マーチンゲール戦略を採用したEAは「高リスク・高リターン」の象徴ともいえる存在です。
本記事では、MQL5で公開されている無料のマーチンゲールEA27本を厳選し、バックテスト結果・推奨通貨ペア・ドローダウン(DD)・勝率・PFなどの詳細データを比較・検証しました。
これからマーチンEAを試したい方も、すでに運用中の方も、性能の違いや破綻リスク、資金管理の重要性を正しく理解したうえで、最適なEA選びにご活用いただけます。
また、証拠金ボーナスやハイレバレッジを活用してリスクを抑える方法についてもわかりやすく解説しています。
無料マーチンゲールEAを安全に使いこなすために知っておくべきこと
無料で配布されているマーチンゲールEAは、資金ゼロからでも運用できるチャンスがある一方で、ロジックの特性上「破綻リスク」が非常に高いという点に注意が必要です。ここでは、安全に使いこなすための基本的な考え方と実践ポイントを紹介します。
証拠金ボーナスを活用して自己資金のリスクを抑える
海外FX業者の多くは入金ボーナスを提供しています。たとえばXMでは100%入金ボーナスがもらえるため、実質的に“ボーナス資金だけ”でEAを試すことも可能です。マーチンゲールEAのようなハイリスク戦略には最適な環境といえます。
ハイレバレッジ口座を活用する
マーチンゲール戦略ではロットが増加するため、高い証拠金維持率が不可欠です。レバレッジ888倍〜3000倍の口座を選べば、同じ資金量でも取引可能幅が広がり、強制ロスカットに耐える余裕ができます。
小さなロットで始めて、大きく張らない
「0.01Lot」での運用から始めるのが鉄則です。Lotサイズの初期設定を1.0や0.1にしてしまうと、数回の負けで口座破綻する可能性が高くなります。
取引通貨ペアと時間足をEAの仕様に合わせる
多くのEAは「EURUSDの15分足」などの推奨設定があります。仕様に合わない設定で使うとパフォーマンスが悪化するだけでなく、想定外のリスクが発生する可能性もあります。
デモ口座や小額リアル口座で必ず試運転を行う
いきなり本番口座で稼働させるのではなく、デモ口座や少額口座で少なくとも2週間以上のフォワードテストを実施しましょう。想定外の挙動やバグに気づく貴重な期間になります。
これらの基本を守るだけで、無料マーチンゲールEAの「高リスク」を「許容できるリスク」に変えることが可能です。無料だからといって油断せず、慎重な準備と資金管理で活用しましょう。
マーチンゲールEAとは?
マーチンゲールEAとは、「負けたら次はロットを倍にする」という“マーチンゲール法”を自動で実行するMT4専用の自動売買プログラム(Expert Advisor)です。主に高い勝率を狙う戦略として使われますが、その反面、一度の連敗で口座資金が一気に失われる可能性があるリスクの高い手法としても知られています。
マーチンゲール戦略の仕組み
マーチンゲールは元々カジノのルーレットで有名になったベット方法で、以下のような特徴を持ちます:
- 負けたら賭け金を倍にして次に挑む
- どこかで1回勝てば、すべての損失を取り戻し、利益も出る
- 理論上は必勝法だが、資金が有限である以上、破綻リスクは常に存在する
EAではこの考え方を応用し、ポジションが損失を出した場合に自動でロット数を増やして再エントリーする仕組みになっています。
なぜマーチンEAが人気なのか?
- 短期的に資金が急増することがある
- 低勝率でも資金が増える設計も可能
- 無料でも入手でき、初心者でも使いやすい設計のEAが多い
こうした理由から、海外FXトレーダーを中心に高い人気を誇ります。
ただしリスクは極めて高い
マーチンゲールEAは「勝率が高い=安心」という印象を持たれがちですが、連敗したときにロットが急拡大し、証拠金が追いつかずに強制ロスカット(破綻)となるケースが多いです。
- 例:0.01 → 0.02 → 0.04 → 0.08 → 0.16 → 0.32 → 0.64 → 1.28…と増えていく
- 7連敗で初期の128倍のロットとなり、口座維持率を大きく圧迫する
結論:マーチンゲールEAは「利益が大きい=リスクも大きい」戦略です。
使い方を誤れば一夜で資金が消えることもあるため、必ず資金管理とブローカー環境を整えたうえで運用する必要があります。
無料マーチンゲールEA27選の検証条件とバックテスト環境|MT4対応
この比較検証では、MQL5マーケットで無料公開されているマーチンゲールEA27本を対象とし、統一条件でバックテストを実施しました。テストの再現性を高め、誰でも同じ結果を得られるよう、以下の基準で検証を行っています。
検証対象となるEAの条件
- MQL5上で「無料ダウンロード可能」であること
- マーチンゲールロジックを明示的に搭載していること
- 完全自動売買(EA単体で稼働可能)であること
- 複数通貨ペア型や半自動EAは除外(設定や操作で結果が変わるため)
バックテストの実施環境と条件
- テスト期間:2021年1月~2022年1月(12か月間)
- ブローカー環境:XMの1.0pips固定スプレッドで実施
- 初期資金:10,000 USDで統一
- ロット設定:デフォルト(マーチン許可のみ変更)
- 通貨ペア/時間足:不明な場合は EURUSD・15分足で統一
- スリッページ・実行速度:無視(純粋な戦略性能評価を優先)
バックテストで重視した評価指標
- 取引回数
- プロフィットファクター(PF)
- 勝率(%)
- 最大ドローダウン(DD%)
これらの指標をもとに、「破綻リスク」と「安定性」「収益性」のバランスを総合的に評価しました。
無料で使えるマーチンゲールEA27選【成績データつき】
マーチンゲール戦略は、一時的な負けを逆転させる強力なロジックとして注目される一方で、破綻リスクが高い取引手法としても知られています。
本記事では、MQL5上で無料配布されているマーチンゲールEA27本を徹底検証し、バックテストの成績・推奨通貨ペア・勝率・最大ドローダウンなどの客観的なデータを一覧で比較できるようまとめました。
それぞれのEAの特長や戦略の違いをわかりやすく整理し、安全な使い方やリスク軽減策もあわせて紹介しています。
無料EAを使ってみたい方や、資金管理を重視しつつ運用したい方は、ぜひ参考にしてください。
Advanced Easy Martingale|買い・売り両対応の分散型マーチンEA
- 開発者:Teng Qi Sheng Joshua
- 推奨通貨ペア:EURJPY, GBPUSD, GBPJPY(その他すべての通貨ペアに対応)
- 推奨時間足:1時間足
- 推奨資金:1チャートあたり4,000〜5,000 USD(Lot 0.01 基準)
- EAタイプ:買い・売り両方対応型マーチンゲールEA(2wayマーチン)
📊バックテスト結果(2021年・EURUSD・1時間足)

- 取引数:2118回
- PF:1.47
- 勝率:80.12%
- 最大DD:5.66%
- 年間利益:約+17%
✅EAの特徴と戦略解説
このEAは、「Buy & Sell マーチン」または「2方向マーチン」とも呼ばれる戦略を採用し、相場が上下どちらに動いても平均化エントリーによる回収を試みます。
従来のマーチンゲールEAが抱える急激なロット増加や強制ロスカットのリスクを抑えるために、複数の調整パラメータが設けられているのが大きな特徴です。
🔍主なリスク制御パラメータ(抜粋)
- Lot Exponent / Multiplier:ロット増加のペースを抑制可能
- TP Multiplier:トレード数が増えるごとに利確目標を縮小
- Point Step Multiplier:ポジション間の間隔を拡大しエントリー頻度を減らす
- Stop Loss:ロジック破綻前に強制終了するハードSL機能あり
- Drawdown制御:指定したドローダウン%で全ポジションを自動クローズ可能
💬コメント・評価
従来型マーチンEAの「倍々ロット爆発モデル」とは異なり、段階的・緩やかなマーチン設計になっています。
バックテストでは安定した損益曲線を描いており、ロジックの制御性・設定の柔軟性が高いのが魅力です。
一方、パラメータが多いため、実運用前に十分な試運転(デモ検証)は必須といえるでしょう。
Advanced Moving Averages|最大21条件で制御するクロスマーチンEA
- 開発者:Teng Qi Sheng Joshua
- 推奨通貨ペア:すべての通貨ペアに対応
- 推奨資金:1,000~5,000 USD(Lot 0.01 基準)
- EAタイプ:移動平均クロス×マーチンゲール型自動売買
📊バックテスト結果(2021年・EURUSD・1時間足)

- 取引数:237回
- PF:0.14
- 勝率:78.90%
- 最大DD:96.81%
- 備考:8月に口座破綻
✅EAの特徴と戦略解説
このEAは、最大21通りの移動平均クロス条件を設定できる高度な設計になっており、複数時間足にまたがる柔軟なロジック構築が可能です。
クロス条件に合致するとエントリーし、マーチンゲール戦略によって損失回収を目指す構造となっています。
🔍主なカスタム機能と戦略設定
- Fast/Slow MAの本数・シフト・タイプ・価格種別を自由設定
- 最大7つの時間足にまたがって同時クロス条件を設計可能
- Lot Exponent/TP Multiplier/Point Step Multiplier などでマーチンの挙動を制御
- Stop Loss/Drawdown制御機能付きでリスクコントロールも一応可能
- “新しいローソク足でのみ再エントリー”など、リカバリー頻度を抑える設定あり
💬コメント・評価
このEAはテクニカル分析の代表格である「移動平均クロス戦略」に、マーチンゲールを掛け合わせた設計となっています。
パラメータの自由度が高く、複数の時間足にまたがって細かく調整できるのは魅力ですが、バックテストでは8月に口座が破綻しており、実運用では慎重な設定と監視が必要です。
一部の設定では破綻リスクを抑えられる可能性もありますが、PF0.14という数値からもわかるように、高リスク型であることは間違いありません。
Afsida Improved Combined Scalper|AFSID系を改良したマーチンスキャルパー
- 開発者:Teng Qi Sheng Joshua
- 推奨通貨ペア:EURJPY、GBPUSD、GBPJPY(他通貨も対応)
- 推奨時間足:1時間足
- 推奨資金:1チャートあたり4,000~5,000 USD(Lot 0.01 基準)
- EAタイプ:マーチンゲール型スキャルピング(AF-Fibo/AF-TrendKiller派生)
📊バックテスト結果(2021年・EURUSD・1時間足)

- 取引数:947回
- PF:1.35
- 勝率:72.02%
- 最大DD:11.97%
- 年間利益:約+5.8%
✅EAの特徴と戦略解説
本EAは、過去に人気を集めた「AFSIDスキャルパー」シリーズの逆解析・改良版であり、内部に「AF-Fibo」「AF-TrendKiller」のアルゴリズムをモデル化して搭載しています。
マーチンゲールの使用はオプションですが、デフォルトでは従来型よりも抑制されたロット増加ペースでリカバリーを行う設計になっています。
🔍主な戦略機能とリスク制御項目
- Lot Exponent / TP Multiplier / Point Step Multiplier による細かい挙動制御
- Stop Loss / ドローダウン%による強制クローズ機能も搭載
- 新しいローソク足でのみ再エントリーなど頻度制御も可能
- 2種類のスキャルパーを個別にON/OFFできる設計(AF-Fibo/AF-TK)
💬コメント・評価
「マーチン型=危険」というイメージに対し、本EAは比較的マイルドな増加アルゴリズムを採用しており、年間5.8%の堅実な収益とドローダウン11.97%というバランスの取れた成績を残しています。
ただし、内部ロジックが複雑で設定項目も多いため、初心者にはやや調整難易度が高いEAといえるでしょう。
デフォルトのままでは最適化されていない可能性もあるため、事前のデモ検証は必須です。
Black Cat|低頻度・低ドローダウンのシンプル系マーチンEA
- 開発者:Heinz Kappler
- 推奨通貨ペア:EURUSD
- 推奨時間足:15分足(M15)
- 推奨資金:Cent口座換算で35USD(=3500USD相当)以上
- EAタイプ:シンプルなマーチンゲールロジック(2回連続損失を避ける設計)
📊バックテスト結果(2021年・EURUSD・15分足)

- 取引数:96回
- PF:2.09
- 勝率:95.83%
- 最大DD:0.67%
- 年間利益:右肩上がりの安定成長(グラフあり)
✅EAの特徴と戦略解説
Black Catは、「1回の利益トレードで直前の損失を相殺する」という典型的なマーチン構造をベースとしたシンプル設計のEAです。
取引頻度は年平均130回ほどと低めですが、連敗を避ける設計思想により、PF2.09・勝率95%以上という極めて高い安定性を示しています。
Cat_type(モード設定)は以下のような運用リスク別に分かれており、選択によってロジックの攻撃性が変わります。
- Normal/More Secure:安定重視モード
- Risk/Double Risk:高ロット・高収益狙い
- Custom:TP/SLを自分で設定可能
🔍主なパラメータ構成
- BaseLot:初期ロットサイズ
- Cat_type:リスク分類(Normal / More secure / Risk / Double Risk / Custom)
- Indicators_variant:インジケーターのパターン(Variant 1 はトレード数が少なく安全性重視)
- MaxSpread:スプレッド制限あり(推奨:1.6pips以下)
💬コメント・評価
このEAの最大の特徴は、極めて低いドローダウン(0.67%)と95%超の勝率によって、放置系マーチンEAとしては異例の安定感を持っている点です。
とはいえ、解説にもある通り「2連敗した場合の損失は大きい」ため、低スプレッド環境・安定したブローカー条件での運用が必須です。
エントリーロジックは比較的単純でありながら、バックテストでは綺麗な右肩上がりの損益曲線を描いています。
マーチンEAの中でも「安全側に振った設計」を求める方に向いている一本です。
CrocoBot EA|4種の戦略モードを搭載したシンプル系マーチンEA
- 開発者:Muhammad Ridzwan Bin Abd Razak
- 推奨通貨ペア:GBPUSD
- 推奨時間足:1時間足(H1)
- 推奨資金:設定次第だが、マーチン使用時は数千ドルの余力が望ましい
- EAタイプ:マーチンゲール戦略ベース+移動平均クロス(カスタム戦略あり)
📊バックテスト結果(2021年・GBPUSD・1時間足)

- 取引数:64回
- PF:1.39
- 勝率:29.69%
- 最大DD:15.17%
- 年間利益:緩やかな増加傾向
✅EAの特徴と戦略解説
CrocoBot EAは、4つのリスク別戦略モード(Low / Mid / High / Custom)を搭載したマーチンゲール型EAです。
特に「Custom Strategy」では、2本の移動平均線クロスを利用した裁量風トレードが可能となっており、Smoothed MAを軸としたクロス判定に基づいてエントリーします。
マーチンゲール戦略を使うには「Lot_Multiple」の値を2以上に変更する必要があります。設定次第でロットが急激に増加するため、資金管理の工夫が非常に重要になります。
🔍主なパラメータ設定
- Strategy:Low Risk/Mid Risk/High Risk/Custom
- Lot_Multiple:マーチン有効化には2以上に設定(1は固定ロット)
- Custom Strategy設定:MA期間/種類(Smoothed)/価格種別/TP・SL(固定1500)
- 制限あり:TakeProfit、StopLoss、MaxSlippageなどは一部戦略で固定
💬コメント・評価
このEAは「操作の簡単さと戦略の切り替えやすさ」を重視した設計で、マーチンEA初心者にとっても扱いやすい構造となっています。
ただし、デフォルト設定では勝率が極端に低く(約30%)、利幅で回収する設計のため、トレードのタイミングや相場環境に大きく左右される傾向があります。
また、TP/SL/スリッページの設定が固定のため、柔軟な戦略調整にはやや不向きです。
運用する場合は、Custom StrategyのMA設定を含めて、自身のトレードスタイルに合うかどうかを事前に見極める必要があるEAといえるでしょう。
CrossMA Martingale|移動平均クロス×マーチンのシンプル構造EA
- 開発者:Erwin Rustandi
- 推奨通貨ペア:不明(汎用対応)
- 推奨時間足:不明(設定により複数時間足可)
- 推奨資金:使用ロットとマーチン倍率に依存(0.01 Lot基準で数千ドル推奨)
- EAタイプ:移動平均クロス+マーチンゲール
📊バックテスト結果(2021年・EURUSD・15分足)

- 取引数:140回
- PF:1.19
- 勝率:50.71%
- 最大DD:10.59%
- 年間利益:約+2.4%
✅EAの特徴と戦略解説
CrossMA Martingaleは、その名の通り移動平均線のクロスをトリガーとしてエントリーし、損失発生時にマーチンゲールでポジションを追加していくシンプルなEAです。
すべての移動平均パラメータ(期間・種別・価格・時間足)を変更できるため、裁量トレーダーの知見を活かしたカスタマイズも可能です。
また、ストップロス・テイクプロフィットも標準搭載されており、一定のリスクコントロールも可能になっています。
🔍主な設定項目の概要
- MAの種類:Simple / Exponential / Smoothed / Linear Weighted(数値で選択)
- 時間足の設定:各MAごとに異なるタイムフレームを指定可能
- その他:SL / TP / マーチン倍率 などもすべてカスタマイズ可能
💬コメント・評価
このEAは、戦略のロジックが単純で分かりやすいことが最大の特徴です。
ただし、バックテスト結果から見る限りでは収益率は控えめ(年利+2.4%)であり、マーチン使用によるリスクを考えると、リターンとのバランスにやや課題が残る印象です。
裁量でのロジック検証や、特定通貨ペア・時間足に特化したセッティングを試すことで、より有効な運用が可能になる可能性はあります。
EAの動作を理解したうえで使いこなせる中級者以上向けの設計といえるでしょう。
Dsc Kamikaze Mt4|独自マーチンとRSIトリガーで構成された高リスク型EA
- 開発者:Diogo Sawitzki Cansi
- 推奨通貨ペア:不明(汎用対応)
- 推奨時間足:明記なし(設定によって変化)
- 推奨ブローカー:Cent口座推奨
- 推奨資金:運用資金に対しリスク前提で構築(LotRisk=25000基準)
- EAタイプ:RSIトリガー×段階型マーチン戦略
📊バックテスト結果(2021年・EURUSD・不明)

- 取引数:221回
- PF:0.55
- 勝率:67.87%
- 最大DD:92.03%
- 年間利益:一時的に増加するが、長期運用では破綻傾向
✅EAの特徴と戦略解説
Dsc Kamikazeは、RSIをトリガーとした順張りエントリーと、独自構造の段階マーチンを組み合わせた非常に攻撃的なEAです。
「最大5ポジションまでは1段階目の設定で稼働し、それ以降は別のロット管理で追従する」という構造を持ち、資金増加スピードを重視した設計となっています。
その名の通り、「ハイリスク・ハイリターンを前提とした“突撃型EA”」であり、Cent口座のような証拠金を抑えられる環境での運用が必須とされています。
🔍主な設定項目の概要
- LotRisk:残高25,000通貨ごとに0.01Lot(リスク調整)
- MaxRisk:口座残高の最大40%を失うと全ポジションを決済
- Martingale倍率:2倍ずつ(DistStep=500ポイント)
- RSI_BUY/SELL:14以下で買い、62以上で売り
- BreakEven/TrailingStop:オフ設定(初期値=0)
- MaxTrades1:最初の設定で最大5トレードまで、それ以降は別設定に移行
💬コメント・評価
このEAは「短期間で高利益を狙うことを目的とした極端な戦略設計」であり、最大ドローダウン92%という結果が示す通り、資金が一気に吹き飛ぶリスクを内包しています。
ただし、RSIを用いた単純かつ明快なエントリー判断と、段階的に強化されていくマーチン構造の組み合わせは、特定の市場環境ではうまくハマる可能性もあります。
推奨ブローカーが「Cent口座」とされている通り、実運用では必ず「捨て金でのテスト」を前提とすべきEAです。
安定運用を目指す方には不向きですが、「少額から一撃で資金を増やしたい」というトレーダーには試してみる価値があるでしょう。
EnigmaMt4|4段階マーチンで構成された自動利確型EA
- 開発者:Andrey Spiridonov
- 推奨通貨ペア:すべての通貨ペアに対応
- 推奨時間足:任意(時間足に依存しない設計)
- 推奨資金:1,000通貨あたり0.1Lotが目安(高リスク設定)
- EAタイプ:限定的マーチン(最大4ポジション)+自動利確型
📊バックテスト結果(2021年・通貨ペア不明)

- 取引数:14回
- PF:0.98
- 勝率:64.29%
- 最大DD:6.92%
- 年間利益:微減(安定性はあるが利益は乏しい)
✅EAの特徴と戦略解説
EnigmaMt4は、最大4回までの限定マーチンゲール戦略を採用し、独自のロジックに基づいた自動利確・自動損切りアルゴリズムを備えたEAです。
特定の通貨ペアや時間足に依存しない柔軟性のある設計で、完全放置運用が可能なEAとして構築されています。
内部には、利益と損失を通貨単位で管理する設計が組み込まれており、Lot・Profit・Stopの3パラメータでロジックをシンプルに構築できるのが特徴です。
🔍主な設定項目の概要
- Lot:初期ロットサイズ(推奨は0.1Lot/1000通貨)
- Profit:目標利益(通貨単位、0なら自動計算)
- Stop:損切り金額(通貨単位、0なら自動計算)
- Step:マーチン加重ロジック(損益比で決定)
💬コメント・評価
このEAは、最大でも4ポジションまでしか追加しない“制限付きマーチン”であり、一般的なマーチンEAと比べて破綻リスクをやや抑えた設計となっています。
ただし、バックテストの取引回数が非常に少なく(14回)、PFも0.98と利益が出ているとは言い難い数値です。
トレード数が少ないことから、戦略としては待機型・低頻度トレードを前提としたスタイルに分類され、裁量と組み合わせて補助的に使う設計としても向いています。
単体で利益を積み重ねるというよりは、リスクを限定しつつ収益機会を狙う“サブ型EA”としての活用が現実的といえるでしょう。
Flex Recovery EA|ボラティリティ境界を狙うカウンター型リカバリーEA
- 開発者:Lachezar Krastev
- 推奨通貨ペア:GBPUSD(専用)
- 推奨時間足:5分足(M5)
- 推奨資金:最低2,000 USD(推奨は5,000 USD以上)
- EAタイプ:カウンタートレンド戦略+段階マーチン型リカバリー
📊バックテスト結果(2021年・GBPUSD・5分足)

- 取引数:331回
- PF:1.34
- 勝率:60.73%
- 最大DD:5.18%
- 年間利益:安定して右肩上がり
✅EAの特徴と戦略解説
Flex Recovery EAは、ボラティリティチャネルの外縁(=価格の限界)を狙って逆張りエントリーを行い、ポジションが損失方向に進んだ場合は段階的にロットを増やす“限定マーチン型ロジック”でリカバリーを試みるEAです。
開発者自身が「少額口座では成功しない」と明言しており、資金力を前提とした高リスク・高効率運用を目的に設計されています。
逆張りでの反転狙いに加え、トレイリングストップやブレイク設定による柔軟な決済機構も備えています。
🔍主な設定項目の概要
- UseAgresiveMM:損失時のマーチン適用ON/OFF
- AutoMM:口座残高に応じてロットを自動算出(例:0.5 = 0.05lot / $10,000)
- LossFactor/MMStart/MMReset:段階的マーチン管理の中核
- StopLoss/TakeProfit/TrailingStop:標準的なリスクコントロールも可能
- MAPeriod/ATRPeriod:ボラティリティチャネルの幅を決定する基礎指標
💬コメント・評価
このEAは、資金効率を最大化する設計思想が色濃く反映されたEAであり、勝率・PF・ドローダウンのバランスが優れている点が特徴です。
特に、マーチンの発動条件・最大段階数・リセット条件を細かく制御可能なため、資金力があるトレーダーにとっては非常に戦略的な運用が可能です。
一方で、$100〜$500などの少額運用には向かず、ロジックを活かすには最低でも$2,000〜$5,000の元手が必要です。
ハイリスクを認識しながらも、マーチンによる破綻リスクを柔軟にコントロールできるEAを探している中上級者に適した一本といえるでしょう。
Greed Advisor|日次利益を追求する柔軟型グリッドマーチンEA
- 開発者:Vertex Investments LLC
- 推奨通貨ペア:GBPUSD、USDCHF、AUDUSDなど(他も試行可能)
- 推奨時間足:1時間足(H1)
- 推奨資金:設定次第だが、$1,000以上が望ましい
- EAタイプ:最大12段階対応のグリッドマーチン+日次利益目標設定型
📊バックテスト結果(2021年・推定:GBPUSD・H1)

- 取引数:119回
- PF:1.48
- 勝率:58.82%
- 最大DD:35.84%
- 年間利益:約+30%
✅EAの特徴と戦略解説
Greed Advisorは、その名の通り「日々の利益最大化を目的とした強気型EA」です。
前日の高値または安値をブレイクした地点でエントリーし、もし逆行した場合は最大12ポジションまでのマーチン・グリッドで損失回収を図ります。
すべてのポジションに対してロットサイズ・エントリー距離・方向(同方向or逆方向)を個別設定できるのが最大の特徴で、細かく最適化することで柔軟な戦略が構築可能です。
🔍主な設定項目の概要
- Profit:1日あたりの目標利益(例:1 = 1%)
- Lot / Depo:口座残高に対する初期ロット設定
- Max_Orders:最大同時ポジション数(最大12)
- Order(№) Distance / Multiplier / Reverse:各段階での距離・ロット倍率・売買方向を指定可能
- Magic Number:EA識別用番号
💬コメント・評価
Greed Advisorは、一日の利益を“必達”しようとする非常に強気な設計が特徴のEAです。
バックテストでは年間+30%の利益を出しながらも、最大ドローダウンは35%以上とそれなりのリスクも抱えており、資金管理と出口戦略が鍵となるタイプです。
設定の柔軟性は高く、トレンドフォロー型にもカウンター型にもチューニング可能ですが、初期設定のまま使うと資金効率は高い反面、連続逆行時の損失は避けられません。
「利益を狙いにいくトレードで、資金力もある程度ある方」には魅力的な選択肢となるでしょう。逆に、コツコツ運用したい方にはややハイリスクに映るEAです。
Harrow Order|サポレジ×マーチン×アンチマーチンの複合EA
- 開発者:Ubaidillah(Priantos & Uboiz)
- 推奨通貨ペア:EURUSD(他:GBPUSD、XAUUSDも可)
- 推奨時間足:1分足(M1)
- 推奨資金:$20,000(ロット0.1の場合)
- EAタイプ:サポレジベースのマーチン&アンチマーチン複合型
📊参考バックテスト結果(EURUSD・M1)

- PF:1.34
- 勝率:64%
- 年間利益:+40%(推定)
- 最大DD:45%
✅戦略解説と特徴
Harrow Orderは、サポート&レジスタンスを起点にエントリーし、その後の値動きに応じてマーチンまたはアンチマーチンで追撃を行うユニークな構成のEAです。
- RSIが50を下回れば「買い」、50を上回れば「売り」で最初の注文を発注
- 損失状態ならマーチンで平均化(最大8段階)
- 利益状態ならアンチマーチンでポジション追加(ロットは半減)
このように、逆行時はリカバリー、順行時は利益拡大を目指すハイブリッドなロジックとなっています。
また、マーチン=損切代替の手段という開発者の考えに基づき、「ストップロスで損を確定するより、資金力で巻き返す」ことを重視しています。
🔧パラメーターの主な項目
- OrderLots:初回ロット設定(例:0.01)
- MaximumMartingale:マーチン段階(初期設定:8)
- DeltaLevel:注文間の距離調整
- NumCandle:サポレジ判定に使うローソク足本数(例:120=過去2時間分)
- MagicNumber:通貨ペアごとに異なる設定が必要
💬評価・コメント
Harrow Orderは極めてアグレッシブな戦略を持つEAでありながら、「順行時のアンチマーチンによる利確拡大」や「サポレジの自動認識による精度の高い初動判断」など、戦術面に工夫があります。
ただしマーチン8段階=最大256倍ロットに達するため、実運用には十分な資金力(ロット0.01あたり$2,000)が必須です。
スプレッドや滑りの影響を受けやすいため、信頼性の高いブローカー+VPS運用が前提となります。
「高リスク×高期待値の複合型EAを探しているトレーダー」に向いており、慎重な検証と明確な撤退ルールが必要です。
ICap|3つのモードを備えた柔軟型マーチンEA
- 開発者:Supun Sameera Manasinghe
- 推奨通貨ペア:任意(M1でも安定動作)
- 推奨時間足:1分足(M1)
- 推奨資金:$1,000以上(推奨設定:初期ロット0.03)
- EAタイプ:マーチン・グリッド・手動連携型のハイブリッド
📊参考バックテスト

- 取引数:58
- PF:0.34
- 勝率:70.69%
- DD:97.61%
✅戦略解説と特徴
ICapは、3つの異なる運用モードを備えた非常に柔軟なEAです。
- フル自動モード
トレンドフォロー戦略+マーチン&グリッドを組み合わせた自動売買を行います。ロジックはローソク足の終値ベースで判断され、経済指標時にも比較的安定して動作します。 - セミオート(手動トレード補助)モード
手動でエントリーしたポジションをブレイクイーブンまたは指定利益で自動リカバリーします。負けトレードを抱えた際はマーチンで回収を試み、勝ちトレードは逆行前に自動決済します。 - トレンドライン発注モード
チャート上に記述付きトレンドラインを引くだけで、条件一致で自動発注&損益管理を実行。以下のような記述で使えます:
SLMT;FL=0.1;SL=100;TP=200;
(0.1ロット売り注文+100pips SL+200pips TP)
🔧主なパラメーター
- Self Start:ONで自動開始、OFFでライン発注または手動連携
- Starter sizing / Control sizing:初回ロットとマーチン倍率の管理
- Cover Profit:セミオート時の回収目標利益(%)
- RC / SL / TP:ライン取引時のリスク設定・利確損切指定
💬評価・コメント
ICapは、フル自動でも手動補助でも使える応用性の高いEAです。とくに「損切せずに回収する」グリッド+マーチン戦略を、裁量に組み合わせたい中級者以上のトレーダーに適しています。
一方で、当然ながらドローダウンリスクは存在します。開発者の設計意図にあるように、「資金量」と「コントロールされたポジションサイズ設定」が重要です。
裁量+自動の併用に挑戦したい方や、「エントリーは任せたいが方向感は自分で」といったニーズに合致します。
KeltnerTP|トレンド追従+カスタム可能なマーチン機能搭載EA
- 開発者:Maxim Kovelsky
- 推奨通貨ペア:EURUSD
- 推奨時間足:M30(他にもM15~H4対応)
- 推奨資金:$200以上、レバレッジ1:300、初期ロット0.01〜0.02
- EAタイプ:トレンドフォロー+オプションでマーチン切替可
📊参考バックテスト(EURUSD・M30)

- 取引数:131
- PF:0.59
- 勝率:41.98%
- DD:3.08%
✅戦略解説と特徴
KeltnerTPは、Keltnerチャネル・トレンドMA・Top/Bottom価格の3種インジケーターが合致したポイントでエントリーする、純粋なテクニカル型トレンドフォローEAです。
- 基本は固定ロット+固定SL/TPで運用
- 損切と利確にのみ依存するため、ポジション保有期間が明快
- マーチン設定(Martin_Mult)を有効化することで段階的増加も可能(初期は無効)
KeltnerTPの大きな特長は、「マーチンを使用しない安全設計」でも運用が成立すること。ただし、オプションで「Martin_Mult」を設定すればマイルドなマーチンも実装可能で、戦略の幅が広がります。
🔧主なパラメーターと最適化要素
Martin_Mult
: 0.0(無効)〜任意倍率Stop_Loss
,Take_Profit
: 固定値で安全設計Min_Depo
: 残高が一定以下で取引停止する保護機能Keltner_ATR_Mult
: 相場ボラティリティに応じたチャンネル幅調整が可能
推奨される使い方は「定期的(2〜3ヶ月ごと)の最適化を通じて、トレンド追従精度を維持する」ことです。最適化期間は2年以内に制限することが推奨されています。
💬評価・コメント
KeltnerTPは、「テクニカル重視」「マーチンなしでも利益を狙いたい」というトレーダーに最適なEAです。
必要に応じてマーチンONも可能な柔軟性を持つため、状況に応じた運用調整ができるのも大きな魅力です。
一方、レンジ相場や高インパクトニュース時にはパフォーマンスが低下する傾向があり、利用時には時間帯や相場環境に対する理解が求められます。
Limitless Free Version|高頻度トレード×強力マーチンで短期利益を狙うEA
- 開発者:Limitless Trading Enterprise
- 推奨通貨ペア:EURUSD(他通貨も可)
- 推奨時間足:M1
- 推奨資金:2,000ドルあたり0.01ロット(セント口座にも対応)
- EAタイプ:高頻度スキャル×強力マーチン(設定カスタマイズ可能)
📊参考バックテスト

- 取引数:9086
- PF:1.74
- 勝率:69.48%
- DD:68.23%
✅戦略解説と特徴
Limitlessは「短期トレンド検出 × マーチン拡張による薄利積み上げ型EA」です。
- 常に小さな利益でポジションを決済する設計
- 価格が逆行した場合は追加ポジションで平均建値を近づけて収束
- 1日数十〜数百回のトレードを行う高頻度仕様
設定項目も豊富で、初期ロット・最大取引数・マーチン倍率・利確幅などを柔軟にカスタマイズ可能。リスク許容度に応じた使い方ができます。
🔧主なパラメーター例
Starting Lots
: 最初のポジションサイズ(0.01など)Lot Multiplier
: マーチン倍率(例:1.5〜2.0)Profit Target for each Order
: 各ポジションでの利確目標(pips単位)Maximum # of trades
: 最大ポジション数Enable Last Trade
: 一連のトレード後に自動停止する設定(有料版のみ)Next Pipsgap
: 追加エントリーまでの最小距離(デフォルト0=自動)
マーチンの深さやピップステップなどは細かく調整可能ですが、パラメーターの組み合わせ次第で爆発的にロットが増加するため、最初はデモ運用推奨です。
💬評価・コメント
Limitlessは、高リスク・高リターンを割り切って狙うトレーダー向けのEAです。
「短期で資金を倍にしたい」「スピード感のあるトレードが好み」というユーザーには魅力的ですが、
強力なマーチン仕様のため、資金管理・口座分離・定期出金など徹底したリスクコントロールが前提となります。
一方で、パラメーター設定の自由度が高いため、自分好みのリスク設計ができる柔軟性は大きな魅力です。
MA Line with Filter|クロス検出+多重フィルターのシンプルマーチンEA
- 開発者:Erwin Rustandi
- 推奨通貨ペア:指定なし(複数ペア対応)
- 推奨時間足:任意
- 推奨資金:マーチン使用時は余裕を持った資金推奨
- EAタイプ:MAクロス検出+フィルター+マーチン対応型
📊参考バックテスト

- 取引数:162
- PF:1.40
- 勝率:51.85%
- DD:2.32%
✅戦略とフィルター構成
このEAは、ローソク足と移動平均線のクロスを基点にエントリーするシンプルなトレンドフォローEAです。
トレード精度を高めるため、以下のテクニカル指標をフィルターとして選択可能:
- 移動平均(Moving Average)
- ストキャスティクス(Stochastic)
- パラボリックSAR(Parabolic SAR)
これらを任意組み合わせ(すべて使う/一部使う/使わない)で設定できます。
🔧主な設定パラメーター
Lot Mode
:
1 = 固定ロット
2 = 残高連動ロット(%)
3 = マーチンゲール(倍ロット)Position Type
:
1 = シグナルごとにポジションを持つ
2 = シグナル1回につき1ポジションのみ
💡特徴と使い方のポイント
- 使いやすさ重視のシンプル構造
→ MAクロスを主軸にするため視覚的にも分かりやすい戦略。 - マーチン有無の選択が可能
→ 固定ロット/残高連動/マーチンと柔軟に設定可能。 - フィルターの自由度が高い
→ ストキャスやSARなどの補助でエントリーの質を調整可能。
一方、マーチン使用時はロット肥大化によるリスクが伴うため、デモ口座での確認と資金管理の徹底が必須です。
💬評価・コメント
MA Line with Filterは、移動平均クロスに頼ったシンプル戦略でありながら、 複数のテクニカルフィルターやロットコントロールを備える「入門者にも扱いやすい設計」が魅力です。
EAの挙動が視覚的に理解しやすく、戦略の透明性が高いため、裁量トレーダーの自動化入門や、既存EAの補助としても利用価値ありです。
マーチン設定に対応していますが、リスクを抑えたい場合は固定ロットまたは残高連動モードの使用がおすすめです。
MACD and MA filter|MACD×MAクロスに対応した順張りマーチンEA
- 開発者:Dmitriy Epshteyn
- 推奨通貨ペア:指定なし
- 推奨時間足:任意(インジごとに別タイムフレーム指定可)
- 推奨資金:マーチン使用時は2,000ドル以上推奨
- EAタイプ:MACDクロス+MAフィルター+マーチン対応型
📊参考バックテスト

- 取引数:22
- PF:2.45
- 勝率:59.09
- DD:20.19%
✅戦略の特徴と構成
このEAは、MACDのシグナルクロスをエントリー基準とし、
2本の移動平均(MA)によるフィルターで方向性を確認。
マーチンゲールによるロット増加、ブレイクイーブン(建値移動)、トレーリングストップにも対応します。
- MACDロジック:
MACDのメインラインとシグナルラインのクロスでエントリー
逆方向のシグナルでクローズも可能
ゼロラインによる条件指定や、反転シグナルの利用も可能 - MAフィルター:
高速MA > 低速MA で買い、逆なら売りの方向性確認
クロス方向の反転によるクローズも選択可能 - 時間足指定:
MACDとMAそれぞれに、別々の時間足を指定可能(例:MAだけH1、MACDはM15)
🔧主なパラメーター
Lot_Koef
:損失時にロットを何倍にするか(マーチン係数)Limit
:マーチンロット増加の最大回数Trailing_Use
:トレーリングストップ有効/無効Breakeven_Use
:ブレイクイーブン有効/無効Invert_MACD_sig
:MACDシグナルの逆転モード(falseで通常通り)Zero_Line_Filter
:MACDのゼロライン位置によるエントリーフィルター
💡特徴と使い方のポイント
- 順張りエントリーに複数の条件を組み合わせて精度重視
→ MACD+MAのダブル条件で慎重なトレードが可能。 - ブレイクイーブン・トレーリングにも対応
→ 含み益を確保しながら利益拡大も狙える。 - マーチン設定は任意・制限付き
→Limit
で回数制限が可能なので、無限ナンピンを避けやすい。
💬評価・コメント
MACD and MA filterは、テクニカルに基づいた堅実なロジックに、リスク管理機能も充実したEAです。
マーチン使用時はリスクも伴いますが、回数制限や利確系機能の併用で、カスタマイズ性の高い構成が魅力です。
インジケーターの時間足を独立して設定できる点は、マルチタイムフレーム分析を好む中級者以上にもおすすめです。
MacdScalper|2段階マーチン採用のMACDスキャルピングEA
- 開発者:Roman Yablonskiy
- 推奨通貨ペア:EURUSD(トレンド通貨が適)
- 推奨時間足:M5・M15
- 推奨資金:1,000セント(0.01ロット運用時)
- EAタイプ:MACDベースのスキャルピング+2段階マーチン型
📊参考バックテスト

- 取引数:441
- PF:0.72
- 勝率:50.79%
- DD:71.62%
✅戦略の特徴と構成
このEAは、MACDインジケーターをベースにした自動スキャルピングEAであり、
2つの段階に分かれたマーチンゲール戦略を組み合わせて損失をカバーします。
- エントリー条件:
MACDのファスト&スローMAクロスでシグナル検出
パラメーターが不適切な状況では、自動的に最適化された設定に切り替え - 利確設計:
各エントリーに対して固定TP設定(ポイントベース)
マーチンによるポジション連鎖が発生した場合は、すべての損失をカバーできるようにTPを再計算
損失カバー完了後は、EAパラメーターを初期状態に戻す - マーチンゲール構造:
最初の4ポジション →Martingale1
によるロット増加
5ポジション目以降 →Martingale2
でロットをさらに拡大(高リスク高リターン)
🔧主なパラメーター
Lots
:初期ロットMartingale1 / 2
:1段目/2段目のロット増加係数Lots_max1 / 2
:各段階の最大ロット数Takeprofit / Takeprofit2
:通常TP/マーチン損失カバー用の追加TPAuto
:既定の最適化済み設定(EURUSD向け)を使うかBeginHour / EndHour
:稼働時間の設定(スキャルピング特有)
💡特徴と使い方のポイント
- スキャルピングに特化しつつも柔軟なマーチン管理
→ 段階制マーチンでリスクをコントロールしながら利益追求。 - MACDパラメーターを自動調整可能
→ 市場状況が変化しても柔軟に適応できるのが強み。 - パフォーマンス最適化済(2007~2009)
→ とくにEURUSDではそのままの設定で即使用可能。
💬評価・コメント
MacdScalperは、自動最適化と段階的なマーチンで設計された高機能スキャルピングEAです。
一見シンプルながらも、ポジション制御やリスク管理機能が意外に緻密であり、
裁量を介さずとも高頻度でエントリーと損益管理が進むのが魅力です。
ただしマーチンゲール特有のリスクもあるため、証拠金とロット管理には十分な注意が必要です。
MarSeFREE|RSI×MAでブレイク回避|マーチン×サーフィン戦略EA
- 開発者:Roman Gergert
- 推奨通貨ペア:制限なし(汎用EA)
- 推奨時間足:M1
- 推奨資金:$100以上(セント口座推奨)
- EAタイプ:トレンド検出+ブレイクアウト回避型マーチンEA
📊参考バックテスト

- 取引数:370
- PF:1.04
- 勝率:74.32%
- DD:15.39%
✅戦略の特徴と構成
MarSeFREEは「サーフィン戦略×マーチンゲール」のハイブリッドEAです。
ローソク足のブレイクをトリガーにしながら、RSI+移動平均でダマシをフィルター処理し、
トレンド方向を分析したうえで、逆行時にはマーチンを発動する構成となっています。
- 基本エントリー:
前ローソク足の高値/安値が移動平均をブレイク → 指値(Pending)注文でトレード開始 - フィルター&トレンド認識:
・RSI+MAを組み合わせたフィルターでダマシを回避
・Shift付き移動平均によるトレンド方向の判定 - マーチン条件と制御:
指値が未約定かつ逆行した場合 → マーチン発動
距離や倍率 (Step
/Multiplier
) を自由に設定可能 - 損失リスクへの配慮:
Larry Williams方式による資金管理(LarryWilliamsMethod
)を選択可能
→ 証拠金の一定%に達すると全ポジションを強制決済してトレード継続
🔧主なパラメーター
StopStep
:前足高値/安値からの距離(指値設置位置)Multiplier
:マーチン倍率Step
:マーチン発注間隔(ポイント単位)RSIPeriod / MA
:ブレイクフィルターとして使うRSIとMAの期間LarryWilliamsMethod
:Larry式資金管理ON/OFFLWrisk / LWpart
:リスクと使用資金の割合(%指定)
💡特徴と使い方のポイント
- 指値注文でのエントリーが特徴的
→ ブレイクアウト時に即約定せず、逆行の可能性を回避するスタイルが魅力。 - トレンド検出とマーチンの融合
→ 一方通行ではなく、方向性を持ったマーチンで破綻リスクを抑える設計。 - ローソク足クローズベースで解析
→ バックテストでも「始値のみ」で精度が出やすい=軽快動作で検証効率も良好。
💬評価・コメント
MarSeFREEは、一見シンプルながらロジックが緻密に組まれたトレンド追従型マーチンEAです。
従来のマーチンEAと異なり、指値の活用やブレイクのフィルタリングによって、 無駄なエントリーや早期ドローダウンのリスクが抑えられているのが特徴です。
ただし、あくまでマーチン戦略を採用しているため、資金量とロット管理には注意が必要です。
Martingale Gaps|EURUSD専用・完全放置型マーチンEA
- 開発者:Ciprian Ghebanoaei
- 推奨通貨ペア:EURUSD
- 推奨時間足:M30
- 推奨資金:$1000~$2000
- EAタイプ:フルオート×マーチンゲール戦略
✅戦略の特徴と構成
Martingale Gapsは、最小ロットでの小資金運用を目指すトレーダー向けに設計された完全自動EAです。
EURUSDのM30チャート専用で、初期設定不要。ダウンロード後すぐに運用可能です。
エントリーと決済の判断には以下のインジケーターを使用:
- 移動平均(Moving Average)
- Balance of Power(勢力均衡指標)
また、含み損に対してはマーチンゲール手法でナンピンを行い、ポジションを利益化していきます。
📊バックテスト結果(EURUSD M30)

- テスト期間:2020年1月 ~ 2024年12月
- 取引数:202回
- プロフィットファクター(PF):1.43
- 勝率:37.62%
- 最大ドローダウン:36.21%
※テスト環境:初期証拠金$2000、0.01ロット固定、99%ティック精度での全ティックテスト
勝率は低めながらも、PF1.43でトータルではプラスの設計。長期逆行に備えたリスクコントロールは必須です。
💡リスク対策と保護機能
Protection_Min_Account
→ エクイティが指定値(例:700ドル)を下回ると、すべてのポジションをクローズ&自動売買停止Protection_Max_StopLoss
→ ストップロス未設定のポジションに対して、自動で最大SLを設定(例:20pips相当)
これにより、マーチンゲール戦略における破綻リスクをある程度限定できます。
🔧主な仕様まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
対応通貨ペア | EURUSD(M30) |
初期設定 | 不要(即稼働) |
最小資金 | $1000~(またはセン口座で運用推奨) |
使用戦略 | MA+Balance of Power/マーチンゲール |
リスク制御 | エクイティ下限/最大SL自動設定 |
💬コメント・総評
Martingale Gapsは、初心者でも手軽に導入できるマーチン系EAとして注目の一本です。
勝率はやや低めですが、PF1.43という安定感ある収益性と、エクイティ制御によるリスクガードが組み合わさっています。
「設定が面倒」「資金が限られている」という方に特におすすめですが、マーチンである以上、稼働中の定期監視や資金管理は必須です。
MAstochEA|MA+ストキャス戦略×マーチン・グリッドの複合型EA
- 開発者:Alexander Chertnik
- 推奨通貨ペア:USDCAD(M15)、USDCHF(M15)、GBPJPY(M5)
- 推奨資金:$10,000
- EAタイプ:グリッド×マーチンゲール+テクニカル複合型
✅戦略の特徴と構成
MAstochEAは、移動平均とストキャスティクス(Stochastic)を組み合わせた順張り戦略に、グリッド+マーチンゲールによるポジション管理ロジックを融合させたEAです。
以下のポイントが特徴です:
- インジケーター:Moving Average、Stochastic
- ポジション管理:グリッド×マーチンゲール(加重ナンピン)
- トレードタイミング:1本のバーが確定したタイミングでのみ判断(=ヒゲなどでの誤動作を防止)
- 高速なバックテストに対応:コントロールポイント/オープンプライスモデルでOK
特にスプレッドの広い通貨ペアでも機能するよう設計されているため、ブローカーを選ばず動作可能です(推奨:VantageMarkets)。
📊バックテスト結果(USDCAD M15)

- テスト期間:2010年~2024年(設定変更なし)
- 取引数:335回
- プロフィットファクター(PF):0.70
- 勝率:65.37%
- 最大ドローダウン:44.69%
※検証環境:0.01ロット固定、VantageMarkets想定、オープンプライスモデルでのテスト
PFは1.0未満のため、損益トータルはややマイナス傾向。エントリー精度の高さ(勝率65%超)を活かすには、パラメータの再最適化が必要です。
🔧主な仕様まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
対応通貨ペア | USDCAD(M15)、USDCHF(M15)、GBPJPY(M5) |
推奨資金 | $10,000 |
使用戦略 | MA+Stochastic+グリッドマーチン |
ロジック発動タイミング | 新しいバーが確定した瞬間 |
スプレッド耐性 | 高(広めのスプレッドでも可) |
最適化 | コントロールポイント/オープンプライスでOK |
💬コメント・総評
MAstochEAは、テクニカル分析×マーチン型ポジ管EAとして、安定志向の方に適した一本です。
ただし、デフォルト設定ではPF0.7・DD44%台とやや不安定な側面も見られます。
導入時は、通貨ペアごとに個別最適化の実施や、低ロットでのテスト運用が強く推奨されます。
Ophiuchus|高頻度×低ドローダウンの安定型マーチンEA
- 開発者:Limitless Trading Enterprise
- 推奨通貨ペア:EURUSD(M1)
- 推奨証拠金:$2,000以上(セン口座・マイクロ口座対応)
- EAタイプ:順方向マーチンゲール+高頻度スキャルピング
✅戦略と特徴
Ophiuchus(オフィウクス)は、“13の要素”から構成されるマーチンゲール戦略を搭載したEAです。
以下のような特長を持ちます:
- マーチンゲール戦略をベースとしつつ、順方向にのみポジション追加(リスク低減)
- 1回あたりの利確は小さいが、取引回数が非常に多い(高頻度スキャルピング型)
- 相場のボラティリティから利益を抽出する設計
- EURUSD M1に特化し、1分足ベースで安定した実績を保持
📊バックテスト結果(EURUSD M1)

- 取引数:2,546回
- プロフィットファクター(PF):1.60
- 勝率:72.15%
- 最大ドローダウン:16.59%
※テスト期間やロット設定の詳細は不明だが、勝率・PF・DDのバランスが極めて良好で、
マーチン型EAとしては珍しく堅実性重視の設計であることが読み取れる。
🔧主な仕様まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
対応通貨ペア | EURUSD(M1) |
推奨資金 | $2,000〜(またはセン口座) |
ロット設定 | 0.01($2,000ごと)※資金に比例させる設計 |
取引ロジック | マーチン型(損方向での追加なし) |
最大ポジション数 | 任意に設定可能(例:5〜10) |
特徴 | 高頻度/高勝率/低DD設計/トレンド順行型 |
推奨ブローカー条件 | 手数料なし、スワップなし、1:500レバレッジ推奨 |
💬総評と導入のポイント
Ophiuchusは、典型的な「危険なマーチン型EA」のイメージを覆す設計です。
ドローダウンは低く、1ポジションの確実な利確を繰り返すことで利益を積み上げる構成となっています。
✅ 勝率70%超
✅ PF1.6
✅ DDわずか16%
この成績は、マーチンEAとしては異例の安定性を示しています。
🔒注意点とリスク対策
- 資金に応じて初期ロットを調整する必要あり
($2,000=0.01ロットを基準に) - ハイボラティリティ時に備えて、MT5版では「重要指標回避機能」も実装済み(別配布)
- あくまでマーチンEAであるため、リスクゼロではないことを理解しつつ運用することが重要
※リアルトレード成績はmyfxbookにて「Ophiuchus」で検索可能(開発者が公開中)。
Scalping GBPNZD|超高PF・超低DDのハイリスク・ハイリターンスキャルEA
- 開発者:Corentin Petitgirard
- 推奨通貨ペア:GBPNZD(M5)
- EAタイプ:マーチン対応スキャルピング
- 無料版の位置づけ:上位版「Multiversal EA」の一部機能を切り出した試用版
✅戦略と特徴
Scalping GBPNZDは、高頻度で利益を狙うスキャルピングEAで、主に以下の特性を備えています:
- GBPNZD専用に設計(M5推奨)
- スプレッドに強いロジック
- マーチンゲールON/OFFを選択可能
- 初期設定ではマーチンOFF+固定ロット0.01が推奨
- アラート機能あり(売買通知/週末クローズ通知など)
※開発者自身が「このバージョンは危険」と明記しており、あくまで無料体験版という位置づけです。
📊バックテスト結果(GBPNZD M5)

- 取引数:821回
- プロフィットファクター(PF):2.60
- 勝率:72.96%
- 最大ドローダウン:0.50%
極端に低いドローダウンと高いPFが目立ちますが、これは「短期間でのリスク許容型ロジック」によるもの。
あくまでマーチンEAの一種として慎重な運用が求められます。
🔧主な仕様まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
対応通貨ペア | GBPNZD(M5) |
推奨ロット | 0.01(固定) |
オートロット | 無効(このバージョンでは使用不可) |
マーチンゲール設定 | ON/OFF切り替え可(初期はOFF) |
アラート機能 | オン/オフ可能(通知多数) |
対スプレッド耐性 | あり(スプレッド制限機能付き) |
リスク警告 | 開発者自ら「危険」と記載あり/実運用は慎重に |
💬総評と導入のポイント
Scalping GBPNZDは、驚異的なバックテスト成績(PF2.6/DD0.5%)を持つスキャルEAです。
ただし、これは「危険な手法を使っていること」を前提とした設計であり、安易な常用はおすすめできません。
✅ 高勝率・低DDの一方で、戦略リスクは高め
✅ 無料で使える「Multiversal EA」の体験版的位置づけ
✅ 検証目的や限定的なリアル口座運用向き
🔒注意点と推奨運用法
- デモ口座や少額リアル口座での検証を推奨
- 固定ロット0.01での運用が安全
- マーチンONにする場合は自己責任にて設定
- より安全な構成を求める場合は、上位互換の「Multiversal EA」の利用を検討
SK RandomWalk Monkey EA|勝てるかどうかはサル次第!?運頼みの検証向けEA
- 開発者:Mr Sakkarin Yartfoong
- 推奨通貨ペア/時間足:制限なし(全ペア対応)
- EAタイプ:ランダムエントリー+可変ロット(マーチン対応)
- コンセプト:あなたは“サル”よりも賢くトレードできるか?
✅戦略と特徴
SK RandomWalk Monkey EAは、完全にランダムな方向でトレードすることを前提としたEAです。
- 最初のトレードは完全ランダム
- 勝てば同じ方向にトレンドフォロー、負ければ再びランダムに戻る
- オプションでADXトレンドフィルターを使ってノイズを回避可能
- マーチンゲールのON/OFF(倍率設定可)
- ロット/SL/TP/最大ロット数の調整も可能
一見ふざけているように見えるが、ベンチマークやEA評価の基準として活用できる。
📊バックテスト結果

- 取引数:167回
- プロフィットファクター(PF):1.05
- 勝率:47.31%
- 最大ドローダウン:2.98%
勝率は50%に近く、PFもかろうじて1.0超え。
ADXフィルターやマーチン設定次第で、もう少し安定させることも可能。
🔧主な仕様まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
ロジック | ランダムエントリー+勝ち続け戦略 |
フィルター | ADXフィルター(数値調整可、0で無効) |
ロット設定 | 固定ロット+マーチン倍率(倍率1で無効) |
TP/SL設定 | 任意に調整可能(pips単位) |
推奨ブローカー | Exness、Tickmill(記載あり) |
通貨ペア制限 | なし(どのペアでも利用可能) |
💬総評と導入のポイント
このEAは、実用性というより“検証・遊び・ベンチマーク用”としての利用が最適です。
✅ ほぼランダムでも破綻しない構成は興味深い
✅ 他のEAや手法と比較して「どれだけ優れているか」を測る基準として有効
✅ リスクを抑えた設定にすれば、面白さ重視の遊びトレードにも◎
📝運用時の注意点
- ADXを0にすると本当にランダムな売買になる(遊び用)
- マーチンを1倍にすれば単純ロット固定の検証ができる
- 資金を大きく使わず、小ロットでの使用を推奨
- 長期稼働よりも「EA比較テスト」など一時的な利用が最適
StarkerFX|MACDとSARで王道トレンドフォロー+マーチン戦略
- 開発者:Erno Stark
- 推奨通貨ペア/時間足:EURUSD/M5
- EAタイプ:トレンドフォロー型マーチンゲール+トレーリングストップ
✅戦略と特徴
StarkerFXは、MACDとParabolic SARを組み合わせたシンプルなトレンドフォローEAです。
- MACD+SARで順張りエントリー
- ポジションが逆行した際はマーチンゲールで追撃
- 利益が出ればトレーリングストップで利確を伸ばす
- 設定項目は「資金倍率(ロット自動計算)」のみの簡単設計
使い方は非常にシンプルで、ロット倍率以外の調整が不要。バックテストで倍率だけ最適化すればすぐ使える仕様。
📊バックテスト結果(EURUSD/M5)

- 取引数:101回
- プロフィットファクター(PF):2.02
- 勝率:59.41%
- 最大ドローダウン:7.50%
PF2.0超え・ドローダウンも低水準と、短期トレンド向けマーチンEAとしてはバランスが良好。勝率も60%近く安定している。
🔧主な仕様まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
エントリー条件 | MACD+Parabolic SARによるトレンド判定 |
ナンピン | あり(マーチン倍率で追撃) |
利益確定 | トレーリングストップで利確を伸ばす |
初期設定項目 | ロット自動計算用の「資金倍率」のみ |
推奨環境 | EURUSD・M5、ロースプレッド/約定力の高いブローカー |
開発思想 | 設定ミスを防ぎ、誰でも使えるようにシンプル設計 |
💬総評と導入のポイント
「StarkerFX」は、シンプルかつ堅実な順張り+マーチンEAを探している人に向いています。
- ✅ テクニカル構成は王道かつ安定(MACD+SAR)
- ✅ 複雑なパラメーターなしで、初心者でも扱いやすい
- ✅ マーチンを使いつつもDDが低く、安心感のある成績
ドローダウン7.5%でPF2.0という成績は、資金管理とEA設計のバランスが良好であることの証。
「最初の1本」にも「資金少なめで慎重に運用したい人」にもおすすめできる一作。
Start Trade|Buy & Sellグリッド+利益同時決済で高速資金増加を狙うEA
- 開発者:Dmitry Shutov
- 推奨通貨ペア/時間足:マルチタイム・マルチ通貨対応
- EAタイプ:グリッド・マーチン系ロジック
✅戦略と特徴
Start Tradeは、一定の間隔でBuyとSellのネットワークを構築し、利益がまとまった段階で一括決済するEAです。
- 最初のオーダーを基準に、
・下方向にBuyネット
・上方向にSellネット
を展開。 - Buy/Sell合算で設定利益に達したら一括決済。
- 含み損のポジションを条件付きでロジック的に損切りする機能あり。
小ロット&短距離グリッドで「高速に資金を増やす設計」だが、ドローダウン軽減のための設定調整が推奨されている。
📊バックテスト結果

- 取引数:591回
- プロフィットファクター(PF):1.45
- 勝率:57.87%
- 最大ドローダウン:30.40%
利益は安定しているが、マーチン+グリッドの特性上、DD対策を施す運用が前提。
⚙️主なパラメータと推奨設定
パラメータ | 推奨設定 | 説明 |
---|---|---|
Profit | 10 | Buy/Sell合計利益がこの値に達したら全決済 |
Step | 0.002〜0.01 | オーダー間隔。大きくするほどDD軽減 |
Lot | 0.01 | 初期ロット |
Martingale | 1.1〜1.2 | ロット増加率。低くするとリスク低減 |
設定は柔軟で、「慎重運用向け」と「高速ブースト向け」の両方に対応。
💬総評と導入ポイント
「Start Trade」は、BuyとSellを同時展開しながら利益合計で決済するというユニークな収益確定スタイルが特徴。
- ✅ トレンド相場・レンジ相場のどちらでも対応可能
- ✅ 複数通貨ペアでの同時稼働により、収益機会を分散
- ✅ 小ロット・広ステップ・低マーチンでDDリスクを抑制可能
一方で、グリッド系EA特有の「含み損を抱えやすい」リスクがあるため、VPS環境での常時監視や、運用資金の余裕が重要です。
初期設定のままではなく、「DDを抑えたいならStepやMartingaleの数値を変更してから使う」ことを強く推奨します。
Super Buy Sell|両建て+マーチン戦略で市場の上下を狙い撃つEA
- 開発者:Rio Purwanggono
- 対応通貨ペア:EURUSD / GBPUSD / AUDUSD / NZDUSD / USDJPY / USDCAD / USDCHF / EURGBP / EURJPY / AUDJPY / CADJPY
- 推奨口座タイプ:セン口座(小資金向け)
- EAタイプ:ヘッジング+マーチンゲール(20pips間隔)
✅戦略と特徴
Super Buy Sellは、BuyとSellを同時に建ててスタートするヘッジ型マーチンゲールEAです。
- 初期段階から両建てを行い、
・20pips間隔で注文を追加(DiffPips
)
・ロットは逓増(MartingaleLotMultiplier
) - 利益が一定(
TakeProfitPips
)に達した段階で決済。
実質的には、トレンドでもレンジでもポジションを積み上げて利益確定を狙う「逆張り型・両建てマーチン」。
📊バックテスト結果

- 取引数:402回
- プロフィットファクター(PF):1.51
- 勝率:60.20%
- 最大ドローダウン:15.85%
マーチン系にしては比較的DDが抑えられており、「コントロールしやすい部類のマーチンEA」といえる。
⚙️主なパラメータとポイント
パラメータ | 説明 |
---|---|
Lots | 初期ロット |
TakeProfitPips | 利益確定の目標値(pips) |
DiffPips | 注文間の距離(デフォルト20pips) |
MartingaleLotMultiplier | ロット増加倍率 |
IsStartNewSession | 新しいポジションの開始可否 |
特殊コマンドで手動管理も可能。Buy Stop+Sell Stopで一時停止/Buy Limit×2で全ポジションクローズなど、柔軟な制御が可能。
💬総評と導入ポイント
Super Buy Sellは、同時に買いと売りを仕掛けることで「どちらかに伸びた相場で収益化」する発想のEA。
- ✅ トレンドの方向性に関係なく戦える構造
- ✅ 複数通貨・同時運用が可能
- ✅ セン口座での小資金運用に最適
- ✅ 手動操作による一時停止・ポジションクローズなどが可能で制御性も◎
一方で、方向性のない長期レンジや拡大相場ではポジション数が増えやすいため、定期的なモニタリングと資金管理が重要です。
TrioMA|3本の移動平均を駆使したシンプルなマーチングリッドEA
- 開発者:Roman Gergert
- 対応通貨ペア:EURUSD
- 推奨時間足:M1
- EAタイプ:グリッド+マーチンゲール
- 推奨最低資金:$1,000 または 1,000セント($10)
✅戦略と特徴
TrioMAは、3本の移動平均(MA)によるトレンド検出をベースにしたグリッド型マーチンEAです。
- トレンド方向+MAのクロスを条件にエントリー
- エントリー後は一定間隔でナンピン注文を追加
- 各ポジションは指定のTakeProfitで利確
- RSIフィルターやスプレッド制限など、基本的な管理項目も搭載
ロジックはシンプルで、「3本のMAがすべて上向き+クロス」でBuy/反対条件でSellというトレンドフォロー型。
📊バックテスト結果

- 取引数:615回
- プロフィットファクター(PF):0.70
- 勝率:66.83%
- 最大ドローダウン:89.64%
勝率は比較的高いが、PFの低さとDDの高さから「破綻リスクを常に抱えた構造」であることがわかります。
⚙️主なパラメータと機能
パラメータ名 | 内容 |
---|---|
Lots | 初期ロット |
MaxLots | マーチン最大ロット |
TakeProfit | 利確幅(pips) |
Multiplier | ナンピン時のロット倍率 |
Step | 注文追加の間隔(pips) |
MultiplierStep | ナンピン間隔の拡大倍率 |
Period_MA | 移動平均の基準期間(残り2本は自動算出) |
Method_MA | MAの種類(SMA/EMAなど) |
RSIPeriod | RSIフィルターの期間 |
Magic | マジックナンバー |
Spred | 最大スプレッド制限(pips) |
💬総評と導入ポイント
TrioMAは、ロジックがシンプルで設定項目も明快なマーチンEAです。ただし以下の点に要注意です。
- ❗ 最大DDは89.64%と極めて高く、破綻リスクは非常に大きい
- ✅ 設定調整や定期的な監視、証拠金の追加・介入前提での運用が必要
- ✅ セン口座などリスクを最小限にした練習環境での使用がおすすめ
「シンプルゆえに破綻もしやすい」典型的なマーチンEA。経験者向けです。
マーチンEAの運用リスクとその回避策
マーチンゲールEA(以下、マーチンEA)は、一度の勝ちでそれまでの損失を回収できるという特性から「勝率が高い」と思われがちですが、資金を一瞬で失う可能性のある高リスク戦略でもあります。
ここでは、実際の運用で起こり得るリスクと、それを回避するための具体策を紹介します。
🔻 よくあるリスク
1. 連敗によるロット急増と証拠金の枯渇
マーチンEAは負けるたびにロットを倍増させるため、相場が逆行し続けると一気に資金が吹き飛びます。
特に、強いトレンド相場や急変動時に破綻しやすくなります。
2. ドローダウンの急拡大
小さな利幅を積み上げるタイプのEAでは、数回の損失でそれまでの利益をすべて失うことも珍しくありません。
3. ブローカーによるロット上限・ポジション制限
あまりに多くのポジションを持つと、ブローカーからの約定拒否やロット制限にかかるリスクがあります。
✅ リスクを抑える運用方法
1. 小ロット運用(資金に対して極小ロット)
・初期ロットは資金の1/20,000~1/100,000を目安に
・例:10万円の口座なら0.01ロットから運用開始
2. 最大ポジション数の制限
・「最大7段まで」などナンピン段数に上限を設ける
・無限ナンピンは必ず破綻します
3. 通貨ペアの選定
・EURUSD、USDCHFなど安定的でトレンドが緩やかな通貨ペアを選ぶことで破綻リスクを軽減
4. トレンドフィルターを使う
・ADXや移動平均を使って強いトレンドを回避する仕組みをEAに組み込む
・「新しいローソク足でしかナンピンしない」なども有効
5. 経済指標前はEAを停止
・雇用統計・FOMC・要人発言など、大きな値動きが予想される時間帯は手動で停止または自動で回避する設計が望ましい
6. 証拠金ボーナスやハイレバレッジの活用
・追加入金よりも、ボーナス+高レバレッジ口座を活用して証拠金維持率を高める方が現実的です
7. セント口座でのテスト運用
・いきなり大きな資金を投入せず、**セント口座(1,000円で10万円分の運用が可能)**で動作検証をしてから本運用へ
💡 安定運用のコツは「破綻する前に止める設計」
マーチンEAは「いつか破綻する戦略」だからこそ、
- 小ロット運用
- 回避フィルターの併用
- 利益の定期出金
- 最大ドローダウン到達で強制停止
といった損失を限定する工夫を事前に組み込むことが、長期的に使いこなすカギとなります。
安全性を重視した運用の選択肢もある
マーチンEAは「破綻前提のギャンブル戦略」と思われがちですが、実は安全性を高めて長期運用する方法も存在します。以下のような工夫を取り入れることで、リスクを抑えた“堅実型マーチン運用”が可能になります。
✅「ゆるやかマーチン」への設定変更
- ロット増加率(マーチン係数)を1.5倍以下に抑える
- ナンピン間隔(Step)を広げてポジション密度を減らす
- 利益確定幅(TP)を小さくしてポジション保有時間を短縮
→ ゆるやかに増えるロットでドローダウンを抑制
✅ SL・DDカット機能を必ずONにする
- 一定のドローダウンで全ポジションをカットする機能
- MT4での自動停止スクリプトやVPSによる監視でもOK
→ 「負けを切る」ことができれば、再起不能を防げる
✅ 長期バックテストで“破綻しないパターン”を見つける
- 3年以上のヒストリカルデータでバックテストを実施
- 低ロット設定で“破綻せずに増えるEA”だけを採用
→ 長期検証の結果が安定しているEAは運用に適する
📌 実際に、安定運用を前提としたマーチンEAも存在します
たとえば、この記事内で紹介している以下のようなEAは
「破綻しにくさ」を意識して設計されています。
- Advanced Easy Martingale:ゆっくり増えるロットと多彩なリスクコントロール設定
- Ophiuchus:ボラティリティを活かしつつナンピンを制御。ドローダウン低め
- MA Line with Filter:トレンドフィルター搭載で急変動を回避
マーチンEAは設定次第で「短期勝負型」から「安定収益型」へと変化します。
リスクを受け入れた上で、安全に育てる選択肢があることを理解しておくと、資産運用の幅が広がります。
バックテストだけでなく、リアル運用でも安定した成績を出す無料EAをお探しなら。
TOKYO-EAでは、すべて実戦で検証済みのEAだけを無料公開しています。
マーチンゲールEAを無料でダウンロードするには?
マーチンEAは有料販売が多い中でも、無料で使える高性能なものもいくつか存在します。以下の方法で入手可能です。
✅ 1. MQL5公式マーケットを活用する
MQL5公式サイトでは、世界中の開発者が提供する無料EAを検索・ダウンロードできます。
🔍 手順
- MQL5マーケット(https://www.mql5.com/ja/market) にアクセス
- 検索欄に「martingale」「grid」「scalper」などのキーワードを入力
- 価格フィルターを「無料(Free)」に設定
- 気になるEAをクリックし、「MetaTraderにダウンロード」ボタンを押す
- MT4/MT5の「マーケット」タブに表示されるEAをチャートにドラッグ&ドロップでセット
✅ 2. EA配布サイトを利用する
海外・国内問わず、有志がEAを無料配布しているサイトもあります。信頼性に注意しながら活用しましょう。
- 当サイト「TOKYO-EA」でも無料で使えるEAを掲載
- 使用条件(ブローカー指定、登録制など)がある場合は内容を確認
📝 ダウンロード時の注意点
- 提供元の信頼性を確認する(評価・レビュー・更新日など)
- パスワード付きファイルや.exe形式は避ける(MT4用EAは通常.ex4/.mq4)
- まずはデモ口座でテストしてからリアル口座へ導入する

マーチンゲールEAのバックテスト方法を解説
マーチンゲールEAはリスクが大きい戦略だからこそ、導入前にバックテストで「どのような相場で破綻するか」を把握しておくことが重要です。ここではMT4を使った基本的なバックテスト手順を紹介します。
✅ ステップ1:EAをMT4に導入
- EAファイル(.ex4 または .mq4)をMT4の
MQL4/Experts
フォルダにコピー - MT4を再起動し、「ナビゲーター」→「エキスパートアドバイザ」からEAを確認
✅ ステップ2:ストラテジーテスターを開く
- メニューから「表示」→「ストラテジーテスター」を選択
- テスター画面で以下を設定:
- エキスパート:テストしたいマーチンEAを選択
- 通貨ペア:対応している通貨(例:EURUSD)
- モデル:「全ティック(すべてのティック)」を推奨
- 時間足:EAに最適なタイムフレーム(例:M1~M30)
- 期間:最低でも3年以上の過去データを推奨
✅ ステップ3:パラメーター設定
- 「エキスパート設定」をクリック
- 「入力」タブで以下を確認:
- 初期ロット:0.01や0.1など低リスクから開始
- マーチン倍率:1.2~2.0程度(大きすぎると破綻が早まる)
- ステップ幅:価格がどれだけ動いたら次のポジションを取るか(pips単位)
- 最大ポジション数:必ず上限を設定すること
✅ ステップ4:ビジュアルモードで挙動確認(任意)
「ビジュアルモード」にチェックを入れると、チャート上でEAのエントリー・ナンピン・決済動作を視覚的に確認できます。ロジックの理解やエラー発見に便利です。
✅ ステップ5:テスト実行と結果の確認
- 「スタート」ボタンでテスト開始
- テスト完了後、結果タブで以下を確認:
- 総取引数
- プロフィットファクター(PF)
- 最大ドローダウン(DD)
- 勝率
- 破綻パターン(残高0になるタイミング)
⚠️ バックテスト時の注意点
- スプレッドを現実に近づける:任意のスプレッド値を設定できるブローカーのMT4を使用する
- 5桁ブローカーか確認する:ステップ幅やSL/TPの単位が異なる
- テスト期間に複数の経済危機(例:コロナショックなど)を含めると◎
- デモ口座との乖離に注意:テスト結果が良くても、リアル環境ではスリッページやリクオートの影響あり
免責事項・ご利用にあたっての注意点
当記事で紹介しているマーチンゲールEAは、すべて外部開発者によって提供されているものであり、当サイト(TOKYO-EA)はそれらの動作保証・収益保証を一切行っておりません。
✅ ご利用にあたっての注意点
- マーチンゲール手法は、ハイリスクな戦略であり、相場状況によっては短期間で資金を失う可能性があります。
- 各EAのご利用は、必ずご自身の判断と責任にて行ってください。
- リアル口座での運用前には、十分なバックテストとデモトレードでの検証を強く推奨します。
- 記事内で掲載しているバックテスト結果は過去データに基づくものであり、将来の利益を保証するものではありません。
✅ 推奨するご利用方法
- 少額・またはリスクを限定できる資金のみでの運用
- 損失許容額を明確に設定し、それを超えるようなロット設定や資金管理を避ける
- 定期的なEAの見直しや、相場急変時の手動介入を前提とした運用設計
マーチンEAは正しく使えば利益を得られる可能性もありますが、破綻リスクと常に隣り合わせです。投資の基本原則「余裕資金で行う」を忘れず、冷静かつ慎重な判断で運用してください。
まとめ|マーチンゲールEAで利益を狙うなら「割り切り」と「戦略的運用」がカギ
マーチンゲールEAは、短期間で大きな利益を狙える一方、破綻リスクの高い戦略です。
その性質を理解し、あくまで「ハイリスク・ハイリターンの投機手法」として割り切って使うことが成功の第一歩となります。
特に重要なのは以下の3点です:
- デモ検証・バックテストでEAの特性を把握すること
- ロットやマーチン倍率を抑えてリスク管理を徹底すること
- 相場急変時に備えた「出口戦略」をあらかじめ設計しておくこと
本記事で紹介した27本の無料マーチンEAは、すべてMT4で利用可能なものばかり。
「ハイリスクを承知の上でチャレンジしたい」「マーチン型EAの挙動を学びたい」という方は、まずはデモ口座でリスクの少ない形から試してみることをおすすめします。