「Trend Dog」の利用が推奨されています。

バックテストではPF1.85・勝率75%・DD5.46%と比較的安定した成績を示していますが、グリッド+マーチンゲール構造のため、ロットを上げての運用には注意が必要です。まずはデモ口座や低ロットでのフォワード検証から始めるのが安心です。

Trend monkey|トレンド+グリッド+ヘッジの複合戦略EA【無料版】

Trend monkeyのバックテスト結果
Trend monkeyのバックテスト結果
  • 検証期間:2021年1月〜2022年1月
  • 取引数:23
  • 勝率:56.52%
  • PF(損益率):0.23
  • 最大ドローダウン:10.80%

Trend Monkeyは、トレンド識別・グリッド・ヘッジ取引など複数の戦略を組み合わせた無料EAです。特にトレンドフォロー型のアルゴリズムを採用しており、明確なトレンドが発生したタイミングのみで取引を行います。そのため、エントリー回数は少なめです。

グリッド取引は損失ポイントごとにポジションを追加していく形式で、初期ロットに対して徐々に建玉を増やしていきます。また、プロフェッショナル版では、オートロット設定や最大ヘッジ量、ドローダウン制限など、資金管理機能が強化されています。

無料版では、スプレッド上限と利益確定(TP)のみが設定可能であり、シンプルな構成となっています。推奨環境としては、EURUSDのH1チャート最低入金額500ドルに対して0.01ロットが比較的安全な目安とされています。

バックテストでは、取引数が23件と少なく、損益率(PF)は0.23に留まっています。トレード回数が極端に少ないため、信頼できる評価を得るには、長期のフォワードテスト実際のトレンド環境での挙動確認が必要です。

特にEA初心者の方や、複合戦略EAの動作構造を理解したい方にとって、まずはデモ口座での検証を通じて実用性を見極めていくのが安全でしょう。

TrioMA|3本の移動平均でトレンド判断するマーチン系グリッドEA

TrioMAのバックテスト結果
TrioMAのバックテスト結果
  • 検証期間:2021年1月〜2022年1月
  • 取引数:615
  • 勝率:66.99%
  • PF(損益率):0.71
  • 最大ドローダウン:88.67%

TrioMAは、3本の移動平均線(MA)を組み合わせたトレンド認識アルゴリズムを用いて、マーチンゲールとグリッドを組み合わせた自動売買を行うEAです。買いシグナルは3本すべてのMAが上向きで並び、特定のクロス条件を満たすとエントリーし、売りシグナルも同様に下向きの並びを確認してエントリーします。

設定では、MAの1本目の期間のみを指定し、2本目・3本目の期間は自動的に1本目の倍数・加算で決定されます。また、ロットサイズ、増加倍率(マーチン倍率)、ステップ間隔なども柔軟に設定可能です。RSIによる補助フィルターも内蔵されています。

推奨環境はEUR/USDのM1チャートで、**最低入金額は1000ドルまたは1000セント($10)**とされています。ただし、マーチンゲールを採用しているため、資金の追加入金や手動での調整を前提とした運用が想定されています。

バックテストでは、資産は70%ほど増加していますが、最大ドローダウンは88.67%と非常に高リスクです。利益率と引き換えに、破綻リスクを受け入れられるユーザー向けのEAといえるでしょう。

安定した運用を行うには、低ロットから始めて資金量に応じた適正なポジション管理を行うことが求められます。裁量判断での早期クローズやロット制限を活用することで、リスクを最小限に抑えた運用も可能です。

Vino Free EA|独自オシレーター搭載の反転系グリッドEA

Vino Free EAのバックテスト結果
Vino Free EAのバックテスト結果
  • 検証期間:2021年1月〜2022年1月
  • 取引数:61
  • 勝率:75.41%
  • PF(損益率):0.62
  • 最大ドローダウン:1.92%

Vino Free EAは、独自のカスタムオシレーターを活用してトレンド反転を検出し、グリッド戦略でエントリーを行うEAです。本EAは有料版「Vino EA」の無料版であり、ロットサイズは固定(0.01)パラメーター変更は不可となっています。

エントリー後、損切りに到達したタイミングでのみロットを増加させるという、マーチンゲール的な要素を取り入れた設計が特徴です。ただし、無制限にロットを増やす仕様ではないため、比較的リスクを抑えた運用が可能となっています。

推奨の通貨ペアはEURUSDの15分足で、最低推奨資金は1,000ドルです。自動でストップロスを調整する機能もあり、ボラティリティに応じたリスク管理が可能です。

今回の検証では、勝率75%超を維持しつつ、最大ドローダウンは2%未満と非常に安定した成績を記録しました。一方で、利益率(PF)は0.62と控えめなため、大きな利益を期待するというよりは「低リスクでEAの挙動を学ぶ目的」に適したツールといえます。

無料版では設定変更ができない制限があるため、EAの運用方針に柔軟性を持たせたい方や、複数通貨ペア・時間足での応用を目指す場合は、有料版の導入を検討するのもよい選択肢です。

バックテストだけでなく、リアル運用でも安定した成績を出す無料EAをお探しなら。
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ボーナス制度とレバレッジの活用|リスクを抑えてトラリピEAを運用する方法

トラリピやグリッド戦略は、その性質上ポジション数が多くなりやすく、資金管理の難易度が高い取引手法です。特に、含み損を抱える時間が長くなりがちなため、証拠金に対する余裕をいかに確保するかが運用成功のカギとなります。

その際に大きな武器となるのが「ボーナス制度の活用」と「ハイレバレッジの活用」です。

ボーナス制度のメリット

入金ボーナスを提供しているブローカーでは、実際に資金を入れずとも口座残高が増えるため、実質的にノーリスクで運用資金を拡張できます。これはEAのフォワードテストや戦略の検証にも最適で、損失リスクを軽減しつつ取引を試すことが可能です。

たとえば、

  • XM(エックスエム):100%入金ボーナス+20%追加ボーナスを提供。最大レバレッジは888倍で、少額でも柔軟なポジション管理が可能です。
  • TradersTrust:最大200%入金ボーナス+レバレッジ最大3,000倍という、他を圧倒する取引環境を提供。

ハイレバレッジの効果

ハイレバレッジは証拠金を実質的に増やす効果があり、グリッド戦略においては強制ロスカットのリスクを大幅に遠ざけることができます。特にトラリピ型EAでは複数ポジションを同時に保持するため、ロットあたりに必要な証拠金を減らせることは大きな強みです。


このように、ボーナスとレバレッジを戦略的に活用することで、少ない自己資金でも効率よくトラリピEAの運用をスタートすることが可能です。リスクを最小限に抑えつつ、運用の選択肢を広げたい方には、これらの条件が整ったブローカーを活用することを強くおすすめします。

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グリッドEAを使う前に知っておくべきリスクと対策

グリッドEAは、一見すると勝率の高い取引を繰り返して利益を積み上げてくれる便利なツールに見えます。しかし、「リスクを取って小さな利益を得る」タイプの戦略であるため、相場が一方向に動き続ける局面では含み損が大きく膨らみ、最悪の場合は強制ロスカット(口座破綻)に至るリスクを常に抱えています。

とくにレンジ相場では好成績を残しやすいため過信しがちですが、トレンド転換やファンダメンタルズの急変動(雇用統計・政策金利など)には非常に脆弱です。EAを使用する前に、「最大どこまで逆行したらロスカットになるか」「ポジションがいくつまで増えたら危険か」といった**“破綻ライン”の想定**は必須です。


マーチンゲール型EAの注意点

グリッド戦略に多く採用されているのがマーチンゲール(損失時にロットを倍増させる)ロジックです。この手法は「1回の勝利でそれまでの損失を全て取り戻せる」反面、勝てない期間が続くとロットが爆発的に増え、口座残高を一瞬で吹き飛ばす危険性を持っています。

実際、PF(プロフィットファクター)が高くてもDD(最大ドローダウン)が50〜90%近いEAが珍しくないのはこのためです。マーチンゲール型EAを使用する際は、証拠金に対して極端に小さなロット(例:0.01ロット/10万円)から始めることが基本であり、「バックテストで破綻していないから大丈夫」と安易に信じ込まないように注意しましょう。


破綻リスクを下げるための資金管理

グリッドEAやマーチンゲール型EAを安全に運用するには、資金管理が最重要ポイントです。以下の対策を意識することで、破綻リスクを大幅に下げることができます:

  • EAに対して過剰な資金を用意する(推奨証拠金の2〜3倍)
  • 初期ロットは最小単位(0.01ロット)から始める
  • 複数のEAを同一口座で稼働させない(干渉・オーバーリスク回避)
  • 大きな経済指標発表前には稼働を停止する
  • レバレッジとボーナスを活用して、実効証拠金を増やす

また、破綻しても被害が最小で済むよう、出金タイミングを事前に設けておくこと(たとえば資金が1.5倍になったら原資を出金)が、長期的な運用の鍵になります。

よくある質問(FAQ)

グリッドEAとは何ですか?

グリッドEAとは、一定の価格間隔で売買注文を自動的に配置・管理するMT4用の自動売買プログラムです。価格が上下に動くたびに取引を繰り返し、相場の変動幅から利益を狙います。相場がレンジ内で動くほど効果を発揮しやすいのが特徴です。

トラリピEAとグリッドEAの違いはありますか?

基本的なロジックは同じで、どちらも「トラップ・リピート(繰り返し注文)」戦略を基にしています。トラリピはマネースクエア社の商標で、特定の口座・ツールを利用します。一方グリッドEAはMT4で自由に運用でき、カスタマイズ性が高い点が異なります。

マーチンゲール型EAは危険ですか?

マーチンゲール型EAは、損失時にロットを倍増させて損失を回収する設計のため、短期的には高リターンが狙えますが、相場が逆行し続けた場合は口座破綻のリスクが非常に高くなります。小ロット・大証拠金・出金ルールの設定など、慎重な資金管理が不可欠です。

どのくらいの資金が必要ですか?

EAや設定内容によりますが、**最低でも10,000ドル(または100万円程度)**を推奨しています。特にマーチンゲールや両建て機能を持つEAは多くのポジションを持つため、証拠金に余裕を持つことでロスカットリスクを減らせます。

無料のEAでも本当に使えますか?

はい、MQL5では高機能な無料EAが多数公開されています。ただし、バックテストやフォワードテストで安定性を確認してからの利用が必須です。本記事では28本のEAを同一条件で検証しており、リスクや傾向も紹介しているので参考にしてください。

複数のEAを同時に使っても大丈夫ですか?

おすすめしません。同一口座内で複数のグリッドEAを稼働させると、ポジション数が膨れ上がり証拠金が圧迫されるため、ロスカットのリスクが高まります。EAごとに口座を分けて稼働するのが安全です。

まとめ|グリッドEAを賢く活用するために

グリッドEAは、小さな値幅の価格変動から着実に利益を積み上げる一方で、一方向への大きなトレンドには非常に弱いという本質的なリスクを抱えています。とくにマーチンゲール型のロジックを併用している場合、数回の逆行でロットが急拡大し、破綻に直結する可能性もあります。

そのため、グリッドEAを賢く運用するためには、以下のポイントを意識しておくことが重要です。

  • 十分な証拠金を確保したうえで最小ロットから運用を始める
  • 経済指標発表や急変動が予測される場面ではEAを停止する
  • ボーナスやハイレバレッジを活用して資金効率を高める
  • 複数のEAを併用する際は干渉しないよう口座を分ける
  • 定期的に資金を出金し、リスクヘッジを図る

また、EAのパフォーマンスに一喜一憂せず、必ず長期的な視点で検証を行いながら運用することも大切です。実際のトレード環境やブローカーとの相性も影響するため、デモ口座や少額リアル口座での試験運用を経てから本格運用に移行するのが賢明でしょう。

グリッドEAは、リスクを理解したうえで活用すれば、有効な収益ツールとなり得ます。正しい知識と堅実な資金管理をもって、あなたのトレードに取り入れてみてください。

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