MT4で複数のチャートを開いていると、ひとつずつ閉じるのは手間がかかります。
本記事では、すべてのチャートを一括で閉じられる無料スクリプト「SelectChartClose」をご紹介します。
通貨ペアを指定して特定のチャートだけを閉じることも可能で、操作はとても簡単。
インストール手順や使い方、安全な実行方法まで丁寧に解説していますので、初心者の方でも安心してご利用いただけます。
まずは、以下のリンクからスクリプトをダウンロードしてご活用ください。
※インストール方法と使い方は記事内で詳しく解説しています
MT4チャートをまとめて閉じたい方へ|この記事でわかること
この記事では、以下のポイントについて詳しく解説しています:
- ✅ すべてのチャートを一括で閉じる無料スクリプトの紹介
- ✅ 通貨ペアを指定して一部のチャートだけを閉じる方法
- ✅ スクリプトのインストール方法と使い方(初心者向け)
- ✅ 安全に使うための注意点とよくある質問(FAQ)
- ✅ 実際のMQL4ソースコードと機能解説
SelectChartCloseとは?|チャートを一括で閉じるMT4スクリプト
SelectChartCloseは、MT4で開かれているチャートをワンクリックで一括で閉じることができる無料スクリプトです。
「チャートを1つずつ閉じるのが面倒」「通貨ペアを指定して整理したい」といった悩みを解決するために開発されました。
主な機能
- ✅ すべてのチャートを一括で閉じる
- ✅ 特定の通貨ペアだけを指定して閉じる
- ✅ 実行前に確認ダイアログを表示し、誤操作を防止
- ✅ MQL4ソースコード付きでカスタマイズも可能
SelectChartCloseは、初心者でも扱いやすいようにシンプルな構成で設計されており、EAや他スクリプトとの干渉も起こりにくいため、安心してご利用いただけます。
※実際の動作は、お使いのMT4環境やブローカーによって異なる場合があります。まずはデモ口座などで動作確認することをおすすめします。
スクリプトのダウンロードと導入手順
ここでは、SelectChartCloseのダウンロード方法と、MT4へのインストール手順をわかりやすく解説します。
📥 ダウンロードリンク
以下のリンクから、無料でスクリプトをダウンロードできます。
このページからスクリプトの無料ダウンロードが可能ですので、まずは一度お試しください。
※ .ex4
ファイル形式で提供されます。
対応環境:MetaTrader 4(MT4)
価格:無料
ファイル形式:.ex4
(MQL4コンパイル済み)
🛠 インストール手順(約1〜2分)
- MT4を起動し、メニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリック
- データフォルダ内の
MQL4 > Scripts
フォルダを開く - ダウンロードした
SelectChartClose.ex4
ファイルを Scripts フォルダにコピー - MT4を再起動する
- ナビゲーターウィンドウ(Ctrl+N)を開き、「スクリプト」内に
SelectChartClose
が表示されていれば完了
✅ 初心者向け補足:ファイルを
.Indicators
や.Experts
に入れると正しく動作しないため、必ずScripts
フォルダを使用してください。
SelectChartCloseの使い方|チャートを一括で閉じる方法
SelectChartCloseのインストールが完了したら、さっそくチャートを一括で閉じてみましょう。
このスクリプトは、実行するだけで開いているチャートを一括で閉じる、または特定の通貨ペアのチャートだけを閉じることが可能です。
① ナビゲーターからスクリプトを実行
- MT4の「ナビゲーター」(ショートカット:
Ctrl + N
)を開きます - 「スクリプト」一覧から
SelectChartClose
を見つけます - 任意のチャートに ドラッグ&ドロップ、または ダブルクリックで起動します

② パラメーター入力(通貨ペア指定が可能)
スクリプト実行時にパラメーター入力画面が表示されます。

- 通貨ペアを指定しない(空欄のまま) → すべてのチャートを閉じます
- 通貨ペアを指定する(例:USDJPY) → その通貨ペアのチャートのみすべて閉じます
例:複数の USDJPY チャートを開いていて、それだけを閉じたい場合は「USDJPY」と入力します。
③ 確認ダイアログで操作ミスを防止
通貨ペアの指定が空欄の場合は、実行時に「すべてのチャートを閉じますか?」という確認ダイアログが表示されます。
- 「はい(YES)」を選ぶと、すべてのチャートを閉じます
- 「いいえ(NO)」を選ぶと、キャンセルされます

通貨ペアを指定した場合は、確認ダイアログなしですぐに対象チャートを閉じます。
✅ 実行時の注意点
- スクリプトは一度だけ実行される単発型です。常駐はしません
- 一度閉じたチャートは復元できないため、重要なチャートは事前にテンプレート保存しておくと安心です
- パラメーター入力は大文字小文字を正しく入力してください(例:
USDJPY
)
SelectChartCloseは、操作がシンプルで、誤操作にも配慮された設計となっています。
次は、活用をさらに効率化する「応用的な使い方」や「他スクリプトとの組み合わせ」について解説します。
応用例|複数チャート操作を効率化する方法
SelectChartCloseは、単体でも便利ですが、他のスクリプトと組み合わせることで、チャート操作の効率をさらに高めることができます。
特に相性が良いのが、「OpenAllCharts」スクリプトです。
📌 おすすめの使い方:開く → 閉じる をワンクリック操作で完結
1. OpenAllChartsで複数チャートを一括で開く
- 気配値に表示されているすべての通貨ペアのチャートを、一括で表示
- 分析や設定を一気に準備したいときに便利
2. SelectChartCloseで一括で閉じる
- 不要になったすべてのチャートを一括削除
- または、特定の通貨ペアのチャートだけを閉じて残すことも可能
複数チャートを一括で開く「OpenAllCharts」についてはこちらからどうぞ
💡 具体的な利用シーン
利用目的 | 操作フロー |
---|---|
分析準備を素早く終えたい | OpenAllCharts で全通貨ペアのチャートを開く |
不要なチャートを一掃したい | SelectChartClose で一括で閉じる |
一部の通貨ペアだけ残したい | SelectChartClose で対象ペアだけ指定して閉じる |
👍 効率化のメリット
- 作業のミスや無駄を減らし、時間を節約できる
- 分析やEA設定作業に集中しやすくなる
- 必要なチャートだけを素早く管理できる
SelectChartCloseは、こうした複数チャート操作の“整理係”として活用するのに最適なスクリプトです。
次は、実際のスクリプトソースコードと動作内容について詳しく解説します。
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スクリプトのソースコード(MQL4)と解説
SelectChartCloseのMQL4ソースコードは以下の通りです。
シンプルな構造でカスタマイズ性も高く、自作・改造にも活用できます。
🔧 ソースコード全文
//+------------------------------------------------------------------+
//| Select Chart Close.mq4 |
//| Copyright 2024, tokyo-ea.jp |
//| https://tokyo-ea.jp/ |
//+------------------------------------------------------------------+
#property copyright "Copyright 2024, tokyo-ea.jp"
#property link "tokyo-ea.jp"
#property version "1.00"
#property strict
#property show_inputs
//+------------------------------------------------------------------+
//| Script program start function |
//+------------------------------------------------------------------+
#include <stdlib.mqh>
// 入力パラメーター
input string SymbolToDelete = ""; //通貨ペア入力(未入力で全閉)
void OnStart()
{
// 空の場合はすべてのチャートを削除するか確認
if (SymbolToDelete == "")
{
if (MessageBox("すべてのチャートを閉じますか?", "確認", MB_YESNO | MB_ICONQUESTION) == IDYES)
{
DeleteAllCharts();
}
else
{
Print("キャンセルされました。");
}
}
else // 特定の通貨ペアのチャートを削除
{
DeleteChartsBySymbol(SymbolToDelete);
}
}
// 指定された通貨ペアのチャートを削除する関数
void DeleteChartsBySymbol(string symbol)
{
long chid = ChartFirst();
long pom;
while (chid != -1)
{
pom = ChartNext(chid);
if (ChartSymbol(chid) == symbol)
{
ChartClose(chid);
}
chid = pom;
}
}
// すべてのチャートを削除する関数
void DeleteAllCharts()
{
long chid = ChartFirst();
long pom;
while (chid != -1)
{
pom = ChartNext(chid);
ChartClose(chid);
chid = pom;
}
}
//+------------------------------------------------------------------+
🧠 解説:主な関数の役割
■ OnStart()
- スクリプト実行時に最初に動く関数
- 通貨ペアの入力が空なら「すべて閉じる」、入力ありなら「その通貨ペアだけ閉じる」
■ DeleteChartsBySymbol()
- 入力された通貨ペアと一致するチャートだけを探して閉じる処理
- ループでチャートIDを取得し、該当するものを順次クローズ
■ DeleteAllCharts()
- 開かれているすべてのチャートを順に閉じる
ChartFirst()
→ChartNext()
で全チャートを巡回処理
💡 カスタマイズしたい方へ
このコードはシンプルなので、以下のような機能追加も可能です:
- 特定の時間足(例:5分足だけ)を閉じる
- タイトルに特定のキーワードを含むチャートだけ閉じる
- 特定のインジケーターがセットされたチャートだけを閉じる
MQL4のスクリプト開発に慣れている方は、業務効率をさらに最適化できます。
よくある質問(FAQ)
SelectChartCloseの使い方や挙動について、よくいただく質問をまとめました。
不安な点がある方は、以下を確認してからご利用ください。
- すべてのチャートが本当に一瞬で閉じられるのですか?
-
はい。通貨ペアの指定が空欄の場合、MT4上に開かれているすべてのチャートが即座に閉じられます。ただし、ポジションやインジケーターが設定されたチャートでも容赦なく閉じるため、必要なチャートは事前にテンプレート保存することをおすすめします。
- 閉じたチャートは元に戻せますか?
-
いいえ。スクリプトで閉じたチャートは元に戻せません。
大事な設定を保持しているチャートは、事前にテンプレート(.tpl)として保存しておくことが安全です。 - 特定の通貨ペアだけを閉じたい場合は?
-
スクリプト実行時のパラメーター入力欄に、通貨ペアのシンボル(例:USDJPY)を入力してください。
その通貨ペアに該当するすべてのチャートだけを閉じる動作になります。 - 通貨ペアの入力は大文字・小文字の区別がありますか?
-
はい。MT4では通貨ペア名の大小文字を厳密に区別します。
例:「usdjpy」では動作せず、「USDJPY」と正確に入力する必要があります。 - スクリプトはどのMT4ブローカーでも使えますか?
-
基本的にはすべてのMetaTrader 4(ビルド600以降)で動作します。
ただし、一部のブローカー環境ではセキュリティ設定や特殊制限により、スクリプトの実行が制限されている場合があります。 - 実行時にエラーが出た場合はどうすればよいですか?
-
以下を確認してください:
- Scriptsフォルダに正しく配置されているか
- ファイル形式が
.ex4
かどうか - MT4を再起動しているか
- パラメーターに不正な値が入力されていないか
それでも解決しない場合は、ターミナルの「エキスパート」タブでエラー内容をご確認ください。
- スクリプトは常駐して動作するタイプですか?
-
いいえ。スクリプトは一度きりの処理を実行して終了する単発タイプです。
EAのようにチャート上で継続して動作することはありません。
まとめ|MT4チャート管理を効率化する方法
MT4で複数チャートを開いていると、手動で閉じるのは面倒で時間もかかります。
SelectChartCloseを使えば、わずか数クリックでチャート整理が完了し、作業効率が大幅にアップします。
✅ 本スクリプトのメリット
- すべてのチャートを一括で瞬時にクローズ
- 特定の通貨ペアだけを選んで閉じることも可能
- 誤操作防止のダイアログ付きで安心
- 無料でダウンロード・商用利用もOK
- MQL4ソースコード付きでカスタマイズにも対応
チャート操作にかかるストレスを減らし、もっと本質的な分析や戦略構築に時間を使いませんか?
SelectChartCloseは、初心者から上級者まで使える実用性の高いスクリプトです。
まずはデモ環境などでぜひ一度、お試しください。
※本スクリプトは自己責任のもとでご利用ください。重要なチャートは必ず事前にテンプレート保存しておくことをおすすめします。