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BBF_Cycle公開検証レポート

最終更新:2026年7月23日|現在の段階:① デモフォワード(進行中・決済1件/保有1件)

EAの利用者が最も多く口にする不信は「バックテストは美しいのに、実際に動かすと違う」です。この不信への当サイトの答えは、検証の途中経過を、結果が出る前から公開してしまうことです。

このページは、TOKYO-EAのMT5専用EA「BBF_Cycle」が検証のどの段階にいて、何が確認できていて、何がまだ確認できていないかを、実測データとともに記録する公開レポートです。都合の良い結果だけを後出しで見せることができないよう、検証の開始時点から書いています。

BBF_Cycleとは(概要)

  • MT5専用のEA。USDJPYのチャート1枚で動作し、ポジションは最大2
  • 両建てに対応した口座が必要(両建て不可・FIFO制約のある口座では使えません)
  • 利益の確定と損失の処理を分離した「確定→回収サイクル型」のロジック。負け幅を小さく固定し、専用のポジションで即座に回収しにいく設計
  • ナンピン・マーチンゲールによるロットの積み増しは行わない
  • ロットは固定または複利(口座資金の%)を選択式。デフォルトは複利0.25%(ドローダウン時にリスクを自動で下げる減衰機能が標準で有効)
  • 詳細なロジックは公開していません。その代わり、結果と検証条件はすべて公開するのが本ページの方針

製品としての仕様・推奨資金・入手方法は BBF_Cycleの製品ページ にまとめています。このページはあくまで「どう検証したか」の記録です。

検証は4段階——いまどこにいるか

段階内容状態
① デモフォワードVPS上のデモ口座で無人運用進行中(2026-07-21開始/決済1件・保有1件)
② バックテスト突合①と同一ブローカー・同一期間・同一設定のBTを流し、損益曲線の形を突き合わせ取引蓄積待ち
③ リアル運用②で乖離なしを確認後、実資金で運用未着手
④ 無料シグナル公開③の口座をMQL5シグナルとして公開(誰でも閲覧可能に)未着手

正直に書くと、フォワードでの検証はまだ始まったばかりです。決済まで進んだ取引は現時点で1件で、バックテストとの一致を語れる件数ではありません。いま提示できるのはバックテストの実測と、検証の設計、そして日々の記録だけです。それでも公開するのは、検証が終わってからの公開では「良かった結果だけ選んで見せる」ことが可能になってしまうからです。

進行状況はX(旧Twitter)の検証スレッドで実況しています。決済が発生した日だけ自動で記録が流れる仕組みで、人間の手で「良い日だけ選んで」投稿することはできない設計にしています。

バックテスト実測(23.5年)

検証条件を先にすべて書きます。この開示がないバックテストは比較のしようがない、というのが当サイトの立場です。

  • 期間:2003年1月〜2026年6月(23.5年)/USDJPY M5
  • 初期資金:10万円/レバレッジ500
  • スプレッド:1.5pips固定(実勢より不利側に固定)/スワップ:不利側設定
  • 各年のMT5レポート原本(htm)は原本一覧からすべてダウンロードできます

年別成績(固定0.01ロット):23勝1敗

23.5年を年別に切ると23勝1敗でした。唯一の負け年は2010年の-4,369円(初期資金比-4.4%)です。負け年を隠さず出すのは、「どの年も勝つEA」という主張をするためではなく、負けるときの深さが想定内に収まっているかを見てもらうためです。

抜粋ではなく、24年分すべてを載せます。

純益年間最大DD取引数PF
2003+25,426円4.46%4491.31
2004+24,651円8.28%4491.31
2005+27,972円4.56%2941.57
2006+18,472円6.11%3821.28
2007+7,483円10.67%3871.11
2008(リーマン)+12,167円14.93%7301.09
2009+10,277円10.34%5531.10
2010(唯一の負け年)-4,369円10.36%4240.95
2011+14,722円3.55%2731.30
2012+7,362円8.34%1691.24
2013+33,428円3.35%3881.50
2014+17,136円5.02%2561.40
2015+18,948円6.76%3441.31
2016+21,886円8.04%4831.26
2017+15,688円3.61%3651.25
2018+7,321円4.61%2621.16
2019+4,113円3.82%1831.14
2020+5,546円4.63%2841.11
2021+17,338円2.37%1651.70
2022(円安急伸)+48,571円4.22%4971.54
2023+30,042円5.37%4991.32
2024+51,939円3.52%4771.61
2025+34,183円3.88%6071.31
2026(6月まで)+20,630円2.93%1481.92

この表の元になったMT5レポート原本(htm)は、すべてそのまま公開しています。
BBF_Cycle 検証レポート原本一覧(年別24本+通し4本+開始資金100万円版)
数字を信じてもらう必要はありません。原本を開いて、全取引のロットや保有ポジションを直接確認してください。

通し(23.5年間)では固定0.01ロットで純益+473,185円、資金ベースの最大ドローダウンは約1.9万円でした。

※年別の合計と通しの純益が2,253円ずれることについて

上の年別テーブルは、各年を1月1日に資金10万円で始めた24本の独立したバックテストです。年をまたぐポジションは各テストの終了時に強制決済されるため(レポート原本の「end of test」表記)、年別の合計(+470,932円)と23.5年を通しで回した純益(+473,185円)は2,253円(0.48%)ずれます。丸め誤差ではなく検証方法の違いによる差で、どちらも実測値をそのまま載せています。

複利運用の通し実測

デフォルトの複利0.25%設定では、10万円スタートの23.5年通しで+2,319,626円(年利換算14.5%・最大DD9.05%)でした。

※複利は口座資金の増加に応じてロットも増え続ける計算上の前提です。実際の運用ではブローカーの最大ロット制限や流動性の制約があるため、資金が大きく育った後半の増加ペースはそのまま実現せず、どこかで頭打ちになります。

なお、複利の「年別」成績は公開していません。複利では資金規模によって各年の金額が大きく歪み、年別の比較に意味がなくなるためです(年別は固定ロット、複利は通しのみ、という切り分けです)。複利運用でのワーストケースの目安は、上記「最大DD9.05%」——これは23.5年で最も悪かった局面(2010年前後の負け年を含む)の実測値です。

資金規模でリスクは変わる——不利な発見も開示する

同じ複利0.25%でも、100万円スタートの実測は年利16.6%・最大DD13.03%と、10万円スタート(14.5%・9.05%)よりリターンもドローダウンも大きくなりました。10万円では最低ロット0.01の下限に丸められ、序盤の実効リスクが設定値未満に抑えられるためです。「設定に忠実な複利の姿」は100万円版の方であり、少額スタートの見かけ上のDDの低さをそのまま宣伝に使うべきではないと考えるため、この差も明記しておきます。

※この数値にも上記「ロット上限の現実」の注記がそのまま当てはまります。複利の実測値は資金が育つほど計算上の前提と現実の差が広がります。

なぜ複利の上限を1.5%に制限しているか

複利率を上げた場合の通し実測です:0.5%で年利31.6%・最大DD20.6%。さらに上げると2.0%でDD91%、5.0%では実質破綻(10%設定は2009年に口座破綻を実測)となりました。リターンの伸びに対してドローダウンの伸びが加速度的であるため、製品仕様として上限1.5%を設けています。「もっと攻められる設定」を実測で潰した上での上限です。

※これらも計算上の複利前提の数値です。ロット上限の現実(前述)はここでも同様に働きます。

突合検証(段階②)の判定方法——「数値の一致」は見ません

先に、この分野で誤解されがちなことを書きます。バックテストとリアルの数値は、一致しません。 一致するはずがない、と言った方が正確です。実際の取引にはスプレッドの変動と約定の滑りが必ず乗り、これらは設定した固定値どおりには動かないからです。もし「バックテストとリアルが完全に一致した」と主張するEAがあれば、むしろそちらを疑ってください。

では何を見るのか。損益曲線の形です。

同じ期間・同じ設定で、フォワードの資産推移とバックテストの資産推移を重ねます。増え方の傾き、下げる場面、そこからの回復の仕方——この形が同じように動いていれば、そのEAはリアルでもバックテストどおりの性能を発揮している、と判断します。当サイトは前作のBBF(MT4版)でも同じ方法で検証を公開し、ズレが出ることもあわせて説明してきました。金額が1円単位で合うことより、同じ形で資産が増えているかの方が、使う人にとって意味のある問いだからです。

ただし「曲線が似ている気がする」では判定になりません。当サイトが都合よく解釈できてしまいます。そこで曲線の比較と一緒に、次の3つを数字で並べます。

  1. 取引数:フォワードとバックテストで取引回数が大きくズレていないか。回数が違うのはEAが別の判断をしている証拠なので、形の一致より先に見るべき指標です
  2. 1取引あたりの損益差:リアルがバックテストよりどれだけ不利か。この差が毎回ほぼ一定=スプレッドと滑りで説明できる範囲なら想定内、特定の場面だけ極端に不利ならロジックか環境に原因があります
  3. 最大ドローダウンとプロフィットファクター:曲線の形を数値で裏付ける指標

そのうえで、元データ(フォワードの取引履歴とバックテストの取引履歴)の両方を公開します。当サイトの「合格しました」という宣言を信じる必要はありません。曲線も数字も読者が自分で確かめられる状態にすることが、この段階のゴールです。

このページが約束しないこと

  • 過去23.5年の実測は、将来の利益を保証しません。これはどのEAでも同じです
  • 検証が途中で想定外の結果になる可能性はあります。その場合も結果を削除せず、このページに記録します
  • EAの利用は必ずご自身の判断と責任で行ってください

なお、ここに書いた検証条件の開示・DDの明示・フォワード実績といった判断基準は、他社のEAを選ぶときにもそのまま使えます。他のMT5用EAとあわせて検討したい方は MT5の無料EAはどこで手に入る?入手先4つと選び方 もどうぞ。

よくある疑問への回答(考察)

「数値が一致しないなら、23.5年のバックテストに意味はあるのか?」
意味があるのは「金額の予測」としてではなく、「ロジックが相場の変化に耐えたか」の記録としてです。23.5年の間にはリーマンショックも、震災も、コロナショックも、2022年の急激な円安もありました。その全部を同じルールで通したときに資産曲線がどう動いたか——これは将来の金額を約束しませんが、どんな相場でロジックが苦しむかを教えてくれます。だからリアル運用で見るべきは「バックテストと同じ金額が出るか」ではなく、「バックテストで苦しんだ場面と同じところで苦しみ、耐えた場面で耐えているか」です。

「ナンピン・マーチン不使用というが、ロジック非公開なら自己申告では?」
その通り、言葉だけなら自己申告です。検証手段を用意しています。公開予定のバックテストレポート原本(htm)には全取引のロット・保有ポジションが記録されており、ロットが負けに応じて増えていく形跡があるか、ポジションが2を超えて積み上がるかは、読者が原本で直接確認できます。フォワードが進めば、シグナル公開(段階④)でリアルタイムのポジションも閲覧可能になります。

「複利運用中に2010年のような負け年が来たらどうなるのか?」
複利0.25%の最大DD9.05%は、まさにその負け年を含む23.5年通しの実測値です。つまり「2010年型の局面が複利運用中に来た場合」は既に実測に織り込まれています。加えてデフォルト設定では、ドローダウンが深くなるとリスクを自動で下げる減衰機能が働きます。ただし、過去23.5年に無かった種類の相場が来た場合の保証は誰にもできません。それを確かめ続ける仕組みがフォワードとシグナル公開です。

「2010年はなぜ負けたのか?」
特別な事件があったから負けた、という説明はできません。開発者本人の見解は下の「開発者メモ」に書いていますが、要点だけ先に書くと——2010年の負けを消すこと自体は技術的に可能です。ただしそれは特定の年に合わせて調整する行為で、代わりに別の年の成績が悪化します。だから消していません。23勝1敗の「1敗」は、そういう理由で残っているものです。

開発者メモ

EAは、他人の資産に直接影響するプログラムです。だから、誠実でないもの・自分でも疑問が残るものは、そもそも使ってもらえないと思っていますし、使ってほしくもありません。BBFシリーズは「完全に放置で運用できるEA」というテーマで開発してきたので、安全性をどう示すかは外せない要素でした。検証の途中経過まで公開しているのは、その延長線上にあります。

2010年について。 「この年に何かあったか」と聞かれれば、何かはありました。ただ「平常だったか」と聞かれても、平常でした。相場とは常に何かが起きているもので、私はそれを平常だと捉えています。チャートを眺めていると、値動きは特に違和感もなく、いびつでもなく、滞りなく流れていきます。

技術的な話をすると、2010年の負けを消すこと自体はできます。ただしそれは「2010年に合わせて調整する」ということで、代わりに別の年の成績が悪化します。ロジックの組み方次第で、悪くなる年が移動するだけなのです。だから特定の年の負けを消しにいくことはしていません。23勝1敗の「1敗」は、そういう理由で残っています。

最後にひとつ。損切りをきちんとしながら、相場を見て稼働を判断する必要もなく、完全放置で利益を上げ続ける——我ながら、あり得ないプログラムだと思っています。放置で相場から利益を得るというのは、それくらい難しいことだという前提は、忘れないようにしています。

検証の記録(更新履歴)

【運用ルール】新しい更新を上に積む。過去のエントリは書き換えない(後から都合よく直せない状態にすることが この記事のコンセプトそのもの)。本文側は「現在の結論」として最新に保ち、経緯はここに残す。 各エントリの見出しは「日付|段階|何が起きたか」で統一。Xの実況から個別に参照できるようアンカーIDを振る

2026年7月23日|最初の決済が発生しました(1件)

デモフォワードで初めて決済まで進んだ取引が出ました。日本時間で記載します。

項目内容
エントリー7月21日 09:35/USDJPY 買い 0.01ロット @162.528
決済7月22日 16:30/@162.730(+20.2pips)
損益の内訳値幅 +202円/スワップ +10円/往復手数料 -6円=+206円
決済の理由トレーリングストップ。損切り価格が162.738(建値より21pips上)まで切り上がった状態でヒット

現在は7月22日 17:20に入った買いポジション(@163.098・損切り162.798=建値から30pips下)を保有中です。口座残高は100,203円(保有中ポジションの手数料3円を含む)、有効証拠金は100,201円です。

この1件について、言えることと言えないことを分けて書きます。
言えるのは「含み益が伸びたらSLを引き上げて利益を確定する、という設計どおりの動きが実口座で起きた」ということだけです。バックテストと一致した、とはまだ言えません。1件では統計的に何も判断できないからです。突合(段階②)は取引が数件〜10件たまってから実施します。このEAは年間およそ370取引(平日に1〜2回)の設計なので、1〜2週間で判断できる件数に届く見込みです。

2026年7月23日|検証体制側の不具合を1件記録します

7月21日から23日にかけての約2日間、検証用の読み取り接続が不通になり、その間の取引状況を追跡できていませんでした。手動で再接続して復旧し、上記の数値が取得できています。

EA本体・VPSの稼働・取引の実行には異常はありません(上の決済トレードも、この期間中に正常に発生していたものです)。問題があったのは「こちらが状況を見に行く仕組み」の側だけで、影響は監視の空白に限られます。

小さな不具合ですが記録に残します。このページは都合の悪いことも含めて検証の経過を残すという前提で書いているので、隠して整った記録だけを見せるのでは意味がないからです。

2026年7月21日|段階① デモフォワードを開始しました

VPS上のデモ口座(MYFX Markets MT5・Hedging)で無人運用を開始しました。設定はデフォルトの複利0.25%、初期資金10万円です。ロットが0.01なのは、複利0.25%の計算結果が最小ロットに丸められたためです(10万円規模では想定どおりの挙動)。突合(段階②)は取引が数回〜10回程度たまった時点で実施します。

FAQ

Q. なぜ検証途中から公開するのですか?
A. 結果が出てからの公開は「良かったものだけ見せる」選別が可能だからです。開始時点から公開すれば、その選別ができません。

Q. デモではなくいきなりリアルで検証しないのはなぜですか?
A. 順序の問題です。まず「バックテストどおりに動くか」(デモ+突合)を確認し、その後にリアル特有の約定条件の影響を確認します。段階を分けないと、乖離が出たときに原因を切り分けられません。

※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の売買や投資判断を推奨するものではありません。掲載の数値はすべて記載の検証条件におけるバックテストの実測値であり、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。

運営者ishizuka
FX自動売買EAの開発者。自作EA「BBF」をMQL5公式マーケットで販売、2020年7月からリアルトレードを継続公開中(公式X @tokyo_ea_jp)。本サイトでは無料EAの検証・MT4/MT5の実用情報を発信しています。
当サイトの情報は正確性の確保に努めていますが、将来の成果を保証するものではありません。FX取引は元本を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。