【MT4対応】市場の時間をチャートに表示する無料インジケーター|MarketClockの使い方と設定方法

マーケットクロックのアイキャッチ

MT4チャート上にアジア・ヨーロッパ・アメリカ市場の現在時刻を表示したいとお考えですか?

本記事では、主要市場の時間帯をチャート上に見える化できる無料インジケーター「MarketClock」の導入方法・使い方・活用メリットをわかりやすく解説します。トレードタイミングの精度を高めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

MarketClock.ex4のダウンロードはこちらからどうぞ

目次

MarketClockとは?|市場の時間をチャートに表示できるインジケーター

マーケットクロック
MT4用インジケーター「MarketClock」

MarketClockは、MetaTrader 4(MT4)に対応した無料インジケーターで、アジア・ヨーロッパ・アメリカ市場の現在時刻をチャート上に常時表示するツールです。

FX市場は24時間稼働していますが、時間帯によって流動性や値動きの傾向が異なります。MarketClockを使うことで、どの市場が現在開いているかを視覚的に把握でき、トレード判断の参考にすることができます。

とくにスキャルピングやデイトレードなど、短期売買において時間帯を重視するトレーダーにとっては必携のインジケーターといえるでしょう。


MarketClockでできること

MarketClockには、以下のような機能があります:

  • アジア・ヨーロッパ・アメリカの市場時刻をリアルタイム表示
  • UTCオフセット(時差)の自由な設定
  • 日付表示のオン/オフ切り替え
  • チャート右上に視認性の高いラベル形式で表示

表示位置やフォントはプログラム内でカスタマイズ可能なので、自分のチャートスタイルに合わせて調整することも可能です。


対応する市場(アジア・ヨーロッパ・アメリカ)

MarketClockでは、以下の3つの主要市場の時刻を表示できます:

  • アジア市場(例:東京・シンガポール・バンコク)
  • ヨーロッパ市場(例:ロンドン・フランクフルト・パリ)
  • アメリカ市場(例:ニューヨーク・シカゴ・ロサンゼルス)

各市場には特徴的な値動きやトレードの傾向があり、市場が開いている時間帯に合わせてトレード戦略を調整することが重要です。

また、夏時間(サマータイム)の影響で一部の市場のUTCが変動するため、MarketClockではその都度オフセットの変更ができる設計となっています。


続きの見出しに対応する本文も必要であればお申し付けください。全体のトーンは「初心者にも配慮しつつ、専門性を感じさせる信頼性重視の文体」で統一しています。

MarketClockのダウンロードと導入手順

MarketClockは、無料で使えるインジケーターですが、安全に導入するには正しい手順を踏む必要があります。このセクションでは、初心者の方にもわかりやすいように、ダウンロードからMT4へのインストール方法までをステップ形式で解説します。


インジケーターファイルのダウンロード方法

MarketClockのファイルは、以下の形式で配布されています:

  • .ex4(実行ファイル形式)
  • .mq4(ソースコード形式)

一般的には .ex4 ファイルのみで十分ですが、学習用やカスタマイズ用に .mq4 ファイルが欲しい場合もあります。

注意点:
インジケーターは信頼できるサイト(たとえば当サイトのように実績と開示情報のあるサイト)からのみダウンロードしてください。不正なファイルにはウイルスが含まれている場合があります。

▼ダウンロードはこちら


MT4へのインストール手順(初心者向けガイド)

以下の手順でMarketClockをMT4に導入します:

  1. MT4を起動
  2. 上部メニューから
     ファイル → データフォルダを開く をクリック
  3. MQL4 → Indicators フォルダを開く
  4. ダウンロードした .ex4 または .mq4 ファイルをこのフォルダにコピー
  5. MT4を一度再起動する

再起動後、「ナビゲーター」ウィンドウの「インディケーター」内に MarketClock が表示されていれば、インストールは完了です。

補足:
ファイルの拡張子が見えない場合は、Windowsのフォルダオプションで「拡張子を表示」にチェックを入れておくとわかりやすくなります。

MarketClockの設定方法とパラメーター解説

MarketClockは、チャート右上に3つの市場時刻を表示するシンプルなインジケーターですが、各市場のタイムゾーンや表示内容を細かくカスタマイズすることも可能です。

ここでは、導入後すぐに確認したい基本パラメーターの設定方法を解説します。


マーケットクロック設定画面
MarketClockの設定画面

UTCオフセットの調整方法

MarketClockでは、アジア・ヨーロッパ・アメリカの各市場に対して、UTC(協定世界時)を基準とした「時差の値」を設定する必要があります。

MT4でインジケーターをチャートに追加すると、設定ウィンドウが表示され、以下のようなパラメーターを入力できます。

パラメーター名意味初期値
UTC_Asiaアジア市場のUTCオフセット7
UTC_Europeヨーロッパ市場のUTCオフセット2
UTC_Americaアメリカ市場のUTCオフセット-5

たとえば、日本時間(東京)はUTC+9なので、アジア時間を日本に合わせたい場合は「UTC_Asia = 9」に変更してください。

🔎 補足:夏時間(サマータイム)を採用している市場は、季節ごとに±1時間の調整が必要になる場合があります。


日付表示のON/OFF設定

MarketClockでは、日付を表示するかどうかShowDate パラメーターで切り替えることができます。

パラメーター名意味初期値
ShowDate年月日を表示するかtrue
  • true に設定すると、「2025-05-30 21:00」のように日付+時間が表示されます。
  • false に設定すれば、時刻だけ(例:21:00)の表示になります。

トレード中に視認性を重視したい場合は、日付非表示にしてシンプルな表示に切り替えるのもおすすめです。


表示位置とフォントのカスタマイズ(高度な使い方)

MarketClockの表示位置やフォントサイズは、ソースコード(.mq4ファイル)を開くことで変更が可能です。

以下のコード行を編集することで、位置や色、フォントを変更できます:

mql4コピーする編集するObjectSetInteger(0, name, OBJPROP_XDISTANCE, 10); // 横位置
ObjectSetInteger(0, name, OBJPROP_YDISTANCE, 30); // 縦位置
ObjectSetInteger(0, name, OBJPROP_FONTSIZE, 12);  // フォントサイズ
ObjectSetInteger(0, name, OBJPROP_COLOR, clrWhite); // 文字色
ObjectSetString(0, name, OBJPROP_FONT, "MS Gothic"); // フォント

⚠️ ソースコードの編集には基本的なMQL4の知識が必要です。誤った編集はエラーの原因となるため、バックアップをとってから作業しましょう。


MarketClockの表示内容と使用イメージ

MarketClockをチャートに追加すると、アジア・ヨーロッパ・アメリカの主要市場時間が常に画面に表示されるようになります。視覚的に「今、どの市場が開いているか」がひと目でわかるため、エントリーや市場分析の効率が大きく向上します。


チャートへの反映イメージ(スクリーンショット例)

インジケーターを設定すると、通常はチャートの右上隅に以下のようなテキストが表示されます:

makefileコピーする編集するアジア: 2025-05-30 09:00  
ヨーロッパ: 2025-05-30 02:00  
アメリカ: 2025-05-29 19:00

表示形式は設定によって変更可能で、日付を非表示にすれば以下のようなシンプル表示になります:

makefileコピーする編集するアジア: 09:00  
ヨーロッパ: 02:00  
アメリカ: 19:00

💡 スクリーンショットを添付する場合は、表示位置やフォントサイズなどの変更例を紹介するとより親切です。


各タイムゾーンの表示内容と意味

MarketClockで表示される3つの市場は、以下のような意味を持ちます:

市場名説明
アジア主に東京・シンガポール・香港市場。早朝から午前にかけて取引が活発になります。
ヨーロッパロンドン・フランクフルト市場が中心。日本の午後に相場が動きやすくなります。
アメリカニューヨーク市場を中心とする。ロンドンとの重複時間は特に取引が活発です。

それぞれの市場で流動性やボラティリティの特性が異なるため、どの市場が開いているかはトレード戦略において非常に重要な情報です。


夏時間(サマータイム)に注意が必要な理由

MarketClockの使用にあたって特に注意が必要なのが、「夏時間(サマータイム)」の存在です。

多くの欧米諸国では、3月〜11月頃にかけて標準時よりも1時間早い時間が適用されます。これにより、以下のようなズレが発生します:

  • ニューヨーク市場:通常 UTC-5 → 夏時間 UTC-4
  • ロンドン市場:通常 UTC+0 → 夏時間 UTC+1

MarketClockは夏時間に自動対応しないため、パラメーター UTC_EuropeUTC_America を手動で調整する必要があります。

✅【対策ポイント】
サマータイムが始まる・終わる時期には、必ずUTCオフセットを見直しましょう。

特に3月と11月の切り替えタイミングでは、誤った時間で表示されるとトレード判断を誤る可能性があるため注意が必要です。

活用メリット|MarketClockがFXトレーダーに便利な理由

MarketClockは単なる「時計表示インジケーター」ではありません。リアルタイムで市場の時間帯を把握できることにより、戦略的なトレード判断をサポートするツールとして多くのFXトレーダーに活用されています。

以下では、特に実務で役立つ3つのメリットをご紹介します。


取引タイミングの判断がしやすくなる

FX市場では、時間帯によって値動きの「活発さ」や「方向性」が大きく変わります。

たとえば、

  • アジア時間は比較的ボラティリティが低く、
  • 欧州時間になるとトレンドが出やすく、
  • 米国時間は経済指標などで急変動する傾向があります。

MarketClockを利用することで、現在の相場がどの市場の時間帯に該当するかをひと目で確認できるため、「今エントリーすべきか」の判断が格段にしやすくなります。


市場の重なり(ロンドン・NY)を即把握

特にFXで値動きが活発になるのが、**ロンドン市場とニューヨーク市場の重複時間帯(日本時間21:00〜25:00頃)**です。

この時間帯では、以下のようなことが起こりやすくなります:

  • 出来高が増加し、相場が一方向に動きやすくなる
  • スプレッドが狭まり、短期トレードに有利
  • 欧米経済指標の発表が重なり、ボラティリティ上昇

MarketClockを使えば、こうした「重なり時間帯」にリアルタイムで気づくことができ、チャンスを逃さずエントリーできるようになります。


マルチタイム分析に役立つ視覚情報

複数の時間足やチャートを同時に監視しているトレーダーにとって、視覚的に整理された時間情報は非常に有用です。

MarketClockの表示は、

  • 現在の市場時間をチャート上部に表示
  • 他のインジケーターやローソク足と重ならない
  • 自由に配置・非表示が可能

といった特徴があり、マルチタイムフレーム分析と相性が非常に良いのもポイントです。

💡 たとえば、日足はNY終値で見るが、短期は東京時間のレンジブレイクを狙う…という戦略にもぴったりです。

UTCとは?|タイムゾーンの基本知識と注意点

MarketClockでは、アジア・ヨーロッパ・アメリカ各市場の時間をUTC(協定世界時)を基準として表示・調整しています。

正しく活用するには、「UTCとは何か?」「なぜUTCを使うのか?」を理解しておくことが重要です。


UTCとは何か?なぜ使われるのか?

**UTC(Coordinated Universal Time/協定世界時)**とは、世界中の時刻の基準となる時間です。日本の標準時である「JST(UTC+9)」のように、各国・地域の時刻はすべてUTCを基準に「±○時間」で表現されます。

UTCを使う理由:

  • 世界共通の時間基準で混乱を防ぐため
  • 特に24時間稼働するFX市場では、各国の取引時間を明確に比較できる
  • 市場分析・バックテスト・EA運用の時間設定において不可欠

たとえば、「ニューヨーク市場はUTC-5」「東京市場はUTC+9」といったように表すことで、時差を考慮して正確な取引時間を把握することが可能になります。


主要都市のUTC一覧と夏時間の補足情報

以下は、FXでよく参照される各市場の主要都市と、それぞれのUTC時差です。

地域都市標準時(UTC)夏時間(DST)
アジア東京UTC+9採用なし
アジアシンガポールUTC+8採用なし
ヨーロッパロンドンUTC+0UTC+1(夏時間)
ヨーロッパフランクフルトUTC+1UTC+2(夏時間)
アメリカニューヨークUTC-5UTC-4(夏時間)
アメリカロサンゼルスUTC-8UTC-7(夏時間)

🔄 夏時間(Daylight Saving Time)に注意!
欧米では3月~11月にかけて「1時間進める夏時間」が導入されます。MT4はこれに自動対応しないため、MarketClockのパラメーター(UTCオフセット)は手動で変更する必要があります。


💡 補足:日本と各市場の関係(例)

  • 東京 vs ロンドン(冬) → 9時間差(ロンドンが早朝)
  • 東京 vs ニューヨーク(夏) → 13時間差(東京が先行)

このように、タイムゾーンのズレを把握することが、エントリータイミングや市場の重なり時間を見極めるカギになります。

MarketClockのソースコードと技術的解説(学習者向け)

MarketClockは比較的シンプルな構成で作られており、MQL4の基本構文やチャートオブジェクトの使い方を学ぶうえでも非常に優れた教材となります。

ここでは、ソースコードの構造とその動作ロジックについて、主なポイントに絞ってわかりやすく解説します。


主な構成とロジックの概要

MarketClockのソースコードは、以下のような構成になっています:

  • OnInit():初期化処理(描画・タイマー設定)
  • OnDeinit():終了時の処理(タイマー解除・ラベル削除)
  • OnTimer():1秒ごとの時間更新処理
  • DrawTimeLabel():アジア・欧州・米国の時間ラベル描画
  • CreateLabel():テキストラベルの作成関数
  • ObjectDeleteIfExists():既存ラベルの削除処理

全体として、「一定間隔でチャートに表示するテキストを更新し続ける」というイベント制御型の設計になっており、MQL4での「タイマーイベント」と「チャートオブジェクト制御」の実践例といえます。


表示処理の仕組みとイベント管理

時間表示の仕組みは、以下の流れで構成されています:

  1. TimeCurrent()でMT4サーバーの現在時刻を取得
  2. UTCオフセット(例:+9、-5など)を乗算して市場ごとのローカル時刻を計算
  3. TimeToString()で整形して文字列に変換
  4. CreateLabel()でラベルとしてチャート右上に描画

この処理は OnTimer() によって1秒ごとに自動で繰り返されるため、時計のようにリアルタイムで更新されます。

mql4コピーする編集するEventSetTimer(1); // 1秒ごとにOnTimerを呼び出し

カスタマイズ時の注意点と参考例

MarketClockはソースコードを編集することで、表示内容や位置、色、フォントなどを柔軟にカスタマイズ可能です。ただし、以下の点に注意してください。

⚠ 注意点

  • 必ずバックアップを取ってから編集すること
  • タイマー処理はシステム負荷がかかるため、処理を重くしすぎない
  • インジケーターの重複描画を防ぐため、ラベルの削除処理は必須

💡 参考カスタマイズ例

  1. 色を変更するには:
mql4コピーする編集するObjectSetInteger(0, name, OBJPROP_COLOR, clrLime);
  1. 表示位置を左下に変更するには:
mql4コピーする編集するObjectSetInteger(0, name, OBJPROP_CORNER, CORNER_LEFT_LOWER);
ObjectSetInteger(0, name, OBJPROP_XDISTANCE, 10);
ObjectSetInteger(0, name, OBJPROP_YDISTANCE, 10);
  1. フォントサイズや種類を変えるには:
mql4コピーする編集するObjectSetInteger(0, name, OBJPROP_FONTSIZE, 14);
ObjectSetString(0, name, OBJPROP_FONT, "Arial");

このように、MarketClockのコードは実用性と学習性を兼ね備えており、MQL4に慣れていきたい方にとって最適なサンプルといえるでしょう。

よくある質問(FAQ)

MarketClockは他のインジケーターと併用できますか?

はい、基本的には他のインジケーターと干渉せずに使用できます。ただし、チャート右上に他のラベル系インジケーターを表示している場合は、表示が重なる可能性があります。その場合はMarketClockのソースコードで表示位置を調整してください。

サマータイム(夏時間)には対応していますか?

MarketClockは自動で夏時間を検出・補正する機能はありません。そのため、米国や欧州の市場時間が夏時間に移行した場合は、パラメーターでUTCオフセットを手動調整する必要があります。記事内の「UTCと夏時間の一覧」を参考に設定してください。

スマートフォン(MT4アプリ)でもMarketClockは使えますか?

いいえ、MarketClockはPC版MT4(Windows)専用のインジケーターです。モバイル版MT4ではインジケーターの追加や表示が制限されているため、使用することはできません。

表示位置やフォントをカスタマイズするにはどうすればいいですか?

表示位置や文字サイズ・色・フォントなどは、MarketClockのソースコード(.mq4ファイル)を編集することで変更可能です。編集にはMQL4の基礎知識が必要ですが、当記事内の「技術的解説」セクションで代表的な変更例をご紹介しています。

インジケーターが表示されないときの対処法は?

以下を確認してください:

  • .ex4または.mq4ファイルが正しいフォルダ(MQL4/Indicators)に配置されているか
  • MT4を再起動しているか
  • チャートにインジケーターを正しく追加できているか
  • 表示される時間がチャート背景と同じ色になっていないか

それでも解決しない場合は、インストール手順を再確認し、別のチャートでも試してみてください。

まとめ|MarketClockで市場時間の把握を効率化しよう

MarketClockは、アジア・ヨーロッパ・アメリカの市場時間をMT4チャートにリアルタイムで表示できる無料インジケーターです。

UTCオフセットや表示形式を自由にカスタマイズできるため、自分のトレードスタイルや分析手法に合わせた柔軟な活用が可能です。とくに、市場の重なり時間を瞬時に把握したい短期トレーダーにとっては大きな武器となるでしょう。

FX取引で「今、どの市場が開いているのか?」を正確に知ることは、無駄なエントリーを減らし、勝率を高める第一歩です。

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