RSI×3本移動平均でトレンド方向を見える化|MT4“トレンド確認用”矢印インジケーター

RSI×3本移動平均でトレンド方向を見える化
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RSIは便利ですが、短期足でそのまま使うとレンジの振れに引っ張られて「今は買い目線?売り目線?」がブレやすいのが弱点です。そこで本記事では、RSI×3本移動平均(10/40/80)の条件で相場を「上昇/下降/それ以外」に切り分け、トレンド方向だけを矢印で“見える化”するMT4インジケーター(RSI TrendGate)を紹介します。

この矢印はエントリーサインではありません。あくまで上位足(例:H1/H4)でトレンド方向を確認するための表示として使い、実際の仕掛けは下位足(例:M5/M15)であなたの独自ルール(ブレイク・パターン・時間帯・ボラ条件など)で判断するのが推奨です。矢印だけで売買するとレンジや急変で不利になりやすいため、矢印を使ったトレード手法は推奨しません

この記事では、判定ロジック(3MAの並び順+短期MAの傾き+RSIの切替)をコード準拠で整理し、迷いやすいパラメーター設定と、「方向確認ツール」としての正しい使い方・検証の考え方を分かりやすくまとめます。


RSI TrendGateは MT4の「マーケット(MQL5)」で検索して入手できます。

  1. MT4を開く
  2. 画面下の 「ターミナル」「マーケット」 を開く
  3. 検索欄に RSI TrendGate と入力
  4. 表示された アイコンをクリック
  5. 製品ページで 「ダウンロード」または「購入」 を押す
  6. ナビゲーター → インディケータ からチャートへ適用
RSI TrendGate_MT4_Market

MT4のインジケーターは、入れ方よりも「何を目的に選ぶか」「設定をどう決めるか」で迷いやすいです。
初めての方は、まずこちらの総合ガイドで“選び方〜導入〜設定の基本”を押さえておくと失敗しにくくなります。
MT4インジケーターおすすめ総合ガイド|無料ダウンロード・選び方・設定・使い方まで完全解説

目次

この記事の結論|矢印はエントリー合図ではなく「トレンド方向の確認用」

rsi-trendgate-3ma

RSIは短期の勢いや過熱感を掴むのに便利ですが、相場がレンジ気味になると上下に振れやすく、短期足だけで判断すると「方向」がブレやすいのが欠点です。そこで本記事で紹介する RSI TrendGate は、RSI単体で売買タイミングを当てにいくのではなく、RSI×3本移動平均(10/40/80) の条件で「今は上昇トレンド寄りか/下降トレンド寄りか」を切り分け、トレンド方向の確認を矢印で見える化するためのインジケーターです。

ここで最も重要なのは、この矢印はエントリーサインではないという点です。矢印は「買い/売りの合図」ではなく、複数条件(MAの並び順+短期MAの傾き+RSIの切替)が揃って“方向が明確”と判断された状態を示す目印として設計しています。矢印だけを根拠に売買すると、レンジや急変(指標・薄商い・スプレッド拡大など)で不利になりやすく、再現性のある手法になりにくいため、矢印を使ったトレード手法は推奨しません

推奨する使い方はシンプルで、上位足(例:H1/H4)に表示して方向を固定し、エントリーのタイミングは 下位足(例:M5/M15)で自分の独自ルール(ブレイク、パターン、時間帯、ボラ条件など)で判断することです。こうすると「方向(環境認識)」と「タイミング(仕掛け)」が分離でき、RSIのノイズで逆方向に飛びつくミスを減らせます。

以降の章では、RSI TrendGate がどんな条件で方向を判定しているのかをコード準拠で整理し、迷いやすい設定ポイントと「方向確認ツール」としての検証の考え方まで、実用目線でまとめます。

RSIと移動平均線でトレンド方向を判定する考え方(逆張りミスを減らす)

RSIは相場の勢いや過熱感を素早く捉えられる一方で、レンジ相場や値動きが細かい局面では上下に振れやすく、「買われすぎ/売られすぎ」に反応して逆方向に手を出したくなるのが落とし穴です。特に短期足だけでRSIを見ていると、方向が定まらないまま判断が揺れやすくなります。

そこで本記事の考え方は、RSIを“売買合図の主役”にするのではなく、移動平均線で先にトレンド方向(環境認識)を決めるというものです。方向がはっきりしているときだけRSIの変化を参考にすれば、RSIの振れに振り回されにくくなり、逆張りミスを減らせます。

具体的には、3本移動平均の並び順で相場をざっくり3つに分類します。

  • 上昇トレンド寄り:短期MA > 中期MA > 長期MA
  • 下降トレンド寄り:短期MA < 中期MA < 長期MA
  • 見送り:MAが絡んでいて方向がはっきりしない

この「方向のフィルター」を先に通すことで、RSIが短期的に振れても、逆方向の判断に飛びつきにくくなるのがポイントです。RSIは“どこで入るか”を決める道具というより、方向が揃っている局面を見落とさない/方向が崩れたサインを早めに察知するための補助として使うイメージになります。

また、運用面で安全性を上げるなら、上位足で方向を確認し、下位足でタイミングを取るのが基本です。たとえばH1やH4で「今は買い優勢/売り優勢」を確認し、実際のエントリーはM5やM15などのトリガー足で、あなたの独自ルール(ブレイク、パターン、時間帯、ボラ条件など)に従って判断します。こうすると「方向」と「タイミング」が分離でき、RSIのノイズで焦って逆方向に飛びつくリスクを抑えられます。

次章では、この考え方をインジケーターの判定ルールとして落とし込んだときに、具体的に何が“見える化”されるのか(矢印が意味するもの)を整理していきます。

このインジケーターでできること(トレンド確認のゲートを作る)

RSI TrendGate は、相場を「細かく当てにいく」ためのインジではなく、トレンド方向の確認に迷わないための“ゲート(フィルター)”を作るのが目的です。RSIと移動平均線の条件が揃ったときだけ矢印を出し、いまの相場が 上昇寄りなのか/下降寄りなのか/判断保留なのかを視覚的に分かりやすくします。

このインジでできることは、大きく3つです。

1) 上昇・下降・見送りを切り分けられる

3本移動平均(短期・中期・長期)の並び順をベースに、相場の状態を分類します。
MAがきれいに並んでいるときは方向が出やすく、絡んでいるときは方向が崩れやすい。まずここを分けることで、「今は方向を決めていい局面か?」が明確になります。

2) 矢印は「方向が揃った」状態の更新を示す

矢印は売買タイミングの合図ではなく、方向確認のための目印です。
複数条件(MAの並び順+短期MAの傾き+RSIの切り替わり)が揃い、「上昇寄り(または下降寄り)」と判断できる状態になったときに矢印が出ます。
つまり矢印が意味するのは、“いまの方向を更新した”という情報であり、ここから先の仕掛けは下位足の独自ルールに任せる設計です。

3) “向いている相場/向かない相場”が見えやすくなる

トレンドが出ている局面では、MAの並び順と傾きが揃いやすく、方向確認がしやすくなります。一方でレンジ相場ではMAが絡みやすく、方向がはっきりしない時間が増えます。
この性質により、TrendGate は 「攻めるべき方向」を示すというより、むしろ 「方向が曖昧なときに無理に決めない」ための道具として役立ちます。


まとめると、RSI TrendGate は “方向(環境認識)を固定するためのインジ”です。
次の章では、矢印がどんな条件で出るのかを、コード準拠で「判定ルール」として分解して解説します。

ロジック解説|TrendGateの判定ルール(コード準拠)

ここでは、RSI TrendGate が「上昇寄り/下降寄り」をどう判断し、どのタイミングで矢印を出しているのかを、コードに沿って分解します。ポイントは ①MAで方向を決める → ②短期MAの勢いで“弱いトレンド”を除外 → ③RSIの変化で方向更新のタイミングを取る という順番です。

① 3本MAの並び順でレジーム判定(上昇/下降/見送り)

まず土台になるのが、3本移動平均の並び順です。

  • 上昇レジーム:短期MA > 中期MA > 長期MA
  • 下降レジーム:短期MA < 中期MA < 長期MA
  • それ以外:見送り(方向がはっきりしない)

この判定で「そもそも方向を決めてよい相場か?」を先に切り分けます。MA期間(例:10/40/80)やMA方式(SMA/EMA/SMMA/LWMA)はパラメータで変更できるため、読みたいトレードスタイルに合わせて調整できます。

② 短期MAの傾きフィルター(Shift比較で“勢い不足”を除外)

並び順が揃っていても、短期MAが横ばいに近いときは方向が弱く、レンジに引っ張られやすくなります。そこで TrendGate では、短期MAについて Shift1 と Shift3(デフォルト)を比較し、傾きが一定以上あるかをチェックします。

  • 上昇側:短期MA(Shift1)−短期MA(Shift3)がプラス(必要なら最小値も設定)
  • 下降側:同差分がマイナス

このフィルターをONにすると、MAが整っている“だけ”の局面を減らし、方向が出ている時だけに寄せることができます。

③ RSIを平滑化してノイズを落とす(RSI→平滑)

RSIは短期で振れやすいので、そのまま使うと方向更新が細かくなりすぎる場合があります。TrendGate では、

  1. 通常のRSI配列を作成
  2. そのRSI配列に対して、移動平均(iMAOnArray)で平滑化

という順に処理し、平滑RSIを判定に使います。平滑の期間と方式(SMA/EMA/SMMA/LWMA)はパラメータで変更可能です。

④ RSIエッジトリガー(切替点のみ拾う/連発を抑える)

次に、RSIの“傾き”をどう見ているかです。TrendGate は、平滑RSIの値そのものよりも、シフト差(例:Shift1とShift3の差分)を使って「上向き/下向き」を判定します。

  • deltaNow = RSI(ShiftA) - RSI(ShiftB)
  • deltaPrev = 前の足での同差分

そして、矢印を出す条件は基本的に “今上向きになった(または下向きになった)瞬間”です。

  • 買い側(上昇レジーム):upNow && !upPrev
  • 売り側(下降レジーム):downNow && !downPrev

これがいわゆる エッジトリガーで、方向が継続している間に矢印を連発させず、方向が切り替わったタイミングを目印として1回だけ出しやすい設計です。
(※エッジOFFにすると、条件を満たす間ずっと出せますが、方向確認用途としてはエッジONの方が扱いやすいことが多いです)

⑤ 確定足ベースで出す理由(見た目のブレを減らす)

矢印は 確定足(closed bar)を前提に計算されます。これにより、形成中の足で条件が出たり消えたりして見た目が揺れるのを避け、方向確認の目印としてブレにくくする狙いがあります。


ここまでをまとめると、矢印は「RSIで当てるサイン」ではなく、MAで方向が揃い、短期MAに勢いがあり、RSIの傾きが切り替わったという“方向更新の合図”です。
次は、このロジックを迷わず使えるように、パラメータの意味と調整ポイントを設定ガイドとして整理します。

RSI TrendGateのダウンロード方法(MT4マーケットから入手)

RSI TrendGateは、MT4の「マーケット(MQL5)」から検索してダウンロードできます。
インジケーターの入手は数分で完了するので、まずは以下の手順で準備してください。

手順1:MT4を起動して「ターミナル」を表示する

MT4下部の「ターミナル」が閉じている場合は、メニューから表示します。

  • 表示ターミナル

手順2:「マーケット」を開く

ターミナル内のタブから 「マーケット」 をクリックします。
(環境によっては、MT4左側の「ナビゲーター」付近にマーケット導線が表示される場合もあります)

手順3:検索窓で「RSI TrendGate」を検索する

マーケット画面の検索欄に RSI TrendGate と入力して検索します。

RSI TrendGate_MT4_Market

手順4:表示された「RSI TrendGate」を開く(アイコンをクリック)

検索結果に表示された RSI TrendGateのアイコン をクリックして、製品ページを開きます。

手順5:「ダウンロード」または「購入」ボタンを押す

製品ページで、表示されているボタンをクリックします。

※初回のみ、MQL5アカウントのログインが求められることがあります。
その場合は画面の案内に沿ってログインしてください。

手順6:MT4にインジケーターを適用する

ダウンロードが完了したら、MT4の「ナビゲーター」から呼び出せます。

  • ナビゲーターインディケータRSI TrendGate をチャートへドラッグ&ドロップ

うまく見つからない/ダウンロードできない時

  • スペルを RSI TrendGate にして再検索する(余計な記号や全角が混ざると出ないことがあります)
  • 「マーケット」タブが表示されない場合は、MT4を再起動する
  • MQL5ログインが必要な場合は、いったんログインしてから再度開く

パラメーター設定ガイド(迷う所だけ)

RSI TrendGate は「方向確認」のためのインジなので、細かい最適化よりも “方向がブレない設定”を優先するのがコツです。ここでは、初見で迷いやすいパラメータだけに絞って整理します。


RSIの平滑(Smoothed)の考え方や、見た目がどう変わるかは別記事で図解しています。迷ったら先にこちらを確認してください。
「RSIのダマシを減らす設定|平滑RSI(Smoothed RSI)で“見た目”がこう変わる」

RSI系(期間/平滑/傾き判定)

■ InpRSIPeriod(RSI期間)
RSIの反応速度を決めます。短いほど速く、長いほど滑らかになります。
方向確認用途では、速すぎると切替が増えるため、まずはデフォルト付近からが安全です。

■ InpRSISmoothPeriod / InpRSISmoothMethod(RSI平滑の期間・方式)
RSI配列に対して移動平均をかけ、ノイズを抑える部分です。

  • 期間を長くすると:矢印は減りやすい/切替が遅くなりやすい
  • 期間を短くすると:矢印が増えやすい/切替が早くなりやすい

平滑方式は、基本は SMA/LWMA など扱いやすいものからでOKです(好みで選択)。

■ InpRSISlopeShiftA / InpRSISlopeShiftB(RSI傾きの比較シフト)
平滑RSIの「傾き」を、2点の差で判定します(例:Shift1とShift3)。

  • 差を大きくすると:短期のブレを拾いにくい(方向確認向き)
  • 差を小さくすると:切替が増えやすい(ノイズも増えやすい)

■ InpRSIMinDelta(最小差分)
RSI(ShiftA) - RSI(ShiftB) の差がどれくらい必要か(傾きの強さ)を決めます。
方向確認で矢印が多すぎる場合は、ここを少し上げると「弱い切替」を間引けます。

■ InpUseRSIEdgeTrigger(エッジトリガー)
ONにすると、条件を満たした瞬間(切替点)だけ矢印を出しやすくなります。
方向確認用途では、基本ON推奨です(矢印が連発しにくい)。


MA系(期間/適用価格/方式)

■ InpShortMAPeriod / InpMidMAPeriod / InpLongMAPeriod(3本MAの期間)
トレンドの“方向判定の骨格”です。

  • 短期:直近の方向感
  • 中期:流れの中心
  • 長期:大きな方向

方向確認が目的なら、まずは 短期<中期<長期 の差をしっかり作る(間隔を広めに取る)方が、レンジでのブレを抑えやすいです。

■ InpMAAppliedPrice(MAの適用価格)
Close を基準にするのが一般的で、まずは変更不要です。

■ InpShortMAMethod / InpMidMAMethod / InpLongMAMethod(MA方式を個別選択)
このインジは3本それぞれの方式を選べます。
方向確認では、まずは SMAで統一しておくと見た目と挙動が読みやすいです。
(後から“反応を速くしたい/遅くしたい”と感じたときに変更するのが安全)


短期MA傾き(勢いフィルター)

■ InpUseShortMASlope(短期MA傾きフィルター)
ONにすると、短期MAがほぼ横ばいの局面を除外しやすくなります。
方向確認としては ON推奨(レンジの誤判定を減らしやすい)です。

■ InpShortMASlopeShiftA / InpShortMASlopeShiftB(短期MAの比較シフト)
短期MAの2点差で傾きを見ます(デフォルトはShift1 vs Shift3)。
差を広げるほどノイズに強くなり、狭めるほど反応が早くなります。

■ InpShortMAMinSlopePts(最小傾き)
“どれくらい傾いていれば勢いありとみなすか”の閾値です。
矢印が多すぎる/横ばいで方向が出ると感じたら、少し上げると効果があります。


表示(矢印・オフセット・MAライン)

■ InpArrowCodeBuy / InpArrowCodeSell(矢印コード)
表示の見た目だけの設定です。好みでOK。

■ InpArrowOffsetPts(矢印の位置)
矢印がローソク足に重なる場合は、この値を上げて見やすくします。

■ InpShowMALines(MAライン表示)
方向確認に3本MAを“見える状態”にしたいならON。
すでに別のMAを表示しているならOFFでも問題ありません。


この章のまとめです。
方向確認用途なら「矢印を増やさない」=(平滑を強める/エッジON/傾きフィルターON)を基本に、必要最小限の調整だけで運用するのが一番ブレません。

次は、そのまま真似できるように おすすめ初期設定(プリセット) を具体例として提示します。

おすすめ初期設定(トレンド確認用プリセット)

RSI TrendGate は「当てにいく」インジではなく、方向(環境認識)を安定させるためのフィルターです。なので、まずは“矢印が出やすい設定”よりも、方向がブレにくい設定から入るのが安全です。ここでは用途別に、最初に試しやすい3パターンをまとめます。


基本:まずはデフォルト(迷ったらこれ)

最初は、パラメータを触らずに 初期値のままでOKです。
上位足(H1/H4)で方向確認に使う前提なら、デフォルトはバランスが取りやすく、挙動も把握しやすいです。

  • エッジトリガー:ON(切替点だけ表示)
  • 短期MA傾き:ON(弱い方向を除外)
  • MA期間:10/40/80(方向の骨格)

まずは「どの局面で矢印が出るか/出ないか」を観察して、方向確認として納得できるかを見ます。


厳しめ:矢印を減らしてノイズを減らす(方向をブレさせたくない)

「矢印が多い」「レンジで方向が頻繁に切り替わる」と感じる場合は、条件を厳しくしてノイズを間引きます。目的は“見送りを増やす”ことです。

調整の方向性はこの3つだけで十分です。

  • RSI平滑を強める(平滑期間を少し長くする)
  • RSI傾きの最小差分を上げる(弱い切替を無視)
  • 短期MAの最小傾きを上げる(横ばいに近い局面を除外)

このプリセットは、上位足フィルターとして使うときに特に相性がよく、方向が明確な場面だけを拾いやすくなります。


早め:切替を早くする(方向の変化を早めに気づきたい)

「方向の切替が遅い」「トレンド転換に追随しづらい」と感じる場合は、反応を早める方向に調整します。ただし、早くするほどレンジでの誤判定は増えやすいので、“やりすぎない”のが前提です。

調整の方向性は以下です。

  • RSI平滑を弱める(平滑期間を少し短くする)
  • RSI傾き比較のシフト差を小さくする(例:Shift差を縮める)
  • 短期MA傾きの判定を緩める(最小傾きを下げる/比較シフト差を縮める)

このプリセットは、方向変化に早く気づける一方で、レンジでは矢印が増えやすくなります。上位足で使う場合でも、まずは小さな変更から試すのが安全です。


この章のポイントは、「正解の数値」を探すことではなく、方向確認として“見やすい・納得できる”挙動に寄せることです。
次は、推奨している運用(上位足で方向確認→下位足で独自ルール)を前提に、矢印の正しい読み方を整理します。

使い方|推奨は「上位足で方向確認」→ 下位足は独自ルールでタイミングを取る

RSI TrendGate は、矢印を見てそのまま売買するためのインジではありません。いちばん相性がいいのは、上位足でトレンド方向(環境)を固定し、下位足でタイミングだけを取る使い方です。こうすると判断が分離でき、短期のノイズで逆方向に飛びつくミスを減らせます。


推奨パターン:上位足(H1/H4)で方向を固定する

まず、方向確認用の時間足を決めます。例としては H1 または H4 が扱いやすいです。
TrendGate の矢印は「方向が揃った(更新された)」目印なので、上位足で見れば、短期のブレに巻き込まれにくくなります。

  • 上位足で 買い方向が優勢 と判断できるときは、「下位足では買いだけを検討する」
  • 上位足で 売り方向が優勢 と判断できるときは、「下位足では売りだけを検討する」
  • 方向が曖昧(見送り)なら、「そもそも触らない」を選びやすい

この時点でやることは、“どっち向きで考えるか”を決めるだけです。


下位足(M5/M15)は“独自ルール”でエントリータイミングを計る

実際のエントリーは、TrendGate の矢印ではなく、下位足の独自ルールで判断します。
ここでのルールは人それぞれでOKですが、考え方は共通で「上位足の方向に沿った仕掛けだけを採用する」です。

独自ルールの例(あくまで例):

  • ブレイク(直近高値/安値更新)
  • 水平ライン・キリ番・前日高安などの節目反応
  • ボラティリティ条件(動いている時間だけ)
  • 取引時間帯ルール(東京/ロンドン/NYなど)

TrendGate は、これらの“タイミング判断”を置き換えるものではなく、逆方向の仕掛けを減らすためのフィルターとして使うのが本筋です。


やってはいけない例:矢印だけで売買(非推奨)

矢印は方向確認の目印なので、矢印だけでエントリーすると、レンジや急変で不利になりやすくなります。
特に短期足では、方向が切り替わったように見えても、そのまま伸びずに反転するケースが増えます。
そのため、矢印を売買シグナルとして扱う運用は推奨しません。


実運用での注意(方向確認でも崩れやすい局面)

方向確認に使う場合でも、次の局面では“方向”自体が揺れやすくなります。

  • 重要指標の前後(急変・スプレッド拡大)
  • 市場参加者が薄い時間帯(早朝など)
  • 突発ニュース(ギャップや急騰急落)

こういう場面では、方向確認ができていても条件が崩れやすいので、無理に判断せず「見送り」を優先する方が安全です。


次は、「どう検証すべきか」を整理します。矢印で勝てるかではなく、方向確認として妥当かをチェックする検証の考え方に絞って説明します。


RSI TrendGateは「方向を確認して迷いを減らす」タイプの指標です。
ほかにも、目的別に定番インジを揃えておくと、相場状況に合わせて判断材料を増やせます。
【MT4】人気インジケーターまとめ|定番インジを目的別に一覧化

検証の考え方|“矢印で勝てるか”ではなく「方向判定が妥当か」を見る

RSI TrendGate はトレード手法のサインではなく、方向確認のフィルターです。したがって検証も、「矢印でエントリーして勝てるか?」ではなく、トレンド方向の判定として妥当か?を確認する形に寄せるのが正しいです。

検証の目的はシンプルで、次の2点に集約できます。

  • トレンド局面で、方向がブレずに維持されやすいか
  • レンジ局面で、ノイズ(誤判定)が増えすぎないか

検証1:トレンド局面で方向が維持されるか(崩れやすさを見る)

まずは、明らかにトレンドが出ている期間を選びます(どの通貨でもOK)。
見るべきは「勝ち負け」ではなく、方向が過度に切り替わっていないかです。

チェックポイント:

  • 上昇トレンド中に、買い方向の状態が素直に続くか
  • 大きな押しや調整が入ったときに、方向が頻繁に反転しないか
  • トレンドが終わる場面で、方向が自然に崩れていくか(無理に維持しないか)

方向確認として使うなら、“ずっと当て続ける”より“変な切替が少ない”方が価値があります。


検証2:レンジ局面でノイズが増えすぎないか(誤判定頻度)

次に、レンジが続く期間を選びます。レンジはRSIが振れやすく、フィルターの性能差が出やすい場所です。

チェックポイント:

  • MAが絡む局面で「見送り」が増えるか(増える方が自然)
  • 方向が頻繁に切り替わって、環境認識として使いにくくなっていないか
  • もし切替が多すぎるなら、どの条件が原因か(RSI平滑/傾き/MA傾き)

レンジで矢印が増えるのは珍しくありません。重要なのは、方向確認に使える程度までノイズを抑えられるかです。


検証3:時間足・通貨で特性が変わるか(最適化ではなく把握)

方向確認ツールは、時間足が変われば見え方も変わります。ここでやるべきは、最適化で“勝てる設定”を探すことではなく、用途に合う時間足の感触を掴むことです。

おすすめの確認手順:

  • 上位足(H1/H4)で方向確認として納得できるか
  • トリガー足(M5/M15)に落としたときに、方向が細かく揺れすぎないか
  • 通貨ペアを2〜3種類だけ変えて、挙動が極端に違わないか

「どこでも万能」よりも、自分の運用(方向確認の足)に合うかを優先します。


非推奨の検証:矢印エントリーの勝率・PFを測る

繰り返しになりますが、このインジは 矢印=エントリーサインとして設計していません。
そのため、矢印で機械的に入って勝率やPFを測っても、インジの狙い(方向確認)が評価できず、誤解が生まれやすくなります。検証はあくまで、方向判定の安定性・納得感にフォーカスするのが正解です。


次はFAQに進みます。矢印が出ない/切替が遅いなど、つまずきやすいポイントを原因別に整理します。

よくある質問(FAQ)

ここでは、RSI TrendGate を使うときに起きやすい「矢印が出ない」「切替が遅い」「多すぎる」といった疑問を、原因別に整理します。まずは設定を大きく変える前に、該当する項目を確認してください。

Q. 矢印がほとんど出ません。壊れてますか?

多くの場合、壊れているのではなく **条件が厳しくて“方向が揃っていない”**だけです。TrendGate は方向確認用なので、レンジや方向不明の局面では矢印が出にくい設計になっています。まずは次を確認してください。

  • 3本MAの並び順が成立しているか(短期>中期>長期、または逆順)
  • 短期MA傾きフィルターがONで、最小傾きが高すぎないか
  • RSIエッジトリガーがONで、「切替点」だけを拾う設定になっていないか(連発しないのが正常)
  • チャートのデータ本数が少なく、計算に必要な本数を満たしていない(特に上位足)

「矢印が少ない=ダメ」ではなく、方向がはっきりした場面だけを残している可能性があります。


Q. 矢印が多すぎて方向確認に使いづらいです

矢印が多い場合は、方向確認としては“ノイズが多い”状態です。次のどれかを強めると改善しやすいです。

  • RSI平滑期間を少し長くする(短期の振れを拾いにくくする)
  • RSI傾きの最小差分(InpRSIMinDelta)を上げる(弱い切替を無視)
  • 短期MAの最小傾き(InpShortMAMinSlopePts)を上げる(横ばい局面を除外)

まずは1つだけ変更し、挙動がどう変わったかを確認するのが安全です。


Q. 切替が遅い気がします。もっと早くできますか?

できますが、早くするほどレンジでの誤判定は増えやすくなります。方向確認用途なら「早さ」より「ブレなさ」を優先するのが基本です。そのうえで早めたい場合は、次を少しだけ調整します。

  • RSI平滑期間を短くする
  • RSI傾き比較のシフト差を小さくする
  • 短期MA傾きの判定を緩める(最小傾きを下げる など)

“やりすぎると矢印が増える”ので、少しずつが前提です。


Q. 上位足と下位足で表示が違います。どれを信じればいい?

表示が違うのは正常です。時間足が違えば、ローソク足も移動平均もRSIも別物になります。
TrendGate の推奨運用は、上位足で方向を確認し、下位足はタイミングを取ることなので、方向の基準はまず上位足で固定するのが分かりやすいです。


Q. MAの期間(10/40/80)は変えてもいいですか?

変えてOKです。ただし、方向確認が目的なら「短期<中期<長期の差」をある程度作らないと、レンジで絡みやすくなります。期間を近づけすぎると方向が頻繁に揺れ、離しすぎると切替が遅くなります。まずはデフォルトから触り、必要最小限の調整に留めるのが無難です。


Q. 矢印をエントリーに使ってもいいですか?

推奨しません。矢印は「方向が揃った」目印であり、売買タイミングを当てにいくサインではありません。
推奨するのは、上位足で方向確認→下位足で独自ルールの運用です。


まとめ|RSIは“売買合図”ではなく「方向を固定するフィルター」として使う

RSI TrendGate は、RSIの矢印で売買を当てにいくインジではありません。RSI×3本移動平均(短期・中期・長期)の条件で相場を「上昇寄り/下降寄り/見送り」に切り分け、トレンド方向の確認をブレにくくするためのフィルターです。

使い方の基本は、次の1つに集約できます。

  • 上位足(H1/H4など)で方向を確認して固定する
  • 下位足(M5/M15など)では独自ルールでタイミングだけを取る

この運用にすると、「方向(環境認識)」と「タイミング(仕掛け)」が分離でき、RSIの短期ノイズに振り回されにくくなります。逆に、矢印だけで売買する運用は、レンジや急変で不利になりやすいため推奨しません。

最後に、設定で迷ったら デフォルトを基準にしてください。方向確認用途では、最適化で数字を追うよりも、矢印が出る/出ない局面を観察して“納得できる見え方”に寄せるほうが実用的です。


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