最終更新:2026年8月2日|現在の段階:BBF_Cycle4.0の公開を取り下げ、開発をやり直しています(経緯は下の告知と更新履歴に記載)
2026年8月2日:BBF_Cycle4.0の公開を取り下げました
検証を続ける中で、バックテスト結果の再現性に問題があることが分かりました。この状態で提供すべきではないと判断し、MQL5マーケットの製品とシグナルの公開を取り下げ、開発をやり直します。
これまで公開してきた検証レポートは、記録としてそのまま残します。再開は、検証をやり直し、問題がないことを確認できてからにします。経緯はこのページと更新履歴でお知らせします。
EAの利用者が最も多く口にする不信は「バックテストは美しいのに、実際に動かすと違う」です。この不信への当サイトの答えは、検証の途中経過を、結果が出る前から公開してしまうことです。
このページは、TOKYO-EAのMT5専用EA「BBF_Cycle」シリーズが検証のどの段階にいて、何が確認できていて、何がまだ確認できていないかを、実測データとともに記録する公開レポートです。都合の良い結果だけを後出しで見せることができないよう、検証の開始時点から書いています。
検証対象の切り替えについて——まず正直に書きます
このページは2026年7月21日に、単体版BBF_Cycle(USDJPY 1ペアで動くエンジン)の検証記録として始まりました。その後の開発で、同じエンジンを円系4ペアに展開して統合したBBF_Cycle4.0が完成し、2026年7月28日に提供するEAを4.0に決定しました。それに伴い、このページの検証対象も4.0に切り替えます。
誤解のないように書いておくと、単体版の検証が失敗したからの切り替えではありません。単体版はデモフォワードで最初の決済までバックテストと一致することを確認済みで(記事末尾の記録参照)、現在もデータ取りとして稼働を続けています。切り替えの理由は性能です。単体エンジンを4つ束ねて分散させると、ドローダウンをほぼ据え置いたままリターンが大きく伸びることが実測で確認できたため、製品として提供するのは4.0にする、という判断です。
単体版としての検証記録(2026年7月21日〜)は削除せず、このページの「検証の記録」にすべて残しています。過去の記録を書き換えないのがこのページのルールだからです。
BBF_Cycle4.0とは(概要)
- MT5専用のEA。円系4ペア(USDJPY・EURJPY・AUDJPY・GBPJPY)を、それぞれ独立した「確定→回収サイクル型」エンジンで運用します(GBPJPYのみ半量)
- 1エンジンあたりポジション最大2=全体で同時最大8ポジション(23.5年の実測で8ポジション同時は17日のみ)
- 両建てに対応した口座が必要(両建て不可・FIFO制約のある口座では使えません)
- 利益の確定と損失の処理を分離した「確定→回収サイクル型」のロジック。負け幅を小さく固定し、専用のポジションで即座に回収しにいく設計。ナンピン・マーチンゲールによるロットの積み増しは行いません
- ロットは固定または複利(口座資金の%)を選択式。複利の既定は0.135%(推奨帯0.135〜0.175%)で、ドローダウンが深くなるとリスクを自動で下げる減衰機能はEA内部に固定で組み込まれています
- ※単体版をご存じの方へ:4.0のリスク%は実質4エンジン合計で効くため、単体版の0.25%と4.0の0.135%は物差しが別物です。数字の大小をそのまま比較しないでください
- 詳細なロジックは公開していません。その代わり、結果と検証条件はすべて公開するのが本ページの方針
製品としての仕様・推奨資金・入手方法は BBF_Cycleの製品ページ にまとめています。このページはあくまで「どう検証したか」の記録です。
検証は4段階——いまどこにいるか
| 段階 | 内容 | 状態(4.0) |
|---|---|---|
| ① デモフォワード | VPS上のデモ口座で無人運用 | 停止(2026-07-27開始 → 2026-08-02の取り下げにより終了)。初期資金100万円・複利0.135%既定で運用していました |
| ② バックテスト突合 | ①と同一ブローカー・同一期間・同一設定のBTを流し、損益曲線の形を突き合わせ | 最初のエントリーがデモ・リアル・バックテストで一致することは確認できていました。本判定に必要な取引数が貯まる前に取り下げたため、突合は完了していません |
| ③ リアル運用 | 実資金での運用 | 停止(2026-07-27開始 → 2026-08-02の取り下げにより終了)。初期資金10万円・推奨帯内の複利設定で運用していました |
| ④ 無料シグナル公開 | ③の口座をMQL5シグナルとして公開(誰でも閲覧可能に) | 取り下げ(2026-08-02にシグナルの公開を停止) |
単体版のときは①→②→③と順番に進めました。4.0では①と③を並行で開始しています。これは検証を省略したのではなく、同じ検証プロセスの2巡目だからです。1巡目(単体版)で「デモの取引がバックテストと一致する」ことを確認済みで、リアル初期資金10万円はテストコストとして許容できる額と判断しました。リアル運用そのものをフォワード検証の続きと位置づけています。突合(②)の本判定は単体版と同じ基準で実施し、乖離が出た場合もこのページに記録します。
正直に書くと、4.0のフォワードは始まったばかりのところで終わりました。提示できたのはバックテストの実測と、検証の設計、最初のエントリーの一致記録、そして日々の記録だけです。それでも検証の途中から公開してきたのは、検証が終わってからの公開では「良かった結果だけ選んで見せる」ことが可能になってしまうからです。取り下げに至った経緯まで含めてこのページに残すのは、その考え方の続きです。
進行状況はX(旧Twitter)の検証スレッドで実況していました。決済が発生した日だけ自動で記録が流れる仕組みで、人間の手で「良い日だけ選んで」投稿することはできない設計にしていました。取り下げにともないこの自動投稿は停止しましたが、それまでの投稿は消さずに残しています。
バックテスト実測(23.5年)
検証条件を先にすべて書きます。この開示がないバックテストは比較のしようがない、というのが当サイトの立場です。
- 期間:2003年1月〜2026年6月(23.5年)/M5
- 取引ペア:USDJPY・EURJPY・AUDJPY・GBPJPY(GBPJPYのみ半量)。取引ペアと関連シンボルの計8シンボルを同期させて検証
- 初期資金:10万円(資金量別の実測は後述)/レバレッジ500
- スプレッド:通貨ペアごとに1.5〜3.0pipsの固定値(実勢より不利側)/スワップ:不利側設定
- MT5レポート原本は原本一覧からすべてダウンロードできます(通しの検証は1本70〜80MBあるため、中身は無改変のままzipにしています)
年別成績(固定0.01ロット):24年間、マイナスの年はありませんでした
23.5年を年別に切ると、2003年から2026年まで24年すべてで年間収支がプラスでした。リーマンショック(2008)も、コロナショック(2020)も、記録的な円安(2022)も含みます。
先に言っておくと、この結果は疑って読むのが正しいと思います。「全部の年で勝っているバックテスト」は、過去に合わせて作り込んだ(カーブフィッティングした)EAの典型的な見た目でもあるからです。当サイトがそうではないと考える根拠は、この表の直後に書きます。
抜粋ではなく、24年分すべてを載せます。年内最大DDの列を見てください——年間では勝っていても、年の途中には最大23.5%のドローダウンがあります。
| 年 | 純益 | 年内最大DD | 取引数 | PF |
|---|---|---|---|---|
| 2003 | +74,824円 | 10.90% | 1,772 | 1.20 |
| 2004 | +91,713円 | 18.87% | 2,071 | 1.21 |
| 2005 | +77,626円 | 13.20% | 1,340 | 1.29 |
| 2006 | +61,017円 | 15.61% | 1,401 | 1.21 |
| 2007 | +98,236円 | 10.17% | 2,045 | 1.22 |
| 2008(リーマン) | +34,929円 | 19.59% | 3,523 | 1.04 |
| 2009 | +116,601円 | 11.25% | 2,993 | 1.18 |
| 2010(最も薄い年) | +30,472円 | 21.88% | 2,311 | 1.06 |
| 2011 | +106,929円 | 9.24% | 1,696 | 1.31 |
| 2012 | +74,891円 | 8.71% | 998 | 1.41 |
| 2013 | +109,007円 | 12.66% | 1,844 | 1.29 |
| 2014 | +60,513円 | 10.95% | 1,269 | 1.23 |
| 2015 | +79,533円 | 16.76% | 1,868 | 1.20 |
| 2016 | +97,557円 | 17.37% | 2,095 | 1.22 |
| 2017 | +62,929円 | 14.65% | 1,428 | 1.23 |
| 2018 | +48,895円 | 12.85% | 1,385 | 1.18 |
| 2019 | +39,838円 | 16.68% | 993 | 1.21 |
| 2020(コロナ) | +70,142円 | 23.18% | 1,467 | 1.23 |
| 2021 | +83,437円 | 5.42% | 851 | 1.54 |
| 2022(円安急伸) | +155,449円 | 9.69% | 2,081 | 1.36 |
| 2023 | +108,138円 | 12.78% | 1,647 | 1.32 |
| 2024 | +107,302円 | 12.53% | 1,769 | 1.29 |
| 2025 | +43,834円 | 23.50% | 2,050 | 1.10 |
| 2026(6月まで) | +69,191円 | 8.72% | 616 | 1.59 |
この表の元になったMT5レポート原本は、すべてそのまま公開しています。
→ BBF_Cycle 検証レポート原本一覧
数字を信じてもらう必要はありません。原本を開いて、全取引のロットや保有ポジションを直接確認してください。
「全部の年で勝っている」を疑う方へ——単体版の2010年という痕跡
4.0を構成する部品(単体エンジン)は、負ける年があります。単体版BBF_Cycle(USDJPY 1ペア)の同一期間の年別実測は23勝1敗で、唯一の負け年は2010年の-4,369円(初期資金比-4.4%)でした。同じ2010年が、4.0では+30,472円です。
| 単体版(USDJPY 1エンジン) | BBF_Cycle4.0(4エンジン分散) | |
|---|---|---|
| 2010年の年間収支 | -4,369円(-4.4%) | +30,472円(+30.5%) |
| 年別成績(2003–2026) | 23勝1敗 | 24年マイナスなし |
重要なのは、単体エンジンの2010年の負けは、4.0でもパラメータ調整で消していないことです。USDJPYエンジン単体は2010年に今も負けます。それを他の3ペアのエンジンの利益が年間で吸収した——というのが「24年マイナスなし」の中身です。特定の年に合わせてロジックを調整すれば負け年は簡単に消せますが、それは別の年の成績を悪化させるだけなので、当サイトはやりません(開発者メモ参照)。負けを調整で消すのではなく、構造(分散)で吸収した痕跡として、単体版の2010年の負けをここに残しています。
そのうえで——過去24年マイナスなしは、将来も負け年が出ないという約束ではありません。だからこそフォワードを公開し続けています。
※年別の合計と通しの純益が5,345円ずれることについて
上の年別テーブルは、各年を1月1日に資金10万円で始めた24本の独立したバックテストです。年をまたぐポジションは各テストの終了時に強制決済されるため(レポート原本の「end of test」表記)、年別の合計(+1,903,003円)と23.5年を通しで回した純益(+1,908,348円)は5,345円(0.28%)ずれます。丸め誤差ではなく検証方法の違いによる差で、どちらも実測値をそのまま載せています。
複利運用の通し実測
既定の複利0.135%設定では、10万円スタートの23.5年通しで最終資金約5,837万円(年利換算31.1%・最大DD12.34%)でした。固定0.01ロットの通しは純益+1,908,348円(最大DD12.34%・PF1.22・41,325取引)です。
※複利は口座資金の増加に応じてロットも増え続ける計算上の前提です。実際の運用ではブローカーの最大ロット制限や流動性の制約があるため、資金が大きく育った後半の増加ペースはそのまま実現せず、どこかで頭打ちになります。上の「5,837万円」という数字は、この前提を理解した上で読んでください。
なお、複利の「年別」成績は公開していません。複利では資金規模によって各年の金額が大きく歪み、年別の比較に意味がなくなるためです(年別は固定ロット、複利は通しのみ、という切り分けです)。
資金規模でリスクは変わる——10万円ではDDが12%台に張り付きます
開始資金別の通し実測(複利0.135%)です。
| 開始資金 | 年利(CAGR) | 最大DD | PF |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 31.1% | 12.34% | 1.26 |
| 20万円 | 29.1% | 8.69% | 1.26 |
| 30万円 | 29.6% | 8.85% | 1.26 |
| 50万円 | 30.9% | 9.08% | 1.26 |
| 100万円 | 31.8% | 9.07% | 1.26 |
10万円だけDDが12.34%と大きいのは、最低ロット0.01×4エンジンという「ロットの床」に序盤が張り付くためです。しかも10万円では、推奨帯(0.135〜0.175%)のどの設定にしてもこの床が支配的で、最大DDは12.34%から下がりません(リスク設定を上げてもDDは増えず、リターンだけが伸びるという通常と逆の挙動になります)。20万円からはこの影響がほぼ解消され、DDは8.7〜9.1%の帯に入ります。少額スタートの見かけの数字をそのまま宣伝に使うべきではないと考えるため、この差を明記しておきます。設定に忠実な複利の姿は100万円版(年利31.8%・最大DD9.07%)の方です。
弱点——実測で分かっている不利な事実
検証で分かっている弱点を、良い数字と同じ場所に書いておきます。
- 円の急変には4エンジンが同時にさらされます。4ペアはすべて円絡みで、円売り方向のポジションが重なる局面では、想定元本の合計が資金の約2.5倍(実質レバレッジ2.5倍・2022年の円安局面の実測)に達しました。急激な円高への反転では4エンジンが同時に含み損を抱えます。分散はしていますが、円という共通因子は分散できていません
- 10万円スタートはDD12%台が下限です。上述のロットの床の問題です。DD9%帯で運用したい場合は20万円以上が必要です
- 短期では普通に負けます。複利0.135%・23.5年の実測で、日単位の負けは41.7%、週単位は35.6%、月単位は22.7%(282ヶ月中64ヶ月)。最悪の月は-6.01%(2022年11月)、月単位の最大連敗は3ヶ月です。固定ロットの実測では、残高が過去最高を約8ヶ月間(246日)更新できない期間もありました。使い始めた月がマイナスになる確率は、実測ベースで22.7%(約4〜5ヶ月に1回)あります
リスク設定を上げるとどうなるか——推奨帯の根拠
複利率を推奨帯より上げた場合の通し実測(10万円・参考値)です:0.25%で年利54.6%・最大DD17.06%、0.5%で年利73.3%・最大DD26.80%、1.0%で年利78.6%・最大DD34.37%。リターンの伸びに対してドローダウンの伸びが大きく、また0.5%以上はブローカーのロット上限に接触して計算上の歪みが大きくなります。推奨帯0.135〜0.175%は「もっと攻められる設定」を実測で確かめた上で引いた線です。
※これらも計算上の複利前提の数値です。ロット上限の現実(前述)はここでも同様に働きます。
突合検証(段階②)の判定方法——「数値の一致」は見ません
先に、この分野で誤解されがちなことを書きます。バックテストとリアルの数値は、一致しません。 一致するはずがない、と言った方が正確です。実際の取引にはスプレッドの変動と約定の滑りが必ず乗り、これらは設定した固定値どおりには動かないからです。もし「バックテストとリアルが完全に一致した」と主張するEAがあれば、むしろそちらを疑ってください。
では何を見るのか。損益曲線の形です。
同じ期間・同じ設定で、フォワードの資産推移とバックテストの資産推移を重ねます。増え方の傾き、下げる場面、そこからの回復の仕方——この形が同じように動いていれば、そのEAはリアルでもバックテストどおりの性能を発揮している、と判断します。当サイトは前作のBBF(MT4版)でも、単体版BBF_Cycleでも同じ方法で検証を公開してきました。金額が1円単位で合うことより、同じ形で資産が増えているかの方が、使う人にとって意味のある問いだからです。
ただし「曲線が似ている気がする」では判定になりません。当サイトが都合よく解釈できてしまいます。そこで曲線の比較と一緒に、次の3つを数字で並べます。
- 取引数:フォワードとバックテストで取引回数が大きくズレていないか。回数が違うのはEAが別の判断をしている証拠なので、形の一致より先に見るべき指標です
- 1取引あたりの損益差:リアルがバックテストよりどれだけ不利か。この差が毎回ほぼ一定=スプレッドと滑りで説明できる範囲なら想定内、特定の場面だけ極端に不利ならロジックか環境に原因があります
- 最大ドローダウンとプロフィットファクター:曲線の形を数値で裏付ける指標
そのうえで、元データ(フォワードの取引履歴とバックテストの取引履歴)の両方を公開します。当サイトの「合格しました」という宣言を信じる必要はありません。曲線も数字も読者が自分で確かめられる状態にすることが、この段階のゴールです。
このページが約束しないこと
- 過去23.5年の実測は、将来の利益を保証しません。「24年マイナスなし」も同じです。これはどのEAでも同じです
- 検証が途中で想定外の結果になる可能性はあります。その場合も結果を削除せず、このページに記録します
- EAの利用は必ずご自身の判断と責任で行ってください
なお、ここに書いた検証条件の開示・DDの明示・フォワード実績といった判断基準は、他社のEAを選ぶときにもそのまま使えます。他のMT5用EAとあわせて検討したい方は MT5の無料EAはどこで手に入る?入手先4つと選び方 もどうぞ。
よくある疑問への回答(考察)
「検証の途中でEAを切り替えるのは、都合の悪い結果を隠すことにならないか?」
その疑いを持つのは正しいと思います。答えとして、単体版の検証記録はすべてこのページに残しています(末尾の「検証の記録」)。単体版は負けて退場したのではなく、デモフォワードで最初の決済までバックテストと一致することを確認済みで、今もデータ取りとして稼働しています。切り替えは「同じエンジンを4つ束ねた方が、ドローダウンをほぼ据え置いたままリターンが大きく伸びる」という実測に基づく性能上の判断です。もし単体版が検証で崩れていたら、それもこのページに書くルールで運用しています(「約束しないこと」参照)。
「数値が一致しないなら、23.5年のバックテストに意味はあるのか?」
意味があるのは「金額の予測」としてではなく、「ロジックが相場の変化に耐えたか」の記録としてです。23.5年の間にはリーマンショックも、震災も、コロナショックも、2022年の急激な円安もありました。その全部を同じルールで通したときに資産曲線がどう動いたか——これは将来の金額を約束しませんが、どんな相場でロジックが苦しむかを教えてくれます。だからリアル運用で見るべきは「バックテストと同じ金額が出るか」ではなく、「バックテストで苦しんだ場面と同じところで苦しみ、耐えた場面で耐えているか」です。
「ナンピン・マーチン不使用というが、ロジック非公開なら自己申告では?」
その通り、言葉だけなら自己申告です。検証手段を用意しています。公開しているバックテストレポート原本(htm)には全取引のロット・保有ポジションが記録されており、ロットが負けに応じて増えていく形跡があるか、ポジションが積み上がっていくかは、読者が原本で直接確認できます。シグナル公開(段階④)ではリアルタイムのポジションも閲覧できるようにしていましたが、2026年8月2日の取り下げにともない停止しました。
「複利運用中に深いドローダウン局面が来たらどうなるのか?
最大DD12.34%(10万円)・9.07%(100万円)は、23.5年で最も悪かった局面の実測値です。加えて、ドローダウンが深くなるとリスクを自動で下げる減衰機能がEA内部に組み込まれています。ただし、過去23.5年に無かった種類の相場が来た場合の保証は誰にもできません。それを確かめ続ける仕組みがフォワードとシグナル公開です。
開発者メモ
EAは、他人の資産に直接影響するプログラムです。だから、誠実でないもの・自分でも疑問が残るものは、そもそも使ってもらえないと思っていますし、使ってほしくもありません。BBFシリーズは「完全に放置で運用できるEA」というテーマで開発してきたので、安全性をどう示すかは外せない要素でした。検証の途中経過まで公開しているのは、その延長線上にあります。4.0で数字の見た目は大きく変わりましたが、都合の悪い数字から先に出すという考え方は変えていません。
単体エンジンの2010年について(単体版開発時のメモ)。 「この年に何かあったか」と聞かれれば、何かはありました。ただ「平常だったか」と聞かれても、平常でした。相場とは常に何かが起きているもので、私はそれを平常だと捉えています。チャートを眺めていると、値動きは特に違和感もなく、いびつでもなく、滞りなく流れていきます。
技術的な話をすると、2010年の負けを消すこと自体はできます。ただしそれは「2010年に合わせて調整する」ということで、代わりに別の年の成績が悪化します。ロジックの組み方次第で、悪くなる年が移動するだけなのです。だから特定の年の負けを消しにいくことはしていません。単体エンジンは今も2010年に負けます。4.0がその年にプラスなのは、調整ではなく、他のペアのエンジンが吸収したからです。
最後にひとつ。損切りをきちんとしながら、相場を見て稼働を判断する必要もなく、完全放置で利益を上げ続ける——我ながら、あり得ないプログラムだと思っています。放置で相場から利益を得るというのは、それくらい難しいことだという前提は、忘れないようにしています。
検証の記録(更新履歴)
【運用ルール】新しい更新を上に積む。過去のエントリは書き換えない(後から都合よく直せない状態にすることが この記事のコンセプトそのもの)。本文側は「現在の結論」として最新に保ち、経緯はここに残す。 各エントリの見出しは「日付|段階|何が起きたか」で統一。Xの実況から個別に参照できるようアンカーIDを振る 【例外記録 2026-07-28】07-23エントリ中の損切り幅・トレール幅のpips数値2箇所を構造表現へ置換 (開示線引き=実装値は公開文面に書かない・criticQA検出。検証結果そのものは無改変)2026年8月2日|BBF_Cycle4.0の公開を取り下げました——開発をやり直します
検証を続ける中で、バックテスト結果の再現性に問題があることが分かりました。この状態で提供すべきではないと判断し、MQL5マーケットの製品とシグナルの公開を取り下げ、開発をやり直します。
このページに残る記録——バックテストの実測、突合検証の経過、単体版の記録——は、取り下げの判断に至るまでの経過としてそのまま残します。書き換えません。再開は、検証をやり直し、問題がないことを確認できてからにします。
2026年7月28日|提供EAをBBF_Cycle4.0に決定——検証対象を切り替えます
単体版BBF_Cycleを円系4ペアに展開・統合したBBF_Cycle4.0の開発が完了し、提供するEAを4.0に決定しました。理由は本文冒頭に書いたとおりです(単体版の検証不調ではなく、分散による性能向上)。本文のバックテスト数値はすべて4.0の実測に差し替えました。単体版の記録は以下にそのまま残します。
4.0のフォワードは7月27日に開始しています:デモ(VPS・初期資金100万円・複利0.135%既定)とリアル(初期資金10万円・推奨帯内の複利設定)の並行です。最初のエントリーは7月27日夜にGBPJPYで発生し、デモ・リアル・それぞれの同一条件バックテストの4者で、エントリー時刻・価格・損切り位置が一致しました(リアルの約定滑りは0)。1件では何も断定できませんが、検証の起点として記録します。MQL5シグナルは4.0のリアル口座で公開設定済みで、取引履歴がゼロの状態から4.0の記録だけが積まれていきます(単体版の履歴は混ざりません)。取引が蓄積し次第、誰でも閲覧できるようになります。
あわせて、不利な発見も先に記録しておきます。リアル口座の取引手数料は、バックテスト条件の約3.3倍でした(0.01ロットの1取引あたり実測-10円 vs バックテスト-3円)。つまり公開しているバックテスト数値は取引コストを実勢より軽く見積もっており、リアルはこのぶん下振れします。低資金ほど相対的に効く差です。突合判定ではこの差を系統差として扱い、蓄積したら実測で定量化してこのページに追記します。
単体版のデモ口座はデータ取りとして稼働を続けます。7月28日時点の突合状況:決済まで進んだ2件はいずれも決済時刻・価格・損切り・損益がバックテストと一致(6日間の累積差はスワップ3円のみ)。この記録は単体版の検証として引き続き残していきます。
——以下は、単体版BBF_Cycle(USDJPY 1ペア)としての検証記録です。過去の記録は書き換えずそのまま残しています。当時の数値(23.5年で+2,319,626円・年利14.5%・最大DD9.05%等)は単体版の実測であり、本文の4.0の数値とは別物です。
2026年7月23日|最初の決済が発生しました(1件)
デモフォワードで初めて決済まで進んだ取引が出ました。日本時間で記載します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エントリー | 7月21日 09:35/USDJPY 買い 0.01ロット @162.528 |
| 決済 | 7月22日 16:30/@162.730(+20.2pips) |
| 損益の内訳 | 値幅 +202円/スワップ +10円/往復手数料 -6円=+206円 |
| 決済の理由 | トレーリングストップ。含み益の伸びに応じて損切り価格が建値の上まで切り上がった状態でヒット(設計どおりの利益確定) |
現在は7月22日 17:20に入った買いポジション(@163.098・損切りは設計どおりの位置に設定済み)を保有中です。口座残高は100,203円(保有中ポジションの手数料3円を含む)、有効証拠金は100,201円です。
この1件について、言えることと言えないことを分けて書きます。
言えるのは「含み益が伸びたらSLを引き上げて利益を確定する、という設計どおりの動きが実口座で起きた」ということだけです。バックテストと一致した、とはまだ言えません。1件では統計的に何も判断できないからです。突合(段階②)は取引が数件〜10件たまってから実施します。このEAは年間およそ370取引(平日に1〜2回)の設計なので、1〜2週間で判断できる件数に届く見込みです。
2026年7月23日|検証体制側の不具合を1件記録します
7月21日から23日にかけての約2日間、検証用の読み取り接続が不通になり、その間の取引状況を追跡できていませんでした。手動で再接続して復旧し、上記の数値が取得できています。
EA本体・VPSの稼働・取引の実行には異常はありません(上の決済トレードも、この期間中に正常に発生していたものです)。問題があったのは「こちらが状況を見に行く仕組み」の側だけで、影響は監視の空白に限られます。
小さな不具合ですが記録に残します。このページは都合の悪いことも含めて検証の経過を残すという前提で書いているので、隠して整った記録だけを見せるのでは意味がないからです。
2026年7月21日|段階① デモフォワードを開始しました
VPS上のデモ口座(MYFX Markets MT5・Hedging)で無人運用を開始しました。設定はデフォルトの複利0.25%、初期資金10万円です。ロットが0.01なのは、複利0.25%の計算結果が最小ロットに丸められたためです(10万円規模では想定どおりの挙動)。突合(段階②)は取引が数回〜10回程度たまった時点で実施します。
FAQ
Q. なぜ検証途中から公開するのですか?
A. 結果が出てからの公開は「良かったものだけ見せる」選別が可能だからです。開始時点から公開すれば、その選別ができません。
Q. 使い始めた月に負けることはありますか?
A. あります。23.5年の実測で月単位の負けは282ヶ月中64ヶ月(22.7%)、最悪の月は-6.01%でした。年間で取り返してきたのが実測の姿であり、「負けない」EAではありません。
※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の売買や投資判断を推奨するものではありません。掲載の数値はすべて記載の検証条件におけるバックテストまたはフォワード運用の実測値であり、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。









