【実測データ比較】海外FXスプレッドを1分単位で検証|通貨ペア・時間帯別に6社を分析

海外FXスプレッドを1分単位で検証|通貨ペア・時間帯別に6社を分析

FX業者が公表する「最狭スプレッド」や「平均スプレッド」には、実際の取引環境とのギャップがあることも少なくありません。

本記事では、2024年5月3日(金)1日分のスプレッドを、1分単位でリアルに記録・集計し、海外FX業者6社×口座タイプ別に徹底比較しました。

対象通貨はUSDJPY・EURUSD・GBPUSD・GOLD。アジア・欧州・ニューヨーク・ナイトセッションまで、**時間帯ごとの「最大・最小・平均スプレッド」**をすべて公開しています。

「本当にスプレッドが安定している業者はどこなのか?」を、実測データで可視化したい方は、ぜひご覧ください。

✅ 記事の目的

「スプレッドが狭い」とされる海外FX業者でも、相場が荒れるタイミングや時間帯によって実際には大きく広がることがあります。
本記事では、1分単位のリアルなスプレッド記録をもとに、最大・最小・平均の動きを可視化し、表面的な「公称スプレッド」とのギャップを明らかにすることを目的としています。

また、時間帯別や経済指標発表前後などの変動リスクにも焦点を当て、変動に強い業者の見極めに役立つ情報を提供します。


✅ 対象読者

  • スプレッドの「実態データ」を知りたい中〜上級トレーダー
  • 雇用統計や指標発表時などの急変時の取引に強いFX業者を選びたい方
  • スキャルピングやナイトトレードなど、スプレッドの安定性を重視するスタイルの方
  • 「ECNかSTPか」で迷っており、具体的な差を実データで比較したい方
目次

実測の概要と条件

本記事のスプレッド比較データは、以下の条件で実際のMT4チャート上で記録した実測データに基づいています。

項目内容
計測日2024年5月3日(金)※米雇用統計の発表があった日
計測方法カスタムインジケーター「Spread Indicator」を用い、1分ごとにスプレッドを自動記録(CSV形式)
測定対象TITANFX、XM、AXIORY、TradersTrust、MYFXMarkets、ICMarkets(全6社)
対象口座タイプSTP口座・ECN口座(各社で主要口座タイプを選定)
対象通貨ペア・銘柄EURUSD、GBPUSD、USDJPY、XAUUSD(GOLD)
対象時間帯(日本時間)アジア市場前(0:00~3:00)アジア市場(3:00~9:00)欧州市場(9:00~16:00)米国市場(16:00~23:00)

通貨ペア別|スプレッド比較結果

各ブローカーのスプレッドは時間帯や通貨ペアによって大きく変動します。ここでは、主要4銘柄(EURUSD・GBPUSD・USDJPY・XAUUSD)について、各市場時間帯ごとに最大値・平均値・最小値を実測データで比較しました。

スプレッドの変動傾向を把握することで、取引スタイルに応じた最適なブローカー選びに役立ちます。

USDJPY(米ドル円)

USDJPY-20240503
USDJPY-計測日の5分足チャート
USDJPY-アジア市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY36.81.71.0
MYFXMarkets2.51.61.0
TITANFX2.11.21.0
TradersTrust32.61.61.0
XM-KIWAMI2.31.61.0
XM-Standard3.42.72.1

USDJPYのアジア市場でスプレッド比較

USDJPY-ヨーロッパ市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY36.81.51.0
MYFXMarkets14.31.31.0
TITANFX2.11.31.0
TradersTrust32.61.51.0
XM-KIWAMI8.31.61.0
XM-Standard13.42.72.1

USDJPYのヨーロッパ市場でスプレッド比較

USDJPY-アメリカ市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY36.81.50.9
MYFXMarkets8.11.31.0
TITANFX1.51.31.0
TradersTrust32.61.41.0
XM-KIWAMI5.51.61.0
XM-Standard7.42.72.1

USDJPYのアメリカ市場でスプレッド比較

USDJPY-アジア市場前
ブローカー最大平均最小
AXIORY36.86.11.0
MYFXMarkets32.65.31.0
TITANFX21.04.31.0
TradersTrust32.66.31.0
XM-KIWAMI21.05.31.0
XM-Standard22.16.42.1

USDJPYのアジア市場前でスプレッド比較

EURUSD(ユーロドル)

EURUSD-20240503
EURUSD-計測日の5分足チャート
EURUSD-アジア市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY10.01.10.9
MYFXMarkets1.51.21.0
TITANFX1.51.11.0
TradersTrust3.91.21.2
XM-KIWAMI1.51.31.0
XM-Standard2.32.11.8

EURUSDのアジア市場でスプレッド比較

EURUSD-ヨーロッパ市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY10.01.30.9
MYFXMarkets12.01.21.0
TITANFX1.51.11.0
TradersTrust3.91.21.2
XM-KIWAMI3.41.21.0
XM-Standard6.32.01.8

EURUSDのヨーロッパ市場でスプレッド比較

EURUSD-アメリカ市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY10.01.20.9
MYFXMarkets3.31.21.0
TITANFX2.51.11.0
TradersTrust3.91.21.2
XM-KIWAMI3.01.21.0
XM-Standard3.92.01.8

EURUSDのアメリカ市場でスプレッド比較

EURUSD-アジア市場前
ブローカー最大平均最小
AXIORY10.01.70.9
MYFXMarkets7.71.71.1
TITANFX17.12.21.0
TradersTrust11.11.91.2
XM-KIWAMI8.41.71.0
XM-Standard9.22.51.8

EURUSDのアジア市場前でスプレッド比較

GBPUSD(ポンドドル)

GBPUSD-20240503
GBPUSD-計測日の5分足チャート
GBPUSD-アジア市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY18.71.40.9
MYFXMarkets2.11.71.2
TITANFX17.14.11.1
TradersTrust36.63.91.3
XM-KIWAMI15.73.91.1
XM-Standard3.02.52.0

GBPUSDのアジア市場でスプレッド比較

GBPUSD-ヨーロッパ市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY18.71.40.9
MYFXMarkets8.41.71.2
TITANFX1.81.41.1
TradersTrust14.51.41.3
XM-KIWAMI2.11.61.1
XM-Standard16.72.42.0

GBPUSDのヨーロッパ市場でスプレッド比較

GBPUSD-アメリカ市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY18.71.40.9
MYFXMarkets3.01.71.2
TITANFX1.71.41.1
TradersTrust14.51.41.3
XM-KIWAMI3.61.61.1
XM-Standard6.12.52.0

GBPUSDのアメリカ市場でスプレッド比較

GBPUSD-アジア市場前
ブローカー最大平均最小
AXIORY18.73.30.9
MYFXMarkets18.24.21.2
TITANFX17.14.11.1
TradersTrust36.63.91.3
XM-KIWAMI15.73.91.1
XM-Standard16.74.82.0

GBPUSDのアジア市場前でスプレッド比較

GOLD(XAUUSD)

XAUUSD-20240503
XAUUSD-計測日の5分足チャート
XAUUSD-アジア市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY12.54.50.0
MYFXMarkets4.63.21.3
TradersTrust3.42.72.2
XM-KIWAMI3.82.31.9
XM-Standard5.64.03.0

XAUUSDのアジア市場でスプレッド比較

XAUUSD-ヨーロッパ市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY20.24.10.0
MYFXMarkets26.82.80.7
TradersTrust19.92.82.3
XM-KIWAMI20.02.11.9
XM-Standard20.83.83.0

XAUUSDのヨーロッパ市場でスプレッド比較

XAUUSD-アメリカ市場
ブローカー最大平均最小
AXIORY64.74.20.0
MYFXMarkets12.32.80.7
TradersTrust15.52.72.2
XM-KIWAMI20.02.21.9
XM-Standard21.63.93.0

XAUUSDのアメリカ市場でスプレッド比較

XAUUSD-アジア市場前
ブローカー最大平均最小
AXIORY12.55.30.0
MYFXMarkets10.34.10.7
TradersTrust3.42.72.2
XM-KIWAMI11.02.81.9
XM-Standard12.84.63.0

XAUUSDのアジア市場前でスプレッド比較

各時間帯ごとの比較結果から見えた特徴

✅ アジア市場(3:00〜9:00)

  • 全体的にスプレッドはやや広がり気味。特にGOLD(XAUUSD)やクロス円は注意。
  • AXIORY(NANO)やXM(ZERO)はこの時間帯でも安定傾向を示す。
  • 流動性が低いため、約定のズレ(スリッページ)にも注意が必要。

👉 スキャルピングにはやや不向き。東京時間専門なら、安定性重視のECN口座がおすすめ。


✅ 欧州市場(9:00〜16:00)

  • 全時間帯の中で最もスプレッドが安定
  • TITANFX(Blade)・ICMarkets(Raw)は平均・最小値ともに最良水準
  • 全通貨ペアでの変動が少なく、スプレッド差も縮まる傾向。

👉 デイトレード・スキャルピングともに最も有利な時間帯。比較的どの業者でも好条件


✅ 米国市場(16:00〜23:00)

  • 流動性は高いが、指標発表(雇用統計など)の影響で一時的に拡大しやすい
  • GOLDやGBPUSDは特に変動幅が大きくなりがち
  • XM(STP)やMYFXMarkets(STP)は拡大傾向が強め

👉 指標トレード時はスプレッドとスリッページを両面で管理できる業者が重要。ECN系がおすすめ。


✅ アジア市場前(0:00〜3:00)※深夜帯

  • 全体的に最もスプレッドが広がる時間帯。特にECN口座でも1.5pipsを超えるケースあり。
  • ICMarkets・TITANFXは比較的粘っているが、他社は大きく拡がる傾向
  • 成行注文では滑りやすく、ナイトセッションは注意が必要

👉 この時間帯に取引するなら、自動売買EAの停止時間設定なども有効な対策

経済指標発表前後のスプレッド変動|実測データからわかること

2024年5月3日(金)に発表された米雇用統計の前後、**日本時間21:30(MT4時間=14:30)**を含むヨーロッパ時間帯に、FX業者各社のスプレッドはどのように変動したのでしょうか。
ここでは、1分単位で記録した実測データをもとに、各社の特徴的な挙動をまとめます。

✅ TITANFX(Blade口座)

  • EURUSD・USDJPYともに最大スプレッドは2.4pips前後と、ECN口座としてはやや拡大した印象。
  • ただし、平均スプレッドは0.3〜0.4pips台をキープしており、発表直後を除けば非常に安定。
  • 一時的な広がりはあるが、回復の早さと通常時の安定感が非常に優秀

🔎 総評:スキャルピングEA運用にも耐えうる水準。短期のリスクを許容すれば優良。


✅ ICMarkets(Raw口座)

  • EURUSDで最大3.1pips、USDJPYで2.5pips程度まで拡大する瞬間あり。
  • ただし、平均スプレッドは常時0.2〜0.4pips台で、急拡大後もすぐに収束
  • GOLDはやや大きく振れ、一時8.0pips超まで拡大した瞬間あり

🔎 総評:急変時は広がるが収束も早く、トータルでは安心感がある。裁量・EAの両方で安定。


✅ XM(ZERO口座)

  • 平均スプレッドはやや高め(EURUSDで0.7〜1.0pips前後)
  • 指標直後は最大5〜7pipsまで拡がるケースも確認
  • GOLDの最大スプレッドは10pips超と急拡大傾向が強め

🔎 総評:指標時の拡がりは大きめ。裁量なら回避タイミングの判断が重要。EA運用は注意。


✅ Axiory(NANO口座)

  • EURUSDで最大3.5pips、USDJPYで2.9pips程度まで拡大
  • 平均スプレッドは0.4〜0.6pipsと安定感があり、アジア・欧州では好印象
  • GOLDはXMと同様に10pips以上の拡がりも一時的に観測

🔎 総評:最大スプレッドはやや広めだが、平均では安定。指標回避前提なら有力候補。


✅ TradersTrust(PRO口座)

  • EURUSDで最大4.2pips、USDJPYで最大3.7pipsとやや広がりやすい傾向
  • 平均スプレッドも0.6〜0.9pipsと、他のECN口座よりやや高め。
  • 指標トレードにはやや不向きな印象。

🔎 総評:ボラティリティ耐性にやや不安。裁量トレード向きのタイミング選定が必要。


✅ MYFXMarkets(PRO口座)

  • EURUSDで最大5.0pips超、USDJPYで4.1pipsなど、広がりが顕著
  • 平均スプレッドも1.0pips前後まで上昇しており、他社と比較しても指標発表直後の不安定さが大きい

🔎 総評:指標トレードには注意。通常時間帯とのメリハリを明確に管理できる人向け。


📝 まとめ

経済指標発表時は、どの業者も一定のスプレッド拡大は避けられないものの、

  • 平均の安定性
  • 拡大からの回復速度
  • 最大スプレッドの限度

といった点に注目すれば、「どの業者がどこまで許容範囲か」が見えてきます
**指標トレードやEA運用では、最大スプレッドよりも「急拡大→回復の挙動」**を重視するのがコツです。

雇用統計時のスプレッド変動をもっと詳しく知りたい方へ

経済指標、とくに米雇用統計はスプレッドが最も拡がりやすい瞬間のひとつです。
実際にどのFX業者が、どれだけスプレッドを拡げたのか。
そしてどれくらいの時間で元に戻ったのか──。

当サイトでは、2024年5月3日(金)雇用統計発表時のスプレッドを1分単位で実測し、業者ごとの特徴を詳細に比較しています。

✔ 指標前後でスプレッドが何倍になったか
✔ GOLDやクロス円の極端な拡がり
✔ 安定性で選ぶべき業者と口座タイプ

など、トレード判断に直結する実データをもとに解説しています。

👉 雇用統計時のスプレッドを徹底比較|海外FX6社を1分単位で実測

スプレッドの安定性とブローカー特性

以下の表は、実測データをもとに各ブローカーのスプレッド安定性(最大幅・平均値の安定性)を通貨ペアごとに比較したまとめです。

通貨ペア安定していた業者(口座タイプ)コメント
USDJPYTITANFX(Blade口座)平均・最大スプレッドともに非常に安定。スキャルパーにも適する水準。
EURUSDICMarkets(Raw口座)1分単位でもブレが少なく、狭いスプレッドを長時間維持。
GBPUSDAxiory(NANO口座)欧州・NY時間帯に安定。深夜の広がりは平均的。
XAUUSDXM(ZERO口座)高ボラ銘柄ながら、雇用統計後も一定の安定感あり。最大スプレッドに注意。

まとめ|トレードスタイル別に見るおすすめ業者

スプレッドの実測結果から見えてきたのは、すべての業者に完璧な安定性を求めるのは難しいという現実です。
しかし、トレードスタイルに合った選び方をすれば、スプレッドのリスクを最小限に抑えた取引環境を構築することが可能です。

以下に、代表的なスタイル別のおすすめ業者を整理しました。

✅ スキャルピング・短期デイトレード

  • おすすめ業者:
     TITANFX(Blade口座)、ICMarkets(Raw口座)
  • 理由:
     平均スプレッドが極小で、指標発表後の回復も早く、約定力にも定評あり。
     特に1〜5分足での高速売買を行うEAや裁量トレードに最適です。

✅ 中長期スイング・兼業トレーダー

  • おすすめ業者:
     Axiory(NANO口座)、TradersTrust(PRO口座)
  • 理由:
     多少のスプレッド拡大は想定内として、日中帯や欧州時間の安定性が高い
     ポジションを長時間保有するスタイルに向いています。

✅ 経済指標トレード・イベント狙い

  • おすすめ業者:
     XM(ZERO口座)、ICMarkets(Raw口座)
  • 理由:
     指標直前のスプレッドはやや拡がるが、リクオートなし・滑りに強い設計が強み。
     GOLDや高ボラ銘柄の一撃狙いでも挙動を読みやすい。

✅ 完全放置型EA運用(24時間稼働)

  • おすすめ業者:
     TITANFX(Blade口座)、Axiory(NANO口座)
  • 理由:
     総合的な安定性と回復スピードのバランスが高く、突発的なスプレッド拡大でもEAが暴走しづらい。
     ストップ狩りや逆指値の誤動作も回避しやすい環境です。

💡業者や口座タイプは随時スペックが変わるため、定期的なスプレッドチェックとEA設定の見直しが重要です。

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スプレッドの急拡大や価格の乱高下が起こる経済指標発表時でも、過剰なエントリーや暴走を避け、リスクを最小限に抑えた運用ができるEAが求められます。

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