【MT4】人気インジケーター14選まとめ|使い方・設定・無料ダウンロードを完全ガイド

【MT4】人気インジケーターまとめ
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MT4インジケーターは、入れるだけで勝てる“魔法の道具”ではありません。ですが、相場の「方向」「勢い」「転換」「節目」を見える化できるため、判断の迷いを減らし、ルール化を助ける強力なツールになります。問題は、種類が多すぎて「結局どれを使えばいいのか」「設定は何を触ればいいのか」で迷いやすいことです。

そこでこの記事では、TOKYO-EAのMT4インジケーター総合ハブとして、人気の定番14種(SuperTrend/GMMA/TEMA/TMA/RCI/T3MA/TSI/STC/Donchian/Aroon/Pivot/ZigZag/BSI/Heiken Ashi Smoothed)を1ページにまとめました。各インジの役割・向く相場・基本の見方・設定で押さえるポイントを短く整理し、詳しい解説記事へすぐ移動できる構成にしています。

「トレンド判定をしたい」「転換を捉えたい」「強度でフィルターしたい」「ブレイクアウトを狙いたい」「節目を意識したい」など、目的が決まっている人はもちろん、まだ迷っている人も大丈夫です。まずはこのページで全体像をつかみ、あなたの目的に合うインジから順に読み進めていきましょう。


「人気インジケーターを広く見たあとに、“目的別に深掘りして選びたい”方は総合ガイドもおすすめです。サイン/オシレーター/ピボットなどを一つの入口で整理しています。
MT4インジケーターおすすめ総合ガイド|無料ダウンロード・選び方・設定・使い方まで完全解説

目次

MT4インジケーターまとめ|選び方・使い方(このページの読み方)

このページは、MT4で使えるインジケーターを「14種類まとめて紹介するだけ」の記事ではなく、**迷わず選んで、最短で使えるようにするための“ハブ(入口)”**として作っています。
インジケーターは同じように見えても役割が違い、相場環境によって得意・不得意も変わります。まずはここで全体像をつかみ、必要なものだけ個別記事で深掘りするのが一番効率的です。

このページの読み方(目的→インジ→個別記事)

おすすめの読み方は次の流れです。

  1. 目的を決める(例:トレンド判定/転換/強度/ブレイクアウト/節目/波形把握)
  2. 目的に合うインジを選ぶ(このページで役割・向く相場・注意点を確認)
  3. 個別解説記事へ進む(導入手順・おすすめ設定・具体例・失敗しやすい点まで確認)

「全部理解してから使う」必要はありません。まずはいま必要な目的に対して、1〜2個だけ選ぶほうが上達が早いです。

インジを入れすぎないコツ(役割を分ける)

インジケーターを増やすほど安心に見えますが、実際は逆で、判断がブレやすくなります。コツは役割が重複しないように組むことです。

  • 方向を見る:SuperTrend / GMMA / TEMA / TMA / T3MA/Heikenashi
  • 転換を見る:STC(+補助でZigZag)
  • 強度で絞る:TSI / BSI
  • 抜けを狙う:Donchian / Aroon
  • 節目を見る:Pivot
  • 構造を整理:ZigZag
  • 過熱感:RCI

最初は、たとえば 「方向(SuperTrend)+強度(TSI)」 のように、役割が違う2つを組み合わせると失敗が減ります。

注意点(だまし/相場環境/再現性)

インジを使う上で、先に知っておくべき注意点もあります。

  • だましは必ず起きる
    サインが出ても、そのまま伸びずに反転することは普通にあります。インジは「確定」ではなく、あくまで判断材料の1つです。
  • 相場環境で向き・不向きが変わる
    トレンド系はレンジで弱く、オシレーター系は強トレンドで機能しにくいことがあります。インジ選びは「人気」よりも、今の相場に合うかが重要です。
  • 再現性(ルール化)を意識する
    設定値を頻繁に変えると検証が難しくなります。まずは基本設定を決めて、同じ条件で見続けることが安定への近道です。

次の章では、目的別に「どのインジを選ぶべきか」を整理していきます。

MT4インジケーターの選び方|目的別に最適な指標を決める(トレンド・転換・強度・ブレイクアウト)

MT4インジケーター選びで失敗しやすいのは、「有名だから」「なんとなく良さそう」で入れてしまい、相場に合わずに迷うパターンです。インジは“優秀かどうか”よりも、**何を判断したいか(目的)**で選ぶのが正解です。ここでは、この記事で紹介する14種類を、目的別に整理します。

トレンド判定に使うインジケーター(方向を見たい)

「今は買い目線か、売り目線か」をはっきりさせたいなら、まずは**トレンド系(平均線系・トレンド表示系)**が向きます。
代表は SuperTrend。視覚的に方向が分かりやすく、裁量でもEAでも“迷いを減らす土台”になります。

また、ローソク足のノイズを減らして流れを掴みたい場合は、**Heiken Ashi Smoothed(平均足スムースド)**も有効です。通常足よりもトレンドが見えやすくなり、目線を固定しやすくなります(ただし平滑化の分、転換の反応は遅れがちです)。

さらに、トレンドの形を群で捉える GMMA、ラグを抑えた TEMA、ノイズを抑える TMA、滑らかさ重視の T3MA などは、同じ「方向確認」でも使いどころが異なります。

トレンド転換を捉えるインジケーター(初動を拾いたい)

「転換の兆し」を早めに掴みたい場合は、転換を示しやすいタイプが向きます。
今回の定番では Schaff Trend Cycle(STC) が代表例です。トレンドの切り替わりを示しやすい一方、短期足ではノイズも増えやすいので、強度フィルター(TSI/BSI)や上位足の流れと組み合わせると安定します。

トレンド強度でフィルターするインジケーター(ムダ打ちを減らしたい)

トレンドっぽく見えても、弱い動きに乗ると伸びずに終わりがちです。そこで役立つのが、勢いを数値化する強度系です。
代表は TSI。トレンドの勢いを把握しやすく、**レンジ回避(フィルター)**として使いやすい指標です。
また BSI のように“反転力”を数値で見るタイプは、転換狙いの補助や、無理な逆張りを避ける判断材料として活用できます。

ブレイクアウトで使うインジケーター(高値・安値の更新を狙う)

抜けを狙うなら、価格帯の更新が分かりやすい Donchian Channel が王道です。直近の高値・安値を基準にできるため、ルール化しやすく、裁量でも検証でも使えます。
加えて Aroon Classic は「トレンドが発生しているか/弱まっているか」を判定しやすく、ブレイクアウトの“勢いが続く局面”を選別するのに便利です。

節目(サポレジ)を見える化するインジケーター(反発・到達を意識したい)

トレンド系のサインが出ても、すぐ上に節目があると伸びないことがあります。そこで、事前に“壁”を把握するのが重要です。
Pivot は、日足基準で主要な節目を自動表示でき、エントリー前の「近すぎる利確」「不用意な飛び乗り」を減らすのに役立ちます。

相場の波形・構造を整理するインジケーター(押し目戻りをルール化したい)

押し目買い・戻り売りをやるなら、波形(高値安値の切り上げ/切り下げ)を見やすくする発想が効きます。
ZigZag は値動きをシンプルな波形に整理でき、相場の“構造”を把握する補助として便利です(ただし確定が遅れる性質があるため、単独の売買サインとしては使い方に注意が必要です)。

過熱感(買われすぎ・売られすぎ)を判断するインジケーター(逆張りの補助)

レンジで反発を狙うなら、過熱感を見る RCI が定番です。
ただし強トレンド中は「買われすぎ・売られすぎ」が続くことがあるため、逆張りで使うなら トレンド判定(SuperTrend等)で“逆張りしていい局面だけ”に絞るのが安全です。

MT4インジケーターの導入方法|無料ダウンロード〜表示までの手順(MQL5・外部ファイル対応)

MT4インジケーターは、入手経路によって導入方法が変わります。大きく分けると ①MQL5(マーケット/コードベース)から入れる方法 と、②外部配布ファイル(.mq4/.ex4)を手動で入れる方法 の2パターンです。まずは「どこで手に入れたインジか」を確認して、該当する手順で進めましょう。

MQL5からインジケーターを入れる方法(マーケット/コードベース)

MQL5のマーケットやコードベースにあるインジは、MT4からそのままインストールできるものがあります。基本手順は次の通りです。

  • MT4内で「マーケット」等からインジを検索
  • 「ダウンロード/インストール」を実行
  • MT4を再起動(またはナビゲーター更新)
  • 「ナビゲーター」→「インディケータ」からチャートへ適用

この方法はフォルダ操作が不要なので、初心者はまずこちらが安心です。

インジケーターの導入方法はこちらで詳しく解説しています。
【初心者向け】MT4にEA・インジケーター・スクリプトをインストールする方法|MQL5マーケット・外部配布対応【画像付き完全ガイド】

外部ファイル(.mq4/.ex4)でインジケーターを導入する方法

ZIP配布やサイト配布などで入手したインジは、MT4のデータフォルダに手動で配置します。

  • MT4上部メニュー [ファイル] → [データフォルダを開く]
  • MQL4Indicators を開く
  • インジのファイル(.mq4 / .ex4)をコピー
  • MT4を再起動(またはナビゲーターで右クリック→更新)
  • 「ナビゲーター」→「インディケータ」に表示されたら、チャートへ適用

.mq4 はソース、.ex4 はコンパイル済みファイルです。配布形式によって片方だけの場合もあります。

MT4にインジケーターが表示されない時の原因チェック(よくあるトラブル)

導入できたはずなのに表示されない場合は、だいたい次のどれかです。順に潰すと早いです。

  • 配置フォルダが違うIndicators 以外に入れてしまっている
  • MT4を再起動していない:更新だけで反映されないことがある
  • コンパイルに失敗している:.mq4を入れたがビルドや依存関係でエラー
  • 同梱ファイル不足:ライブラリや別インジが必要なのに入っていない
  • チャート条件が合っていない:指定の通貨ペア・時間足でないと表示しない仕様

特に多いのは「フォルダ違い」と「再起動漏れ」です。まずここを確認し、それでもダメなら Experts/Journal のエラーメッセージを見ると原因が絞れます。

トレンド判定・平均線系インジケーター5選|方向を“見える化”して迷いを減らす

トレンド系(平均線系)の役割はシンプルで、「いまは買い優勢か/売り優勢か」を判断しやすくすることです。裁量でもEAでも、最初にブレやすいのが“目線”なので、ここを固定できるだけでトレードの再現性が上がります。
この章では、方向把握に使いやすい5種類(SuperTrend/GMMA/TEMA/TMA/T3MA/Heikenashi)を、特徴と使いどころで整理します。

SuperTrend|トレンド方向を一発で判定できる定番インジ

SuperTrendは、価格の推移に合わせてライン(または色)が切り替わり、上昇・下降の目線を視覚的に固定しやすいのが強みです。
相場の方向性が分からない初心者でも「今は順張りを考えるべきか」を判断しやすく、インジの入口として優秀です。

  • 向いている:トレンド相場/順張りの判断をシンプルにしたい
  • 注意点:レンジでは切り替わりが増えやすい(強度系でフィルター推奨)

※詳細は個別解説へ:【無料】SuperTrendインジケーターの使い方と設定方法
※EAも気になる人向け:【比較】SuperTrendを使ったおすすめEAまとめ

GMMA|短期群×長期群でトレンドの“厚み”を視覚化

GMMA(Guppy Multiple Moving Average)は、複数の移動平均線を「短期群」「長期群」に分けて表示し、トレンドの強さや継続性を“線の広がり”で判断できます。
単純な1本のMAよりも、押し目・戻りの局面で「まだトレンドが生きているか」を見やすいのが特徴です。

  • 向いている:トレンドの継続判断/押し目買い・戻り売り
  • 注意点:情報量が多いので、最初は見方を決めて使う(群の収束/拡散に注目)

※詳細は個別解説へ:【無料ダウンロード可】GMMAインジケーターとは?

TEMA|ラグを抑えて“反応の速い”トレンド把握に

TEMA(Triple Exponential Moving Average)は、一般的な移動平均よりもラグ(遅れ)を抑えた設計で、トレンド変化への反応が速いのが特徴です。
「MAは遅すぎて使いにくい」と感じる人が、方向確認の精度を上げるために選びやすいタイプです。

  • 向いている:短〜中期のトレンド把握/反応を早くしたい
  • 注意点:速い分、レンジではノイズも拾いやすい(フィルター併用が有効)

※詳細は個別解説へ:【無料ダウンロード可】TEMAインジケーターとは?

TMA|ノイズを抑えて滑らかにトレンドを捉える三角移動平均

TMA(三角移動平均)は、値動きをなだらかにする性質があり、ノイズを減らしてトレンドの輪郭を見やすくするのが得意です。
「細かい上下で迷う」「チャートがゴチャつく」という人が、目線を落ち着かせる目的で使いやすいインジです。

  • 向いている:ゆったりしたトレンド把握/ノイズ低減
  • 注意点:滑らかな分、反応は遅めになりやすい(用途を“方向確認”に絞る)

※詳細は個別解説へ:【無料ダウンロード可】TMAインジケーターの使い方と導入方法

T3 Moving Average(T3 MA)|“滑らかさ重視”でトレンド把握を安定させる

T3 MAは、平滑化を強めた平均線で、見た目がとても滑らかになりやすいのが特徴です。
短期の揺れに振り回されにくく、トレンドの流れを落ち着いて追いたい人に向きます。

  • 向いている:長めの波を追う/視覚的に分かりやすい平均線が欲しい
  • 注意点:滑らか=反応が遅れる側面もある(転換狙いの主役にはしない)

※詳細は個別解説へ:【MT4】T3 Moving Average(T3 MA)インジケーターの完全ガイド

Heiken Ashi Smoothed(平均足スムースド)|ノイズを抑えてトレンドを見やすくする

平均足スムースドは、通常のローソク足よりも値動きのブレ(ノイズ)を減らし、トレンドの方向を視覚的に判断しやすくするためのインジケーターです。
「上昇中は陽線が続きやすい/下落中は陰線が続きやすい」形になるため、相場の流れが一目で分かり、裁量でもEAでも“目線のブレ”を減らすのに役立ちます。

  • 向いている:トレンド判定/押し目買い・戻り売りの環境認識/ノイズ低減
  • 注意点:平滑化の性質上、転換の反応は遅れやすい(転換狙いはSTCなどと併用が無難)

※詳しい特徴・使い方・導入方法は個別解説へ:
【無料DL可】Heiken Ashi Smoothed(平均足スムースド)インジケーターとは?特徴・使い方を徹底解説|MT4対応

トレンド転換・強度系インジケーター3選|“今は攻めるべきか”を判断する(STC/TSI/BSI)

トレンド系(平均線系)で「方向」を決めても、相場が弱い局面で入ると伸びずに終わることがあります。そこで役立つのが、転換の兆しや**トレンドの強さ(勢い)**を判断できるインジケーターです。
この章では、転換・強度の視点で使いやすい3つ(STC/TSI/BSI)を整理します。

Schaff Trend Cycle(STC)|トレンド転換を早めに捉える定番オシレーター

STCは、トレンドの切り替わり(転換)の兆しを捉えるのに向いたインジです。
「トレンドが変わりそう」「伸びが鈍ってきた」といった場面を視覚化できるため、エントリーのタイミング調整利確・撤退判断の補助として使いやすいのが特徴です。

  • 向いている:転換の兆しを掴みたい/初動を意識したい
  • 注意点:短期足はノイズが増えやすい(上位足確認や強度フィルター併用が有効)

※詳細は個別解説へ:【無料】Schaff Trend Cycleでトレンド転換を見極める方法

TSI|トレンド強度を数値で可視化して“ムダ打ち”を減らす

TSI(True Strength Index)は、トレンドの勢いを数値(ライン)で示しやすく、フィルター用途で特に強いインジです。
方向は合っていても勢いが弱いと伸びにくいので、TSIで「今は攻める局面か」を判断できると、余計なエントリーが減ります。

  • 向いている:レンジ回避/弱いトレンドを避けたい/エントリー厳選
  • 使い方のコツ:トレンド判定(SuperTrend等)とセットで「方向+強度」にする

※詳細は個別解説へ:【無料】TSIインジケーターの使い方と設定方法

BSI|相場の“反転力”を数値化して判断を補助する

BSIは、相場の反転力(反転しやすさ)を数値で捉えるタイプのインジです。
転換狙いをする時だけでなく、「ここは逆張りを避けるべき」「勢いが残っていて反転しにくい」といった判断材料にもなり、無理な逆張りの抑制に役立つケースがあります。

  • 向いている:転換狙いの補助/逆張りの“やり過ぎ”防止
  • 注意点:単独サインで売買せず、方向系・節目(Pivot等)と併用して精度を上げる

※詳細は個別解説へ:【無料ダウンロード可】BSIインジケーターとは?

ブレイクアウト・構造把握系インジケーター3選|抜け・トレンド発生・波形を見える化(Donchian/Aroon/ZigZag)

トレンド系や強度系は「方向・勢い」を見るのが得意ですが、エントリーをルール化するには「どこを抜けたら入るか」「押し目・戻りの形はどうか」といった価格構造の視点も重要です。
この章では、ブレイクアウト(抜け)と相場構造の把握に役立つ3つ(Donchian/Aroon/ZigZag)を整理します。

Donchian Channel|高値・安値の更新でブレイクアウトをルール化

Donchian Channelは、一定期間の高値・安値を帯(チャネル)で表示し、高値更新・安値更新=ブレイクアウトを非常に分かりやすくします。
抜け狙いを裁量でやる場合も、EAで検証する場合も、ルール化の土台になりやすい指標です。

  • 向いている:ブレイクアウト戦略/トレンド初動のルール化
  • 注意点:レンジでは“だまし抜け”が増える(TSIなど強度フィルター併用が有効)

※詳細は個別解説へ:【無料ダウンロード可】Donchian Channelインジケーターの使い方と設定方法

Aroon Classic|トレンドの発生・継続・弱まりを判定する

Aroonは「一定期間内で高値/安値を付けたのがいつか」を使って、トレンドが発生しているか、弱まっているかを判断しやすいインジです。
Donchianのように“抜け”を見つけたあと、「勢いが続きやすい局面か」を選別する補助として使うと、無駄なエントリーを減らせます。

  • 向いている:トレンド発生の判定/ブレイクアウト後の継続判断
  • 注意点:短期足はシグナルが増えやすい(時間足・期間設定で調整する)

※詳細は個別解説へ:【完全ガイド】MT4用Aroon Classicインジケーター

ZigZag|相場の波形を整理して“押し目・戻り”を見やすくする

ZigZagは、細かいノイズを省いて波形(高値・安値の山谷)を線で結び、相場の構造を見やすくするインジです。
「高値切り上げ/安値切り上げ」などのトレンド構造や、押し目・戻りの位置関係が整理されるため、裁量のルール化環境認識で役立ちます。

  • 向いている:波形把握/押し目・戻りの整理/相場構造の確認
  • 注意点:ZigZagは“後から形が変わる”性質があるため、単独の売買サインとしては不向き(確定タイミングを理解して使う)

※詳細は個別解説へ:【無料】MT4ジグザグ(ZigZag)おすすめインジケーター15選

RCIインジケーターの使い方|過熱感(買われすぎ・売られすぎ)を判断して逆張りを補助する

RCIは、相場の「行き過ぎ(過熱感)」を捉えるために使われる定番オシレーターです。レンジ相場では特に役立ちやすく、反発のタイミングを探す補助として人気があります。
一方で、強いトレンドが出ている時は“買われすぎ・売られすぎ”の状態が長く続くこともあるため、RCIは万能な逆張りサインではありません。使い方のポイントを押さえたうえで、相場環境に合わせて活用しましょう。

RCIが得意な相場|レンジの反発・短期の行き過ぎ

RCIは、一定期間内で価格が上位にあるか下位にあるか(順位)をもとに動くため、レンジでの「上限・下限の反発」を捉えやすい傾向があります。
そのため、次のような場面で補助として使うと分かりやすいです。

  • レンジ相場で、上側・下側に張り付いた時の反発の目安
  • トレンド中でも、押し目・戻りの“深さ”を確認する材料
  • そろそろ利確・撤退を検討したい局面の補助

RCIで失敗しやすい例|強トレンド中の逆張り

RCIは過熱感を示しますが、強トレンド中は「過熱しているのにさらに伸びる」ことが普通に起きます。
この状態でRCIだけを根拠に逆張りすると、損切りが連発しやすくなります。逆張りで使うなら、最低でも次のどちらかを併用するのが安全です。

  • **トレンド判定(SuperTrend/GMMAなど)**で、逆張りしていい局面に限定する
  • **節目(Pivot)**で、反発しやすい場所を意識してから使う

使い方のコツ|“逆張りサイン”ではなく「判断補助」にする

RCIは、単独で売買を決めるよりも「今は無理をしない」「ここは警戒する」といった補助に回した方が安定します。
たとえば、順張りを狙っているときにRCIで過熱を確認して「飛び乗りを避ける」、逆張りを狙うときに「節目+トレンド弱まり」を確認してから入る、という使い方が現実的です。

※詳細は個別解説へ:【無料】RCIインジケーターの使い方・見方・設定方法

ピボット(Pivot)インジケーターの使い方|節目(サポレジ)を自動表示してムダ打ちを減らす

トレンド系のサインが出ても、すぐ近くに節目(抵抗帯)があると伸びずに失速することがあります。そこで役立つのが、**ピボット(Pivot)**の考え方です。
Pivotは、前日(または一定期間)の値動きをもとに、当日の重要な節目(サポート/レジスタンス)を算出し、チャート上に自動表示できるため、裁量でもEAでも「どこで止まりやすいか」を意識しやすくなります。

Pivotで分かること|「当日の壁」を事前に把握できる

Pivotは、相場の“当日の基準線”と、そこから上下に広がる複数の節目を表示します。これにより、次のような判断がしやすくなります。

  • エントリー直後にすぐ当たりそうな「壁」がないか
  • 伸びやすい余地があるか(利確幅の目安)
  • 反発・揉み合いが起きやすいゾーンはどこか

サイン系インジ(SuperTrendやSTCなど)とセットで使うと、「入る理由」だけでなく「止まりそうな場所」も同時に見えるため、ムダ打ちが減りやすいです。

使い方のコツ|“エントリー根拠”ではなく「事前チェック」に使う

Pivotは単独で売買サインを出すものではなく、基本は**位置情報(節目)**です。おすすめの使い方は次の通りです。

  • エントリー前:近すぎる節目があるなら見送る/時間足を上げる
  • 利確の目安:到達しやすいラインを現実的な目標値として使う
  • 撤退判断の補助:節目を抜けないなら一旦逃げる、などルール化しやすい

「サインが出たから即エントリー」ではなく、Pivotで“前方の壁”を確認するだけで、成績が安定しやすくなります。

インジ選びで迷う場合|Pivotは「どの手法にも合わせやすい」

Pivotは、トレンドフォロー・逆張り・ブレイクアウトのどれでも“邪魔になりにくい”のが強みです。
方向系(SuperTrend/GMMA等)や強度系(TSI/BSI)と役割が被らず、組み合わせやすいので、最初の補助インジとしても使いやすいです。

※詳細は個別解説へ:【無料MT4対応】ピボットインジケーターおすすめ13選|計算方法・使い方完全ガイド

MT4インジケーターの組み合わせ例|迷ったらこの2つ(目的別テンプレ)

インジケーターは「役割が違うもの」を組み合わせるほど、判断がシンプルになります。逆に、似た役割のインジを重ねるほど矛盾が増えて迷いがちです。
ここでは、この記事で紹介した14種の中から、目的別に“まず試しやすい2つ組”をテンプレとしてまとめます。

王道トレンドフォロー(方向+強度)|SuperTrend+TSI

  • SuperTrendでトレンド方向(目線)を固定
  • TSIで勢いがある局面だけを選別

順張りの基本形です。「方向は合っているのに伸びない」を減らしやすく、まず最初に組むならこのセットが無難です。

平均線の質重視(滑らか+転換)|TEMA(or T3MA)+STC

  • TEMA / T3MAでトレンドの流れを見やすくする
  • STCで転換・勢いの変化を早めに察知する

「MAは遅い」「転換の気配を掴みたい」という人向け。方向確認をMAで行い、タイミング調整をSTCで行うイメージです。

ブレイクアウト精度UP(抜け+強度)|Donchian+TSI

  • Donchianで高値・安値更新(抜け)をルール化
  • TSIで勢いがある抜けだけに絞る

レンジのだまし抜けを減らしたい時に有効です。抜け自体はDonchian、勢い判定はTSIと役割が分かれているので判断がブレません。

節目でムダ打ちを減らす(方向+壁)|SuperTrend+Pivot

  • SuperTrendで方向を決める
  • Pivotで前方の節目(壁)をチェックする

「サインが出てもすぐ止まる」を減らしやすいセットです。エントリー前に“近すぎる壁”があるなら見送る、とルール化できます。

波形でルール化(方向+構造)|SuperTrend(or GMMA)+ZigZag

  • SuperTrend/GMMAで目線を固定
  • ZigZagで押し目・戻りの波形を整理する

裁量で「どこを押し目とみなすか」を統一したい人向け。ZigZagは後から形が変わる性質があるので、サインとしてではなく構造の確認に使うのがコツです。

逆張りを安全寄りに(過熱+節目+方向の確認)|RCI+Pivot(+SuperTrend)

逆張りは事故りやすいので、最低限 節目 を絡めるのが前提です。

  • RCIで過熱感を確認
  • Pivotで反発しやすい場所かを見る
  • できれば SuperTrendで“逆張りしていい局面”に限定する

RCI単独で逆張りするより、かなり安全寄りになります。

MT4インジケーターのよくある質問(FAQ)|設定・時間足・だまし対策

おすすめ設定は固定でいい?毎回変えるべき?

基本は固定でOKです。設定を頻繁に変えると、検証ができず「何が効いたのか分からない」状態になります。
まずは個別記事で紹介している標準的な設定をベースにし、調整するなら ①時間足に合わせる②相場(トレンド/レンジ)に合わせる の順で、1つずつ変えるのがおすすめです。

時間足はどれが向いてる?(M5?H1?)

目的によって向きが変わります。

  • 短期(M5〜M15):反応は速いがノイズも増える(だまし多め)
  • 中期(M30〜H1):裁量で扱いやすく、検証もしやすい
  • 長期(H4〜D1):だましは減るが、チャンスは少なくなる

迷うなら、まずは H1(1時間足) を軸にするとバランスが取りやすいです。

だましが多い時はどうすればいい?

まず「インジが悪い」のではなく、相場環境に合っていないケースが多いです。対策は次の順番で行うと効果が出やすいです。

  1. 強度フィルターを入れる(例:TSI/BSIで勢いが弱い局面を避ける)
  2. 節目を確認する(Pivotで“壁”が近いなら見送る)
  3. 時間足を上げる(ノイズを減らす)
  4. 役割が被るインジを減らす(入れすぎは逆効果)

インジケーターは何個まで入れるのが適切?

初心者ほど、まずは 2個 を推奨します。
例:方向(SuperTrend)+強度(TSI)、または 方向+節目(Pivot)
多くても 3個 までにすると、判断がブレにくくルール化しやすいです。

EA運用でもインジは参考になる?

参考になります。理由は、EAでも裁量でも「相場環境の判断」は重要だからです。
たとえば、トレンド系EAなら SuperTrend/GMMA で環境を確認し、レンジっぽいなら稼働を控える、といった運用判断に使えます。
ただし、EAのロジックそのものをインジ表示だけで断定するのは難しいため、あくまで運用の補助として使うのが安全です。

似たインジを重ねる意味はある?(MAを何本も入れる等)

目的が明確ならあります。ただし「安心したいから増やす」は逆効果になりやすいです。
例えば GMMA は“群”として意味がある一方、TEMA/TMA/T3MAを全部同時に入れると情報が重複して判断がブレます。
基本は 役割が違う組み合わせ(方向+強度/方向+節目/抜け+強度)を優先しましょう。

まとめ|目的別おすすめ(最短ルート)+MT4インジケーター記事リンク集

MT4インジケーターは「どれが最強か」ではなく、目的に合うものを選び、役割を分けて使うことが重要です。まずはこのページで全体像を押さえ、気になる指標は個別解説で設定や具体例まで確認していきましょう。

目的別に「まず読むべき1本」(最短ルート)

迷ったら、あなたの目的に合う入口はこれです。

  • トレンド方向をシンプルに判断したい → SuperTrend
  • トレンドの厚み・押し目戻りを見たい → GMMA
  • ラグを抑えて反応を速くしたい → TEMA
  • ノイズを減らしてトレンドを見やすくしたい → Heiken Ashi Smoothed(平均足スムースド)
  • ノイズを減らして滑らかに見たい → TMA / T3MA
  • 転換の兆しを早めに掴みたい → STC
  • 勢い(強度)でムダ打ちを減らしたい → TSI
  • 反転力の判断を補助したい → BSI
  • 抜け(ブレイクアウト)をルール化したい → Donchian Channel
  • トレンド発生・弱まりを判定したい → Aroon Classic
  • 波形(構造)を整理して押し目戻りを見たい → ZigZag
  • 過熱感(買われすぎ・売られすぎ)を見たい → RCI
  • 節目(サポレジ)を事前に把握したい → Pivot

次に読む記事(個別解説リンク集)

このハブから、各インジの詳しい解説へ進めます。

ここまで読んだら、次は「目的別の組み合わせ例」から1セット選び、同じ時間足・同じ設定でしばらく見て“判断がブレない形”を作るのがおすすめです。

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