TradersTrust本当のスプレッドを徹底調査｜市場別・口座別のリアルデータで検証

TradersTrust（トレーダーズトラスト）の実際のスプレッドは、どの時間帯でどれほど変動するのでしょうか？
本記事では、クラシック口座・プロ口座それぞれのスプレッドを1分単位で実測し、市場別（アジア・ヨーロッパ・アメリカ・アジア市場前）に最大・平均・最小値を比較しています。

スキャルピングや短期売買を重視する方にとって、リアルなスプレッド状況を把握することはコスト削減の鍵。さらに、通貨ペアやCFD・仮想通貨・指標発表時の注意点まで網羅し、公平で実用的なデータを根拠に判断できるよう構成しています。

TradersTrustのスプレッドを実測調査｜この記事でわかること

本記事では、海外FXブローカー「TradersTrust（トレーダーズトラスト）」のスプレッドを実際に1分単位で記録し、詳細に分析しています。
対象はメジャー通貨から仮想通貨、貴金属、株価指数まで幅広く、クラシック口座とプロ口座それぞれのスプレッドを市場ごとに比較しました。

以下のような情報を知りたい方に最適な内容です。

• TradersTrustの本当のスプレッドはどのくらいか？
• 時間帯ごとにスプレッドはどう変動するのか？
• プロ口座とクラシック口座の違いはどれほどあるか？
• 他の海外FX業者と比べてスキャルピングに向いているのか？

トレードコストを最小限に抑えたい方や、スプレッド重視でFX業者を選びたい方は、ぜひ参考にしてください。

調査の概要とデータ取得方法

スプレッドの計測には、**MT4用のカスタムインジケーター「Spread Indicator」**を使用。
チャートに適用するだけで、1分ごとのスプレッド値をCSV形式で自動保存できます。
ティック更新があった時点でのみ記録されるため、実際に提示されたリアルなスプレッドのみが反映されます。

取得したデータは以下の3指標で集計：

• 最大スプレッド：その時間帯で記録された最も広いスプレッド
• 平均スプレッド：実測データの平均値
• 最小スプレッド：最も狭いスプレッド値

すべての数値はリアル口座の提示スプレッドに基づいて集計しており、取引にかかる実質的なコストを確認できます。

調査対象の市場時間（アジア・欧州・米国・アジア市場前）

スプレッドの変動は、金融市場の開場時間に大きく影響されます。
そのため、本記事では以下の4つの時間帯に分類し、それぞれのスプレッドを個別に分析しています。

市場名	日本時間	MT4時間（GMT+3・夏時間）
アジア市場	9:00〜15:00	3:00〜9:00
ヨーロッパ市場	15:00〜22:00	9:00〜16:00
アメリカ市場	22:00〜翌5:00	16:00〜23:00
アジア市場前（深夜帯）	5:00〜9:00	23:00〜3:00

スプレッドとは？｜取引コストに直結する重要な要素

FX取引において「スプレッド」は、見えない取引コストとも言える重要な概念です。
スプレッドが広がるほど、エントリー時点での含み損が大きくなり、トレーダーの利益を圧迫します。

とくにスキャルピングや短期売買では、スプレッドの差が直接的に勝敗を分けるため、狭いスプレッドの業者を選ぶことが成功の鍵になります。
以下では、スプレッドの基本から重要性、ブローカーの仕組みまで順に解説します。

Bid・Askとスプレッドの関係

FXでは、通貨ペアの価格は常に2つ表示されます。

• Bid価格（売値）＝トレーダーが売るときの価格
• Ask価格（買値）＝トレーダーが買うときの価格

スプレッドとは、このAskとBidの差額を指します。

例：
EURUSDのAskが1.1002、Bidが1.1000の場合、スプレッドは0.0002（=2pips）

このスプレッドは、トレード開始直後に自動的に発生する損失でもあり、実質的な取引コストとなります。

スプレッドの狭さがなぜ重要か

スプレッドが狭いということは、トレードごとの損益分岐点が近くなることを意味します。

たとえば、スキャルピングのように小さな利幅を狙う手法では、1〜2pipsの差が勝ちと負けを分ける決定的な要素になります。
また、広いスプレッドはストップロスにかかりやすくなるというリスクも伴います。

そのため、スプレッドは単なる表示上の数字ではなく、戦略設計とリスク管理に直結する要素として重視されます。

ECN型とマーケットメーカー型の違い

ブローカーの種類によって、スプレッドの構造も異なります。

ブローカータイプ	特徴	スプレッド傾向
ECN型（NDD）	市場から直接価格を取得／取引手数料あり	極小スプレッド＋手数料
マーケットメーカー型（DD）	自社内で価格を生成／手数料無料が多い	やや広めだが手数料なし

TradersTrustはECN型（プロ口座）とDD型（クラシック口座）の両方を提供しており、取引スタイルに応じて選択可能です。

スキャルピングなど、頻繁な取引を行う場合はECN型の方がコストを抑えやすい傾向にあります。

TradersTrustの口座タイプとスプレッド構造

TradersTrustでは、トレーダーの経験や取引戦略に応じて選べる3種類の口座タイプが用意されています。
それぞれ、スプレッドの仕組みや手数料体系が異なるため、「実質の取引コスト」で比較することが重要です。

ここでは各口座の特徴を解説し、どのようなトレーダーに向いているかを整理します。

クラシック口座（手数料なし）

クラシック口座は、スプレッドに取引コストがすべて含まれているスタンダードタイプの口座です。

• 取引手数料：無料
• スプレッド：広め（EURUSD平均 約1.2pips）
• 最小取引量：0.01ロット
• レバレッジ：最大500倍（条件あり）

初心者や中長期トレーダー、手数料管理をシンプルにしたい人に向いています。
ただし、短期トレードにはスプレッドがやや不利になるため注意が必要です。

プロ口座（手数料あり）

プロ口座は、ECN方式で市場価格に近いRawスプレッドを提示し、取引ごとに手数料が発生するタイプです。

• 取引手数料：6ドル／往復（1ロットあたり）
• スプレッド：極小（EURUSD平均 約0.2pips）
• 最小取引量：0.01ロット
• レバレッジ：最大500倍

スキャルピングや高頻度トレードとの相性が抜群です。
手数料を加味しても、総コストはクラシックより安くなる場面が多いため、コスト重視の中級〜上級者におすすめです。

VIP口座（大口向け）

VIP口座は、**初回入金額が高額（500,000円相当）**な代わりに、手数料が優遇されるハイグレードな取引環境を提供する口座です。

• 取引手数料：3ドル／往復（1ロットあたり）
• スプレッド：プロ口座と同等（Rawスプレッド）
• 対応通貨：全通貨ペア、CFDなど
• 提供条件：一定額以上の入金が必要（時期により変更あり）

ロット数の多いトレーダーや資金効率を最大化したい投資家に最適です。
大きな取引量を扱う方ほど、VIP口座の恩恵を強く実感できます。

市場別｜TradersTrustのスプレッド比較データ

TradersTrustのスプレッドは、時間帯（市場）によって大きく変動します。
本調査では、1分単位の実測データをもとに最大・平均・最小スプレッドを集計し、以下の4つの市場時間に分類して比較しました。

• アジア市場（東京中心）
• ヨーロッパ市場（ロンドン中心）
• アメリカ市場（ニューヨーク中心）
• アジア市場前（深夜・流動性の低下時間帯）

口座タイプは「クラシック」と「プロ」の両方を対象とし、スキャルピング適性やリスクの高まる時間帯の判断材料としても活用できます。

アジア市場（9:00〜15:00）

アジア市場は、日本・シンガポール・香港などの取引が活発になる時間帯です。
流動性はそこまで高くありませんが、比較的安定しており、スプレッドも穏やかです。

• USDJPY（プロ口座）平均：0.5pips
• EURUSD（クラシック口座）平均：1.2pips

短期トレードも可能な時間帯ですが、スプレッドが収束しやすいのは欧州時間以降のため、大きなポジションは慎重に。

クラシック
通貨ペア	最大	平均	最小
AUDUSD	2	1.7	1.5
EURUSD	1.4	1.2	1.2
GBPUSD	1.9	1.5	1.3
NZDUSD	2.3	1.9	1.8
USDCAD	2.9	2.5	2.1
USDCHF	2.4	1.8	1.6
USDJPY	2.4	1.4	1

プロ
通貨ペア	最大	平均	最小
AUDUSD	0.8	0.5	0.3
EURUSD	0.3	0.2	0.2
GBPUSD	0.9	0.6	0.4
NZDUSD	0.9	0.5	0.4
USDCAD	1.1	0.7	0.3
USDCHF	1	0.4	0.2
USDJPY	0.7	0.5	0.2

ヨーロッパ市場（15:00〜22:00）

ロンドン市場のオープンにより、世界的に最も流動性が高まる時間帯です。
取引量が多く、スプレッドは全市場中で最も安定かつ狭い傾向を示します。

• USDJPY（プロ口座）平均：0.5pips
• EURUSD（プロ口座）平均：0.2pips

一方で、指標発表の多い時間帯でもあるため、最大スプレッドは跳ね上がるリスクも。
ニューストレードや短期決済を行う場合は、事前に経済指標のスケジュール確認が必須です。

クラシック
通貨ペア	最大	平均	最小
AUDUSD	11.7	1.6	1.5
EURUSD	11.9	1.2	1.2
GBPUSD	16.1	1.4	1.3
NZDUSD	6.2	1.9	1.8
USDCAD	15	2.4	2.1
USDCHF	14.1	1.7	1.6
USDJPY	23.6	1.3	1

プロ
通貨ペア	最大	平均	最小
AUDUSD	10.5	0.4	0.3
EURUSD	0.3	0.2	0.2
GBPUSD	9.8	0.5	0.4
NZDUSD	4.5	0.5	0.4
USDCAD	12	0.6	0.3
USDCHF	10.3	0.3	0.2
USDJPY	0.7	0.5	0.2

アメリカ市場（22:00〜翌5:00）

ニューヨーク市場が主導する時間帯で、欧州市場との重複により高い流動性が続きます。
特に米ドル絡みの通貨ペアでは、スプレッドが安定しやすく、トレードに最も適した時間帯のひとつです。

• USDJPY（クラシック口座）平均：1.3pips
• GBPUSD（プロ口座）平均：0.5pips

ただし、FOMCや雇用統計などのビッグイベント時は、スプレッドが急拡大する局面もあるため、リスク管理が求められます。

クラシック
通貨ペア	最大	平均	最小
AUDUSD	2	1.7	1.5
EURUSD	1.4	1.2	1.2
GBPUSD	1.8	1.4	1.3
NZDUSD	2.4	1.9	1.8
USDCAD	2.8	2.4	2.1
USDCHF	2.2	1.7	1.6
USDJPY	1.7	1.3	1

プロ
通貨ペア	最大	平均	最小
AUDUSD	0.8	0.5	0.3
EURUSD	0.3	0.2	0.2
GBPUSD	0.9	0.5	0.4
NZDUSD	1	0.5	0.4
USDCAD	0.9	0.6	0.3
USDCHF	0.7	0.3	0.2
USDJPY	0.7	0.5	0.2

アジア市場前（5:00〜9:00）

アメリカ市場が終了し、アジア市場が始まるまでの**「最も流動性が低くなる時間帯」**です。
この時間帯では、ほとんどの通貨ペアでスプレッドが拡大傾向にあります。

• USDJPY（クラシック口座）最大：6.5pips
• EURUSD（プロ口座）平均：0.2pips

ティック数も少なく、スプレッドの急変や滑りやすさに注意が必要です。
スキャルピングや自動売買EAの運用には不向きな時間帯のため、稼働停止の設定を検討する価値があります。

クラシック
通貨ペア	最大	平均	最小
AUDUSD	17.3	2.3	1.5
EURUSD	10.5	1.9	1.2
GBPUSD	23.3	2.3	1.3
NZDUSD	13.1	2.6	1.8
USDCAD	26.9	4.3	2.1
USDCHF	38.5	3.4	1.6
USDJPY	6.5	2.2	1

プロ
通貨ペア	最大	平均	最小
AUDUSD	8.4	1.1	0.3
EURUSD	0.3	0.2	0.2
GBPUSD	22.4	1.4	0.4
NZDUSD	11.7	1.2	0.4
USDCAD	21.4	2.6	0.3
USDCHF	109.3	2.1	0.2
USDJPY	0.7	0.5	0.2

通貨ペア・商品別｜スプレッド傾向の詳細分析

TradersTrustでは、通貨ペアからCFD・仮想通貨まで多様な銘柄を取り扱っています。
ここでは、カテゴリーごとに1分単位の実測スプレッドデータを分析し、クラシック口座・プロ口座の傾向や注意点を解説します。

メジャー通貨ペア（USDJPY・EURUSDなど）

メジャー通貨は流動性が高く、最もスプレッドが狭くなる傾向があります。
特にEURUSDやUSDJPYは、プロ口座なら0.2〜0.5pips前後で推移する場面が多く、スキャルピングにも最適です。

例（プロ口座の平均）：

• EURUSD：0.2pips（欧州・米国時間）
• USDJPY：0.5pips（終日安定）

指標発表時には一時的に10倍以上に拡大することもあるため、最大スプレッド値にも注目が必要です。

クロス円通貨ペア

クロス円（EURJPY・GBPJPYなど）は、メジャー通貨に比べてややスプレッドが広めです。
とくにクラシック口座では平均2〜3pips程度となる場面も多く、短期売買にはやや不利です。

例（クラシック口座の平均）：

• GBPJPY：2.7〜3.0pips
• EURJPY：2.0〜2.3pips

一方、プロ口座では1pips以下に収まることもあり、流動性の高い時間帯での利用がおすすめです。

マイナー通貨ペア・新興国通貨

マイナー通貨（PLN、NOK、ZARなど）や高ボラティリティ通貨は、スプレッドの変動が激しいのが特徴です。

• EURTRY：プロ口座でも最大2,700pips超
• USDZAR：時間帯により100〜800pips以上の差が発生

スプレッドの振れ幅が非常に大きいため、エントリーのタイミングと時間帯の見極めが不可欠です。
基本的にスキャルピングには不向きで、長期トレード向けです。

貴金属・エネルギー（GOLD、OILなど）

金（XAUUSD）や原油（USOIL）は、プロ口座なら非常に狭いスプレッドで取引可能です。

• XAUUSD：プロ口座で1.5〜2.7pips
• USOIL：クラシック・プロともに0.1固定

ただし、金は経済不安や地政学リスクで価格変動が大きく、スプレッドも急変しやすい点に注意。
指標発表時や突発ニュース時のスプレッド拡大に備え、あらかじめ最大値を把握しておきましょう。

株価指数（JP225、US500など）

株価指数は商品ごとにスプレッドの設定が大きく異なります。

• JP225：クラシック口座で8〜11pips台、プロでも7〜10pips程度
• US500：プロ口座で0.7〜1.5pipsと優秀

全体として、ヨーロッパ市場やアメリカ市場ではスプレッドが安定しており、日中の取引向け。
一方、アジア市場前はスプレッドが大きく乱れる傾向があるため、自動売買には注意が必要です。

仮想通貨（BTCUSD、ETHJPYなど）

仮想通貨は圧倒的なボラティリティと流動性の低さにより、常にスプレッドが広めです。

• BTCUSD：プロ口座で平均17〜18ドル（=約1800pips）
• ETHJPY：最大1000円超の差が出ることも

24時間取引可能な仮想通貨ですが、スプレッド拡大や価格滑りのリスクが高いため、資金管理と発注精度が極めて重要です。

TradersTrustのスプレッドの特徴と透明性

TradersTrustは、スプレッドの安定性と透明性に力を入れている海外FXブローカーのひとつです。
本記事で紹介しているスプレッドは、すべてリアル口座から1分単位で実測した提示値に基づいており、公式サイト上の理論値とは異なる「実際の取引環境」を反映しています。

このセクションでは、TradersTrustのスプレッドがどのように提供されているのか、またスプレッドが拡大するリスクとその対策について解説します。

複数LPとの提携による価格集約

TradersTrustは、複数のリクイディティ・プロバイダー（LP）と提携しており、顧客に対して最良の価格を提示する「価格集約システム」を採用しています。

この仕組みにより：

• 複数の市場価格からベストなBid/Askを自動選択
• 過度なスプレッド拡大が起こりにくい
• 指標発表時にも滑りにくい環境を維持

特にプロ口座では、純粋な市場スプレッド（Raw Spread）に近い条件が得られるため、トレーダーにとってフェアな取引環境といえます。

自動化された約定処理とリクオートの少なさ

自動化された約定処理とリクオートの少なさ

TradersTrustは、Equinix NY4やLD4など世界有数の金融データセンターと連携し、約定処理を完全自動化しています。

このため：

• リクオート（再提示）の発生がほとんどない
• 注文の滑り（スリッページ）を抑制
• 超高速な約定スピードで指標時でも応答性が高い

とくにスキャルピングやEA運用を重視するユーザーにとって、信頼性と安定性のある執行環境は非常に大きなメリットです。

スプレッド拡大のリスクと対策

どんなブローカーであっても、市場の流動性が極端に低下する局面ではスプレッドの急拡大が避けられません。
以下のような時間帯やイベントでは、TradersTrustでもスプレッドが大きく変動する可能性があります。

• 雇用統計、FOMCなどのビッグ指標の発表時
• 週明け（月曜早朝）のオープン直後
• アジア市場前（深夜）の流動性低下時

対策としては以下の工夫が有効です：

• EAや自動売買では、稼働時間を市場が安定する時間帯に限定する
• ストップロスを広めに設定し、過剰なロットでの取引を避ける
• 約定力の高いプロ口座を利用し、指標前後は手動で対応

透明性が高くても、スプレッドはマーケットの一部である以上、事前の理解とリスク管理が不可欠です。

経済指標発表時のスプレッド変動に注意

どんなにスプレッドが安定しているブローカーでも、経済指標の発表時にはスプレッドが大きく拡大するリスクがあります。
とくにTradersTrustのようなECN環境を提供するブローカーでは、市場の流動性状況をそのまま反映するため、指標時の動きは非常にダイレクトです。

ここでは、代表的な指標の影響や、実際の最大スプレッド事例、注意すべき時間帯について解説します。

雇用統計・FOMCなどの影響

以下のような主要経済指標の発表前後は、スプレッドが急激に拡大することがあります。

• 米国雇用統計（NFP）
• FOMC（連邦公開市場委員会）
• CPI（消費者物価指数）
• ECB政策金利発表
• 地政学リスク発生時のヘッドライン報道

これらの時間帯では、数秒間で数十pips以上の拡大が見られることも珍しくありません。
プロ口座であっても、Rawスプレッドが一時的に10pips超まで開く場面もあります。

最大スプレッドの記録例

実測データに基づいた、指標前後に観測された最大スプレッドの一例を紹介します。

通貨ペア	通常平均（プロ口座）	指標発表直後の最大スプレッド
USDJPY	約0.5pips	23.6pips（ヨーロッパ市場）
EURUSD	約0.2pips	11.9pips（米国雇用統計直後）
GBPJPY	約1.7pips	49.2pips（英CPI発表時）
XAUUSD（金）	約1.5pips	10.7pips以上（FOMC時）

これらはすべて実際の1分単位の計測データから取得されたリアルな値であり、一瞬の油断で大きな損失につながる可能性があることを示しています。

トレード回避すべき時間帯とは？

以下のような時間帯では、スプレッドの拡大や価格の急変動リスクが高まるため、裁量トレード・自動売買ともに慎重な対応が必要です。

• 指標発表の5分前〜10分後
• 月曜の早朝（アジア市場オープン前）
• **アジア市場前（5:00〜9:00）**の低流動性時間帯
• 金曜日深夜の週末クローズ直前

とくに成行注文やストップ注文は滑りやすくなるため、広めのストップロス設定や稼働停止時間の指定など、事前のリスク管理が重要です。

どの口座タイプが最適か？選び方のポイント

TradersTrustでは「クラシック」「プロ」「VIP」の3種類の口座タイプがありますが、どれを選ぶかによって実質的な取引コストやトレード環境は大きく異なります。
ここでは、口座選びで悩む方のために、目的別・戦略別の選び方をわかりやすく解説します。

スキャルピングならプロ口座一択？

結論から言うと、スキャルピングやデイトレードを行うならプロ口座が最適です。

理由は以下の通り：

• Rawスプレッド（極小）＋透明な手数料体系
• USDJPYやEURUSDが0.2〜0.5pips前後に抑えられる
• 指標発表時でも比較的安定したスプレッドを維持しやすい

1日に何度もトレードを繰り返すスキャルパーにとって、1トレードあたりのコスト差は最終損益に直結します。
手数料6ドル／往復（1ロット）を加味しても、総コストはクラシック口座よりも安くなる場面が多いです。

クラシック口座は初心者向け？

クラシック口座は、スプレッドに手数料がすべて含まれており、取引コストが一目で分かるのが特徴です。

• 手数料が発生しないため、資金管理がシンプル
• 最小取引0.01ロットで始めやすい
• USDJPYで1.4pips前後、EURUSDで1.2pips前後の平均スプレッド

このように、取引コストよりも「分かりやすさ」や「資金量に応じた気軽さ」を重視する初心者に向いている設計です。
ただし、頻繁にトレードする場合はコストが積み重なりやすいため注意が必要です。

また、ポジションを長めに持つトレードだったり、タイトなクローズを求めないトレードの場合でもクラシック口座の利用が向いています。

コスト重視なら「実質コスト」で比較しよう

口座を選ぶとき、見かけのスプレッドだけで判断するのは危険です。
大切なのは、「スプレッド＋手数料」の合計＝実質コストで比較することです。

たとえば：

口座タイプ	平均スプレッド	手数料（往復1ロット）	実質コスト（EURUSD）
クラシック	1.2pips	0ドル	1.2pips
プロ	0.2pips	6ドル（約0.6pips相当）	約0.8pips
VIP	0.2pips	3ドル（約0.3pips相当）	約0.5pips

このように、プロやVIP口座の方がトータルで安くなるケースが多いのです。
コストを重視する方は、「実質スプレッド」で比較するクセを身につけることが重要です。

まとめ｜TradersTrustのスプレッド評価と利用時の注意点

TradersTrustは、業界水準でも高いスプレッドの透明性と、約定力に定評のある海外FXブローカーです。
1分単位で実測したスプレッドデータにより、クラシック・プロ両口座のコスト感や、時間帯による違いが明確になりました。

ここでは、総評としての強みと注意点を整理します。

透明性の高さと約定力は強み

TradersTrustの大きな特長は、複数のリクイディティ・プロバイダーと連携した価格集約と、自動化された高速約定システムです。

• スプレッドが「表記」ではなく実際に提示される値で安定している
• 約定拒否やリクオートが極めて少なく、スキャルピングにも対応
• プロ口座ではRawスプレッドに近い水準を実現

このような環境は、裁量トレード・EA運用のいずれにもメリットがあり、信頼できる取引基盤として評価できます。

スプレッド重視トレーダーへの適性

本記事で実測したデータから見ても、TradersTrustのスプレッドは市場別・口座別において十分に競争力があります。

特におすすめできるのは以下のような方です：

• スキャルピングや短期売買で取引コストを抑えたい方
• 経済指標発表時の挙動も想定してリスク管理したい中〜上級者
• スプレッド重視でブローカーを選びたい慎重派トレーダー

一方で、指標発表時やアジア市場前などの時間帯ではスプレッド拡大リスクがあるため、
自動売買を使う方は稼働時間やロット設定に注意が必要です。

他社との比較を見たい方へ

TradersTrustのスプレッドは非常に競争力がありますが、他の海外FX業者と比べてどうなのか気になる方も多いはずです。
当サイトでは、雇用統計発表時に6社・全口座タイプを1分単位で実測し、完全比較したデータも公開しています。

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